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クソ彼氏、アイドルと知り合う。
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クソ彼氏が酔っ払って帰って来た。なんか喚いてるから、とりあえず部屋に上がらせて、水を沢山飲ませて、話を聞いてみるとこうだ。
飲屋街で、ホストかと思って
声を気軽に掛けた青年が、なんとアイドルだったと言っている。
「朔、からかわれたんでしょ?」
ハイハイ、と適当はなあしらって。
でも、朔は違うと言い張る。
まぁ、信じたい気持ちは分かるよ。そんな偶然ってあまり無いと思うんだけど。
『お兄さん、イケメン…と言うか綺麗だね。』って言って声を掛けたらしい。こいつは、ホントに見境なしのクソ彼氏で困る。
変な意味はないとしても、
俺は聞いてて、あんまり面白くはないんだけど。
朔に声を掛けられた金髪のアイドルはすごく、愛想がよくて
しばらく話したらしい。
『お兄さんは、ワイルドでカッコイイですね。俺の周りにはあんまりいないタイプです。』
って言われたと。
朔がタバコを吸うとこを見て、
その金髪アイドルの子も
タバコを吸おうとして、口にしたのを朔が取り上げたとか。
『…ストレス溜まるんですよ。こう見えても。お兄さんも、同じでしょ?』
『朔…、』
『え?』
『俺の名前。朔って言うんだ。そっちは?』
『良い名前ですね、貴方に似合ってる。俺は若波です。女みたいな名前でしょ?』
若波と名乗った金髪のアイドルに、俺は心当たりがあったけど。
まさか?と思って信じられずにいた。
『若波は、アレだね…女泣かせっぽい。』
『朔さんも人の事言えなさそう。遊びまくってそうだ。』
『俺はもう、女は泣かせてないけどなぁ…。』
クスクス笑いながら朔が言うと
若波と名乗るアイドルは
どことなく、察した風な顔で
朔に、
『…彼女と言うか、アレですよね。まぁ…同性のって事ですか。』
『そうそう。俺はこう見えて一途なんだけど、そいつからの信用が絶望的になくて、クソ彼氏扱いされてんの。めーっちゃ大事に大事に抱いても、無駄だね。』
『あー、顔のせいですよ。俺の好きな子も…今頃何してるのかなぁ。全然距離が縮まらなくて、最近諦め掛けてんですよね。』
思わぬところで意気投合して
語り合った朔と若波くん?は
なぜか、連絡先の交換をしたらしい。明日になったらきっと
朔は忘れてそうだけど。
友達が出来た、と嬉しそうに笑うから。まぁ、これはこれで
数奇な出会いなんだろ。
『若波みたいなイケメンで無理なんて…ソレどんだけ難易度高いんだよ。』
『…可愛いんですよね。俺が守りたいって思ってたけど、必死に側から離れようとして行く。結構、ショックで、久しぶりに一人でこんな、飲屋街に来たんですよ。
で、朔さんが帰り際に声かけてくれた。…マジで、なんか嬉しいです。』
『俺なんか、彼女?3年放置して海外行ってて最近帰国して早々に、抱いたけどね…』
『スゲェ…朔さん、男らし過ぎません?ちょっとかなりアウトローですよね。』
『俺なりに苦しかったけどね。まぁ、仕事の都合で海外行った訳で。別に捨てては無かったからさ。』
なんだかおかしな方向に
朔が若波くんを励ましたりして
その後は適当に解散したみたい。
変質者として、通報されなくて
良かったね。と、俺は返して
その場でバッタリ寝てしまう
朔にタオルケットをかけた。
後日、テレビを見ていたら
朔が言ってたアイドルの男の子が、本当に歌番組に出演していた
かなり驚いた。
朔も一緒に見ていて
『な?だから言ったろ?若波はホントにアイドルだって。』
このクソ彼氏、相変わらずよく分かんないけど、不思議と
人を惹きつける力は持ってるのかもしれない。
飲屋街で、ホストかと思って
声を気軽に掛けた青年が、なんとアイドルだったと言っている。
「朔、からかわれたんでしょ?」
ハイハイ、と適当はなあしらって。
でも、朔は違うと言い張る。
まぁ、信じたい気持ちは分かるよ。そんな偶然ってあまり無いと思うんだけど。
『お兄さん、イケメン…と言うか綺麗だね。』って言って声を掛けたらしい。こいつは、ホントに見境なしのクソ彼氏で困る。
変な意味はないとしても、
俺は聞いてて、あんまり面白くはないんだけど。
朔に声を掛けられた金髪のアイドルはすごく、愛想がよくて
しばらく話したらしい。
『お兄さんは、ワイルドでカッコイイですね。俺の周りにはあんまりいないタイプです。』
って言われたと。
朔がタバコを吸うとこを見て、
その金髪アイドルの子も
タバコを吸おうとして、口にしたのを朔が取り上げたとか。
『…ストレス溜まるんですよ。こう見えても。お兄さんも、同じでしょ?』
『朔…、』
『え?』
『俺の名前。朔って言うんだ。そっちは?』
『良い名前ですね、貴方に似合ってる。俺は若波です。女みたいな名前でしょ?』
若波と名乗った金髪のアイドルに、俺は心当たりがあったけど。
まさか?と思って信じられずにいた。
『若波は、アレだね…女泣かせっぽい。』
『朔さんも人の事言えなさそう。遊びまくってそうだ。』
『俺はもう、女は泣かせてないけどなぁ…。』
クスクス笑いながら朔が言うと
若波と名乗るアイドルは
どことなく、察した風な顔で
朔に、
『…彼女と言うか、アレですよね。まぁ…同性のって事ですか。』
『そうそう。俺はこう見えて一途なんだけど、そいつからの信用が絶望的になくて、クソ彼氏扱いされてんの。めーっちゃ大事に大事に抱いても、無駄だね。』
『あー、顔のせいですよ。俺の好きな子も…今頃何してるのかなぁ。全然距離が縮まらなくて、最近諦め掛けてんですよね。』
思わぬところで意気投合して
語り合った朔と若波くん?は
なぜか、連絡先の交換をしたらしい。明日になったらきっと
朔は忘れてそうだけど。
友達が出来た、と嬉しそうに笑うから。まぁ、これはこれで
数奇な出会いなんだろ。
『若波みたいなイケメンで無理なんて…ソレどんだけ難易度高いんだよ。』
『…可愛いんですよね。俺が守りたいって思ってたけど、必死に側から離れようとして行く。結構、ショックで、久しぶりに一人でこんな、飲屋街に来たんですよ。
で、朔さんが帰り際に声かけてくれた。…マジで、なんか嬉しいです。』
『俺なんか、彼女?3年放置して海外行ってて最近帰国して早々に、抱いたけどね…』
『スゲェ…朔さん、男らし過ぎません?ちょっとかなりアウトローですよね。』
『俺なりに苦しかったけどね。まぁ、仕事の都合で海外行った訳で。別に捨てては無かったからさ。』
なんだかおかしな方向に
朔が若波くんを励ましたりして
その後は適当に解散したみたい。
変質者として、通報されなくて
良かったね。と、俺は返して
その場でバッタリ寝てしまう
朔にタオルケットをかけた。
後日、テレビを見ていたら
朔が言ってたアイドルの男の子が、本当に歌番組に出演していた
かなり驚いた。
朔も一緒に見ていて
『な?だから言ったろ?若波はホントにアイドルだって。』
このクソ彼氏、相変わらずよく分かんないけど、不思議と
人を惹きつける力は持ってるのかもしれない。
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