111 / 324
第3巻第2章 里上層部vsマヤ
糾弾
しおりを挟む
「ということで、ここにいるハミルトンって人は、ノットリミッドってお店でたくさんの女性を文字通り使い潰してきたってこと。わかってくれたかな?」
マヤが盗み出してきた多数の冊子を見せながら説明を終えると、会場はしんと静まり返った。
ぱっと見半分くらいの客がステージから目を背けているようだ。
おそらくノットリミッドを利用したことがある人物たちなのだろう。
仮面と会場の暗さのせいで表情は読み取れないが、冷や汗の1つでもかいているかもしれない。
しばらくすると、1人の客がすっと手を上げた。
「どうしたのかな、そこのお兄さん? おじさん?」
「どちらでも構いませんよ、マヤ陛下」
「じゃあ声も渋いしおじさんで。それで、なにかな?」
「はい、陛下はそこのハミルトン殿の罪をここで明らかにして、一体何がしたいのですか?」
男性の質問に、会場の何人かの客が小さく頷いた。
「ハミルトンを失脚させて、ついでにノットリミッドに関係した人――もちろんただのお客さんも含めて、皆殺しにしようかな――」
マヤが言い終わる前に、会場のあちこちから上がった怒声によってマヤの声はかき消された。
「ふざけるな! 俺はただの客だ! 殺されるようなことはしてないはずだ!」
「俺もだ! 普通にちょっと遊んだだけで、何も命まで奪わなくなっていいじゃねーか!」
この2人の他にも、次々と講義の声が上がる。
マヤは呆れた表情でそれを眺めていた。
しばらくして客たちの抗議が収まったところで、マヤは最初にマヤの言葉に割り込んで抗議した男性を指さした。
「じゃあお兄さん、殺されるようなことはしてないんだから、名前を教えてよ」
「いやそれは……それに、ここは匿名の――」
「なーるほど、教えられないってことはもしかしてお兄さんが、1年で27人潰したっていう首絞め大好きのクソ野郎さんって――」
「ち、ちがう! 俺の名前はマルティンだ! そんな異常者と一緒にするな!」
マヤの言葉にたまらず名前を白状した男性の名前を、マヤは冊子をめくって探していく。
「えーっと、マルティンさんは……あー、ドがつく少女好きのマルティンさんねー。いやー7歳にて出してるのはちょっと……しかも何、えーっと1、2、3、4、5、6、7…………18人!? 7歳の子だけで18人もって、これは一回死んだほうがいいと思うなー、女的には」
マヤが話していくに連れて、周囲がマルティンを見る目が変わるとともに、マヤへの抗議はピタリと止んだ。
「もう異論がある人はいないかな? それから、みんな人の話は最後まで聞いたほうがいいよ? 私別に、皆殺しにするつもりとかないし」
「それはどういう……」
マヤに質問したのは、うつむいて震えていたマルティンだった。
「そのまんまの意味だよ、幼女好きのマルティンさん。あなたが遮らなければ、皆殺しにしようかなとも思ったけど、流石にそれはやりすぎだから、うちの国で裁判にかけるだけにしてあげる、って言おうと思ってたんだよ?」
「じゃあ、俺も殺されるわけじゃないんだ、ですね?」
「いやー、それはどうだろう? うちの国まだ法律も作ってるところだし、死刑が組み込まれれば殺されちゃうかもしれないし」
「そんな……」
「まあ、死刑には私も反対だし、多分そうはならないけどね。で、これは私からみんなへの提案なんだけどね?」
マヤは客たちの注目がマヤたちに集まるのを待ってから続きを話し始める。
「今私が話したことを、里中に広めてくれないかな? ついでにこの里がキサラギ亜人王国に加入するようにも仕向けてほしい。もしそうしてくれたら、後で裁判するときにちょっとだけ刑を軽くしてあげる」
マヤは最後に「あ、マルティンさんの秘密は別だよ?」と付け足した。
「よろしいですか?」
最初にマヤに真意を訪ねたドワーフが再び挙手とともに声をかけてきた。
「いいよおじさん」
「それでは我々は逃げたほうが得のように感じてしまいますが?」
「おっ、そこに気がついてその上今聞いておくとは、なかなかにできるね、おじさん」
「恐縮です」
「たしかにおじさんの言うとおり、逃げたほうが得に見えるかもだけど、私が言ってるのは、皆殺しにしない代わりに、うちの国で裁判を受けるので許してあげるってこと。逃げたらどうなるか、わかるよね?」
マヤは腕輪を掲げると、カラスやネズミといった偵察用の魔物から、狼や熊、虎といった戦闘用の魔物まで大量の魔物を呼び出してみせた。
「まあ、これを見ても逃げ出せると思うなら、逃げてもいいけど」
「なるほど、よくわかりました」
「もう質問はないかな? …………ないみたいだね、それじゃあ解散!」
マヤが入り口を塞いでいた狼の魔物をどかすと、我先にと客たちが会場を後にした。
ここから恐ろしい勢いでハミルトンの悪事が里中に拡散され、数日後里長屋敷の前に押し寄せた住人の前で、ラッセルがハミルトンを正式に商人会会長から更迭、キサラギ亜人王国への輸入規制は正式に解除された。
***
「さて、それでラッセル君。この里にもキサラギ亜人王国に加入してほしいんだけど、どうかな?」
ハミルトン更迭の翌日、マヤは里長室でラッセルと向き合っていた。
ラッセルの後ろにはナタリー、マヤの後ろにはカーサが控えていた。
マッシュはマヤに膝の上でもふもふされている。
「こちらこそお願いしたいです。里のみんなも「闇市で格安の食べ物を売ってくれてた嬢ちゃんの国なら喜んで」っていう人がほとんどのようですし」
「よしっ、じゃあ決まりだね」
「それじゃあ早速書面に――」
ラッセルが今回の取り決めを書面に残そうとナタリーを振り返った瞬間、里長室の窓がぶち破られ、1人の黒いドワーフが飛び込んできた。
「何っ!?」
マヤが突然のことに驚いていると、さっきまでマヤに膝の上でとろけていたマッシュが、いつの間にかマヤと窓の間で臨戦態勢を整えていた。
マッシュと同じくナタリーがラッセルと窓の間で窓の方を警戒しており、次の瞬間にはカーサが飛び込んできた影に剣を叩き込んでいた。
ガキィィィィン、という金属と金属が激しくぶつかり合う音ともに、大きく火花が散った。
剣撃を放ったカーサの顔に僅かな驚きの色が混ざる。
「硬い……」
カーサは剣で切り払いならが飛び退くとマヤの隣に着地する。
ここまで1秒もかかっていない。
マヤはようやく窓から飛び込んできた影をしっかりと見ることができた。
それは、漆黒の甲冑に身を包んだ何者かだった。
よく見ると、甲冑の所々から黒い靄が見える。
どうやら魔石と金属を組み合わせた魔導具の鎧らしい。
「あなた何者?」
「答える義理はない」
予想通りの答えにマヤはどうしたものかと考えるが、意外にもその答えはマヤたちが正体を知るきっかけとなった。
「その声はハミルトンさん、ですね」
長い時をともに過ごしたナタリーには、その短い返答だけで、その声の主を当てるには十分すぎたのだった。
マヤが盗み出してきた多数の冊子を見せながら説明を終えると、会場はしんと静まり返った。
ぱっと見半分くらいの客がステージから目を背けているようだ。
おそらくノットリミッドを利用したことがある人物たちなのだろう。
仮面と会場の暗さのせいで表情は読み取れないが、冷や汗の1つでもかいているかもしれない。
しばらくすると、1人の客がすっと手を上げた。
「どうしたのかな、そこのお兄さん? おじさん?」
「どちらでも構いませんよ、マヤ陛下」
「じゃあ声も渋いしおじさんで。それで、なにかな?」
「はい、陛下はそこのハミルトン殿の罪をここで明らかにして、一体何がしたいのですか?」
男性の質問に、会場の何人かの客が小さく頷いた。
「ハミルトンを失脚させて、ついでにノットリミッドに関係した人――もちろんただのお客さんも含めて、皆殺しにしようかな――」
マヤが言い終わる前に、会場のあちこちから上がった怒声によってマヤの声はかき消された。
「ふざけるな! 俺はただの客だ! 殺されるようなことはしてないはずだ!」
「俺もだ! 普通にちょっと遊んだだけで、何も命まで奪わなくなっていいじゃねーか!」
この2人の他にも、次々と講義の声が上がる。
マヤは呆れた表情でそれを眺めていた。
しばらくして客たちの抗議が収まったところで、マヤは最初にマヤの言葉に割り込んで抗議した男性を指さした。
「じゃあお兄さん、殺されるようなことはしてないんだから、名前を教えてよ」
「いやそれは……それに、ここは匿名の――」
「なーるほど、教えられないってことはもしかしてお兄さんが、1年で27人潰したっていう首絞め大好きのクソ野郎さんって――」
「ち、ちがう! 俺の名前はマルティンだ! そんな異常者と一緒にするな!」
マヤの言葉にたまらず名前を白状した男性の名前を、マヤは冊子をめくって探していく。
「えーっと、マルティンさんは……あー、ドがつく少女好きのマルティンさんねー。いやー7歳にて出してるのはちょっと……しかも何、えーっと1、2、3、4、5、6、7…………18人!? 7歳の子だけで18人もって、これは一回死んだほうがいいと思うなー、女的には」
マヤが話していくに連れて、周囲がマルティンを見る目が変わるとともに、マヤへの抗議はピタリと止んだ。
「もう異論がある人はいないかな? それから、みんな人の話は最後まで聞いたほうがいいよ? 私別に、皆殺しにするつもりとかないし」
「それはどういう……」
マヤに質問したのは、うつむいて震えていたマルティンだった。
「そのまんまの意味だよ、幼女好きのマルティンさん。あなたが遮らなければ、皆殺しにしようかなとも思ったけど、流石にそれはやりすぎだから、うちの国で裁判にかけるだけにしてあげる、って言おうと思ってたんだよ?」
「じゃあ、俺も殺されるわけじゃないんだ、ですね?」
「いやー、それはどうだろう? うちの国まだ法律も作ってるところだし、死刑が組み込まれれば殺されちゃうかもしれないし」
「そんな……」
「まあ、死刑には私も反対だし、多分そうはならないけどね。で、これは私からみんなへの提案なんだけどね?」
マヤは客たちの注目がマヤたちに集まるのを待ってから続きを話し始める。
「今私が話したことを、里中に広めてくれないかな? ついでにこの里がキサラギ亜人王国に加入するようにも仕向けてほしい。もしそうしてくれたら、後で裁判するときにちょっとだけ刑を軽くしてあげる」
マヤは最後に「あ、マルティンさんの秘密は別だよ?」と付け足した。
「よろしいですか?」
最初にマヤに真意を訪ねたドワーフが再び挙手とともに声をかけてきた。
「いいよおじさん」
「それでは我々は逃げたほうが得のように感じてしまいますが?」
「おっ、そこに気がついてその上今聞いておくとは、なかなかにできるね、おじさん」
「恐縮です」
「たしかにおじさんの言うとおり、逃げたほうが得に見えるかもだけど、私が言ってるのは、皆殺しにしない代わりに、うちの国で裁判を受けるので許してあげるってこと。逃げたらどうなるか、わかるよね?」
マヤは腕輪を掲げると、カラスやネズミといった偵察用の魔物から、狼や熊、虎といった戦闘用の魔物まで大量の魔物を呼び出してみせた。
「まあ、これを見ても逃げ出せると思うなら、逃げてもいいけど」
「なるほど、よくわかりました」
「もう質問はないかな? …………ないみたいだね、それじゃあ解散!」
マヤが入り口を塞いでいた狼の魔物をどかすと、我先にと客たちが会場を後にした。
ここから恐ろしい勢いでハミルトンの悪事が里中に拡散され、数日後里長屋敷の前に押し寄せた住人の前で、ラッセルがハミルトンを正式に商人会会長から更迭、キサラギ亜人王国への輸入規制は正式に解除された。
***
「さて、それでラッセル君。この里にもキサラギ亜人王国に加入してほしいんだけど、どうかな?」
ハミルトン更迭の翌日、マヤは里長室でラッセルと向き合っていた。
ラッセルの後ろにはナタリー、マヤの後ろにはカーサが控えていた。
マッシュはマヤに膝の上でもふもふされている。
「こちらこそお願いしたいです。里のみんなも「闇市で格安の食べ物を売ってくれてた嬢ちゃんの国なら喜んで」っていう人がほとんどのようですし」
「よしっ、じゃあ決まりだね」
「それじゃあ早速書面に――」
ラッセルが今回の取り決めを書面に残そうとナタリーを振り返った瞬間、里長室の窓がぶち破られ、1人の黒いドワーフが飛び込んできた。
「何っ!?」
マヤが突然のことに驚いていると、さっきまでマヤに膝の上でとろけていたマッシュが、いつの間にかマヤと窓の間で臨戦態勢を整えていた。
マッシュと同じくナタリーがラッセルと窓の間で窓の方を警戒しており、次の瞬間にはカーサが飛び込んできた影に剣を叩き込んでいた。
ガキィィィィン、という金属と金属が激しくぶつかり合う音ともに、大きく火花が散った。
剣撃を放ったカーサの顔に僅かな驚きの色が混ざる。
「硬い……」
カーサは剣で切り払いならが飛び退くとマヤの隣に着地する。
ここまで1秒もかかっていない。
マヤはようやく窓から飛び込んできた影をしっかりと見ることができた。
それは、漆黒の甲冑に身を包んだ何者かだった。
よく見ると、甲冑の所々から黒い靄が見える。
どうやら魔石と金属を組み合わせた魔導具の鎧らしい。
「あなた何者?」
「答える義理はない」
予想通りの答えにマヤはどうしたものかと考えるが、意外にもその答えはマヤたちが正体を知るきっかけとなった。
「その声はハミルトンさん、ですね」
長い時をともに過ごしたナタリーには、その短い返答だけで、その声の主を当てるには十分すぎたのだった。
0
お気に入りに追加
560
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?
八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ
『壽命 懸(じゅみょう かける)』
しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。
だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。
異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~
うみ
ファンタジー
恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。
いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。
モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。
そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。
モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。
その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。
稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。
『箱を開けるモ』
「餌は待てと言ってるだろうに」
とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる