7 / 26
クソ彼氏、アイドルと知り合う。
しおりを挟む
クソ彼氏が酔っ払って帰って来た。なんか喚いてるから、とりあえず部屋に上がらせて、水を沢山飲ませて、話を聞いてみるとこうだ。
飲屋街で、ホストかと思って
声を気軽に掛けた青年が、なんとアイドルだったと言っている。
「朔、からかわれたんでしょ?」
ハイハイ、と適当はなあしらって。
でも、朔は違うと言い張る。
まぁ、信じたい気持ちは分かるよ。そんな偶然ってあまり無いと思うんだけど。
『お兄さん、イケメン…と言うか綺麗だね。』って言って声を掛けたらしい。こいつは、ホントに見境なしのクソ彼氏で困る。
変な意味はないとしても、
俺は聞いてて、あんまり面白くはないんだけど。
朔に声を掛けられた金髪のアイドルはすごく、愛想がよくて
しばらく話したらしい。
『お兄さんは、ワイルドでカッコイイですね。俺の周りにはあんまりいないタイプです。』
って言われたと。
朔がタバコを吸うとこを見て、
その金髪アイドルの子も
タバコを吸おうとして、口にしたのを朔が取り上げたとか。
『…ストレス溜まるんですよ。こう見えても。お兄さんも、同じでしょ?』
『朔…、』
『え?』
『俺の名前。朔って言うんだ。そっちは?』
『良い名前ですね、貴方に似合ってる。俺は若波です。女みたいな名前でしょ?』
若波と名乗った金髪のアイドルに、俺は心当たりがあったけど。
まさか?と思って信じられずにいた。
『若波は、アレだね…女泣かせっぽい。』
『朔さんも人の事言えなさそう。遊びまくってそうだ。』
『俺はもう、女は泣かせてないけどなぁ…。』
クスクス笑いながら朔が言うと
若波と名乗るアイドルは
どことなく、察した風な顔で
朔に、
『…彼女と言うか、アレですよね。まぁ…同性のって事ですか。』
『そうそう。俺はこう見えて一途なんだけど、そいつからの信用が絶望的になくて、クソ彼氏扱いされてんの。めーっちゃ大事に大事に抱いても、無駄だね。』
『あー、顔のせいですよ。俺の好きな子も…今頃何してるのかなぁ。全然距離が縮まらなくて、最近諦め掛けてんですよね。』
思わぬところで意気投合して
語り合った朔と若波くん?は
なぜか、連絡先の交換をしたらしい。明日になったらきっと
朔は忘れてそうだけど。
友達が出来た、と嬉しそうに笑うから。まぁ、これはこれで
数奇な出会いなんだろ。
『若波みたいなイケメンで無理なんて…ソレどんだけ難易度高いんだよ。』
『…可愛いんですよね。俺が守りたいって思ってたけど、必死に側から離れようとして行く。結構、ショックで、久しぶりに一人でこんな、飲屋街に来たんですよ。
で、朔さんが帰り際に声かけてくれた。…マジで、なんか嬉しいです。』
『俺なんか、彼女?3年放置して海外行ってて最近帰国して早々に、抱いたけどね…』
『スゲェ…朔さん、男らし過ぎません?ちょっとかなりアウトローですよね。』
『俺なりに苦しかったけどね。まぁ、仕事の都合で海外行った訳で。別に捨てては無かったからさ。』
なんだかおかしな方向に
朔が若波くんを励ましたりして
その後は適当に解散したみたい。
変質者として、通報されなくて
良かったね。と、俺は返して
その場でバッタリ寝てしまう
朔にタオルケットをかけた。
後日、テレビを見ていたら
朔が言ってたアイドルの男の子が、本当に歌番組に出演していた
かなり驚いた。
朔も一緒に見ていて
『な?だから言ったろ?若波はホントにアイドルだって。』
このクソ彼氏、相変わらずよく分かんないけど、不思議と
人を惹きつける力は持ってるのかもしれない。
飲屋街で、ホストかと思って
声を気軽に掛けた青年が、なんとアイドルだったと言っている。
「朔、からかわれたんでしょ?」
ハイハイ、と適当はなあしらって。
でも、朔は違うと言い張る。
まぁ、信じたい気持ちは分かるよ。そんな偶然ってあまり無いと思うんだけど。
『お兄さん、イケメン…と言うか綺麗だね。』って言って声を掛けたらしい。こいつは、ホントに見境なしのクソ彼氏で困る。
変な意味はないとしても、
俺は聞いてて、あんまり面白くはないんだけど。
朔に声を掛けられた金髪のアイドルはすごく、愛想がよくて
しばらく話したらしい。
『お兄さんは、ワイルドでカッコイイですね。俺の周りにはあんまりいないタイプです。』
って言われたと。
朔がタバコを吸うとこを見て、
その金髪アイドルの子も
タバコを吸おうとして、口にしたのを朔が取り上げたとか。
『…ストレス溜まるんですよ。こう見えても。お兄さんも、同じでしょ?』
『朔…、』
『え?』
『俺の名前。朔って言うんだ。そっちは?』
『良い名前ですね、貴方に似合ってる。俺は若波です。女みたいな名前でしょ?』
若波と名乗った金髪のアイドルに、俺は心当たりがあったけど。
まさか?と思って信じられずにいた。
『若波は、アレだね…女泣かせっぽい。』
『朔さんも人の事言えなさそう。遊びまくってそうだ。』
『俺はもう、女は泣かせてないけどなぁ…。』
クスクス笑いながら朔が言うと
若波と名乗るアイドルは
どことなく、察した風な顔で
朔に、
『…彼女と言うか、アレですよね。まぁ…同性のって事ですか。』
『そうそう。俺はこう見えて一途なんだけど、そいつからの信用が絶望的になくて、クソ彼氏扱いされてんの。めーっちゃ大事に大事に抱いても、無駄だね。』
『あー、顔のせいですよ。俺の好きな子も…今頃何してるのかなぁ。全然距離が縮まらなくて、最近諦め掛けてんですよね。』
思わぬところで意気投合して
語り合った朔と若波くん?は
なぜか、連絡先の交換をしたらしい。明日になったらきっと
朔は忘れてそうだけど。
友達が出来た、と嬉しそうに笑うから。まぁ、これはこれで
数奇な出会いなんだろ。
『若波みたいなイケメンで無理なんて…ソレどんだけ難易度高いんだよ。』
『…可愛いんですよね。俺が守りたいって思ってたけど、必死に側から離れようとして行く。結構、ショックで、久しぶりに一人でこんな、飲屋街に来たんですよ。
で、朔さんが帰り際に声かけてくれた。…マジで、なんか嬉しいです。』
『俺なんか、彼女?3年放置して海外行ってて最近帰国して早々に、抱いたけどね…』
『スゲェ…朔さん、男らし過ぎません?ちょっとかなりアウトローですよね。』
『俺なりに苦しかったけどね。まぁ、仕事の都合で海外行った訳で。別に捨てては無かったからさ。』
なんだかおかしな方向に
朔が若波くんを励ましたりして
その後は適当に解散したみたい。
変質者として、通報されなくて
良かったね。と、俺は返して
その場でバッタリ寝てしまう
朔にタオルケットをかけた。
後日、テレビを見ていたら
朔が言ってたアイドルの男の子が、本当に歌番組に出演していた
かなり驚いた。
朔も一緒に見ていて
『な?だから言ったろ?若波はホントにアイドルだって。』
このクソ彼氏、相変わらずよく分かんないけど、不思議と
人を惹きつける力は持ってるのかもしれない。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
くまさんのマッサージ♡
はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。
2024.03.06
閲覧、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。
2024.03.10
完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m
今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。
2024.03.19
https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy
イベントページになります。
25日0時より開始です!
※補足
サークルスペースが確定いたしました。
一次創作2: え5
にて出展させていただいてます!
2024.10.28
11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。
2024.11.01
https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2
本日22時より、イベントが開催されます。
よろしければ遊びに来てください。
女装とメス調教をさせられ、担任だった教師の亡くなった奥さんの代わりをさせられる元教え子の男
湊戸アサギリ
BL
また女装メス調教です。見ていただきありがとうございます。
何も知らない息子視点です。今回はエロ無しです。他の作品もよろしくお願いします。
俺の小学生時代に童貞を奪ったえっちなお兄さんに再会してしまいました
湊戸アサギリ
BL
今年の一月にピクシブにアップしたものを。
男子小学生×隣のエロお兄さんで直接的ではありませんが性描写があります。念の為R15になります。成長してから小学生時代に出会ったお兄さんと再会してしまうところで幕な内容になっています
※成人男性が小学生に手を出しています
2023.6.18
表紙をAIイラストに変更しました
団地夫は今日も昼下がりに配達員を欲情させます
沼田桃弥
BL
【ざっくり内容紹介】
終始えっち、おほ・うほありの喘ぎ声多め、おもちゃ責め、メスイキ(微)、産地直送おち○ぽみるく、
イケメンマッチョ配達員×妻と別居中の団地夫。
【詳細なあらすじ】
とりあえず終始えっちするだけのSSです。ぶっ壊れえっちです!苦手な人はご注意を!
最近、自分の配達区域に新しい配達員がやって来た。彼はとても逞しく、色黒で笑顔の時に見せる白い歯が印象的な爽やか青年だった。彼に会うために、最近は色んな物を頼み過ぎて、自分でも何を頼んでいるか分からない。配達時間はいつも昼下がりの14~16時指定。今日も玄関の呼び鈴が鳴る。僕は玄関に駆け足で向かう。玄関を開けたら、いつもの彼が立っていた。いつも誘おうと、わざと胸元が見える服を着ているのに、彼は真面目なのか、今のところ、何もなし。
でも、今日の荷物……アレなんだよね。僕は知らないふりをするけど、彼はどういう反応を見せるかな?僕の噂もきっと他の配達員から聞いてるはずだし……ふふっ、楽しみだな。
ごめんなさい、僕はこんな時間に……彼を雄にします。誰にも迷惑かからないから、良いよね?
◆この作品は「小説家になろう」にも同タイトルで掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる