74 / 324
第2巻第4章 バニスター反攻作戦
隠し通路
しおりを挟む
「案外すんなり入れたね」
暗闇に閉ざされた隠し通路を魔物に乗って進みながら、マヤは後ろに乗っているオリガに話しかける。
「そうですね。レオノルさんのおかげですね」
「そんなそんな、私はただ隠し通路のことを知ってただけですから」
オリガに褒められたレオノルは謙遜してそんなことを言っているが、その知っていることが重要なのだ。
「そんな謙遜なさらないで下さい。それにすごかったですよ、さっきの商店でのあれ」
「ううっ、あれはもう忘れてください……」
オリガの言っているあれとは、隠し通路の入り口を偽装している商店の店主とレオノルのやり取りのことだ。
「私にはレオノルさんみたいな女の武器はありませんからね。羨ましいです」
「そうだよ、レオノルがあの店主を誘惑してくれてる間に、私達が通路の中に入れたんだから」
レオノルが隠し通路の存在を知っていて、その見張りでもある商店の店主顔見知りだとしても、見ず知らずのマヤたちが一緒にいれば流石に隠し通路へは通してくれないだろう。
そこでマヤたちは、まずレオノルに店主と話して隠し通路の入り口を開けてもらい、その後レオノルが店主を引き付けている間にオリガの魔法で透明無音化したマヤたちが入り口をくぐるという方法をとったのだ。
「店主の人、レオノルさんに、夢中、だった。私じゃ、あんなこと、できない」
「カーサはスタイルいいし、やろうと思ったらできるんじゃない?」
「そう、かな?」
カーサは言われて自分の体を見下ろす。
そこには視界を遮る大きな膨らみが2つあった。
「これ、剣、振る時に、邪魔、だったん、だけど、役に、立つ?」
カーサは大きな胸を持ち上げてぽよぽよさせる。
「うんうん、私やオリガよりはうまくいくと思うよ?」
「マヤさんだって身長の割に胸大きいですよね? そういうの好きな男の人って多いと思いますよ」
「ええっ!? 私が!? いやー、それは流石にちょっと……」
確かにこちらに来て初めて鏡を見たときは、なかなかな美少女に転生して、胸も身長の割には大きいんじゃないか、とまだ男目線だった当時のマヤも思ったものだが、じゃあ自分が男性を誘惑できるかといえば話は別だ。
「そんなこと言ったらオリガだって、オリガみたいな小さい女の子が好きな男の人だっているかもしれないよ?」
「そんな変態にだけ使える誘惑になんの意味があるんですか……」
「へんた――いや、何でもない……」
転生する前どちらかといえば小柄な女性が好きだったマヤは、オリガに変態呼ばわりされた気がして思わず反論しそうになったがなんとか思いとどまった。
「どうしたんですか?」
「ううん、なんでもない。それよりファムランド、レオノルさんが店主を誘惑したわけだけど、恋人として思うところはないの?」
これ以上追及されると確実にボロが出て、みんなにマヤが小さな女の子は好きな変態だと思われてしまうかもしれない。
そうなっては困るので、マヤは話題をやや強引に変えた。
「ん? まあ気分のいいもんじゃねーが、俺はそんな器の小せえ男じゃねーよ。レオノルが俺を好きだってんだから、俺はそれを信じるだけだ」
「はあああ……やっぱりファムランドって男前だよね」
「そうか? でも惚れるなよ?」
「まさか、私は私より弱い男に惚れたりしないよ」
「がははは、こりゃ手厳しい」
マヤとファムランドが話していると、ファムランドの後ろに乗っているレオノルが恥ずかしそうにうつむいていた。
「どうしたの、レオノルさん?」
「ふぇっ!? いえその、やっぱりファムランドさんのことが好きだなあ、と」
レオノルは陶然とファムランドを見つめている。
「……えーっと、レオノルさんってあんな感じだったっけ?」
あまりにもド直球すぎる惚気っぷりに、マヤは思わず半眼で後ろの2人に問いかける。
「いえ、もっとクールな感じの方だったと思いますが……」
「恋は、盲目。しかたない、のかも?」
「なんですかその目は! そもそも全部陛下のせいでしょう!?」
「そうかもしれないけどさ、別に私がレオノルさんを操ってるわけじゃないじゃん?」
「うぐっ……それは、そうですけど……」
「だからただ単にレオノルさんがファムランドのことを好きすぎるのが原因ってことじゃん?」
「はい……」
「でしょう? でもまあ、安心してよ。私たちも今のレオノルさんが悪いって言ってるわけじゃないんだよ? ね、オリガ? カーサ?」
「そうですね。以前のクールなレオノルさんも素敵でしたけど、今の恋するレオノルさんも可愛くて好きですよ。ちょっと羨ましくてからかっちゃうこともありますけど」
オリガはレオノルに微笑みかける。
「うん、今の、レオノルさん、かわいい。いいと、思う」
カーサはレオノルに親指を立てた右手を付き出す。
「そ、そうでしょうか? 変じゃないですか?」
「全然変じゃないって! ファムランドもそう思うでしょう?」
「……そもそもお前さんたち俺がいる前でそういう話するんじゃねーよ、恥ずかしいじゃねーか」
「えー、いいじゃん別に。元はと言えばファムランドがレオノルさんをときめかせちゃったのがいけないんだし」
「別に俺はそんなつも――――静かにっ」
ファムランドは話の途中で急に緊張を強めると、鋭くみんなに警告する。
「どうしたのファムランド、まさか誤魔化そうと――――むぐっ」
ファムランドの警告の意味が今ひとつわかっておらず言葉を返したマヤの口を、後ろからオリガが塞いだ。
「マヤさん、少しだけ静かにしてください。前から誰か来ます」
「!? ぷはっ……誰? って、こんなところにいるのはバニスター兵しかいないか」
声を潜めて尋ねるマヤに、レオノルは静かに頷いた。
「おそらくそうでしょう。足音は6つ、ゆっくりとしていますが全員同じリズムで歩いています。相当な手練でしょうね」
「カーサさん、お願いできますか?」
「いいけど、夜目が、効くように、魔法を、かけて、ほしい」
カーサの要望に、オリガは頷いて呪文を倡える。
「どうでしょう? 日中と同じくらい見えるようになったはずですが」
「うん、よく見える、敵は、うん、確かに、6人。 まあ、何人いても、いっしょ、だけど」
それだけ言うと、カーサの姿が音もなく消えた。
そして数瞬後、前方から剣戟の音が10回ほど聞こえ、すぐに静かになった。
「やって、きた」
しばらくして歩いて帰ってきたカーサが、マヤたちのところに戻ってくる。
「殺してないよね?」
「うん、多分、死んで、ないはず。少なくとも、斬っては、ない」
「ありがとうね、私のわがままに付き合ってくれて」
「大丈夫。でも、本当に、危なかったら、殺すよ?」
「それはもちろん。カーサの命の方が大切だもん」
「うん、それなら、できるだけ、頑張る」
マヤはカーサの頭を撫でてあげる。
マヤがジャンプしないと乗れないほど大きなシロちゃんに乗っていても、身長の高いカーサの頭を撫でるのは大変だった。
「よしよし、カーサはいい子だね」
「やった、褒められた」
カーサはマヤに撫でられて目を細めている。
「あー、ズルいですよカーサさんだけー! 私だって魔法で補助したんですから」
「あはは、ごめんごめん。オリガも偉い偉い」
マヤは空いている方の手でオリガの頭もなでてあげる。
それを見たレオノルは、何かを訴えるような視線をファムランドに向ける。
「ほれ、これでいいか?」
ファムランドはレオノルの視線に気づき、その柔らかな髪を撫でる。
「…………っ!? 嬉しい、です」
「そうかそうか、そいつぁ良かった」
敵地の真ん中でこんな呑気なことをしていたマヤたちだったが、その後も一行は順調に隠し通路を進んでいった。
敵は事前に発見し、交代で無力化して進み、シロちゃんたちの機動力のおかげもあって、マヤたちは1日かからずにマノロ将軍の部屋につながるドアの前までたどり着いたのだった。
暗闇に閉ざされた隠し通路を魔物に乗って進みながら、マヤは後ろに乗っているオリガに話しかける。
「そうですね。レオノルさんのおかげですね」
「そんなそんな、私はただ隠し通路のことを知ってただけですから」
オリガに褒められたレオノルは謙遜してそんなことを言っているが、その知っていることが重要なのだ。
「そんな謙遜なさらないで下さい。それにすごかったですよ、さっきの商店でのあれ」
「ううっ、あれはもう忘れてください……」
オリガの言っているあれとは、隠し通路の入り口を偽装している商店の店主とレオノルのやり取りのことだ。
「私にはレオノルさんみたいな女の武器はありませんからね。羨ましいです」
「そうだよ、レオノルがあの店主を誘惑してくれてる間に、私達が通路の中に入れたんだから」
レオノルが隠し通路の存在を知っていて、その見張りでもある商店の店主顔見知りだとしても、見ず知らずのマヤたちが一緒にいれば流石に隠し通路へは通してくれないだろう。
そこでマヤたちは、まずレオノルに店主と話して隠し通路の入り口を開けてもらい、その後レオノルが店主を引き付けている間にオリガの魔法で透明無音化したマヤたちが入り口をくぐるという方法をとったのだ。
「店主の人、レオノルさんに、夢中、だった。私じゃ、あんなこと、できない」
「カーサはスタイルいいし、やろうと思ったらできるんじゃない?」
「そう、かな?」
カーサは言われて自分の体を見下ろす。
そこには視界を遮る大きな膨らみが2つあった。
「これ、剣、振る時に、邪魔、だったん、だけど、役に、立つ?」
カーサは大きな胸を持ち上げてぽよぽよさせる。
「うんうん、私やオリガよりはうまくいくと思うよ?」
「マヤさんだって身長の割に胸大きいですよね? そういうの好きな男の人って多いと思いますよ」
「ええっ!? 私が!? いやー、それは流石にちょっと……」
確かにこちらに来て初めて鏡を見たときは、なかなかな美少女に転生して、胸も身長の割には大きいんじゃないか、とまだ男目線だった当時のマヤも思ったものだが、じゃあ自分が男性を誘惑できるかといえば話は別だ。
「そんなこと言ったらオリガだって、オリガみたいな小さい女の子が好きな男の人だっているかもしれないよ?」
「そんな変態にだけ使える誘惑になんの意味があるんですか……」
「へんた――いや、何でもない……」
転生する前どちらかといえば小柄な女性が好きだったマヤは、オリガに変態呼ばわりされた気がして思わず反論しそうになったがなんとか思いとどまった。
「どうしたんですか?」
「ううん、なんでもない。それよりファムランド、レオノルさんが店主を誘惑したわけだけど、恋人として思うところはないの?」
これ以上追及されると確実にボロが出て、みんなにマヤが小さな女の子は好きな変態だと思われてしまうかもしれない。
そうなっては困るので、マヤは話題をやや強引に変えた。
「ん? まあ気分のいいもんじゃねーが、俺はそんな器の小せえ男じゃねーよ。レオノルが俺を好きだってんだから、俺はそれを信じるだけだ」
「はあああ……やっぱりファムランドって男前だよね」
「そうか? でも惚れるなよ?」
「まさか、私は私より弱い男に惚れたりしないよ」
「がははは、こりゃ手厳しい」
マヤとファムランドが話していると、ファムランドの後ろに乗っているレオノルが恥ずかしそうにうつむいていた。
「どうしたの、レオノルさん?」
「ふぇっ!? いえその、やっぱりファムランドさんのことが好きだなあ、と」
レオノルは陶然とファムランドを見つめている。
「……えーっと、レオノルさんってあんな感じだったっけ?」
あまりにもド直球すぎる惚気っぷりに、マヤは思わず半眼で後ろの2人に問いかける。
「いえ、もっとクールな感じの方だったと思いますが……」
「恋は、盲目。しかたない、のかも?」
「なんですかその目は! そもそも全部陛下のせいでしょう!?」
「そうかもしれないけどさ、別に私がレオノルさんを操ってるわけじゃないじゃん?」
「うぐっ……それは、そうですけど……」
「だからただ単にレオノルさんがファムランドのことを好きすぎるのが原因ってことじゃん?」
「はい……」
「でしょう? でもまあ、安心してよ。私たちも今のレオノルさんが悪いって言ってるわけじゃないんだよ? ね、オリガ? カーサ?」
「そうですね。以前のクールなレオノルさんも素敵でしたけど、今の恋するレオノルさんも可愛くて好きですよ。ちょっと羨ましくてからかっちゃうこともありますけど」
オリガはレオノルに微笑みかける。
「うん、今の、レオノルさん、かわいい。いいと、思う」
カーサはレオノルに親指を立てた右手を付き出す。
「そ、そうでしょうか? 変じゃないですか?」
「全然変じゃないって! ファムランドもそう思うでしょう?」
「……そもそもお前さんたち俺がいる前でそういう話するんじゃねーよ、恥ずかしいじゃねーか」
「えー、いいじゃん別に。元はと言えばファムランドがレオノルさんをときめかせちゃったのがいけないんだし」
「別に俺はそんなつも――――静かにっ」
ファムランドは話の途中で急に緊張を強めると、鋭くみんなに警告する。
「どうしたのファムランド、まさか誤魔化そうと――――むぐっ」
ファムランドの警告の意味が今ひとつわかっておらず言葉を返したマヤの口を、後ろからオリガが塞いだ。
「マヤさん、少しだけ静かにしてください。前から誰か来ます」
「!? ぷはっ……誰? って、こんなところにいるのはバニスター兵しかいないか」
声を潜めて尋ねるマヤに、レオノルは静かに頷いた。
「おそらくそうでしょう。足音は6つ、ゆっくりとしていますが全員同じリズムで歩いています。相当な手練でしょうね」
「カーサさん、お願いできますか?」
「いいけど、夜目が、効くように、魔法を、かけて、ほしい」
カーサの要望に、オリガは頷いて呪文を倡える。
「どうでしょう? 日中と同じくらい見えるようになったはずですが」
「うん、よく見える、敵は、うん、確かに、6人。 まあ、何人いても、いっしょ、だけど」
それだけ言うと、カーサの姿が音もなく消えた。
そして数瞬後、前方から剣戟の音が10回ほど聞こえ、すぐに静かになった。
「やって、きた」
しばらくして歩いて帰ってきたカーサが、マヤたちのところに戻ってくる。
「殺してないよね?」
「うん、多分、死んで、ないはず。少なくとも、斬っては、ない」
「ありがとうね、私のわがままに付き合ってくれて」
「大丈夫。でも、本当に、危なかったら、殺すよ?」
「それはもちろん。カーサの命の方が大切だもん」
「うん、それなら、できるだけ、頑張る」
マヤはカーサの頭を撫でてあげる。
マヤがジャンプしないと乗れないほど大きなシロちゃんに乗っていても、身長の高いカーサの頭を撫でるのは大変だった。
「よしよし、カーサはいい子だね」
「やった、褒められた」
カーサはマヤに撫でられて目を細めている。
「あー、ズルいですよカーサさんだけー! 私だって魔法で補助したんですから」
「あはは、ごめんごめん。オリガも偉い偉い」
マヤは空いている方の手でオリガの頭もなでてあげる。
それを見たレオノルは、何かを訴えるような視線をファムランドに向ける。
「ほれ、これでいいか?」
ファムランドはレオノルの視線に気づき、その柔らかな髪を撫でる。
「…………っ!? 嬉しい、です」
「そうかそうか、そいつぁ良かった」
敵地の真ん中でこんな呑気なことをしていたマヤたちだったが、その後も一行は順調に隠し通路を進んでいった。
敵は事前に発見し、交代で無力化して進み、シロちゃんたちの機動力のおかげもあって、マヤたちは1日かからずにマノロ将軍の部屋につながるドアの前までたどり着いたのだった。
0
お気に入りに追加
561
あなたにおすすめの小説

異世界に行けるようになったんだが自宅に令嬢を持ち帰ってしまった件
シュミ
ファンタジー
高二である天音 旬はある日、女神によって異世界と現実世界を行き来できるようになった。
旬が異世界から現実世界に帰る直前に転びそうな少女を助けた結果、旬の自宅にその少女を持ち帰ってしまった。その少女はリーシャ・ミリセントと名乗り、王子に婚約破棄されたと話し───!?

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。

捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~
小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ)
そこは、剣と魔法の世界だった。
2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。
新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・
気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる