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幕間 キサラギ亜人王国の日常
ファムランドとレオノルの初デート2
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「隣の村にこんな建物があったなんて……」
レオノルは馬車を降りるなり目に入った大きな建物に思わずつぶやいた。
レオノルの目の前には、どこかの国の宮殿かと思ってしまうような、大きな建物が建っていた。
人目で宮殿などではないとわかったのは、その手の屋敷にしてはあまりにも飾り気がないためだ。
各国を渡り歩いてきたレオノルでも、あまり見たことがないほど大きいが、外観としては大きな倉庫のようだった。
「驚きだよな。このデカい建物の中にいろいろな店をまとめるんだとよ」
「いろいろなお店をまとめる?」
ファムランドが言っていることがわからず、レオノルは思わず聞き返してしまう。
「ああ、なんでもショッピングモールとか言うらしいんだが、レオノルも知らないのか?」
「ショッピングモール…………いえ、聞いたこともありませんね。そもそも1つの建物の中にいろいろなお店がある、という状況が、正直想像できません」
レオノルにとって商店とは、店主の家と一緒になっている小さな建物か、市場の一角に商品を広げてあるものであって、それがまとまっているのは市場くらいだ。
屋根付きの市場というのは雨が多い国などではよく見かけるが、建物の中というのは聞いたことがないし、ショッピングモールなどという名前も初耳だった。
「そうなのか。じゃあマヤのやつはどこでこんなものを知ったんだろうな? それともあいつの思いつきか?」
「このショッピングモールとやらは陛下のアイデアなんですか?」
「らしいぜ? なんでもショッピングモールのことをドワーフに話したら、ドワーフがやりたいって言い出したらしくてな。それでこれが一気に建築されたらしい」
ファムランドは親指で目の前の大きな建物、改めショッピングモールを示す。
「相変わらずドワーフは商売となると動きが速いですね……」
「本当にな。あいつら普段はとろいくせに商売となると別人みたいに速く動きやがる」
「それでファムランドさん、この中にはもうお店があるってことなんですか?」
「ああ、そういうことらしい。ほれ、あそこを見てみろよ」
ファムランドが指差す方を見てみると、ドワーフやエルフ、オークに人間が集まっていた。
「一般の国民がここで買い物できるのはもう少し先で、今日は関係者とその知り合いだけの試験みたいなもんがあるらしい」
なんでも、ファムランドがレオノルとデートに行くと聞きつけたマヤが、デートに行くならついでにショッピングモールの開店前試験に付き合って欲しいと相談して来たらしいのだ。
それを聞いたレオノルは、今回のデートは最初から最後までマヤの差金なのだと確信した。
「まあ細けえことはいいじゃねーか。俺たちも行こうぜ?」
そう言ってファムランドは自然にレオノルの手を取ると、自分の腕に絡めさせた。
「ファムランドさん……!?」
驚いたレオノルが引き寄せられて至近距離になった位置からファムランドを見ると、そこには少し恥ずかしそうに苦笑するファムランドの顔があった。
「なんだ、その、お前さんは美人だからな……その……」
「……その、なんですか?」
「……っ! ……だからな、その…………こうでもしてねえと、他の男に声かけられちまうかもしれねえだろ……」
恥ずかしさが限界に達したのか、最後の方は普段のファムランドからは考えられないほど小さな声だったが、すぐ近くにいたレオノルにははっきりと聞こえていた
瞬間、レオノルも耳まで真っ赤になってしまう。
「…………っ」
「あーあーあー、もう、カッコわりい。俺がこんなに器の小せえ男だったとはな……」
ファムランドは大きな仕草で自身の頭をかき回す。
「ふふふっ、いいじゃないですか、器が小さくたって。私は嬉しかったですよ、ファムランドさんが私を独占したいと思ってくれて」
「独占とか言うんじゃねーよ」
「違うんですか?」
「…………違わねえけどよ」
「ふふふふっ、そうでしょう? 私もファムランドさんに悪い虫がつかないように、ファムランドさんから離れないようにしないとですね」
レオノルはぎゅっとファムランドの腕を抱きしめる。
「バカ言え、俺みたいなのを好きになるやつはお前くらいだよ」
「そうですかー? ファムランドさんってワイルドでかっこいいってよく街の女性たちが話してますよ?」
「はあ? 何だそりゃ? そいつは本当なのか?」
「本当です。だから、私もファムランドさんから離れませんね。せっかくのデートですし」
ファムランドにウインクしてみせたレオノルに、ファムランドは少し驚いた表情になる。
「…………やっぱりお前さん変わったよな」
「そうですか?」
「そうだよ。前より明るくなった。前のお前さんも綺麗で好きだったが、俺は今の明るいお前さんのほうが好きだ。今のお前さんとなら死ぬまで一緒にいてもいい」
「なっ……何言い出すんですか突然!?」
レオノルの反応でファムランドは自分が何を口走ったのか気が付き慌てて取り繕う。
「いや! さっきのは忘れてくれ! なんというかその、口が滑っちまったというか……」
「はい、忘れるようにします…………」
口ではなんとかそう言ったものの、レオノルの頭の中は大混乱していた。
(もうっ! ファムランドさんのバカバカバカ! 忘れられるわけないじゃないですかっ)
「おっ、開いたみたいだぜ! さっそく中に入ろう!」
「は、はい! そうしましょうそうしましょう!」
2人は微妙な空気を払拭するように、わざと大きな声でそう言うと、ショッピングモールに入っていったのだった。
***
「大きいですねー」
ファムランドたちがショッピングモールに入っていったのを確認した後、マヤたちもショッピングモールの前にやってきていた。
「こっちではそうかもねー」
「こっちでは?」
「あっ……いやいや、なんでもないから気にしないで」
つい向こうの世界のショッピングモールを比較してしまい、口を滑らせてしまったマヤは、慌てて誤魔化した。
「本当に、大きい。お城、みたい」
「確かにお城くらいしかこのサイズの建物はないね」
「どうします、私達も中に入りますか?」
「もちろん」
再びオリガの魔法で姿を隠したマヤたちも、ファムランドたちを追ってショッピングモールの中に入っていった。
レオノルは馬車を降りるなり目に入った大きな建物に思わずつぶやいた。
レオノルの目の前には、どこかの国の宮殿かと思ってしまうような、大きな建物が建っていた。
人目で宮殿などではないとわかったのは、その手の屋敷にしてはあまりにも飾り気がないためだ。
各国を渡り歩いてきたレオノルでも、あまり見たことがないほど大きいが、外観としては大きな倉庫のようだった。
「驚きだよな。このデカい建物の中にいろいろな店をまとめるんだとよ」
「いろいろなお店をまとめる?」
ファムランドが言っていることがわからず、レオノルは思わず聞き返してしまう。
「ああ、なんでもショッピングモールとか言うらしいんだが、レオノルも知らないのか?」
「ショッピングモール…………いえ、聞いたこともありませんね。そもそも1つの建物の中にいろいろなお店がある、という状況が、正直想像できません」
レオノルにとって商店とは、店主の家と一緒になっている小さな建物か、市場の一角に商品を広げてあるものであって、それがまとまっているのは市場くらいだ。
屋根付きの市場というのは雨が多い国などではよく見かけるが、建物の中というのは聞いたことがないし、ショッピングモールなどという名前も初耳だった。
「そうなのか。じゃあマヤのやつはどこでこんなものを知ったんだろうな? それともあいつの思いつきか?」
「このショッピングモールとやらは陛下のアイデアなんですか?」
「らしいぜ? なんでもショッピングモールのことをドワーフに話したら、ドワーフがやりたいって言い出したらしくてな。それでこれが一気に建築されたらしい」
ファムランドは親指で目の前の大きな建物、改めショッピングモールを示す。
「相変わらずドワーフは商売となると動きが速いですね……」
「本当にな。あいつら普段はとろいくせに商売となると別人みたいに速く動きやがる」
「それでファムランドさん、この中にはもうお店があるってことなんですか?」
「ああ、そういうことらしい。ほれ、あそこを見てみろよ」
ファムランドが指差す方を見てみると、ドワーフやエルフ、オークに人間が集まっていた。
「一般の国民がここで買い物できるのはもう少し先で、今日は関係者とその知り合いだけの試験みたいなもんがあるらしい」
なんでも、ファムランドがレオノルとデートに行くと聞きつけたマヤが、デートに行くならついでにショッピングモールの開店前試験に付き合って欲しいと相談して来たらしいのだ。
それを聞いたレオノルは、今回のデートは最初から最後までマヤの差金なのだと確信した。
「まあ細けえことはいいじゃねーか。俺たちも行こうぜ?」
そう言ってファムランドは自然にレオノルの手を取ると、自分の腕に絡めさせた。
「ファムランドさん……!?」
驚いたレオノルが引き寄せられて至近距離になった位置からファムランドを見ると、そこには少し恥ずかしそうに苦笑するファムランドの顔があった。
「なんだ、その、お前さんは美人だからな……その……」
「……その、なんですか?」
「……っ! ……だからな、その…………こうでもしてねえと、他の男に声かけられちまうかもしれねえだろ……」
恥ずかしさが限界に達したのか、最後の方は普段のファムランドからは考えられないほど小さな声だったが、すぐ近くにいたレオノルにははっきりと聞こえていた
瞬間、レオノルも耳まで真っ赤になってしまう。
「…………っ」
「あーあーあー、もう、カッコわりい。俺がこんなに器の小せえ男だったとはな……」
ファムランドは大きな仕草で自身の頭をかき回す。
「ふふふっ、いいじゃないですか、器が小さくたって。私は嬉しかったですよ、ファムランドさんが私を独占したいと思ってくれて」
「独占とか言うんじゃねーよ」
「違うんですか?」
「…………違わねえけどよ」
「ふふふふっ、そうでしょう? 私もファムランドさんに悪い虫がつかないように、ファムランドさんから離れないようにしないとですね」
レオノルはぎゅっとファムランドの腕を抱きしめる。
「バカ言え、俺みたいなのを好きになるやつはお前くらいだよ」
「そうですかー? ファムランドさんってワイルドでかっこいいってよく街の女性たちが話してますよ?」
「はあ? 何だそりゃ? そいつは本当なのか?」
「本当です。だから、私もファムランドさんから離れませんね。せっかくのデートですし」
ファムランドにウインクしてみせたレオノルに、ファムランドは少し驚いた表情になる。
「…………やっぱりお前さん変わったよな」
「そうですか?」
「そうだよ。前より明るくなった。前のお前さんも綺麗で好きだったが、俺は今の明るいお前さんのほうが好きだ。今のお前さんとなら死ぬまで一緒にいてもいい」
「なっ……何言い出すんですか突然!?」
レオノルの反応でファムランドは自分が何を口走ったのか気が付き慌てて取り繕う。
「いや! さっきのは忘れてくれ! なんというかその、口が滑っちまったというか……」
「はい、忘れるようにします…………」
口ではなんとかそう言ったものの、レオノルの頭の中は大混乱していた。
(もうっ! ファムランドさんのバカバカバカ! 忘れられるわけないじゃないですかっ)
「おっ、開いたみたいだぜ! さっそく中に入ろう!」
「は、はい! そうしましょうそうしましょう!」
2人は微妙な空気を払拭するように、わざと大きな声でそう言うと、ショッピングモールに入っていったのだった。
***
「大きいですねー」
ファムランドたちがショッピングモールに入っていったのを確認した後、マヤたちもショッピングモールの前にやってきていた。
「こっちではそうかもねー」
「こっちでは?」
「あっ……いやいや、なんでもないから気にしないで」
つい向こうの世界のショッピングモールを比較してしまい、口を滑らせてしまったマヤは、慌てて誤魔化した。
「本当に、大きい。お城、みたい」
「確かにお城くらいしかこのサイズの建物はないね」
「どうします、私達も中に入りますか?」
「もちろん」
再びオリガの魔法で姿を隠したマヤたちも、ファムランドたちを追ってショッピングモールの中に入っていった。
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