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第3巻第2章 里上層部vsマヤ
ハミルトンの本性
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「ハミルトン殿、例の密輸入品の件、まだ解決できないのですかな?」
マヤとラッセルのハミルトン打倒計画が固まった2日後、ハミルトンの屋敷に1人の男がやってきていた。
男は首輪をつけられて男の持つ鎖に繋がれた女の奴隷を1人連れていた。
鎖などつけていなければ奴隷とわからないほど小綺麗な格好をしているところを見るに、愛玩用の奴隷なのかもしれない。
「ラッセルの小僧が言うことを聞かなくてな。あなたには迷惑をかけて申し訳ない」
「はははっ、あの小僧も立派に里長気取りということですか。ハミルトン殿も苦労されているようだ」
「困ったものですよ。おかげであなたの農場の利益も減ってしまったでしょう?」
ハミルトンのところに訪ねてきたこの男性は、この里で一番大きな農場を経営しており、実質的にこの里の農業界を牛耳っていると言っていい人物だった。
「それはそうですが、まあ今回はもう十分に稼がせて貰いましたから。それよりハミルトン殿の方が大変なのではありませんか?」
「……と、言いますと?」
「とぼける必要はありませんよ。なにせ私はあなたの店の常連ですから。最近新しい女増えているのは、そういうことなのでしょう?」
「流石に気づかれていましたか。そのとおりです。このところの食料品の高騰で食うに食えなくなった家が娘を売るような形でうちに連れて来てましてね。しばらく分の商品を確保させていただきました」
「ははっ、相変わらずいい商売をしておりますな。一応、従業員でしょう?」
「ええ、一応は、ね」
そう言ってハミルトンと客の男は笑い合う。
あまりにも下衆な会話だがそれを咎めるものはここにはいなかった。
「そういえば、今日はハミルトン殿に手土産があったのです。ほら、歩け」
男が鎖を引っ張ると、奴隷の少女が数歩前に出た。
「珍しい……人間の奴隷ですか?」
ハミルトンは自分より少し背の高い少女を見上げながら感心した様子で言った。
「ええ、それもなかなかの上玉ですよ。ハミルトン殿なら気にいるかと思いまして」
そう言われてハミルトンも少女を観察してみる。
ドワーフと比べれば少し高めの身長に、十分大きな胸、くびれた腰、少し控えめな尻、翠緑の瞳と小さな鼻に愛らしい口がバランスよく配置された顔、透き通るように白い肌と白い髪、正直かなりの美少女だった。
「いいんですか? 高かったでしょう?」
「いえ、それが実は、半ば押し付けられる形で譲り受けたのです。ほら、人間の奴隷は色々面倒でしょう?」
「あー、それはたしかにそうですね」
人間の奴隷には、それに反対するヘンダーソン王国を中心とした人間国家が規制をかけているため、見つかった場合なんやかんやと理由をつけて人間国家に保護されてしまうのだ。
「ですから、ハミルトン殿のように闇で女の活かせる方にお譲りするべきかと思いまして」
「なるほど。そういうことでしたら喜んで。そうだ、今度またあれをやるときは追加料金無しでいいですよ? 商品も増えましたから」
「本当ですか! それは嬉しいですねえ。あの事切れる瞬間がたまらないんですよ」
「相変わらずあなたも大概ですね?」
「ハミルトン殿ほどじゃありませんがね?」
再びハミルトンと客の男性はしばし笑い合う。
相変わらず酷すぎる会話だが、それを止めるものはやはりいなかった。
「それではハミルトン殿、私はこれで。しばらくしたら、お店の方に使い潰す女を選びに行かせてもらいますから、その時はよろしくおねがいします」
「ええ、お待ちしております、お客様」
ハミルトンがわざとらしく深々お辞儀をすると、男性は帽子を上げて軽く挨拶をしてハミルトンの屋敷から帰っていった。
「さて、これは思わぬ収入でしたね。私が味見してもいいですが……おい、お前」
「はい……」
「経験は?」
「……ありません」
「ふむ。これだけの上玉はお得意様にオークションで売ったほうがいい利益になるでしょうね」
ハミルトンは奴隷に少女の周りをぐるぐる回りながら観察し、そう呟いた。
その後、ハミルトンは奴隷の少女の鎖を引き、最低限の家具が用意されているだけの部屋に案内した。
「お前はしばらくここにいろ。部屋のものは好きに使っていいが、部屋の外には出るなよ」
ハミルトンはそれだけ言うと、奴隷の少女を部屋に残して出ていった。
ハミルトンが出た後に、外から鍵がかけられたので、おそらくこの部屋は監禁するための部屋なのだろう。
ハミルトンの足音が部屋から離れたのを見計らって、奴隷の少女はボスンッと勢いよくベッドに腰掛けた。
「いやー、こうも上手くいくとはねー。シロちゃん」
奴隷の少女はブラジャーの中に隠していた腕輪をはめると、腕を掲げて狼の魔物を呼び出した。
狼の魔物改めシロちゃんは、奴隷の少女改めマヤの首輪だけを器用に爪で切り裂いた。
重たい首輪から開放されたマヤは、コキコキッと首を鳴らす。
「重すぎだよねーこの首輪。さて、それじゃあ早速始めますか!」
マヤは収納袋から予め用意しておいた自分そっくりのマネキンを取り出すと、そこに今着ている服と、先ほど切り裂いた首輪を適当にくっつけた物を着せて、ベッドに横たえて布団をかける。
それから静かに窓を壊して脱出すると、屋根に登ってもらったシロちゃんに繋いだロープを使って壁伝いに移動し、人がいなさそうな部屋の窓を静かに壊して中に侵入した。
「お願いね」
用意しておいたネズミの魔物を100匹あまり放ち、マヤはその視界を確認しながら探しているものがありそうな部屋と、屋敷内の警備体制を確認していく。
(やっぱり、ラッセル君の言うとおり、屋敷に入っちゃえば警備はほとんどないのと一緒だね。おっ、この部屋とか怪しいかも)
屋敷内にはハミルトンと数人の使用人がいる程度で、これといった見張りはいないことを確認したマヤは、同時に見つけた目的のものがありそうな部屋に向かって移動を開始する。
(ちょっとスパイ映画みたいで楽しいかも)
マヤは場違いとわかりながらも、そんなことちょっとワクワクしながら、ハミルトンがやっている夜のお店、ノットミリッドに関する資料がありそうな、資料の保管庫らしき部屋へと静かに移動していったのだった。
マヤとラッセルのハミルトン打倒計画が固まった2日後、ハミルトンの屋敷に1人の男がやってきていた。
男は首輪をつけられて男の持つ鎖に繋がれた女の奴隷を1人連れていた。
鎖などつけていなければ奴隷とわからないほど小綺麗な格好をしているところを見るに、愛玩用の奴隷なのかもしれない。
「ラッセルの小僧が言うことを聞かなくてな。あなたには迷惑をかけて申し訳ない」
「はははっ、あの小僧も立派に里長気取りということですか。ハミルトン殿も苦労されているようだ」
「困ったものですよ。おかげであなたの農場の利益も減ってしまったでしょう?」
ハミルトンのところに訪ねてきたこの男性は、この里で一番大きな農場を経営しており、実質的にこの里の農業界を牛耳っていると言っていい人物だった。
「それはそうですが、まあ今回はもう十分に稼がせて貰いましたから。それよりハミルトン殿の方が大変なのではありませんか?」
「……と、言いますと?」
「とぼける必要はありませんよ。なにせ私はあなたの店の常連ですから。最近新しい女増えているのは、そういうことなのでしょう?」
「流石に気づかれていましたか。そのとおりです。このところの食料品の高騰で食うに食えなくなった家が娘を売るような形でうちに連れて来てましてね。しばらく分の商品を確保させていただきました」
「ははっ、相変わらずいい商売をしておりますな。一応、従業員でしょう?」
「ええ、一応は、ね」
そう言ってハミルトンと客の男は笑い合う。
あまりにも下衆な会話だがそれを咎めるものはここにはいなかった。
「そういえば、今日はハミルトン殿に手土産があったのです。ほら、歩け」
男が鎖を引っ張ると、奴隷の少女が数歩前に出た。
「珍しい……人間の奴隷ですか?」
ハミルトンは自分より少し背の高い少女を見上げながら感心した様子で言った。
「ええ、それもなかなかの上玉ですよ。ハミルトン殿なら気にいるかと思いまして」
そう言われてハミルトンも少女を観察してみる。
ドワーフと比べれば少し高めの身長に、十分大きな胸、くびれた腰、少し控えめな尻、翠緑の瞳と小さな鼻に愛らしい口がバランスよく配置された顔、透き通るように白い肌と白い髪、正直かなりの美少女だった。
「いいんですか? 高かったでしょう?」
「いえ、それが実は、半ば押し付けられる形で譲り受けたのです。ほら、人間の奴隷は色々面倒でしょう?」
「あー、それはたしかにそうですね」
人間の奴隷には、それに反対するヘンダーソン王国を中心とした人間国家が規制をかけているため、見つかった場合なんやかんやと理由をつけて人間国家に保護されてしまうのだ。
「ですから、ハミルトン殿のように闇で女の活かせる方にお譲りするべきかと思いまして」
「なるほど。そういうことでしたら喜んで。そうだ、今度またあれをやるときは追加料金無しでいいですよ? 商品も増えましたから」
「本当ですか! それは嬉しいですねえ。あの事切れる瞬間がたまらないんですよ」
「相変わらずあなたも大概ですね?」
「ハミルトン殿ほどじゃありませんがね?」
再びハミルトンと客の男性はしばし笑い合う。
相変わらず酷すぎる会話だが、それを止めるものはやはりいなかった。
「それではハミルトン殿、私はこれで。しばらくしたら、お店の方に使い潰す女を選びに行かせてもらいますから、その時はよろしくおねがいします」
「ええ、お待ちしております、お客様」
ハミルトンがわざとらしく深々お辞儀をすると、男性は帽子を上げて軽く挨拶をしてハミルトンの屋敷から帰っていった。
「さて、これは思わぬ収入でしたね。私が味見してもいいですが……おい、お前」
「はい……」
「経験は?」
「……ありません」
「ふむ。これだけの上玉はお得意様にオークションで売ったほうがいい利益になるでしょうね」
ハミルトンは奴隷に少女の周りをぐるぐる回りながら観察し、そう呟いた。
その後、ハミルトンは奴隷の少女の鎖を引き、最低限の家具が用意されているだけの部屋に案内した。
「お前はしばらくここにいろ。部屋のものは好きに使っていいが、部屋の外には出るなよ」
ハミルトンはそれだけ言うと、奴隷の少女を部屋に残して出ていった。
ハミルトンが出た後に、外から鍵がかけられたので、おそらくこの部屋は監禁するための部屋なのだろう。
ハミルトンの足音が部屋から離れたのを見計らって、奴隷の少女はボスンッと勢いよくベッドに腰掛けた。
「いやー、こうも上手くいくとはねー。シロちゃん」
奴隷の少女はブラジャーの中に隠していた腕輪をはめると、腕を掲げて狼の魔物を呼び出した。
狼の魔物改めシロちゃんは、奴隷の少女改めマヤの首輪だけを器用に爪で切り裂いた。
重たい首輪から開放されたマヤは、コキコキッと首を鳴らす。
「重すぎだよねーこの首輪。さて、それじゃあ早速始めますか!」
マヤは収納袋から予め用意しておいた自分そっくりのマネキンを取り出すと、そこに今着ている服と、先ほど切り裂いた首輪を適当にくっつけた物を着せて、ベッドに横たえて布団をかける。
それから静かに窓を壊して脱出すると、屋根に登ってもらったシロちゃんに繋いだロープを使って壁伝いに移動し、人がいなさそうな部屋の窓を静かに壊して中に侵入した。
「お願いね」
用意しておいたネズミの魔物を100匹あまり放ち、マヤはその視界を確認しながら探しているものがありそうな部屋と、屋敷内の警備体制を確認していく。
(やっぱり、ラッセル君の言うとおり、屋敷に入っちゃえば警備はほとんどないのと一緒だね。おっ、この部屋とか怪しいかも)
屋敷内にはハミルトンと数人の使用人がいる程度で、これといった見張りはいないことを確認したマヤは、同時に見つけた目的のものがありそうな部屋に向かって移動を開始する。
(ちょっとスパイ映画みたいで楽しいかも)
マヤは場違いとわかりながらも、そんなことちょっとワクワクしながら、ハミルトンがやっている夜のお店、ノットミリッドに関する資料がありそうな、資料の保管庫らしき部屋へと静かに移動していったのだった。
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