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ちょっと厄介だなーって思いながら
タルト生地をフォークで
ゆっくり割っていく。
壊れやすくて、バラバラになる土台に
濃厚なチョコレートが口内で
混ざり合う。
美味しい。けど、考えはする。
もしかしたら、クズ兄ちゃんは
俺に何か話をしたかったのかもしれない。
昔から、春季の上の兄とは関係が
あまり良く無くて悩んでいたのを
知ってはいる。
『当たり前だ、馬鹿。』
「もーいいからさ、さっきっから嫉妬してるフリして遊んでるだろ?」
やれやれだ。
半分本当で、半分は遊んでる。
朔ならそのくらいはする。
『俺、3Pに偏見はないけど?』
はぁー、何言うかと思えば。
「俺があるんだよ、お馬鹿。」
『そう言えば、その春季さん?めっちゃ央未の下半身見てたけどなぁ。』
「え?そうだった?」
『うん。めっちゃ足見てた。お前上にパーカー着てるだけで、生足なんだもん。そりゃあ見るでしょ?女の子なら、違和感無いんだろうけど。』
「ぁー、そういう事ね。」
『しかも、事後の寝起きからしばらくしか経ってないし。』
「ぐぁー、やめろよ~…マジで気を付けなきゃな。」
『央未可愛いからなぁ、冗談抜きで俺は今回わりと本気で心配してる。』
グサ、とタルトを朔が割りながら
形のいい眉根が寄せられている。
こんなイケメンでも、真剣に
焦ったりするのかーって
俺はどこか他人事みたいに思ってる。
「可愛いくしてくれんだもん、朔が…」
『……っ、お前あざと過ぎ』
「っふふ…俺はぁ、朔が焦ってるトコ見られてすごーく満足してるよ?」
今までは俺が振り回されたり
する事が多かったのもある。
『えー、発言がビッチみたい。』
「そぉ?なんか楽しくなって来ちゃった。だって、朔があんまりにもウブな反応するし~」
『可愛いオニイサンに弄ばれてる?俺』
「そだね~、つっても一ヶ月程だけオニイサンってのも微妙なんだけど。」
つつつ、と脚を移動させて朔の
ふくらはぎをゆっくりとなぞってく。
『もう、出ません…』
「ホントかな?のわりには、ふふっ…♡硬くなって来てない?」
朔の脚の間に、つい、とつま先を這わせる。
『央未…っ…、』
「えっちなオニイサンは、好きですか?なーんちゃって」
タルト生地をフォークで
ゆっくり割っていく。
壊れやすくて、バラバラになる土台に
濃厚なチョコレートが口内で
混ざり合う。
美味しい。けど、考えはする。
もしかしたら、クズ兄ちゃんは
俺に何か話をしたかったのかもしれない。
昔から、春季の上の兄とは関係が
あまり良く無くて悩んでいたのを
知ってはいる。
『当たり前だ、馬鹿。』
「もーいいからさ、さっきっから嫉妬してるフリして遊んでるだろ?」
やれやれだ。
半分本当で、半分は遊んでる。
朔ならそのくらいはする。
『俺、3Pに偏見はないけど?』
はぁー、何言うかと思えば。
「俺があるんだよ、お馬鹿。」
『そう言えば、その春季さん?めっちゃ央未の下半身見てたけどなぁ。』
「え?そうだった?」
『うん。めっちゃ足見てた。お前上にパーカー着てるだけで、生足なんだもん。そりゃあ見るでしょ?女の子なら、違和感無いんだろうけど。』
「ぁー、そういう事ね。」
『しかも、事後の寝起きからしばらくしか経ってないし。』
「ぐぁー、やめろよ~…マジで気を付けなきゃな。」
『央未可愛いからなぁ、冗談抜きで俺は今回わりと本気で心配してる。』
グサ、とタルトを朔が割りながら
形のいい眉根が寄せられている。
こんなイケメンでも、真剣に
焦ったりするのかーって
俺はどこか他人事みたいに思ってる。
「可愛いくしてくれんだもん、朔が…」
『……っ、お前あざと過ぎ』
「っふふ…俺はぁ、朔が焦ってるトコ見られてすごーく満足してるよ?」
今までは俺が振り回されたり
する事が多かったのもある。
『えー、発言がビッチみたい。』
「そぉ?なんか楽しくなって来ちゃった。だって、朔があんまりにもウブな反応するし~」
『可愛いオニイサンに弄ばれてる?俺』
「そだね~、つっても一ヶ月程だけオニイサンってのも微妙なんだけど。」
つつつ、と脚を移動させて朔の
ふくらはぎをゆっくりとなぞってく。
『もう、出ません…』
「ホントかな?のわりには、ふふっ…♡硬くなって来てない?」
朔の脚の間に、つい、とつま先を這わせる。
『央未…っ…、』
「えっちなオニイサンは、好きですか?なーんちゃって」
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