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第1巻第3章 ハーフエルフを探せ
エルフの村の問題
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時は戻って、ここはエルフの村のオリガの実家のリビング。
エメリンの言葉にしばし絶句していたオリガはようやく口を開いた。
「まさかクロエがいなくなっていたなんて」
「クロエって、もしかしてオリガの妹さん?」
「はい、他の兄弟と同じで血は繋がってませんが、特に仲良くしていた妹です」
「どおりで……」
マヤはオリガと出会ったばかりの頃、オリガが寝言でクロエという名の呼んでいたのを思い出す。
オリガとクロエは夢に出てくるくらい仲良しだったのだろう。
「どうしました」
「いや、なんでもないよ。それで、なんでオリガはクロエに会いたかったの?」
「それは、クロエがハーフエルフだからです」
「ええーっ! そういうことは早く言ってよ!」
「ごめんなさい、でも万が一、ということもあるかと思いまして。実際にありましたし……」
「た、確かに……」
実際にオリガの故郷まで来てみたら、探しているハーフエルフのクロエがいなくなっていたわけなので、オリガの懸念は的中したわけだ。
しかし、オリガを慕っていたとはいえ、オリガがいなくなったからその後を追う、なんていうことがそうそうあるのだろうか? とマヤがそんなことを考えていて、エメリンは話しかけてきた。
「マヤさんたちはダークエルフがエルフ達から嫌われているのはご存知でしょうか?」
「うん。オリガからも聞いてたし、この村に入ってからも実感した」
「それでは、ハーフエルフもまた、エルフ達から嫌われているというのは?」
「そうなの? それは知らなかった」
「ダークエルフが嫌われているのは、エルフをも凌駕する魔力を始めたとした強大な力が恐れられているからです。でもハーフエルフは違います。ハーフエルフは劣っているから嫌われ虐げられるのです」
「ふん、くだらん。弱者をいたぶる者こそ弱者だろうに」
エメリンの言葉に、マッシュが吐き捨てるように言う。
「残念ながら、誰もがマッシュさんのように強いわけではない、ということですね。結果としてクロエはこの村でいじめを受けていました。それをいつも助けていたのがオリガです。でも……」
エメリンはそこで言葉を止めてしまったが、その後は簡単に想像がつく。
村でクロエを守っていたオリガがいなくなり、クロエへのいじめがエスカレートしたのだろう。
そしてある時、耐えかねたクロエが村を飛び出した。
「そんな、それじゃあやっぱり私のせい……」
「オリガ、お母さん知ってるのよ。あなたが村を出ていった理由」
「っっ!?」
「「俺たちはダークエルフのお前が一緒にいるからそのハーフエルフをいじめているんだ、お前がいなくなればそのハーフエルフには手は出さない」そう言われたんですってね」
「どうしてそれを……」
「あなたがいなくなったときに色々あってね」
「もしかして、クロエもそれを知ってるんじゃ」
「いえ、クロエは知らないわ。今となっては、伝えておいた方が良かったのかもしれないとも思うけれど……」
オリガがいなくなってから、結局クロエへのいじめはなくならず、それどころかエスカレートした。
結果、オリガに見捨てられたと思ったクロエは村を飛び出したのだ。
「だから私も、村の誰も、クロエがどこに行ったのかわからないわ」
手がかりを失ったマヤ達は、途方に暮れるのだった。
***
「で、これからどうしようか」
「どうすると言ってもな、他のエルフの村にいけない以上、ここでもう少し情報収集するしかないだろう」
「まあ、そうだよねえ」
マヤはボスンッ! と音を立てて背中からベッドに倒れ込む。
エメリンからあてがってもらった客室にベッドはわらの山にシーツをかぶせたものだった。
オリガ曰く、これがエルフにとっては普通らしい。
「とりあえず、何か仕事でも探してみようか」
「仕事、ですか?」
「うん。だって、なんか人間って嫌われてるっぽいし? ダークエルフのオリガも嫌われてるっぽいし? マッシュはうさぎだし? こんな3人で聞き込みなんてやっても誰も何も教えてくれなそうじゃん?」
「なるほど、まずは村の役に立って信用を得ようと言うわけか」
「そゆこと。そうすればちょっとは話を聞いてくれると思うんだよね」
「と言っても、何をするのだ?」
「そうだなあー、とりあえず……」
ニヤッと笑ったマヤに、マッシュは何か嫌な予感がした。
***
「たのもー!」
巨大な木のドアを小さな両手が勢いよく押し飛ばし、バーンという大きな音ともにマヤは村で一番立派な部屋へと足を踏み入れた。
「な、何事だ!」
「はあ……やはりこうなったか」
マヤに続いてマッシュは部屋に入ると、革張りの立派な椅子に腰掛け、大きな執務机に向かって羽ペンを走らせていた初老のエルフが驚いた顔でマヤを見ていた。
「お久しぶりです、村長」
「お前は……オリガか。戻って来たとは聞いていたが」
「昨日の今日で知ってるなんて流石村長さんだね」
「それで、突然なんの用だ」
「私達、仕事がほしいんだよね。だからなにか困ってることないかなーって思って」
「今この状況に困っているが……」
村長はオリガの後ろに目をやる。
そこには、村長の屋敷の衛兵たちがオリガの防御魔法を解除しようと5人ががりで魔法陣を書いたり呪文を唱えたりしていたが、いっこうに解ける気配はなかった。
「そういうのじゃくなくてさ。もっとこう、村の役に立つようなさ、ねえ何かない?」
「………………はあ、わかった、いいだろう。そこまで言うなら」
村長はしばらく黙っていたが、諦めたのかため息を1つつくと、マヤたちに背を向けて棚から1枚の紙を取り出す。
「仕事くれるの?」
「そうだ。これをなんとかしてみろ」
「わかったよ! ありがとね村長さん」
マヤはよく読みもせずその仕事を引き受けると、村長の部屋を出ていった。
オリガもマッシュもそれに続く。
マヤが受け取った紙には「隣接するオークの村への偵察、場合によってはその討伐」と書かれていた。
エメリンの言葉にしばし絶句していたオリガはようやく口を開いた。
「まさかクロエがいなくなっていたなんて」
「クロエって、もしかしてオリガの妹さん?」
「はい、他の兄弟と同じで血は繋がってませんが、特に仲良くしていた妹です」
「どおりで……」
マヤはオリガと出会ったばかりの頃、オリガが寝言でクロエという名の呼んでいたのを思い出す。
オリガとクロエは夢に出てくるくらい仲良しだったのだろう。
「どうしました」
「いや、なんでもないよ。それで、なんでオリガはクロエに会いたかったの?」
「それは、クロエがハーフエルフだからです」
「ええーっ! そういうことは早く言ってよ!」
「ごめんなさい、でも万が一、ということもあるかと思いまして。実際にありましたし……」
「た、確かに……」
実際にオリガの故郷まで来てみたら、探しているハーフエルフのクロエがいなくなっていたわけなので、オリガの懸念は的中したわけだ。
しかし、オリガを慕っていたとはいえ、オリガがいなくなったからその後を追う、なんていうことがそうそうあるのだろうか? とマヤがそんなことを考えていて、エメリンは話しかけてきた。
「マヤさんたちはダークエルフがエルフ達から嫌われているのはご存知でしょうか?」
「うん。オリガからも聞いてたし、この村に入ってからも実感した」
「それでは、ハーフエルフもまた、エルフ達から嫌われているというのは?」
「そうなの? それは知らなかった」
「ダークエルフが嫌われているのは、エルフをも凌駕する魔力を始めたとした強大な力が恐れられているからです。でもハーフエルフは違います。ハーフエルフは劣っているから嫌われ虐げられるのです」
「ふん、くだらん。弱者をいたぶる者こそ弱者だろうに」
エメリンの言葉に、マッシュが吐き捨てるように言う。
「残念ながら、誰もがマッシュさんのように強いわけではない、ということですね。結果としてクロエはこの村でいじめを受けていました。それをいつも助けていたのがオリガです。でも……」
エメリンはそこで言葉を止めてしまったが、その後は簡単に想像がつく。
村でクロエを守っていたオリガがいなくなり、クロエへのいじめがエスカレートしたのだろう。
そしてある時、耐えかねたクロエが村を飛び出した。
「そんな、それじゃあやっぱり私のせい……」
「オリガ、お母さん知ってるのよ。あなたが村を出ていった理由」
「っっ!?」
「「俺たちはダークエルフのお前が一緒にいるからそのハーフエルフをいじめているんだ、お前がいなくなればそのハーフエルフには手は出さない」そう言われたんですってね」
「どうしてそれを……」
「あなたがいなくなったときに色々あってね」
「もしかして、クロエもそれを知ってるんじゃ」
「いえ、クロエは知らないわ。今となっては、伝えておいた方が良かったのかもしれないとも思うけれど……」
オリガがいなくなってから、結局クロエへのいじめはなくならず、それどころかエスカレートした。
結果、オリガに見捨てられたと思ったクロエは村を飛び出したのだ。
「だから私も、村の誰も、クロエがどこに行ったのかわからないわ」
手がかりを失ったマヤ達は、途方に暮れるのだった。
***
「で、これからどうしようか」
「どうすると言ってもな、他のエルフの村にいけない以上、ここでもう少し情報収集するしかないだろう」
「まあ、そうだよねえ」
マヤはボスンッ! と音を立てて背中からベッドに倒れ込む。
エメリンからあてがってもらった客室にベッドはわらの山にシーツをかぶせたものだった。
オリガ曰く、これがエルフにとっては普通らしい。
「とりあえず、何か仕事でも探してみようか」
「仕事、ですか?」
「うん。だって、なんか人間って嫌われてるっぽいし? ダークエルフのオリガも嫌われてるっぽいし? マッシュはうさぎだし? こんな3人で聞き込みなんてやっても誰も何も教えてくれなそうじゃん?」
「なるほど、まずは村の役に立って信用を得ようと言うわけか」
「そゆこと。そうすればちょっとは話を聞いてくれると思うんだよね」
「と言っても、何をするのだ?」
「そうだなあー、とりあえず……」
ニヤッと笑ったマヤに、マッシュは何か嫌な予感がした。
***
「たのもー!」
巨大な木のドアを小さな両手が勢いよく押し飛ばし、バーンという大きな音ともにマヤは村で一番立派な部屋へと足を踏み入れた。
「な、何事だ!」
「はあ……やはりこうなったか」
マヤに続いてマッシュは部屋に入ると、革張りの立派な椅子に腰掛け、大きな執務机に向かって羽ペンを走らせていた初老のエルフが驚いた顔でマヤを見ていた。
「お久しぶりです、村長」
「お前は……オリガか。戻って来たとは聞いていたが」
「昨日の今日で知ってるなんて流石村長さんだね」
「それで、突然なんの用だ」
「私達、仕事がほしいんだよね。だからなにか困ってることないかなーって思って」
「今この状況に困っているが……」
村長はオリガの後ろに目をやる。
そこには、村長の屋敷の衛兵たちがオリガの防御魔法を解除しようと5人ががりで魔法陣を書いたり呪文を唱えたりしていたが、いっこうに解ける気配はなかった。
「そういうのじゃくなくてさ。もっとこう、村の役に立つようなさ、ねえ何かない?」
「………………はあ、わかった、いいだろう。そこまで言うなら」
村長はしばらく黙っていたが、諦めたのかため息を1つつくと、マヤたちに背を向けて棚から1枚の紙を取り出す。
「仕事くれるの?」
「そうだ。これをなんとかしてみろ」
「わかったよ! ありがとね村長さん」
マヤはよく読みもせずその仕事を引き受けると、村長の部屋を出ていった。
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