14 / 26
央未、お誕生日企画終了。
しおりを挟む
央未が、急に眠ってしまった。おい、酒でも飲んだか?俺は心配になって
央未の体を揺する。俺がケーキの準備をしてる間に、央未はベッドの前で
横たわっていた。
央未の手には、バースデーカード。微かに甘い香りがして、オルゴール?の
音色が聞こえて来た。
「何だコレ…?」
妙なモノだと思いながら、カードを拾い上げた。差出人も書いて無さそう。
とりあえず、央未を起こす事にした。
体を揺すって、様子を見ていた。ゆっくり、重たげに央未は体を起こして俺に
抱き付いて来てキスをしてくる。
なんじゃこの可愛い生き物…。
しかも、えっろいキスしてくるし。
仔猫に口の中舐められてる気分。
『っぷ…はぁ、』
満足そうにトロントロンな瞳で見つめられたけど
酒のせいじゃないってんなら、なんでこんな事になってるのか。
「お前、何?エロい夢でも見てたの、央未」
『……ぁ~、そうかも…ぅん。だって、朔が俺にね』
くすくす笑いながら、央未が俺にコソコソと耳打ちをしてきた。
「っか~!えっちじゃん…。夢の中の俺、よかったね」
『でしょ?俺も…結構、気持ち良くって怖いくらいだった』
あー、だからね。道理でね…。
「央未、そりゃそうでしょ…ほら、ココ…」
央未の内腿を撫でつつ、手のひらを上へと掠めると
『ひゃ…っ』
だめー、とでも言いたげに央未は俺の手を外しにかかる。
「どうする?出すか…ほったらかすか」
『トイレ行ってくる…』
「ぇ、珍しい。トイレでするの?央未」
『馬鹿!普通にお手洗いだってば…』
もはや、央未は呆れ顔で俺をさげすんだ顔で見ている。
やー、だってさ?気になるじゃん。
可愛い顔して、一体どんな風にするのか…とかさ。
「っぷ、央未…押さえつけながらさ頑張ってね~」
『うるさい…』
で、央未が席を外してる間に紅茶とケーキの準備をした。
央未が戻って来て、
『わぁ、可愛い…真っ赤。これ、いちごの?』
「ムースと、中は、ショコラの生地。」
『俺の為にこんな…ケーキまで用意してくれて嬉しい。有難う、朔』
「俺が好きだなぁって思ったのもあるし、央未に似合いそうな雰囲気だったから」
『…つやつや、ちょっと触りたくなるね?』
「ぁ…ちょっと怒んないでね。」
俺は、ケーキの上の飾りのフランボワーズを一つ指で摘まんで
央未の唇に、ふにゅ、と押しつける。
『っ…ぁ…、……甘酸っぱい、ぷちぷちしてる』
「央未可愛い…ちょ、動画撮りたい」
『恥ずかしいよぉ…』
「いいじゃん、ハメ撮りしようって言ってる訳でも無しに。」
『えぇ…そうだけどさ』
その前に俺は、ケーキを切り分けて皿に取り分ける。
「断面綺麗だよなぁ。」
『うん。食べるのもったいない』
「央未、あーんしてあげる」
スプーンを手にして、央未に口を開ける様誘う。
『ぇ~?っふふ…。ぁ~ん』
「良いね~、央未…動画回すわ…」
央未の無防備な可愛さが、危うくて俺はたまらない気持ちになりながらも
ケーキを央未に食べさせて満足した。
唇についた、ソースをそっと舐め取る瞬間も収めたし上出来。
「央未…おめでと~!」
俺の言葉に、央未は一瞬驚いた顔をして口元を両手で隠しながら俯いた。
ん?どうしたんだろう…。
『さくぅ~……!』
ありゃ?…なんだろう、多分泣いてるっぽい。
誕生日に泣くなんて、どういう事?
「ど、どうした?央未」
『俺、やっぱり…朔が相手で良かったって…思って。変態だし、俺の事困らせるけど…
いつも俺の事を考えてくれるのが、すごく嬉しい。俺に、朔は…もったいないって思うけど
でも、俺には朔しかいないって思ってるから…。…っはぁ、ゴメン。泣くつもり無かったんだけど』
あー。抱き締めたい。俺が、この先もずっと…央未の孤独や不安、寂しさを食べ続けようと思う。
馬鹿やって、笑わせて…。アホな事を一緒にやって、楽しく生きて行きたい。
「ちゃんと、伝わってるよ?央未。俺の事を央未はいつだって、真正面から見てくれてるから。分かるだろ?
お前の想いは、必ずここに…たどり着く。」
俺は、左胸を手のひらで示した。
『うん…!自信はちょっとあるから。』
「…ちょっと酒飲んでもいい?」
『俺も、飲んじゃおうかなぁ…』
甘党の酒飲みの質の悪さよ…。
央未は、滅多に飲まないけど酒が入ると機嫌がよくなって
めちゃくちゃ可愛くなる。
これ以上可愛くなられても~、ってくらい甘えて来て
例によって抱き潰して黙らせるけど、タガが外れまくるせいか
声が抑えられなくなる。で、タオル噛ませて大概はヤるんだけど。
『明日、仕事だからね。程々にね?』
「俺は平気。問題は…央未さんでは?」
朗らかに笑っている央未に、先ほど買ったシャンパンを開けた。
グラスに注ぐと弾ける泡に、広がるフルーティーな香り。
『あんまり度数高くない?』
「…口当たりいい酒は、ヤバいからな。」
『朔は、ウイスキーとか、ブランデーも飲むよね』
「酔いたくて飲む酒なんて、ロクなモンじゃなかったけどな…ど?美味しい?」
『ジュースみたい。』
「そっか、俺からしたら…甘い酒ってちょっと苦手というか」
『ぁはは~、大人ぶんなくて良いよ?』
「これは、好みの問題かな」
『もう、無くなったぁ…朔~、』
俺は、また央未のグラスにシャンパンを注ぐ。
「もうやめとけよ。…少しゆっくり飲め」
『もぉー…、分かったよ。ふふっ、朔って俺の事心配してくれてるの?』
「ぐらぐらしだしてるだろ…。」
俺はケーキを食べながら、央未のとろけた笑顔を見ながら
これは、寝落ちされそうだなぁ。と嫌な予感を感じていた。
『小さいからもう無くなっちゃうね…』
「ほとんど、央未が飲んだ…」
『うん。だってぇ…ピンクで、可愛くて美味しいんだもん♡』
「お前、ここで寝るなよ?メンドクサイから」
『あれ?そういえばさぁ~、朔から約束のもの貰ってない気がするよぉ~?』
ふわんふわん、ぐらぐら揺れながら、央未が俺に手を差し出す。
あ、忘れてた。
「お前が寝る時にあげる。今は、やんないよーだ。」
『はぁ?なんでだよ…!』
「酔っ払いにあげるプレゼントなんてありません。良い子にしかあげませんよ。」
『…っぐ、俺…良い子じゃないのぉ~?』
「うん。正体不明になりかけてるじゃん。」
『そぉんな事ないよ。…めっちゃいい子だもん。』
「じゃ、うだうだしないの。」
『無理…、体…ぐわんぐわんして…きもちよくってぇ…』
頼むから、吐くなよ?
俺は、席から立って央未の傍に寄り頭を撫でる。
『さわんなぁぁぁ~、』
「どうするの?寝る?」
『朔に触られたら…、気持ちよくなるからぁ』
「よし、寝ろ。」
『起きてる…もうちょっと、頑張らせてよ』
もう、俺が限界なんだけど…。
「よし、歯磨きしてこい。そしたらさっぱりするぞ?」
『ぉえーって、ならない?』
「えづくのかよ…。何、やばいの?気持ち悪い?」
『いや、全然。そうだな、歯磨きしてくる。』
ふらら、と央未が立ち上がって危なっかしく洗面所に行った。
「あいつ、大丈夫かよ…」
5分程で、央未は戻って来てパジャマに着替えていた。
『ねむたぁい…』
「おねんねしましょうね~、央未。」
ベッドまで央未を誘導して、一旦足止めをする。
『なぁにぃ?朔…』
「おやすみのフレグランス…ミスト」
ベッドの寝具に一吹きして、しばらく待っていると
優しい香りが自然と降りてくる。
『…ぁー、なにこれ?めっちゃ良い匂い』
「だろ?」
『ぁー、ダメぇ…好きな匂いだぁ…ぇー、ふわんふわん…。ねぇ、こんな好きな匂い初めてなんだけど…』
央未は、ベッドに寝そべってマタタビをもらった猫みたいになっている。
「特製だからな。」
『なんか…朔の匂いにも似てる…。良い気持ち…』
俺は、屈みこんで央未の頬っぺたを撫でてからキスをした。
「お前の好きな匂いは、何か…一番分かってるのは央未自身だろ?」
『ん…そっか。じゃ…』
「あぁ、お分かりの様で安心した。」
『…朔、今日は沢山ありがとう。幸せな誕生日にしてくれて…嬉しかった。』
「あんまり、何もできなかったけど…俺は楽しそうな央未が見れて、それだけで満足だよ。」
『先に、寝ちゃうけど…ゴメンね』
「俺も、少し片づけたらすぐに寝る。」
申し訳なさそうにする央未の髪を柔らかく撫でて、今度は唇にキスをしてから
俺は、寝室のドアを閉めた。
央未の体を揺する。俺がケーキの準備をしてる間に、央未はベッドの前で
横たわっていた。
央未の手には、バースデーカード。微かに甘い香りがして、オルゴール?の
音色が聞こえて来た。
「何だコレ…?」
妙なモノだと思いながら、カードを拾い上げた。差出人も書いて無さそう。
とりあえず、央未を起こす事にした。
体を揺すって、様子を見ていた。ゆっくり、重たげに央未は体を起こして俺に
抱き付いて来てキスをしてくる。
なんじゃこの可愛い生き物…。
しかも、えっろいキスしてくるし。
仔猫に口の中舐められてる気分。
『っぷ…はぁ、』
満足そうにトロントロンな瞳で見つめられたけど
酒のせいじゃないってんなら、なんでこんな事になってるのか。
「お前、何?エロい夢でも見てたの、央未」
『……ぁ~、そうかも…ぅん。だって、朔が俺にね』
くすくす笑いながら、央未が俺にコソコソと耳打ちをしてきた。
「っか~!えっちじゃん…。夢の中の俺、よかったね」
『でしょ?俺も…結構、気持ち良くって怖いくらいだった』
あー、だからね。道理でね…。
「央未、そりゃそうでしょ…ほら、ココ…」
央未の内腿を撫でつつ、手のひらを上へと掠めると
『ひゃ…っ』
だめー、とでも言いたげに央未は俺の手を外しにかかる。
「どうする?出すか…ほったらかすか」
『トイレ行ってくる…』
「ぇ、珍しい。トイレでするの?央未」
『馬鹿!普通にお手洗いだってば…』
もはや、央未は呆れ顔で俺をさげすんだ顔で見ている。
やー、だってさ?気になるじゃん。
可愛い顔して、一体どんな風にするのか…とかさ。
「っぷ、央未…押さえつけながらさ頑張ってね~」
『うるさい…』
で、央未が席を外してる間に紅茶とケーキの準備をした。
央未が戻って来て、
『わぁ、可愛い…真っ赤。これ、いちごの?』
「ムースと、中は、ショコラの生地。」
『俺の為にこんな…ケーキまで用意してくれて嬉しい。有難う、朔』
「俺が好きだなぁって思ったのもあるし、央未に似合いそうな雰囲気だったから」
『…つやつや、ちょっと触りたくなるね?』
「ぁ…ちょっと怒んないでね。」
俺は、ケーキの上の飾りのフランボワーズを一つ指で摘まんで
央未の唇に、ふにゅ、と押しつける。
『っ…ぁ…、……甘酸っぱい、ぷちぷちしてる』
「央未可愛い…ちょ、動画撮りたい」
『恥ずかしいよぉ…』
「いいじゃん、ハメ撮りしようって言ってる訳でも無しに。」
『えぇ…そうだけどさ』
その前に俺は、ケーキを切り分けて皿に取り分ける。
「断面綺麗だよなぁ。」
『うん。食べるのもったいない』
「央未、あーんしてあげる」
スプーンを手にして、央未に口を開ける様誘う。
『ぇ~?っふふ…。ぁ~ん』
「良いね~、央未…動画回すわ…」
央未の無防備な可愛さが、危うくて俺はたまらない気持ちになりながらも
ケーキを央未に食べさせて満足した。
唇についた、ソースをそっと舐め取る瞬間も収めたし上出来。
「央未…おめでと~!」
俺の言葉に、央未は一瞬驚いた顔をして口元を両手で隠しながら俯いた。
ん?どうしたんだろう…。
『さくぅ~……!』
ありゃ?…なんだろう、多分泣いてるっぽい。
誕生日に泣くなんて、どういう事?
「ど、どうした?央未」
『俺、やっぱり…朔が相手で良かったって…思って。変態だし、俺の事困らせるけど…
いつも俺の事を考えてくれるのが、すごく嬉しい。俺に、朔は…もったいないって思うけど
でも、俺には朔しかいないって思ってるから…。…っはぁ、ゴメン。泣くつもり無かったんだけど』
あー。抱き締めたい。俺が、この先もずっと…央未の孤独や不安、寂しさを食べ続けようと思う。
馬鹿やって、笑わせて…。アホな事を一緒にやって、楽しく生きて行きたい。
「ちゃんと、伝わってるよ?央未。俺の事を央未はいつだって、真正面から見てくれてるから。分かるだろ?
お前の想いは、必ずここに…たどり着く。」
俺は、左胸を手のひらで示した。
『うん…!自信はちょっとあるから。』
「…ちょっと酒飲んでもいい?」
『俺も、飲んじゃおうかなぁ…』
甘党の酒飲みの質の悪さよ…。
央未は、滅多に飲まないけど酒が入ると機嫌がよくなって
めちゃくちゃ可愛くなる。
これ以上可愛くなられても~、ってくらい甘えて来て
例によって抱き潰して黙らせるけど、タガが外れまくるせいか
声が抑えられなくなる。で、タオル噛ませて大概はヤるんだけど。
『明日、仕事だからね。程々にね?』
「俺は平気。問題は…央未さんでは?」
朗らかに笑っている央未に、先ほど買ったシャンパンを開けた。
グラスに注ぐと弾ける泡に、広がるフルーティーな香り。
『あんまり度数高くない?』
「…口当たりいい酒は、ヤバいからな。」
『朔は、ウイスキーとか、ブランデーも飲むよね』
「酔いたくて飲む酒なんて、ロクなモンじゃなかったけどな…ど?美味しい?」
『ジュースみたい。』
「そっか、俺からしたら…甘い酒ってちょっと苦手というか」
『ぁはは~、大人ぶんなくて良いよ?』
「これは、好みの問題かな」
『もう、無くなったぁ…朔~、』
俺は、また央未のグラスにシャンパンを注ぐ。
「もうやめとけよ。…少しゆっくり飲め」
『もぉー…、分かったよ。ふふっ、朔って俺の事心配してくれてるの?』
「ぐらぐらしだしてるだろ…。」
俺はケーキを食べながら、央未のとろけた笑顔を見ながら
これは、寝落ちされそうだなぁ。と嫌な予感を感じていた。
『小さいからもう無くなっちゃうね…』
「ほとんど、央未が飲んだ…」
『うん。だってぇ…ピンクで、可愛くて美味しいんだもん♡』
「お前、ここで寝るなよ?メンドクサイから」
『あれ?そういえばさぁ~、朔から約束のもの貰ってない気がするよぉ~?』
ふわんふわん、ぐらぐら揺れながら、央未が俺に手を差し出す。
あ、忘れてた。
「お前が寝る時にあげる。今は、やんないよーだ。」
『はぁ?なんでだよ…!』
「酔っ払いにあげるプレゼントなんてありません。良い子にしかあげませんよ。」
『…っぐ、俺…良い子じゃないのぉ~?』
「うん。正体不明になりかけてるじゃん。」
『そぉんな事ないよ。…めっちゃいい子だもん。』
「じゃ、うだうだしないの。」
『無理…、体…ぐわんぐわんして…きもちよくってぇ…』
頼むから、吐くなよ?
俺は、席から立って央未の傍に寄り頭を撫でる。
『さわんなぁぁぁ~、』
「どうするの?寝る?」
『朔に触られたら…、気持ちよくなるからぁ』
「よし、寝ろ。」
『起きてる…もうちょっと、頑張らせてよ』
もう、俺が限界なんだけど…。
「よし、歯磨きしてこい。そしたらさっぱりするぞ?」
『ぉえーって、ならない?』
「えづくのかよ…。何、やばいの?気持ち悪い?」
『いや、全然。そうだな、歯磨きしてくる。』
ふらら、と央未が立ち上がって危なっかしく洗面所に行った。
「あいつ、大丈夫かよ…」
5分程で、央未は戻って来てパジャマに着替えていた。
『ねむたぁい…』
「おねんねしましょうね~、央未。」
ベッドまで央未を誘導して、一旦足止めをする。
『なぁにぃ?朔…』
「おやすみのフレグランス…ミスト」
ベッドの寝具に一吹きして、しばらく待っていると
優しい香りが自然と降りてくる。
『…ぁー、なにこれ?めっちゃ良い匂い』
「だろ?」
『ぁー、ダメぇ…好きな匂いだぁ…ぇー、ふわんふわん…。ねぇ、こんな好きな匂い初めてなんだけど…』
央未は、ベッドに寝そべってマタタビをもらった猫みたいになっている。
「特製だからな。」
『なんか…朔の匂いにも似てる…。良い気持ち…』
俺は、屈みこんで央未の頬っぺたを撫でてからキスをした。
「お前の好きな匂いは、何か…一番分かってるのは央未自身だろ?」
『ん…そっか。じゃ…』
「あぁ、お分かりの様で安心した。」
『…朔、今日は沢山ありがとう。幸せな誕生日にしてくれて…嬉しかった。』
「あんまり、何もできなかったけど…俺は楽しそうな央未が見れて、それだけで満足だよ。」
『先に、寝ちゃうけど…ゴメンね』
「俺も、少し片づけたらすぐに寝る。」
申し訳なさそうにする央未の髪を柔らかく撫でて、今度は唇にキスをしてから
俺は、寝室のドアを閉めた。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説






ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる