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央未の誕生日編(ハロウィーン時期)

①サラッと腐男子になっている朔について言及したい所なんだけど。

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『お前の会社はどーいう会社よ。』
俺のくじ運の悪さに、自分でも驚いていた。
社内コミュニケーションの一環だとかで
10月下旬におこなわれるハロウィンパーティーに参加する際の、ドレスコード
もとい仮装するテーマをくじ引きで
決めさせられた。

強制では無いものの、仮装を拒んだ人は
それなりのドレスアップやコスプレなど
とにかく非日常的なカッコを
お約束させられたのだ。

「…拒否してスーツで行こう。」
『…だな、赤ずきんちゃんは俺以外に見せてはいけないですよ、央未さん。』

こんな時にだけ都合よく、口出ししてくる
朔も珍しい。
晩御飯の後に読書してるの、サラッと
インテリ面しててめちゃくちゃ好きなんだけど。
「ねー、朔何読んでるの?」
『ん?お気に入りのボーイズラブノベル。』
「ボーイズラブ…?」

真面目そうな顔して、どんな小説読んでるの課とおもえば。まさかの…。

『そう、キラキラしててなんかもーじれったいのなんの。』
「ぅ、わ~おじさんが読むの?それ」
ソファに座ってページを覗き込むと
朔の髪の匂いがフワッと香る。
『は?だれがおじさん?』
「…え?朔だよ。」
『あと数日で央未、誕生日なのによく言う。俺はその後なのにな。』

朔は言うほど年齢は気にしていない気がする。
お互いにそんな感覚的にも変わらない気もする。
ただ、ちょい回数は減って来てるかな?
とは思うけれど。
多分前までが多過ぎただけだと思う。

「あ、そっか。もうそんな時期なんだよなぁ。なんか、今回この仮装イベントで頭がいっぱいで忘れてたし。」

『イベントイコール、セッ久だろ。』
「…それは、朔だけだから。」
『央未が赤ずきんちゃん、してくれてもしてくれなくても狼は変わらないんだけど。』

自分で言うあたりが朔らしくて
思わず笑ってしまう。

「女装の仮装じゃん?2段階だよ。」
『どうせ似合うに決まってるからな。こんなメス顔でほっつき歩いてるお前は、ホントに罪作りだよ。』

褒められてるのか責められてるのか
曖昧な朔の言い分。
朔の視線があんまりコッチに来ないから
なんとなく面白くない。

心が騒ぐ、だから隣に座る朔を横から
ぎゅ~っと抱き締める。

「ボーイズラブ読むのと、俺とくっつくのどっちが良い?」
我ながら、良い性格をしてると思う。
お風呂上がりですっかり落ち着いた
朔の体に寄り添う。

『…このボーイズラブは、プラトニックだしなぁ。』
「そうなの?えっちしないんだ?」
『ほら~こんなさ、央未みたいにアバズレじゃないの。心で想い合ってるんだよ。』

アバズレて…なかなか酷い事言われてないか?
「仕方ないじゃん、俺は身体も心も一致してないとなんか…落ち着かなかったんだよ。アバズレじゃないし!」
『だいたい、軽々しくえっちしないの?とか…言わないからね、この本の中では。』

「ぷーっ、朔にプラトニックだなんて。ぜーったい無理だよ。似合わないもん。」

おかしそうに笑っていると、やっと
朔が俺の方を見た。
『最近してない理由、わかるか?央未』

急に真面目な顔で見据えられて焦る。
やだなぁ、もし俺に原因があったら
どうしよう?

「この前までは、暑かったのと…後は、えーっと…」
『残念、そんな理由では無いかな。』
「俺が原因なの?」
『…どうだろう?央未を見てると加虐心が時々出て来そうだから。あんまり酷くしたくなかて、かな。』

加虐心て事は、俺に酷い事をしたくなりそうって事か。
ん?でも普段からわりと酷い事されてないか?

「例えばどんな酷い事?」
『言いたくない。央未は何されたら嫌だった?』

「えっと、お尻ぱんぱん叩かれたのは痛くて恥ずかしくて嫌だった。朔の手のひら痛いんだもん。」
『~あ、やってたな。』
「後は、イッてる最中に触られたりも地味に嫌かな。」
『追い打ちかけたいんだよなぁ。』
「だぁーめ。嫌な事はしないでよ。」
『分かってるんだけどなぁ、央未のフニャフニャした表情みてると…つい。』

本当であれば時間をかけて、休みの日とかにでもゆっくりとイチャイチャしたい。
最悪なのは、次の日から仕事の前日夜。

こっちも色々と大変ではある。
朔を受け入れる為に準備はかなり丁寧に
念入りにしている。

「…思い出すと、恥ずかしくなって来た。」
頭と頭をくっつける。
朔がテーブルの上に本を置いて、俺を抱きしめてくれる。

心地良くて、うっとりしてしまう。
キスまでの流れも自然だし、眼鏡かけてても
そんなに邪魔にはならなかった。
薄く開いた唇に朔の舌が侵入して来る。

あったかくて、滑らかで気持ち良い。
頭がぼーっとして来る。
ダメだ、また朔とシたくなる。

腰が疼きそうで、意識すると体が
脈打つみたいになるのが恥ずかしい。

ぬるぬる絡む舌が、熱を帯びて口内を
イタズラに蹂躙していく。

上顎の窪みでさえも舌先でなぞり上げられると腰に来て、力が抜けていく。
朔となら、キスだけてイケそうで
ある意味では怖い。

「…っく…ぅ….」
息が上手く継げないで、苦しい表情でさえ
きっと朔にとっては見ものなんだ。
ぱっと唇を離すと、朔が
『央未のココ、窮屈そう。』
俺の太ももをズボンの上から撫でて
脚の付け根まで手のひらを滑らせた。

「ぱんつ…?」
『の中、でしょ。あーあ、もう…ズボン脱げよもう。』
まるで失態したかの様な朔の言い方が
羞恥心を煽る。

「ん…っ」
もたもたとズボンを脱いでいると、見兼ねたらしい朔に剥ぎ取られてしまった。
『お風呂入ったのに、もう汚しちゃったの?央未。』
「…ばか。」
『ぅわ、可愛くない。』

膝を立てて座っていると、
「はゎ…っ…ン…ッ♡」
朔の手が俺の下着の膨らみを指先で
さすって来る。
『やっぱ、湿ってる…』
「んんぅ…ッ、」
脚の指が跳ねる、お腹に力が自然と入る。

『ココ、色濃くなってる。』
下着の色の濃さを指摘しながら、まだ
指先は俺への愛撫が止まらない。

「さくぅ…っ、駄目ぇ…ほしくなってくるからぁ…っ…♡」
頭が、竿の先もジンジンして来る。
どうにかして欲しくて、もっと追い詰められ
たくておかしくなりそう。

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