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間幕【名前の話】
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【名前の話】
『あれ、霞の名前って今の時代(※1970年代後半設定です)使えないケド。』
「あら~?青路なかなか着眼点が良いですね。実は、この名前は僕のモデルとしての
先生に頂いた名前なんです。」
『…なんとなく系統が、確かに父の好きそうな雰囲気だ。』
「僕の本名、もとい下の名前はお義母さんに聞いてないんですね。」
『貴方のお兄さん、って言ってるのしか聞いた事が無い。』
「へぇ~。それはチョット…あんまりですね。」
『わざわざ、聞くのも何だったので…父の件で週刊誌沙汰になった記事を読んで知りました。』
「何と言う皮肉…」
『本当の名前で呼ばれたく、ない?』
「どうでしょう?僕はもうずっと…この霞で呼ばれて来たので。今更、そんな執着は。」
『俺、見たんだよなぁ。霞の部屋の前の表札。』
「え、本当に?え~…貴方、本当に助平ですよね~。」
『(表札見ただけなのに・しかも一応は兄弟なのに)…芳。』
「読み方、違いますね。出直してらっしゃい?坊ちゃん♡」
『…漢和辞典持ってくればよかった。』
「さすがに、僕ン家には無いですからね。困りましたね~?」
『あれは、確か…かぐわしい。って呼ぶはず。後は、よしとも呼べた。』
「ンじゃ、僕はお風呂沸かしてくるので。ゆーっくりと考えてて下さいネ♡」
『なぁんか、嬉しそう霞。』
「まぁ、嬉しいですよ。僕の名前を…ちゃんと読んでくれたら、そうですね…ご褒美があります。」
『…良し!絶対、当ててみせる。』
【本編⑬へ続く】
『あれ、霞の名前って今の時代(※1970年代後半設定です)使えないケド。』
「あら~?青路なかなか着眼点が良いですね。実は、この名前は僕のモデルとしての
先生に頂いた名前なんです。」
『…なんとなく系統が、確かに父の好きそうな雰囲気だ。』
「僕の本名、もとい下の名前はお義母さんに聞いてないんですね。」
『貴方のお兄さん、って言ってるのしか聞いた事が無い。』
「へぇ~。それはチョット…あんまりですね。」
『わざわざ、聞くのも何だったので…父の件で週刊誌沙汰になった記事を読んで知りました。』
「何と言う皮肉…」
『本当の名前で呼ばれたく、ない?』
「どうでしょう?僕はもうずっと…この霞で呼ばれて来たので。今更、そんな執着は。」
『俺、見たんだよなぁ。霞の部屋の前の表札。』
「え、本当に?え~…貴方、本当に助平ですよね~。」
『(表札見ただけなのに・しかも一応は兄弟なのに)…芳。』
「読み方、違いますね。出直してらっしゃい?坊ちゃん♡」
『…漢和辞典持ってくればよかった。』
「さすがに、僕ン家には無いですからね。困りましたね~?」
『あれは、確か…かぐわしい。って呼ぶはず。後は、よしとも呼べた。』
「ンじゃ、僕はお風呂沸かしてくるので。ゆーっくりと考えてて下さいネ♡」
『なぁんか、嬉しそう霞。』
「まぁ、嬉しいですよ。僕の名前を…ちゃんと読んでくれたら、そうですね…ご褒美があります。」
『…良し!絶対、当ててみせる。』
【本編⑬へ続く】
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