【MellowBitter】彼の隣は、陽だまりのようで。

あきすと

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悪い夢

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 初めて見た、いすかの写真を覚えてる。事務所の人が手配した写真が
中学生くらいの頃の写真だったから、本人にロビーで会った時と印象が変わらなくて
思わず、俺は笑ってしまったのだ。
綺麗な黒髪に、白い肌。黒目がちな瞳に、2重のラインが深く入っていて
単純に好きな顔立ちだと思った。

少し、世間知らずそうな雰囲気が見え隠れしている。きっと、両親に大切に育てられたのだろう。
いすかは、俺の事を松原、と苗字で呼ぶのが意外だった。同い年だと知って、気安く感じてもらえたの
なら、このままでいいと思うけど。俺がいすかと呼ぶなら、いすかにも下の名前で呼んでもらいたい
なんて思うのは、おかしな話なのだろうか?
距離を感じてしまうと言うのか、ぶっちゃけ…寂しい。
まぁ、苗字の方が呼びやすいよな。分かってはいるんだけど。
相手にも、同じ様に求めてしまうのがきっと俺の悪い癖なんだろ。
『これ、何て読むの?』
いすかは、交換した資料を手にして俺に聞いて来た。
「あ…、これは、もなみ」
『へぇ~、変わった名前…』
いすかは、用意していたペンで俺の名前のフリガナを振って
「でも、松原ってのが呼びやすい」
記憶はしただろうけど、きっといすかに下の名前で呼ばれる事は、そうそうないんだろうなぁと
自覚した。

帰国子女が、戻って早々に家族にも会わずに入寮と言うのも、なかなか忙しない事だと
思いながら、俺はなるべく傍でいすかのサポートをしていこうと思っていた。
けど、実家の方でどうやら俺の育ての爺さんが、またワガママを言って家族に迷惑をかけてる
らしくて、ここ最近はよく呼び出しがかかるのだ。
爺さんは、俺の言う事は聞くんだけど。他の家族には、ワガママ放題らしくて母親も疲れ果てている。
最悪のタイミングで暴れてくれてるらしいので、可能な限り俺は相手をしに行く。
解ってはいた、爺さんは俺が入寮してしまって、寂しさのせいで認知症も一段とひどくなったのではと
言われている。
いすかの事も、生活を共にしながら少しずつ…仲良くなれたらと思う。
ストレスが酷い。一度は、止めていた煙草もまた吸い始めてしまうし。
心が煩雑だ。
何にも知らなさそうな、まっさらないすかを見てると…癒される。

必死になって、俺と仲良くなろうとする姿が可愛いと思えた。
気持ちがそのまま顔に出てる、解りやすい。
荷ほどきをした時に俺が言った言葉の意味が、いすかに間違って伝わっていた事を
後から知らされて愕然とした。
言葉が足りない、以前の問題だった。
友達ごっこをする訳じゃないんだから、ってのは
俺からすれば、もっと…深く関わっていくのだから。というニュアンスで
伝えたつもりが、真逆の意味にいすかには伝わってしまったのだ。
この誤解を解いたのは、いすかと暮らしだして2か月後になる。

どちらかと言えば、自分ごとに関して過大評価しない
いすかは時々、卑屈な考えに走りがちだ。
どこを、どうやったらその考えに結びつくのかと問いただしたくなる時もある。
『松原の実家のお店、すごく良かった。今度はお客として行くから』
俺に屈託のない笑顔を向けて言ってきた時には、いすかはこの世に使わされた
存在なんじゃないかと、少し心が揺れた。
Mellow.のメンバーとは先に対面していた俺でも、一番最後に顔を合わせたいすかに
「あ…、」と思う程の好感触は伝わっていた。

『松原さん、良かったですね。』
と、智彰が言ってくれたけど…どういう意味か考える事はやめておいた。
「いすかは、覚えてるか?この2人」
子供の頃に、スクールで何度か会った事はあるらしいけど。
さすがに、それぞれが大人になってしまっていて覚えてはいないかもしれない。
俺は、事務所に入るのが中学生になってだったから、ちゃんとした面識は2人には無かった。

『結構、前だから覚えてないかも…名前は聞いた事あってもなぁ』
『小学生の頃とは違うからね。雰囲気も、変わるし』
彩斗が4人での親睦会を俺の部屋で提案してきて、俺もいすかも快諾した。
心に、余裕が出来て来たころだし。いすかにも、少しは楽しみを感じてもらいたい。
元々、あまり部屋には余計なものがなかったから4人で集まってもあまり窮屈な
感じはしなかった。
彩斗は20歳、智彰は19歳、俺といすかは21歳だから、未成年の智彰をのぞけば
飲酒も出来る。
でも、寮内で飲酒するのもいかがなものかという事になって、健全にお茶やソフトドリンクを
彩斗が買って来てくれた。
俺といすかで、料理を担当して、ホットプレートでお好み焼きを焼く事になった。
窓を全開にしないと、匂いがこもる。
部屋の中に置いてある炭が、多少は消臭効果もあるんだろうけど。
『いすかさん…可愛い』
彩斗が、じぃっといすかを見てニコニコしている。
酒は、持ち込んでない筈だけど?
エプロンをして、コテを両手にし真剣に焼き加減を見ているいすかを見ての感想なんだろうけど。

『いすかさんは、このライオンの生贄ですよね』
智彰も、彩斗に同調し始めてメンドクサイ。
『しかも、主従関係…僕、いすかさんを助けたい!!』
『残酷な事するよなぁ、うちの事務所も…』
いすかは、キョロっと2人を見て苦笑いする。
『松原は、そんな人じゃないよ?すごく家族思いだし…あったかい心してると俺は思うけど。』
『何か、酷い事されませんでしたか?意地悪されたとか、』
『……え、そんな…』
エスカレートしていく質問に、いすかが困りだして
「…今、もう返して大丈夫。」
『ぁ、うん。』

慌てていすかが、お好み焼きをひっくり返し。綺麗に裏返ったのを見て2人がまた騒ぐ。
「俺が焼くよ。いすかは2人の相手してやって。」
『ごめん。じゃ、お願いしようかな』
好奇心の尽きない彩斗と智彰を、いすか一人に押しつける事になってしまったが
俺が、何か言うよりも、いすかが言う方が何となく上手く行くのだ。
『おとつい松原さんと、レッスンに来た時いすかさん、あんまり元気無かったみたいですけど。何か
あったんですか?』
『おとつい…ぇ、そうだっけ?』
「寝てたからだろ。集中講義あけで…疲れたって」
『あ、そうそう。大学から帰って来て、部屋で少し寝てたんだ。』
『松原さんは、その時何してたんですか?』
智彰が俺の方を見て、何を期待してるのかはしらないが、ニヤニヤしている。
「俺は、書き物してた。」
実家の店のお品書きを、俺が筆で書いていた。
書道、茶道、華道は子供の頃から、習わせてもらっていた。
『松原、すごく字が綺麗で俺、見習わなきゃって思う程なんだよ。』
『こんなチャラそうなのに…ほんとギャップしかないんですよね。』
智彰も、確か書道は段持ちのはずだと聞いてるけど。

「彩斗、智彰の分焼けたから、これ食べて少し落ち着け。いすかに質問攻めし過ぎなんだよお前らは。」
皿に乗せたお好み焼きにソースをハケで塗って
「後は、ご自由にどうぞ。」
細かな薬味やトッピングも多く揃えてある事に2人は、楽しそうに飾り付けていく。
本当に仲がいい2人を見ていると、微笑ましいし
俺といすかとの距離感の違いに、妙な焦りを覚えたりもする。
いや、信頼は時間を掛けて築くものだと自分に言い聞かせて。
『任せきりでゴメン、松原。代わろうか?』
リビングに立って、焼いている俺の隣にはいすかが来て
「…じゃ、俺はいすかに焼いてもらおうかな」
『いいよ。』
「そんじゃ、よろしく。」
『屋台のお兄さんみたいで、カッコよかったよ松原』

いすかは、腕まくりをしてまた集中しだし無言になる。
大人しく先に食べている彩斗と智彰からの視線が痛い。
「視線がウルサイ。」
ウーロン茶を飲んで、俺は軽いため息をついた。
『美味しい、お先にいただいてます』
「食べてると、静かになるからな。たくさん食べててくれ」

最後には、俺がホットプレートでクレープまで作らされて
3人はものすごく満足そうだった。
『器用だよね、松原って』
『最年長、ってだけはある』
『立ち位置決まった感じだな』
好き勝手言う連中をしり目に、俺は洗い物を片していた。
毎日、実家でも似た様な事をしているから、苦ではない。
いすかが、喜ぶから。俺は自分に出来る事でいいなら何でもしてやりたいなって思うんだ。
『この日の為に、抹茶のムースまで作ってくれて…黒豆も自分で煮たって言ってた。』
『お店だね、そこまでしちゃうと』
『頭、下がりますよ。』
「…俺は、実家とはいえ雇われてる時間は、やる事やってるだけだし。」

『いい主夫になりそう』
いすかが、何気なく言った一言に俺は少しだけ
引っ掛かってしまう。
『いいパパになるよね、将来』
言われるとおり、俺は結婚願望がわりと強い。いつまでアイドルで食べていけるかも分からない。
だからこそ、安定したいと言う思いがあるんだろう。
去年別れた彼女とは、喧嘩が多くて上手く行かなかった。
ついつい、反発してしまう性分があるせいで、我を出してしまう。

女心があまり分からないと言うよりかは、合わせようと頑張り過ぎて結局自分にとっての
ストレスになってしまうのだ。
4人だ話す機会もあんまり無かったから、また話の流れが変わって来た。
『いすかさんは、Bitterって感じあんまりしませんよね』
『俺?…ん~、Sweetは俺には似合わないかも。だって、可愛すぎるよ。自分のイメージは無いなぁ』
「いすかは、俺と組むからBitterなんだろ。」
何気なく言った言葉に、いすかは目を見張って
『どういう事?ぇ、なにそれ…』
と、戸惑った様子だった。
『今のは、セクハラですよ?松原さん』
智彰は、うっすら勘付いたのか俺を咎める目で見ている。
彩斗は、気付いていない。良かった…。

前に、智彰には喫煙してる所を事務所の近くで目撃されたから
解ってしまったんだろう。
ったく、勘の鋭いガキだな。

カードゲームに興じてから、また悪乗りが始まりそうだ。
ほんと、何なのコイツら。元気あり過ぎ。
負けた奴の罰ゲーム内容がエグくて、笑えなくなって来てる。
途中で止めてやらないと、と思った矢先に俺が、最下位委になってしまった。
3人が嬉しそうに笑ってる。怖い…
質問形式で済みそうなのが、ホッとした。
彩斗が、口を開く。
『もし、この3人の中で…キスするとしたら、誰が良い?』

ふざけんなーーー、とも言えずに。俺は3人を見て段々と頭が痛くなって来た。
…いや、待て。なんでいすかの奴、顔赤らめてるんだよ。
さては、この前でのキスを思い出したのか?
だとしたら…、可愛すぎる。
「お前ら、悪ノリひどすぎ。何で俺が男とキスすることになるんだよ」
『実際に、しないけど。あえてするなら?って意味ですよ』
智彰の説明なんぞ、なくても意味は解ってる。
「言いたくない…」
『え~、じゃ、僕が当ててあげるよ「彩斗…お前なぁ、」』
『俺が、代りに答える!から、松原は許してあげてよ…』
気まずい…。しかもなんで、いすかが答えるのか。
『俺は、彩斗だったら…キス、嫌じゃないかも』
恥ずかしそうに照れて笑ういすかを見て、彩斗がいすかを抱き締めた。
「おい…!?彩斗、止めろ…」
『いや、だって…こんな顔真っ赤にして可愛すぎるしょ?』

智彰は、彩斗といすかを見て頷いている。
『俺、百合展開もOKなんで…あぁ、眼福』
ここに、マトモな奴はいないんだろうか?

『ちょ…っと、彩斗…苦しいよぉ…、たすけて、松原ぁ…』
むぎゅーっと、彩斗に抱き締められて、逃れようとしてるいすかが
なんだか、いかがわしくて茫然と見てしまう。
「彩斗、いすかが苦しいって言ってる。それくらいで離してくれ」
2人を引き離して、いすかと目が合い
ドキッとした。
目が、少しとろんとしていて息を整える様が妙に艶めかしい。
ここに2人が居なかったら、俺はいすかにキスしてたと思う。

散々遊んで食べて満足した2人は、日付が変わる前に部屋に帰って行った。
見送りが済んで風呂に入ろうと、踵を返す俺に
いすかが背後から抱き付いて来た。
あったかい。
「どうした?いすか。騒がしいのが居なくなって、寂しくなったか?」
『あれ、さっきの…嘘だから。彩斗の…』
「俺に、気なんて使わなくていいから。」
『誤解されるのは、嫌だから』
いすかが、そっと触れるだけのキスをしてきた。
俺みたいに、外さないでする訳ではなく唇にくれた。

嬉しそうに笑って、いすかはリビングに去って行った。

「いすか…、後でちょっといいか?」
『?うん、いいよ。』
部屋の片づけをいすかがしてくれている間に、俺は入浴を済ませた。
部屋の匂いもかなり落ち着いて来た。
いすかに、意識を促しておいたのは卑怯だろうかと
思い悩む。いくら鈍感ないすかでもさっきのは、明確な意思表示なんだから。
『…じゃ、ちょっと待ってて。』
いすかは、それからしばらく風呂から出てこない。
何か、気まずいのか…悩んでいるのかは分からないけど
そっとしておこう。

ただ、風呂の中で寝てないか確認したい所だった。
「長ない?もう40分くらい経つけど…」
さすがに心配で、浴室をのぞく(変態みたいとか言われそうだけど)
シャワーの音はしてるから、無事らしくてホッとした。
ベットに横になっていると眠くなってくる。
『あっつ…、ちょっとお風呂長くなって…ごめん松原~』
バスタオルを羽織ってパン1で俺のベッドに顔をのぞかせる
いすかに、最悪なタイミングだと俺はげんなりした。

眠さのせいで、あちらの方が目を覚ましてしまって。どうしたものかと
思っていれば、半裸のいすかが来てしまい、散々だ。
「なんで、このタイミングで来るの…いすか」
『ほぁ?何の事だよ……ぁ、そういう事?松原、』
「早くおっぱい仕舞って、いすか」
『ぇ、ちょっと待って。汗拭いてからでないと服着れないよ。』
まだ濡れた髪のいすかは、いつもと雰囲気が違って見えて落ち着かない。

「早くしてくれないと、俺…寝そうなんだわ~」
『早くって言われても、髪乾かすしまだかかる』
「おやすみ~…」
いすかの笑い声がする。可愛い、無邪気、好きでしかない。
あー、駄目だ。目蓋が…重い。



『ね…、起きて?若波…』
くすくすと聞こえる笑い声、前に聞いた事ある湿った音。
はぁ…なんか夢の中でも気持ちいいってこんなにハッキリしてるんだな。
俺、最低な夢見てる。相手はいすかだ。

やべぇ、出る…っ。

あまりにも自己嫌悪が凄い…。

あれ?なんか
『…っ、げほ…っ…っは……』
目を覚ますと、何故かむせまくってるいすかが俺の足下にいた。

頭が真っ白になった。俺は、潤んだいすかの目を見つめて
このまま気を失いたかった。

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