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01ありふれた転生のあれやこれ
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「あーわかるわかる~、ちょっと立場が上だからってやたらいばるやつっているわよね~」
金曜日が土曜日に変わる頃、私、中野絵美里はベッドに寝転がって女性向け恋愛ゲーム、いわゆる乙女ゲームをプレイしていた。
「あの看護師の女とか、私と同い年のくせに、1年早く働き始めたからって偉そうに……」
医学部卒業と同時に研修医として配属された今の職場のいけ好かない看護師のことを考えそうになって、絵美里は慌てて頭を振る。
「って、せっかく明日は久しぶりの土曜休みなのに……やめやめっ、ゲームに集中……」
再び画面に目を向けた絵美里だったが、今日までの10連勤の疲れが出たのか、急速にまぶたが重くなってくる。
(あっ、やばい……これは寝落ちする……せめてセーブ……)
朦朧とする意識でなんとかセーブだけすると、絵美里の意識は闇へと沈んだ……。
***
「はっ!? 出勤時間!?」
目が覚めた瞬間、目覚ましが鳴っていないことに気がついて絵美里は跳ね起きた。
「今日、お主は休日だったはずじゃろう?」
「あ、そうか……久しぶりの土曜休み……」
絵美里は安心して再び眠りにつこうとベッドに横になってから、強烈な違和感を覚えて再び身体を起こした。
「えーっと、どちら様ですか?」
「何じゃ、やっと気がついたか」
何故か絵美里の部屋にいる謎の老人が、柔和に微笑んで応える。
「はい、ちょっと疲れてたもので……」
「そうじゃろうな、お主、疲れすぎて死んだわけじゃし」
「え? 死んだ?」
普通ならそこでただ慌てるのかもしれないが、絵美里は研修医とはいえ医者である。
すぐさま呼吸停止、心拍停止、瞳孔散大の死の三徴候を確認した。
「はあ……何だ、脅かさないで下さいよ……呼吸も心拍も正常じゃないですか……」
「さすがは「あの世界」の医者といったところじゃが、これでどうじゃ?」
謎の老人が指を鳴らすと、絵美里の視界が真っ暗になる。そしてすぐに、全身が冷たく、手足が動かせなくなっている事に気がついた。
『普通に話しかけても聞こえておらんじゃろうから、脳に直接話しかけておるが、聞こえるか?』
『はい……これは一体……』
『これがお主の今の状態じゃ。さっきまでのは、わしがお主と話すために仮の身体にお主の意識を移していたから普通に会話できておったわけじゃな』
『意識を移す……?』
突然のとんでも科学に絵美里は混乱する。そもそも、意識は未だ正体が掴めていないのだ。それを別の身体に移すなど、不可能なはずである。
『まあ細かいことは説明しても仕方なかろう。面倒じゃからもとに戻すぞ』
「あ、見るようになった」
「うむ。それでじゃ、過労死したお主に頼みたい事がある」
「死んでまでなにかさせられるんですか?」
「まあそう言うな。今回は特別に、お主の意識を残したまま別の世界に転生させてやろうと言うのだ」
「いわゆる異世界転生ですか」
「うむ。しかも、お主の世界で大流行の悪役令嬢への転生じゃぞ? 嬉しいじゃろ?」
「ええっ!?」
絵美里の反応を見て、謎の老人はうんうんと頷く。どうやら、絵美里の反応を、喜びだと理解したらしい。
しかし、絵美里の心境は違った。
(いやいやいや、あれは第三者として見てるからいいのであって……)
「それと引き換えにお主には、医の神であるわしの頼みを聞いて欲しい」
「あ、おじいさん医師の神だったんですね」
「反応薄いな……なんかもっとこう、すごいです! 的な反応はないのかの?」
「いえ、神頼みじゃ患者は救えないんで、そういうのは」
「お、おう……それもそうじゃな……わしも基本的に世界には干渉出来んし……」
医の神は、そこで一つ咳払いをすると、改めて絵美里を見据える。
「それでじゃ、お主には、悪役令嬢として転生した世界で、お主の持つ医学の知識を広めて欲しい」
「はあ……なんでまたそんなことを?」
「お主の世界で最近まで、いや、今でも流行っている感染症が、1年後、その世界で蔓延する」
「それって……」
言わずもがな、コ○ナのことだろう。
「その上、その世界には同系統のウイルスによる感染症がない。極めつけは、感染症の原因も人々は理解していない。そんな世界で例の感染症が流行ればどうなるか、わかるじゃろ?」
「冗談抜きで、人類全滅もあり得る?」
「そうじゃ。運良く絶滅せんかったとしても、文明は一度滅びるじゃろう」
「そのために私を転生させると」
「そうじゃ」
「ちなみに悪役令嬢以外に転生することは……」
「無理じゃな。お主のようなものが現れた時用にわしが用意した「意思も魂もない身体」は悪役令嬢の1体のみじゃ。それ以外に転生するとなれば、生きた人間の魂を殺してお主を入れるしかない。それでも悪役令嬢が嫌ならそうするが……」
「いえ、大丈夫です。人殺しはちょっと」
「うむ、お主ならそう言ってくれると思っておった。それでは、頼んだぞ」
「あ、最後に1ついいですか?」
「何じゃ」
「あなたの依頼を受ける代わりに、私が元いた世界の研修医の労働環境をどうにかするって約束して下さい」
「それは……わしは世界には干渉してはならんのじゃが……」
「私は転生させるのに?」
「ぐっ……う~~ん……わかった、約束しよう」
「ありがとうございます、それでは、お願いします」
「ああ、頼んだぞ」
絵美里の身体を光が包んだと思った次の瞬間、絵美里の意識は薄れ始める。
『言い忘れておったが、お主が行くのは魔法が存在する世界じゃ。お主にも、お主の知識が活かせるようにいくつか魔法の才を与えておく。転生したら確かめると良い』
(魔法の世界なら、治癒魔法とかで感染症とかもどうにかなるのでは?)
絵美里はそんな疑問を頭に浮かべながら、意識を手放した。
***
「おーほっほっほっほっ! 何を這いつくばっているんですの? みっともないですわね」
(ああ、これが私の声か……というか、わかりやすく悪役なシーンに転生してきたな)
自分の意志とは関係なく自身の口から発せられていた声を身体の中から聞くというなかなか奇妙な体験をした絵美里は、ひとまず目だけ動かして状況を確認する。
(うん? これって、私が最後にやってた「姫様×プリンス~隠された姫君と7人の王子~」の世界じゃない? そして私は主人公を虐めてるエミリアで、眼の前で泥水を被って這いつくばってるのが主人公のセリーナか)
まさか知っているゲームの世界に飛ばされるとは思わなかった絵美里だったが、さっきの口ぶりからして、医の神はそれなりの時間をかけて準備をしていたようなので、あのゲーム自体がこの世界をモデルにしたものなのかもしれない。
(まあ細かいことはいいや。確かこの後、主人公のセリーナは病に倒れて、看病イベントが発生するはず。そして、今回の一件でエミリアの行為に耐えかねた王子たちがエミリアを追及、最終的に……って流れのはず。だから、ここでセリーナが倒れないようにしないと)
絵美里は素早くセリーナを観察し、セリーナの膝に血が滲んでいるのを見つけた。
(なるほど、あれか)
絵美里、改め悪役令嬢エミリアの、最初の処置が始まる――。
金曜日が土曜日に変わる頃、私、中野絵美里はベッドに寝転がって女性向け恋愛ゲーム、いわゆる乙女ゲームをプレイしていた。
「あの看護師の女とか、私と同い年のくせに、1年早く働き始めたからって偉そうに……」
医学部卒業と同時に研修医として配属された今の職場のいけ好かない看護師のことを考えそうになって、絵美里は慌てて頭を振る。
「って、せっかく明日は久しぶりの土曜休みなのに……やめやめっ、ゲームに集中……」
再び画面に目を向けた絵美里だったが、今日までの10連勤の疲れが出たのか、急速にまぶたが重くなってくる。
(あっ、やばい……これは寝落ちする……せめてセーブ……)
朦朧とする意識でなんとかセーブだけすると、絵美里の意識は闇へと沈んだ……。
***
「はっ!? 出勤時間!?」
目が覚めた瞬間、目覚ましが鳴っていないことに気がついて絵美里は跳ね起きた。
「今日、お主は休日だったはずじゃろう?」
「あ、そうか……久しぶりの土曜休み……」
絵美里は安心して再び眠りにつこうとベッドに横になってから、強烈な違和感を覚えて再び身体を起こした。
「えーっと、どちら様ですか?」
「何じゃ、やっと気がついたか」
何故か絵美里の部屋にいる謎の老人が、柔和に微笑んで応える。
「はい、ちょっと疲れてたもので……」
「そうじゃろうな、お主、疲れすぎて死んだわけじゃし」
「え? 死んだ?」
普通ならそこでただ慌てるのかもしれないが、絵美里は研修医とはいえ医者である。
すぐさま呼吸停止、心拍停止、瞳孔散大の死の三徴候を確認した。
「はあ……何だ、脅かさないで下さいよ……呼吸も心拍も正常じゃないですか……」
「さすがは「あの世界」の医者といったところじゃが、これでどうじゃ?」
謎の老人が指を鳴らすと、絵美里の視界が真っ暗になる。そしてすぐに、全身が冷たく、手足が動かせなくなっている事に気がついた。
『普通に話しかけても聞こえておらんじゃろうから、脳に直接話しかけておるが、聞こえるか?』
『はい……これは一体……』
『これがお主の今の状態じゃ。さっきまでのは、わしがお主と話すために仮の身体にお主の意識を移していたから普通に会話できておったわけじゃな』
『意識を移す……?』
突然のとんでも科学に絵美里は混乱する。そもそも、意識は未だ正体が掴めていないのだ。それを別の身体に移すなど、不可能なはずである。
『まあ細かいことは説明しても仕方なかろう。面倒じゃからもとに戻すぞ』
「あ、見るようになった」
「うむ。それでじゃ、過労死したお主に頼みたい事がある」
「死んでまでなにかさせられるんですか?」
「まあそう言うな。今回は特別に、お主の意識を残したまま別の世界に転生させてやろうと言うのだ」
「いわゆる異世界転生ですか」
「うむ。しかも、お主の世界で大流行の悪役令嬢への転生じゃぞ? 嬉しいじゃろ?」
「ええっ!?」
絵美里の反応を見て、謎の老人はうんうんと頷く。どうやら、絵美里の反応を、喜びだと理解したらしい。
しかし、絵美里の心境は違った。
(いやいやいや、あれは第三者として見てるからいいのであって……)
「それと引き換えにお主には、医の神であるわしの頼みを聞いて欲しい」
「あ、おじいさん医師の神だったんですね」
「反応薄いな……なんかもっとこう、すごいです! 的な反応はないのかの?」
「いえ、神頼みじゃ患者は救えないんで、そういうのは」
「お、おう……それもそうじゃな……わしも基本的に世界には干渉出来んし……」
医の神は、そこで一つ咳払いをすると、改めて絵美里を見据える。
「それでじゃ、お主には、悪役令嬢として転生した世界で、お主の持つ医学の知識を広めて欲しい」
「はあ……なんでまたそんなことを?」
「お主の世界で最近まで、いや、今でも流行っている感染症が、1年後、その世界で蔓延する」
「それって……」
言わずもがな、コ○ナのことだろう。
「その上、その世界には同系統のウイルスによる感染症がない。極めつけは、感染症の原因も人々は理解していない。そんな世界で例の感染症が流行ればどうなるか、わかるじゃろ?」
「冗談抜きで、人類全滅もあり得る?」
「そうじゃ。運良く絶滅せんかったとしても、文明は一度滅びるじゃろう」
「そのために私を転生させると」
「そうじゃ」
「ちなみに悪役令嬢以外に転生することは……」
「無理じゃな。お主のようなものが現れた時用にわしが用意した「意思も魂もない身体」は悪役令嬢の1体のみじゃ。それ以外に転生するとなれば、生きた人間の魂を殺してお主を入れるしかない。それでも悪役令嬢が嫌ならそうするが……」
「いえ、大丈夫です。人殺しはちょっと」
「うむ、お主ならそう言ってくれると思っておった。それでは、頼んだぞ」
「あ、最後に1ついいですか?」
「何じゃ」
「あなたの依頼を受ける代わりに、私が元いた世界の研修医の労働環境をどうにかするって約束して下さい」
「それは……わしは世界には干渉してはならんのじゃが……」
「私は転生させるのに?」
「ぐっ……う~~ん……わかった、約束しよう」
「ありがとうございます、それでは、お願いします」
「ああ、頼んだぞ」
絵美里の身体を光が包んだと思った次の瞬間、絵美里の意識は薄れ始める。
『言い忘れておったが、お主が行くのは魔法が存在する世界じゃ。お主にも、お主の知識が活かせるようにいくつか魔法の才を与えておく。転生したら確かめると良い』
(魔法の世界なら、治癒魔法とかで感染症とかもどうにかなるのでは?)
絵美里はそんな疑問を頭に浮かべながら、意識を手放した。
***
「おーほっほっほっほっ! 何を這いつくばっているんですの? みっともないですわね」
(ああ、これが私の声か……というか、わかりやすく悪役なシーンに転生してきたな)
自分の意志とは関係なく自身の口から発せられていた声を身体の中から聞くというなかなか奇妙な体験をした絵美里は、ひとまず目だけ動かして状況を確認する。
(うん? これって、私が最後にやってた「姫様×プリンス~隠された姫君と7人の王子~」の世界じゃない? そして私は主人公を虐めてるエミリアで、眼の前で泥水を被って這いつくばってるのが主人公のセリーナか)
まさか知っているゲームの世界に飛ばされるとは思わなかった絵美里だったが、さっきの口ぶりからして、医の神はそれなりの時間をかけて準備をしていたようなので、あのゲーム自体がこの世界をモデルにしたものなのかもしれない。
(まあ細かいことはいいや。確かこの後、主人公のセリーナは病に倒れて、看病イベントが発生するはず。そして、今回の一件でエミリアの行為に耐えかねた王子たちがエミリアを追及、最終的に……って流れのはず。だから、ここでセリーナが倒れないようにしないと)
絵美里は素早くセリーナを観察し、セリーナの膝に血が滲んでいるのを見つけた。
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