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第2巻第2章 バニスターの宣戦布告
新しい戦い方
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「それっ!」
自分への強化魔法が成功したらしいマヤは、試しに近くの地面を殴ってみた。
マヤの拳が地面に当たった瞬間、大きな爆発音とともに地面に大きなクレーターができる。
「わわわっ! 危ない危ない」
あまりの衝撃にクレーターを生み出したマヤ本人も少しふらついてしまう。
「まさかそれほどの力を隠していたとはな……私は見事に騙されたというわけだ」
「いや、信じてもらえないかもだけど、別に力を隠してたわけじゃないからね?」
「後からならなんとでも言える。やはり私の初撃をかわしたのはまぐれではなかったということだな」
「本当にまぐれ以外のなにものでもないんだけどなあ……」
「話はここまでだ。それだけの力を見せられた以上、容赦はせん。行くぞ!」
「うわっ! ちょっと待ってって――って、あれ?」
マヤは自分の目に映る光景がよくわからず思わず動きを止めてしまった。
先程まで高速で動いていたルースが、やけにゆっくり動いているのだ。
(あのルースとかいうゴーレムは容赦はしないって言ってたから、まさかゆっくり動いてるなんてことはないだろうし……もしかして、私の動体視力が上がってる?)
実際マヤの推測は正しく、ルースは先程と同じかそれ以上の速度で動いている。
(なるほど、これが私の強化魔法の力なんだ……いやー、我ながら恐ろしい力だね、これは)
自分が強化魔法の対象となってようやく、マヤは自分の強化魔法の威力を理解した。
確かにこれほど大幅に強化されるなら、それを受けた時のマッシュやオリガの桁違いな強さも納得である。
「ほいっと」
マヤはもはやスローモーションに見えるルースの攻撃を、余裕を持って回避する。
見えてすらいなかった強化前と比べて、ルースから見たマヤの動きに変化ときたら、もはや別人を見ているようだった。
「まさかお前の本気がそれほどとは」
「あはは、たまたま上手くいっただけだけどね。それにいつまで持つかわからないし」
「それなら、その力が尽きるまで戦うことができれば私の勝ち、ということだな?」
「そうだけど、そうはさせないよ?」
マヤはルースとの距離を一気に詰め、そのままルースに拳を叩き込む、はずだったのだが……。
「ちょ、ちょっとストーップ! 止まってー!」
強化された自分の走る速度を見誤ったマヤは、そのままゴーレムへと突進する。
「あまりにも直線的すぎるぞ?」
幸い、マヤの速いだけの突進を歴戦のゴーレムはなんなく避ける。
「よかったー! おっとと」
マヤは前につんのめりながら、ルースを遥かに通り過ぎたところで静止する。
「なるほど、本当に実力を隠していたわけではないらしい」
「だからそう言ってるじゃん」
「であれば、その力をお前がものにする前に倒すのが私の唯一の勝ち筋か」
(今の突進、もし食らっていれば、岩の身体を持つ私とて耐えられなかっただろう。つまり、やつの攻撃を食らうことなくやつを倒す必要があるということか)
「そういうことかもねっ」
マヤが距離を詰めるべく駆け出し、2人の攻防が再び始まった。
***
「まさか、ここまでとはな」
結論から言えば、仕切り直した後の戦いはマヤの圧勝だった。
ルースの攻撃は相変わらずマヤに余裕を持って回避され、1回また1回と攻撃を重ねるたびに正確になっていくマヤの拳をルースは次第にかわせなくなっていった。
「ルースもかなり強いと思うけど?」
強化後の自分がどれほど強いかまだよくわからないマヤだが、それでもルースは強いと感じた。
能力で勝る強化後のマヤの攻撃をあれだけしのいだのだから、一廉の戦闘巧者であることは間違いないだろう。
「この状況で言われても嫌味にしか聞こえないな」
マヤの攻撃によって身体のいたるところが欠けてしまい、もはや立ち上がることもできないルースは言葉とは裏腹にどこか清々しそうだ。
「素直な感想だよ。それで、どうやったら私はここから出られるのかな?」
「簡単なことだ、私を壊せばいい」
「やっぱりそうなんだ。それしか方法はないの?」
「どういう意味だ?」
「そのまんまの意味だよ。ルースを壊さずにここから出る方法はないのか、ってこと」
「そんなものはない。そもそもなぜそんなことを聞くのだ」
「うーん、なんて言ったらいいかわからないけどさ、ルースって悪い人じゃないと思うんだよね」
「そもそも人ですらないがな」
「もーう、そういうことじゃないってば! わかってて言ってるでしょ!」
「悪い悪い、それで私が悪人に見えないから、どうしようというのだ?」
「できれば連れて帰りたい」
「何を言い出すかと思えば、私を連れて帰るだと? お前は馬鹿なのか?」
「馬鹿じゃないし、私は本気だよ。ねえルース、あなたはどうして人をここに引きずり込んで、入ってきた人を殺したりしてるの?」
「それは……」
「本当にそれがあなたのやりたいことなの?」
「そういうわけではない、と思うが……」
「じゃあなんでこんなことしてるのさ」
「わから、ない……だが、私は気がついたときにはここにいて、頭の中に聞こえる命令のまま、侵入者を攻撃し殺してきたのだ。ただそれだけだ」
「じゃあもう、今日で終わりにしようよ。ね? 私と一緒に外に出よう?」
「どうして……どうしてお前は私にそこまで関わろうとするのだ? 今日会っただけの私に、お前を殺そうとした私に」
「わからない。わからないけど、嫌なんだよ、ルースを殺しちゃうのが。自分でも甘いなって思うけどさ、話ができるなら殺したくはないんだよ」
結局、マヤの本音はそれだった。
もちろんルースのことが気に入ったというのも嘘ではない。
正々堂々戦おうとする姿勢や、弱者を思いやる心など、ルースは罠に引き込んだ先で人を殺すゴーレムとは思えないほどに気持ちのいい性格をしている。
だからこそルースにはこんなところで死んでほしくないと思ったし、マヤも殺したくはなかった。
でも結局、本音のところはマヤがそんな善人のルースを殺したくないのだった。
「本当に甘いな、お前は」
「なんとでも言ってよ。それで、本当にルースを殺しちゃう以外に、ここから出る方法はないの?」
「………………ないこともない」
「なあんだ、やっぱり隠してたんじゃん」
「簡単に教えるわけにはいかないのでな」
ルースはなんとか首を動かしてあたりを見渡すと、再びマヤに向き直る。
「今は見られていないようだ」
「監視されてるの、ここ?」
「ああ、私が裏切らないようにな」
「そうなんだ」
「そうなのだ。マヤ、方法を教えるからこっちに来い。念の為、見られていることも考えて、私に止めを刺そうとしていると思わせた方がいいだろう。もう一度強化魔法を使って自分を強化してくれ」
「そこまでしなくてもいい気もするけど、ルースがそう言うなら」
マヤは強化魔法を使い、天高く打ち上げた強化の光の粒子を全身で浴びる。
「よし、それでは私に近づいて勢いよく私に向かって拳を振り下ろすんだ。もちろん振り下ろす振り、だからな?」
「わかった」
マヤはルースに近寄ると、勢いよく拳を振り下ろす。
その瞬間、完全にマヤの隙きを突いて、ルースがマヤの拳に飛び込んできた。
結果、マヤの拳はルースに直撃する。
「なっ!? どうして!? 何やってるのルース!」
「…………はははっ……マヤ、やはりお前は甘いし馬鹿だ……こんな簡単に…………騙されるん……だから……な」
マヤは自らの拳によってほとんど壊れかけ、人型をぎりぎり保っている状態のルースを抱き起こす。
「どういう……」
「まだわからない……か?」
「もしかして…………」
「そうだ……私を……壊す以外に……ここから出る方法など……ないのだ」
「そんな……ねえルース、嘘だよね? 一緒に出れるよね?」
マヤはいつの間にか両目いっぱいに涙を浮かべている。
それを見て、マヤの腕の中でルースが苦笑した気がした。
「私のために泣くとは……変わったやつだ…………」
ルースはそれだけ言い残すと、マヤの腕なかで砂となって消えてしまった。
「ルース? ねえルース? 嘘、だよね? ルースううううううぅぅぅ!」
泣き叫ぶマヤは気がついていないが、マヤの周りの闇は消えていき、マヤは元いた収容所の廊下に戻ってきていた。
自分への強化魔法が成功したらしいマヤは、試しに近くの地面を殴ってみた。
マヤの拳が地面に当たった瞬間、大きな爆発音とともに地面に大きなクレーターができる。
「わわわっ! 危ない危ない」
あまりの衝撃にクレーターを生み出したマヤ本人も少しふらついてしまう。
「まさかそれほどの力を隠していたとはな……私は見事に騙されたというわけだ」
「いや、信じてもらえないかもだけど、別に力を隠してたわけじゃないからね?」
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「話はここまでだ。それだけの力を見せられた以上、容赦はせん。行くぞ!」
「うわっ! ちょっと待ってって――って、あれ?」
マヤは自分の目に映る光景がよくわからず思わず動きを止めてしまった。
先程まで高速で動いていたルースが、やけにゆっくり動いているのだ。
(あのルースとかいうゴーレムは容赦はしないって言ってたから、まさかゆっくり動いてるなんてことはないだろうし……もしかして、私の動体視力が上がってる?)
実際マヤの推測は正しく、ルースは先程と同じかそれ以上の速度で動いている。
(なるほど、これが私の強化魔法の力なんだ……いやー、我ながら恐ろしい力だね、これは)
自分が強化魔法の対象となってようやく、マヤは自分の強化魔法の威力を理解した。
確かにこれほど大幅に強化されるなら、それを受けた時のマッシュやオリガの桁違いな強さも納得である。
「ほいっと」
マヤはもはやスローモーションに見えるルースの攻撃を、余裕を持って回避する。
見えてすらいなかった強化前と比べて、ルースから見たマヤの動きに変化ときたら、もはや別人を見ているようだった。
「まさかお前の本気がそれほどとは」
「あはは、たまたま上手くいっただけだけどね。それにいつまで持つかわからないし」
「それなら、その力が尽きるまで戦うことができれば私の勝ち、ということだな?」
「そうだけど、そうはさせないよ?」
マヤはルースとの距離を一気に詰め、そのままルースに拳を叩き込む、はずだったのだが……。
「ちょ、ちょっとストーップ! 止まってー!」
強化された自分の走る速度を見誤ったマヤは、そのままゴーレムへと突進する。
「あまりにも直線的すぎるぞ?」
幸い、マヤの速いだけの突進を歴戦のゴーレムはなんなく避ける。
「よかったー! おっとと」
マヤは前につんのめりながら、ルースを遥かに通り過ぎたところで静止する。
「なるほど、本当に実力を隠していたわけではないらしい」
「だからそう言ってるじゃん」
「であれば、その力をお前がものにする前に倒すのが私の唯一の勝ち筋か」
(今の突進、もし食らっていれば、岩の身体を持つ私とて耐えられなかっただろう。つまり、やつの攻撃を食らうことなくやつを倒す必要があるということか)
「そういうことかもねっ」
マヤが距離を詰めるべく駆け出し、2人の攻防が再び始まった。
***
「まさか、ここまでとはな」
結論から言えば、仕切り直した後の戦いはマヤの圧勝だった。
ルースの攻撃は相変わらずマヤに余裕を持って回避され、1回また1回と攻撃を重ねるたびに正確になっていくマヤの拳をルースは次第にかわせなくなっていった。
「ルースもかなり強いと思うけど?」
強化後の自分がどれほど強いかまだよくわからないマヤだが、それでもルースは強いと感じた。
能力で勝る強化後のマヤの攻撃をあれだけしのいだのだから、一廉の戦闘巧者であることは間違いないだろう。
「この状況で言われても嫌味にしか聞こえないな」
マヤの攻撃によって身体のいたるところが欠けてしまい、もはや立ち上がることもできないルースは言葉とは裏腹にどこか清々しそうだ。
「素直な感想だよ。それで、どうやったら私はここから出られるのかな?」
「簡単なことだ、私を壊せばいい」
「やっぱりそうなんだ。それしか方法はないの?」
「どういう意味だ?」
「そのまんまの意味だよ。ルースを壊さずにここから出る方法はないのか、ってこと」
「そんなものはない。そもそもなぜそんなことを聞くのだ」
「うーん、なんて言ったらいいかわからないけどさ、ルースって悪い人じゃないと思うんだよね」
「そもそも人ですらないがな」
「もーう、そういうことじゃないってば! わかってて言ってるでしょ!」
「悪い悪い、それで私が悪人に見えないから、どうしようというのだ?」
「できれば連れて帰りたい」
「何を言い出すかと思えば、私を連れて帰るだと? お前は馬鹿なのか?」
「馬鹿じゃないし、私は本気だよ。ねえルース、あなたはどうして人をここに引きずり込んで、入ってきた人を殺したりしてるの?」
「それは……」
「本当にそれがあなたのやりたいことなの?」
「そういうわけではない、と思うが……」
「じゃあなんでこんなことしてるのさ」
「わから、ない……だが、私は気がついたときにはここにいて、頭の中に聞こえる命令のまま、侵入者を攻撃し殺してきたのだ。ただそれだけだ」
「じゃあもう、今日で終わりにしようよ。ね? 私と一緒に外に出よう?」
「どうして……どうしてお前は私にそこまで関わろうとするのだ? 今日会っただけの私に、お前を殺そうとした私に」
「わからない。わからないけど、嫌なんだよ、ルースを殺しちゃうのが。自分でも甘いなって思うけどさ、話ができるなら殺したくはないんだよ」
結局、マヤの本音はそれだった。
もちろんルースのことが気に入ったというのも嘘ではない。
正々堂々戦おうとする姿勢や、弱者を思いやる心など、ルースは罠に引き込んだ先で人を殺すゴーレムとは思えないほどに気持ちのいい性格をしている。
だからこそルースにはこんなところで死んでほしくないと思ったし、マヤも殺したくはなかった。
でも結局、本音のところはマヤがそんな善人のルースを殺したくないのだった。
「本当に甘いな、お前は」
「なんとでも言ってよ。それで、本当にルースを殺しちゃう以外に、ここから出る方法はないの?」
「………………ないこともない」
「なあんだ、やっぱり隠してたんじゃん」
「簡単に教えるわけにはいかないのでな」
ルースはなんとか首を動かしてあたりを見渡すと、再びマヤに向き直る。
「今は見られていないようだ」
「監視されてるの、ここ?」
「ああ、私が裏切らないようにな」
「そうなんだ」
「そうなのだ。マヤ、方法を教えるからこっちに来い。念の為、見られていることも考えて、私に止めを刺そうとしていると思わせた方がいいだろう。もう一度強化魔法を使って自分を強化してくれ」
「そこまでしなくてもいい気もするけど、ルースがそう言うなら」
マヤは強化魔法を使い、天高く打ち上げた強化の光の粒子を全身で浴びる。
「よし、それでは私に近づいて勢いよく私に向かって拳を振り下ろすんだ。もちろん振り下ろす振り、だからな?」
「わかった」
マヤはルースに近寄ると、勢いよく拳を振り下ろす。
その瞬間、完全にマヤの隙きを突いて、ルースがマヤの拳に飛び込んできた。
結果、マヤの拳はルースに直撃する。
「なっ!? どうして!? 何やってるのルース!」
「…………はははっ……マヤ、やはりお前は甘いし馬鹿だ……こんな簡単に…………騙されるん……だから……な」
マヤは自らの拳によってほとんど壊れかけ、人型をぎりぎり保っている状態のルースを抱き起こす。
「どういう……」
「まだわからない……か?」
「もしかして…………」
「そうだ……私を……壊す以外に……ここから出る方法など……ないのだ」
「そんな……ねえルース、嘘だよね? 一緒に出れるよね?」
マヤはいつの間にか両目いっぱいに涙を浮かべている。
それを見て、マヤの腕の中でルースが苦笑した気がした。
「私のために泣くとは……変わったやつだ…………」
ルースはそれだけ言い残すと、マヤの腕なかで砂となって消えてしまった。
「ルース? ねえルース? 嘘、だよね? ルースううううううぅぅぅ!」
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