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糸で繋がる声
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宮森 真幸。声の仕事をしている、声優さん。海外ドラマの吹き替えから、TV番組の
ナレーション、アニメの声をあて、歌も唄い、時には舞台にも立ち、ラジオ番組のパーソナリティ
まで、多岐にわたる活躍をしている。
今、俺史上最も推している人である。
まさか、自分がここまで誰かに想いを傾ける事になろうとは、全くの予想外であり
しかも、どちらかと言えば、恋愛感情にも似たドキドキを感じながら彼の声に耳を澄ませている。
彼が演じたアニメなどは必ず録画して視聴している。
ラジオは、番組に何度かメールでメッセージを送る程で楽しみながら週に一度の放送日を
待っている。
他に、これと言った楽しみは無く。ただ、会社に行って職務について定刻を少し過ぎた頃に
帰宅し、男一人の寂しい?一人住まいのアパートに帰宅する。
実家をでてからは、もう8年ほどが経過しており、そろそろ実家の母からは「彼女は、いつ紹介してくれるの?」
とか、面倒なメッセージが届き始めそうで。考えるだけで心の奥底が重くなる。
彼に給料の大半を使って、しかも最近では新しい扉を開いてしまって…クラスチェンジとでもいうのか。
真幸さんの出演しているBLCDを購入してしまってからと言うもの、俺はすっかり腐男子になってしまった。
前々から、あるんだなぁ…くらいの認知しかなかったのに。聴いてみて総毛立った。
予想以上に、あまりにも凄すぎる世界で、一晩で聞く事は出来なかった。
まだまだ、沼にズブズブハマれる要素は残されている事に、末恐ろしささえ感じた。
帰宅する頃には、寄り道に本屋に脚を向けて。お気に入りの本屋さんである。2階にはゆったりとした
カフェが併設されていて、1階は本屋さんではあるけど、敷地面積がとにかくゆったりとしていて
閉塞感が無い。平積みになっている、男性写真集は、モデルの明安千紘だ。
中性的な雰囲気も感じられる、陶器の人形みたいな質感の肌だと俺は憧れこそしないものの
美術品みたいだと思って、横目で表紙を見てから目当てのコーナーに行った。
フロアーの明るさが、柔らかい。
長居するつもりは無いけど、没頭して読み始めると時間なんて気にもしないで、あっという間に
時間を消費してしまう。
買い物を済ませて、帰宅すると7時は、とうに過ぎていた。
一人飯のお供に、最近すっかり開かなくなっていた、音声配信アプリを開くと
意外にも、通知が数件届いていた。
誰だろう?と思って確認していると、俺の最後にあげた収録配信にコメントがついていた。
「こんにちは、カジマグです。最近、会いませんね。元気ですか?アゲートさんは、宮森さんが好きなんですね。
俺は、アゲートさんの声に、結構癒されてますよ。」
カジマグとは、カジキマグロという、配信者で。だいたい、略されて呼ばれてるからカジマグという事らしい。
アゲートとは、俺の配信名。名字が、梅野…うめの、をアナグラムにして、メノウ…アゲートとした。
カジマグは、オラついた声の配信者で、大きい声で最初は驚いたけど、ハキハキしたサッパリさが実は女性人気も呼んでいたりする。
たまに、ライブ配信でやりとりをしてると仲良くなった、実在するけど顔は知らない、多分…友人である。
今の季節、と言っても冬以外は酷い花粉症に悩まされている俺は、収録もしなくなっていた。
2ヶ月くらい、空いてしまったというのに。カジマグはそんな俺にわざわざコメント欄で話しかけてくれたのか。
結構、アツイ奴なんだよな。思い出して来た。
俺が、カジマグのヒドイ雑談配信ではなくてある時、朗読ライブを聞いた時に、心が動いた気がした。
いつもは、だいたいアホな話しかしていないカジマグが、朗読をすると、頭の中に確かに世界が構築されていく
のを感じたのだ。
カジマグの朗読ライブは人気がある。コメントもたくさん飛び交う。けど、俺は、潜ってただ耳を澄ませて
心を傾けて、カジマグの声で作り上げられる世界に集中する。
俺は、初めて腹の奥?がジンと熱くなったのを思い出した。
カジマグの声は、真逆の低めの声で落ち着いていて妙に説得力のある声色も
聞いていて安心感がある。
真幸さんの声は、華やかで、伸びがあり、軽やかでありながら低音も得意だ。
コメントを返すと、すぐにまた返信がついていた。
今日、この後にライブをするからとの事で。
多分、9時ぐらいには始めるんだろう。音声配信でも、これくらいの時間はリスナーが増えるし
ライブもゴールデンタイムではある。
久しぶりに、少し顔を出すと言うか。遊びに行ってみよう。
風呂から上がって、髪を乾かして暑くなったら少しだけベランダに出てみた。
夜風がほどよく体の熱を冷やして心地いい。
左手にはスマホを携えて、耳にイヤホンをつける。
アプリを開いて、カジマグのライブを探す。と言うか、アラート登録もしてないのか。
ちょっと、酷い話だと思う。
「見つけた。」
入室しても、発言しなければ人数でしか表示されていないから俺がいるとは分からないのだ。
「今日は、雑談か…」
朗読だったら、黙ったままで聴いてるつもりだったけど。
こんばんは、とコメント欄で挨拶をしたらすぐに元気な声で
『アゲートさぁぁん!こんばんは!こんばんはー!久しぶりっすね、元気にしてましたか?』
相変わらずの、大きい声がよく響く。
「他にも人いるのに、声が…、」
『一緒に話しましょうよ!今、招待しますんで…上がってください』
「ここじゃ、話せないじゃん…」
やれやれ、と思いながら俺は部屋に戻ってベッドに上がり
ちょっとリラックスしながらになるけど、カジマグからの招待を受けて
コラボで話をする事にした。
リスナーの中には、何人か俺を知っていてくれてる人もいて、結構話は弾んだ。
多分、2ヶ月の空白があったせいだろうけど。
久しぶりの小気味いい会話に自分が思った以上に充実しているのが分かった。
『そういえば、アゲートさんって宮森さんのファンなんですよね?』
「同性のファンになるのが、初めてだからさ~なぁんか不思議な感じ」
『フワフワしてますよね、アゲートさんて。収録とか聞いてて思ったんですけど、揺ら揺らしてるって言うのかな?』
「声がって事?」
『あ、全体的にって事です。俺、珍しいなーって思って。男でもあんまり、アゲートさんみたいな
タイプっていないんでしょうけど。』
「そこまでレアなつもりもないけど…」
カジマグは、コメントを丁寧に取り上げながら話を進める。
『声聞くと、その人が見えるってのが分かりますよね。』
「カジマグは2面性が凄いよな、聞いてると分かる。朗読してる時のカジマグは、
本当に別人みたいでさ。ずーっと黙って聞いてるんだ。」
『同じ人間ですけどね…なんだろう、自分の中できっとモードがあるんでしょう。』
「俺には、そういうの全然なくって。ただずーっと想った事、感じた事話してるだけなのにさ。
でも、聞いてくれる人が居るって事が…単純に嬉しい。」
『俺は、アゲートさんの声って…ずーっと聞いていられるんですよね。不思議と…』
「…フフッ、ぁはは、こんな鼻声なのに。お前、ほんとーに物好きだよな。コメントまでしてくれるし。
カジマグがいなかったら、今日ここに俺は戻って無かったしさぁ。ありがとな。」
1時間以上、カジマグと話していた。正直、通話でいいような内容ばっかりだ。
「ごーめん、そろそろ落ちないと。また、ライブあったら遊びにくるからさ」
『アゲートさん!』
「へ、なに?(声が大きい…)」
『ぁ、いえ…何でもないです。おやすみなさい。』
「うん。楽しかった、おやすみーカジマグ。」
何だろう、心がザワザワしてる。最後にカジマグが言いたかったのは何なんだろう?
聞きたいけど、ちょっとだけ怖い気がした。
それから3日後、カジマグのアカウントが削除されてると
他のライブで、リスナーの誰かが話題にしていた。
どういう事だろう。俺は、カジマグの他の連絡先も何も知らない。
もう、カジマグの声を聞く事は出来ないのかと思うと、言い様の無い寂しさに襲われた。
ナレーション、アニメの声をあて、歌も唄い、時には舞台にも立ち、ラジオ番組のパーソナリティ
まで、多岐にわたる活躍をしている。
今、俺史上最も推している人である。
まさか、自分がここまで誰かに想いを傾ける事になろうとは、全くの予想外であり
しかも、どちらかと言えば、恋愛感情にも似たドキドキを感じながら彼の声に耳を澄ませている。
彼が演じたアニメなどは必ず録画して視聴している。
ラジオは、番組に何度かメールでメッセージを送る程で楽しみながら週に一度の放送日を
待っている。
他に、これと言った楽しみは無く。ただ、会社に行って職務について定刻を少し過ぎた頃に
帰宅し、男一人の寂しい?一人住まいのアパートに帰宅する。
実家をでてからは、もう8年ほどが経過しており、そろそろ実家の母からは「彼女は、いつ紹介してくれるの?」
とか、面倒なメッセージが届き始めそうで。考えるだけで心の奥底が重くなる。
彼に給料の大半を使って、しかも最近では新しい扉を開いてしまって…クラスチェンジとでもいうのか。
真幸さんの出演しているBLCDを購入してしまってからと言うもの、俺はすっかり腐男子になってしまった。
前々から、あるんだなぁ…くらいの認知しかなかったのに。聴いてみて総毛立った。
予想以上に、あまりにも凄すぎる世界で、一晩で聞く事は出来なかった。
まだまだ、沼にズブズブハマれる要素は残されている事に、末恐ろしささえ感じた。
帰宅する頃には、寄り道に本屋に脚を向けて。お気に入りの本屋さんである。2階にはゆったりとした
カフェが併設されていて、1階は本屋さんではあるけど、敷地面積がとにかくゆったりとしていて
閉塞感が無い。平積みになっている、男性写真集は、モデルの明安千紘だ。
中性的な雰囲気も感じられる、陶器の人形みたいな質感の肌だと俺は憧れこそしないものの
美術品みたいだと思って、横目で表紙を見てから目当てのコーナーに行った。
フロアーの明るさが、柔らかい。
長居するつもりは無いけど、没頭して読み始めると時間なんて気にもしないで、あっという間に
時間を消費してしまう。
買い物を済ませて、帰宅すると7時は、とうに過ぎていた。
一人飯のお供に、最近すっかり開かなくなっていた、音声配信アプリを開くと
意外にも、通知が数件届いていた。
誰だろう?と思って確認していると、俺の最後にあげた収録配信にコメントがついていた。
「こんにちは、カジマグです。最近、会いませんね。元気ですか?アゲートさんは、宮森さんが好きなんですね。
俺は、アゲートさんの声に、結構癒されてますよ。」
カジマグとは、カジキマグロという、配信者で。だいたい、略されて呼ばれてるからカジマグという事らしい。
アゲートとは、俺の配信名。名字が、梅野…うめの、をアナグラムにして、メノウ…アゲートとした。
カジマグは、オラついた声の配信者で、大きい声で最初は驚いたけど、ハキハキしたサッパリさが実は女性人気も呼んでいたりする。
たまに、ライブ配信でやりとりをしてると仲良くなった、実在するけど顔は知らない、多分…友人である。
今の季節、と言っても冬以外は酷い花粉症に悩まされている俺は、収録もしなくなっていた。
2ヶ月くらい、空いてしまったというのに。カジマグはそんな俺にわざわざコメント欄で話しかけてくれたのか。
結構、アツイ奴なんだよな。思い出して来た。
俺が、カジマグのヒドイ雑談配信ではなくてある時、朗読ライブを聞いた時に、心が動いた気がした。
いつもは、だいたいアホな話しかしていないカジマグが、朗読をすると、頭の中に確かに世界が構築されていく
のを感じたのだ。
カジマグの朗読ライブは人気がある。コメントもたくさん飛び交う。けど、俺は、潜ってただ耳を澄ませて
心を傾けて、カジマグの声で作り上げられる世界に集中する。
俺は、初めて腹の奥?がジンと熱くなったのを思い出した。
カジマグの声は、真逆の低めの声で落ち着いていて妙に説得力のある声色も
聞いていて安心感がある。
真幸さんの声は、華やかで、伸びがあり、軽やかでありながら低音も得意だ。
コメントを返すと、すぐにまた返信がついていた。
今日、この後にライブをするからとの事で。
多分、9時ぐらいには始めるんだろう。音声配信でも、これくらいの時間はリスナーが増えるし
ライブもゴールデンタイムではある。
久しぶりに、少し顔を出すと言うか。遊びに行ってみよう。
風呂から上がって、髪を乾かして暑くなったら少しだけベランダに出てみた。
夜風がほどよく体の熱を冷やして心地いい。
左手にはスマホを携えて、耳にイヤホンをつける。
アプリを開いて、カジマグのライブを探す。と言うか、アラート登録もしてないのか。
ちょっと、酷い話だと思う。
「見つけた。」
入室しても、発言しなければ人数でしか表示されていないから俺がいるとは分からないのだ。
「今日は、雑談か…」
朗読だったら、黙ったままで聴いてるつもりだったけど。
こんばんは、とコメント欄で挨拶をしたらすぐに元気な声で
『アゲートさぁぁん!こんばんは!こんばんはー!久しぶりっすね、元気にしてましたか?』
相変わらずの、大きい声がよく響く。
「他にも人いるのに、声が…、」
『一緒に話しましょうよ!今、招待しますんで…上がってください』
「ここじゃ、話せないじゃん…」
やれやれ、と思いながら俺は部屋に戻ってベッドに上がり
ちょっとリラックスしながらになるけど、カジマグからの招待を受けて
コラボで話をする事にした。
リスナーの中には、何人か俺を知っていてくれてる人もいて、結構話は弾んだ。
多分、2ヶ月の空白があったせいだろうけど。
久しぶりの小気味いい会話に自分が思った以上に充実しているのが分かった。
『そういえば、アゲートさんって宮森さんのファンなんですよね?』
「同性のファンになるのが、初めてだからさ~なぁんか不思議な感じ」
『フワフワしてますよね、アゲートさんて。収録とか聞いてて思ったんですけど、揺ら揺らしてるって言うのかな?』
「声がって事?」
『あ、全体的にって事です。俺、珍しいなーって思って。男でもあんまり、アゲートさんみたいな
タイプっていないんでしょうけど。』
「そこまでレアなつもりもないけど…」
カジマグは、コメントを丁寧に取り上げながら話を進める。
『声聞くと、その人が見えるってのが分かりますよね。』
「カジマグは2面性が凄いよな、聞いてると分かる。朗読してる時のカジマグは、
本当に別人みたいでさ。ずーっと黙って聞いてるんだ。」
『同じ人間ですけどね…なんだろう、自分の中できっとモードがあるんでしょう。』
「俺には、そういうの全然なくって。ただずーっと想った事、感じた事話してるだけなのにさ。
でも、聞いてくれる人が居るって事が…単純に嬉しい。」
『俺は、アゲートさんの声って…ずーっと聞いていられるんですよね。不思議と…』
「…フフッ、ぁはは、こんな鼻声なのに。お前、ほんとーに物好きだよな。コメントまでしてくれるし。
カジマグがいなかったら、今日ここに俺は戻って無かったしさぁ。ありがとな。」
1時間以上、カジマグと話していた。正直、通話でいいような内容ばっかりだ。
「ごーめん、そろそろ落ちないと。また、ライブあったら遊びにくるからさ」
『アゲートさん!』
「へ、なに?(声が大きい…)」
『ぁ、いえ…何でもないです。おやすみなさい。』
「うん。楽しかった、おやすみーカジマグ。」
何だろう、心がザワザワしてる。最後にカジマグが言いたかったのは何なんだろう?
聞きたいけど、ちょっとだけ怖い気がした。
それから3日後、カジマグのアカウントが削除されてると
他のライブで、リスナーの誰かが話題にしていた。
どういう事だろう。俺は、カジマグの他の連絡先も何も知らない。
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