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第2巻第2章 バニスターの宣戦布告
救出作戦
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「マヤさん! 良かった無事だったん――どうしたんですか?」
突然消えたと思ったら、しばらくしてドアがへし折れると当時に戻ってきたマヤが、ルースという人名? を呼びながら泣き叫んでいたので、オリガは混乱した。
「うう……ルース…………騙すなんて酷いよ…………あれ、オリガ?」
「はい、カーサさんもいますよ。何があったんですか、突然姿が消えましたけど」
マヤは謎の空間に飛ばされたことと、そこで会ったルースのことをオリガとカーサに説明した。
「聞く限り人を捕えてその中で殺す罠、でしょうか? よく一人で脱出できましたね、マヤさん」
「ルースが優しかったからね。死んじゃったけど……」
「そんなに優しかったんですか、そのルースという人は」
「うん、なにか事情があって入ってきた人は全部殺さなきゃいけなかったみたいだけど、それだってしかたなくやってるって感じだったし」
「ねえ、マヤさん、あのドアに、書いてるの、って」
「ドア?」
マヤはカーサの言葉でようやく、マヤが開けようしていたドアがへし折れていることに気がついた。
「なんでドアが壊れてるの?」
「おそらくですが、マヤさんが罠を破って出てきたからでしょうね。罠を破った反動で、罠の機能を有していたドアが壊れたんでしょう」
「そうなんだ。それでカーサ、ドアに何が書かれてるって?」
「わから、ない、けど……もしかして、と、思って。オリガさん、読める?」
「どれですか? えーっと、これは……おそらく悪魔がよく使う文字ですね…………ル…………ウ?…………ス? でしょうか」
「やっぱり。マヤさん、ルース、さん? は、あのドア、なの、かも、よ」
「ルースがドアそのものってこと?」
「どうなんでしょう? あるいはドアに封印されていた悪魔かもしれません。罠として使うために何者かに封印された、とか」
「なるほど。どちらにせよ、あのドアがルースと関わりがあるかもしれないってことだね」
「それは間違いないでしょうね」
「どうする? 持って、帰る?」
「そうだね、そうしたい。オリガ、お願いできる?」
「わかりました。どうせ壊れているので誤魔化さないといけないところでしたし、私が持っておきます」
オリガは持物を発動して壊れたドアを収納した。
マヤは自分の頬を両手で少し強めに叩いて気持ちを切り替える。
自分の犠牲にしてまで外に出してくれたルースのためにも、マヤは今自分ができることを精一杯頑張ろうと思った。
「さて、それじゃあバニスター兵の家族を救出しようか!」
マヤは明るく力強く言うと、バニスター兵の家族が囚われている部屋へと足を踏み入れる。
「これは……ものすごい数だね」
「ええ……うちの国の捕虜になっているバニスター兵だけでも5,000人はいましたから、その数倍と考えれば、これでもまだ足りないんでしょうが……」
部屋に入ってきたマヤたちに、囚われていた人たちの視線が集中する。
正確な数はわからないが、女性と子供ばかり2、3,000人はいるだろう。
「これ、どうやって、連れて、帰る、の?」
「あっ…………」
「マヤさん? もしかして何も考えてなかったんですか?」
「えーっと、いやー、その……なんとかなるかな、なんて……」
「なんとかなるわけないじゃないですか! どうするんですかここから! このままじゃ私達もろともバニスター軍に捕まっちゃいますよ!?」
「オリガさん、落ち着いて、大丈夫、マヤさんが、本当に、なにも、考えてない、なんて、ない、はず。だよ、ね?」
「あーはは、はははは、はははは、そりゃあもちろん、か、考えてあるよ、うん」
マヤの態度にすべてを察したカーサもサッと顔を青ざめさせる。
「おしまい、かも、しれない……」
落ち着いているように見えるが、よく見ると足が震えている。
「2人とも落ち着いて、大丈夫、今方法を考えるから、ね?」
入ってきてそうそう漫才の様なやり取りを始めたマヤたちに、部屋に囚われていた人々間に漂っていた緊張が和らいだ。
どうやらマヤたちが自分たちに危害を加えに来たわけではないらしいことだけはわかったのだろう、マヤたちの近くにいた1人の女性が、マヤたちのところにやってくる。
「あなたたち、いったい何者ですか? バニスター兵じゃないみたいですけど」
「私達はキサラギ亜人王国の、えーっと……そうだ、救出隊だよ。うちに攻めてきて捕虜になってるあなた達の家族に言われて助けに来たの」
マヤの言葉に、女性は怪訝な表情を浮かべる。
「どうやってそれを信じろっていうんですか?」
「うーん、たしかにそれもそうだね。でもさ、私達が嘘をついてたっていいんじゃないかな?」
「それはどういう……」
「考えてもみなよ、私達が嘘をついてたって、ここからは出られるわけじゃない? それならとりあえず私達と一緒にここを出て、その後私達が嘘をついてたら好きな時に逃げればいい、そうでしょ?」
「たしかに、それはそうかもしれませんが……」
「でしょ?」
そこでマヤは、大きく息を吸い込んだ。
「ねえみんな、聞いて! 私はキサラギ亜人王国のマヤ。後ろにいるのがダークエルフのオリガとオークのカーサ。2人とも亜人だよ。私達は私の国に攻めてきて捕まったあなた達の家族に頼まれて、あなた達を助けに来たの。私達が、あなた達を家族のところに連れて行ってあげる。家族と会いたい人はついてきて!」
マヤの大声に、囚われていた人々がざわつき始める。
「で、マヤさん。かっこよく宣言しちゃってますけど、結局どうやって連れて行くか考えたんですか?」
「実は話してる間に1つ思いついたんだよね。えーっと――――」
マヤは自分の思いつきをオリガに説明する。
「なるほど、それなら確かになんとかなるかもしれません」
「本当? オリガ一番大変だと思うけど大丈夫?」
「私が一番大変なのなんて、いつものことじゃないですか?」
「あははは、いつもごめんね?」
「いいですよ、別に。マヤさんの頼みですし」
「もうっ、オリガは可愛いなあ、まったく!」
マヤはオリガを思わず抱きしめる。
「ちょ、マヤさん、いきなりやめてくださいよ」
「だってオリガが可愛いから。カーサもどう?」
「いい、の?」
「もちろん」
「じゃあ、私も」
マヤに言われるまま、カーサもオリガを抱きしめる。
カーサは3人の中で飛び抜けて体が大きいため、マヤとオリガの2人をまとめて抱きしめる形になった。
「カーサさんまで……まあ、嫌じゃないですけど……」
「「オリガ、可愛い」」
照れるオリガに、マヤとカーサは異口同音にそう言っていた。
「あのー、お取り込み中のところすみません」
マヤたちが抱き合っていると、先程マヤに話しかけていた女性が再びマヤのところにやってきていた。
マヤは2人から離れると、女性の正面に立つ。
「ああ、ごめんごめん。どうしたの? 私達についてきてくれるの?」
「はい、短い時間でしたが、各グループの代表で話し合って決めました。ただ、最後に1つだけ確認させてください」
「何かな?」
「私達の家族は、夫は無事なんでしょうか?」
「…………正直に言うね。それはわからない。でも、私の国、キサラギ亜人王国に攻めてきた兵の中にあなたの旦那さんがいればたぶん無事だと思うよ」
「そうですか。今の答えで、私はあなたを信じていい人だと思いました。私達はあなたについていくことにします」
「よし! そうと決まれば早速出発だね! オリガ」
マヤは全力の強化魔法をオリガにかける。
「わかりました」
オリガはマヤのアイデア通り、次々と魔法を行使していった。
突然消えたと思ったら、しばらくしてドアがへし折れると当時に戻ってきたマヤが、ルースという人名? を呼びながら泣き叫んでいたので、オリガは混乱した。
「うう……ルース…………騙すなんて酷いよ…………あれ、オリガ?」
「はい、カーサさんもいますよ。何があったんですか、突然姿が消えましたけど」
マヤは謎の空間に飛ばされたことと、そこで会ったルースのことをオリガとカーサに説明した。
「聞く限り人を捕えてその中で殺す罠、でしょうか? よく一人で脱出できましたね、マヤさん」
「ルースが優しかったからね。死んじゃったけど……」
「そんなに優しかったんですか、そのルースという人は」
「うん、なにか事情があって入ってきた人は全部殺さなきゃいけなかったみたいだけど、それだってしかたなくやってるって感じだったし」
「ねえ、マヤさん、あのドアに、書いてるの、って」
「ドア?」
マヤはカーサの言葉でようやく、マヤが開けようしていたドアがへし折れていることに気がついた。
「なんでドアが壊れてるの?」
「おそらくですが、マヤさんが罠を破って出てきたからでしょうね。罠を破った反動で、罠の機能を有していたドアが壊れたんでしょう」
「そうなんだ。それでカーサ、ドアに何が書かれてるって?」
「わから、ない、けど……もしかして、と、思って。オリガさん、読める?」
「どれですか? えーっと、これは……おそらく悪魔がよく使う文字ですね…………ル…………ウ?…………ス? でしょうか」
「やっぱり。マヤさん、ルース、さん? は、あのドア、なの、かも、よ」
「ルースがドアそのものってこと?」
「どうなんでしょう? あるいはドアに封印されていた悪魔かもしれません。罠として使うために何者かに封印された、とか」
「なるほど。どちらにせよ、あのドアがルースと関わりがあるかもしれないってことだね」
「それは間違いないでしょうね」
「どうする? 持って、帰る?」
「そうだね、そうしたい。オリガ、お願いできる?」
「わかりました。どうせ壊れているので誤魔化さないといけないところでしたし、私が持っておきます」
オリガは持物を発動して壊れたドアを収納した。
マヤは自分の頬を両手で少し強めに叩いて気持ちを切り替える。
自分の犠牲にしてまで外に出してくれたルースのためにも、マヤは今自分ができることを精一杯頑張ろうと思った。
「さて、それじゃあバニスター兵の家族を救出しようか!」
マヤは明るく力強く言うと、バニスター兵の家族が囚われている部屋へと足を踏み入れる。
「これは……ものすごい数だね」
「ええ……うちの国の捕虜になっているバニスター兵だけでも5,000人はいましたから、その数倍と考えれば、これでもまだ足りないんでしょうが……」
部屋に入ってきたマヤたちに、囚われていた人たちの視線が集中する。
正確な数はわからないが、女性と子供ばかり2、3,000人はいるだろう。
「これ、どうやって、連れて、帰る、の?」
「あっ…………」
「マヤさん? もしかして何も考えてなかったんですか?」
「えーっと、いやー、その……なんとかなるかな、なんて……」
「なんとかなるわけないじゃないですか! どうするんですかここから! このままじゃ私達もろともバニスター軍に捕まっちゃいますよ!?」
「オリガさん、落ち着いて、大丈夫、マヤさんが、本当に、なにも、考えてない、なんて、ない、はず。だよ、ね?」
「あーはは、はははは、はははは、そりゃあもちろん、か、考えてあるよ、うん」
マヤの態度にすべてを察したカーサもサッと顔を青ざめさせる。
「おしまい、かも、しれない……」
落ち着いているように見えるが、よく見ると足が震えている。
「2人とも落ち着いて、大丈夫、今方法を考えるから、ね?」
入ってきてそうそう漫才の様なやり取りを始めたマヤたちに、部屋に囚われていた人々間に漂っていた緊張が和らいだ。
どうやらマヤたちが自分たちに危害を加えに来たわけではないらしいことだけはわかったのだろう、マヤたちの近くにいた1人の女性が、マヤたちのところにやってくる。
「あなたたち、いったい何者ですか? バニスター兵じゃないみたいですけど」
「私達はキサラギ亜人王国の、えーっと……そうだ、救出隊だよ。うちに攻めてきて捕虜になってるあなた達の家族に言われて助けに来たの」
マヤの言葉に、女性は怪訝な表情を浮かべる。
「どうやってそれを信じろっていうんですか?」
「うーん、たしかにそれもそうだね。でもさ、私達が嘘をついてたっていいんじゃないかな?」
「それはどういう……」
「考えてもみなよ、私達が嘘をついてたって、ここからは出られるわけじゃない? それならとりあえず私達と一緒にここを出て、その後私達が嘘をついてたら好きな時に逃げればいい、そうでしょ?」
「たしかに、それはそうかもしれませんが……」
「でしょ?」
そこでマヤは、大きく息を吸い込んだ。
「ねえみんな、聞いて! 私はキサラギ亜人王国のマヤ。後ろにいるのがダークエルフのオリガとオークのカーサ。2人とも亜人だよ。私達は私の国に攻めてきて捕まったあなた達の家族に頼まれて、あなた達を助けに来たの。私達が、あなた達を家族のところに連れて行ってあげる。家族と会いたい人はついてきて!」
マヤの大声に、囚われていた人々がざわつき始める。
「で、マヤさん。かっこよく宣言しちゃってますけど、結局どうやって連れて行くか考えたんですか?」
「実は話してる間に1つ思いついたんだよね。えーっと――――」
マヤは自分の思いつきをオリガに説明する。
「なるほど、それなら確かになんとかなるかもしれません」
「本当? オリガ一番大変だと思うけど大丈夫?」
「私が一番大変なのなんて、いつものことじゃないですか?」
「あははは、いつもごめんね?」
「いいですよ、別に。マヤさんの頼みですし」
「もうっ、オリガは可愛いなあ、まったく!」
マヤはオリガを思わず抱きしめる。
「ちょ、マヤさん、いきなりやめてくださいよ」
「だってオリガが可愛いから。カーサもどう?」
「いい、の?」
「もちろん」
「じゃあ、私も」
マヤに言われるまま、カーサもオリガを抱きしめる。
カーサは3人の中で飛び抜けて体が大きいため、マヤとオリガの2人をまとめて抱きしめる形になった。
「カーサさんまで……まあ、嫌じゃないですけど……」
「「オリガ、可愛い」」
照れるオリガに、マヤとカーサは異口同音にそう言っていた。
「あのー、お取り込み中のところすみません」
マヤたちが抱き合っていると、先程マヤに話しかけていた女性が再びマヤのところにやってきていた。
マヤは2人から離れると、女性の正面に立つ。
「ああ、ごめんごめん。どうしたの? 私達についてきてくれるの?」
「はい、短い時間でしたが、各グループの代表で話し合って決めました。ただ、最後に1つだけ確認させてください」
「何かな?」
「私達の家族は、夫は無事なんでしょうか?」
「…………正直に言うね。それはわからない。でも、私の国、キサラギ亜人王国に攻めてきた兵の中にあなたの旦那さんがいればたぶん無事だと思うよ」
「そうですか。今の答えで、私はあなたを信じていい人だと思いました。私達はあなたについていくことにします」
「よし! そうと決まれば早速出発だね! オリガ」
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