9 / 9
あの頃とは違う
しおりを挟む
『また、懐かしい話だなぁ。』
要は、眉根を寄せつつも笑っている。
青く、若い自分の過去を語られる事には
お互い慣れてもなくて。
残念ではあるけど、結果的には
大切な大切な要を…他の馬の骨に
取られていた期間があるのも事実。
それもこれも、きっかけは全部
僕なんだと思うからこそ
やり直したい。
自分のコンプレックスに負けて、
要にあり得ない選択をさせたのも
僕に自身と向き合う勇気が無かったからだと
今になって思う。
要は最初の段階から、僕と
そうなる事をちゃんと望んで
くれていたってのに。
他人によって拓かれはしたけれど、
今でも昔と変わらない純粋な危うさを
隠す事なく傍にいる。
お風呂から出て、着替える頃には
長湯のせいで要はフラフラになっていた。
自分よりも、はるかに華奢なこの
要の身体に…コレが?
と思うだけで、あまりに残酷な気さえする。
杭を打ち込むに等しい行為だと
後ろめたさに苛まれていると
『ジェル使って』
ポン、ベッドに要が置いたものを見て
僕も良い加減、覚悟を決めた。
「えっ、とゴム…ある?」
『ぁ…最近買ってなかった。ん、買って来よっか?』
時間が時間だし、要にコンビニに買いに行かせる訳にはいかない。
かと言って僕は僕で…さっきから
要に充てられっぱなしで。
相当我慢してる。
許されるんだったら、もう挿れたい。
要はベッドの上でタオルを広げだしている。
その為の準備ってのが、もう唆る。
まだ完全に乾ききってない要の髪が、
ゆるくウェーブがかっていて
ちょっと女の子みたく思えた。
どちらかと言えば、女顔ではあるのだと
今更再認識して。
要は遠慮がちに、タオルの上に寝そべって
身体を少し屈めながら
僕を手招く。
はぁ、本当に魅惑的で
誘われれば断る理由なんてもう
どこにも無かった。
下着と上には部屋着だけの要が
僕を抱き締めて離さない。
気持ちいい、心地いい。
心がうんと満たされて行くのが分かる。
キスを交わしながら、要の素肌に触れて
少しずつ手のひらは要の深部へと
潜り込んでいく。
たっぷりとボトルに詰められた
透明なジェルを手に受けて、
下着を下げると目の前には要の
性器が露わになる。
お腹にくっつく程の反応を見ながら
要の両脚を掲げて、ゆっくりと
膝がお腹につく程に体を屈めた。
『ひゃ…っ、』
臀部に塗ったジェルの冷たさに
要は声を上げて、不安げにこちらを
見ている。
「怖い…?」
手は止めないで、少しずつ指で要の
蕾を解きほぐしていく。
思ったより、そんなに慣れてる感じじゃ
なかったりするのか?
そんな考えが、頭の隅に浮かぶ。
でも、セフレが居たってのは本当
なんだよな。
『大丈夫…続けて、』
頬が紅く上気していて、悩ましい声と共に
よじられる腰、すんなりとした白い脚が
微かに揺れる。
視覚的にだけでも、イケるんじゃないかと
思う。
とりあえず指は2本入る。
まだ、入る余地はあるだろうな。
そっと、指を中で掻き回してみると
『ぁ…っ、…ゃ…っ』
要は控え目ながらも、脚でタオルを
はだけさせる。
何て切なげに反応するんだろう。
全然ビッチなんかじゃ無い。
むしろ、今にも気恥ずかしくて
泣いてしまうんじゃないかと見ている
僕が罪悪感に駆られそう。
余裕が無さ過ぎて、その後すぐに
要を抱いてしまった。
頭が真っ白とは正にこの事かと
自嘲しながら。
声もろくに上げられなくなった最は
辛そうに、繋がった箇所を見て
泣き始めた。
泣かれると、また余計に蕾が
締め付けられて内心ずっと
ヤバいヤバいヤバいと感じながら
1度目は呆気なく果ててしまった。
途中、要が痛さから辛がって
その度に腰を止めて
なんとかギリギリの所で理性を
コントロールしていた。
『っ、いたぁ…っん…、ひもちぃよぉ…っ、』
支離滅裂で、快楽にまだ落ち切れてない
要が涎を零しながら、腰を揺する姿は
官能的で、心を鷲掴みにされていた。
要は、何度か達してしまっていて
膝はガクガクになっている。
僕の方も要の奥へと吐精して、急に
疲労感に襲われていた。
要はつっぷして、息を整えながら
現実と非現実を彷徨っているみたいな
表情がチラっと見えた。
ついに、だと実感が後から一気に
押し寄せてくる。
淫靡な音を立てて、要の中から自身を
抜き去ると一瞬だけ寂しそうな
顔で僕を振り返った。
胸の奥が締め付けられる様に
キュッと狭くなる気がした。
要は、眉根を寄せつつも笑っている。
青く、若い自分の過去を語られる事には
お互い慣れてもなくて。
残念ではあるけど、結果的には
大切な大切な要を…他の馬の骨に
取られていた期間があるのも事実。
それもこれも、きっかけは全部
僕なんだと思うからこそ
やり直したい。
自分のコンプレックスに負けて、
要にあり得ない選択をさせたのも
僕に自身と向き合う勇気が無かったからだと
今になって思う。
要は最初の段階から、僕と
そうなる事をちゃんと望んで
くれていたってのに。
他人によって拓かれはしたけれど、
今でも昔と変わらない純粋な危うさを
隠す事なく傍にいる。
お風呂から出て、着替える頃には
長湯のせいで要はフラフラになっていた。
自分よりも、はるかに華奢なこの
要の身体に…コレが?
と思うだけで、あまりに残酷な気さえする。
杭を打ち込むに等しい行為だと
後ろめたさに苛まれていると
『ジェル使って』
ポン、ベッドに要が置いたものを見て
僕も良い加減、覚悟を決めた。
「えっ、とゴム…ある?」
『ぁ…最近買ってなかった。ん、買って来よっか?』
時間が時間だし、要にコンビニに買いに行かせる訳にはいかない。
かと言って僕は僕で…さっきから
要に充てられっぱなしで。
相当我慢してる。
許されるんだったら、もう挿れたい。
要はベッドの上でタオルを広げだしている。
その為の準備ってのが、もう唆る。
まだ完全に乾ききってない要の髪が、
ゆるくウェーブがかっていて
ちょっと女の子みたく思えた。
どちらかと言えば、女顔ではあるのだと
今更再認識して。
要は遠慮がちに、タオルの上に寝そべって
身体を少し屈めながら
僕を手招く。
はぁ、本当に魅惑的で
誘われれば断る理由なんてもう
どこにも無かった。
下着と上には部屋着だけの要が
僕を抱き締めて離さない。
気持ちいい、心地いい。
心がうんと満たされて行くのが分かる。
キスを交わしながら、要の素肌に触れて
少しずつ手のひらは要の深部へと
潜り込んでいく。
たっぷりとボトルに詰められた
透明なジェルを手に受けて、
下着を下げると目の前には要の
性器が露わになる。
お腹にくっつく程の反応を見ながら
要の両脚を掲げて、ゆっくりと
膝がお腹につく程に体を屈めた。
『ひゃ…っ、』
臀部に塗ったジェルの冷たさに
要は声を上げて、不安げにこちらを
見ている。
「怖い…?」
手は止めないで、少しずつ指で要の
蕾を解きほぐしていく。
思ったより、そんなに慣れてる感じじゃ
なかったりするのか?
そんな考えが、頭の隅に浮かぶ。
でも、セフレが居たってのは本当
なんだよな。
『大丈夫…続けて、』
頬が紅く上気していて、悩ましい声と共に
よじられる腰、すんなりとした白い脚が
微かに揺れる。
視覚的にだけでも、イケるんじゃないかと
思う。
とりあえず指は2本入る。
まだ、入る余地はあるだろうな。
そっと、指を中で掻き回してみると
『ぁ…っ、…ゃ…っ』
要は控え目ながらも、脚でタオルを
はだけさせる。
何て切なげに反応するんだろう。
全然ビッチなんかじゃ無い。
むしろ、今にも気恥ずかしくて
泣いてしまうんじゃないかと見ている
僕が罪悪感に駆られそう。
余裕が無さ過ぎて、その後すぐに
要を抱いてしまった。
頭が真っ白とは正にこの事かと
自嘲しながら。
声もろくに上げられなくなった最は
辛そうに、繋がった箇所を見て
泣き始めた。
泣かれると、また余計に蕾が
締め付けられて内心ずっと
ヤバいヤバいヤバいと感じながら
1度目は呆気なく果ててしまった。
途中、要が痛さから辛がって
その度に腰を止めて
なんとかギリギリの所で理性を
コントロールしていた。
『っ、いたぁ…っん…、ひもちぃよぉ…っ、』
支離滅裂で、快楽にまだ落ち切れてない
要が涎を零しながら、腰を揺する姿は
官能的で、心を鷲掴みにされていた。
要は、何度か達してしまっていて
膝はガクガクになっている。
僕の方も要の奥へと吐精して、急に
疲労感に襲われていた。
要はつっぷして、息を整えながら
現実と非現実を彷徨っているみたいな
表情がチラっと見えた。
ついに、だと実感が後から一気に
押し寄せてくる。
淫靡な音を立てて、要の中から自身を
抜き去ると一瞬だけ寂しそうな
顔で僕を振り返った。
胸の奥が締め付けられる様に
キュッと狭くなる気がした。
0
お気に入りに追加
4
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
BL短編まとめ(甘い話多め)
白井由貴
BL
BLの短編詰め合わせです。
主に10000文字前後のお話が多いです。
性的描写がないものもあればがっつりあるものもあります。
性的描写のある話につきましては、各話「あらすじ」をご覧ください。
(※性的描写のないものは各話上部に書いています)
もしかすると続きを書くお話もあるかもしれません。
その場合、あまりにも長くなってしまいそうな時は別作品として分離する可能性がありますので、その点ご留意いただければと思います。
【不定期更新】
※性的描写を含む話には「※」がついています。
※投稿日時が前後する場合もあります。
※一部の話のみムーンライトノベルズ様にも掲載しています。
■追記
R6.02.22 話が多くなってきたので、タイトル別にしました。タイトル横に「※」があるものは性的描写が含まれるお話です。(性的描写が含まれる話にもこれまで通り「※」がつきます)
誤字脱字がありましたらご報告頂けると助かります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる