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梅仕事も、これでそろそろお終い。とても良い南高梅を御坊くんが
持って来てくれたので、本当に今年も充実したひと月だった。
はじめは、2人で少量の梅シロップを作ったのがキッカケ。
齢3桁を生きていると、昔は梅干しなどはそれぞれの家々でも
当たり前の様に作られていたけれど。
味噌や、漬物もだんだんと自家製する人が減りつつある中
『無きゃ、自分で作るんだよ。』
と、気軽に言ってくれた御坊くん。
彼の実家には立派な梅林があるので、先日お邪魔させてもらって。
豊かに実る梅の実を2人で、首が痛くなりそうな程に
見上げていたもので。
戦時中にも大事に育てられてきた経緯を知ると、感慨深く思える。
「蛍、お疲れ様です。やっと漬け終わりましたね。あとは土用の時期まで
待ちましょう。」
玄関先で、珍しくぽやっとしている蛍に朝の内に沸かしておいた
冷えた麦茶を振舞う。
『お~…暑いから頭ボーッとする。コレでまだ梅雨入り前だぜ?サッサと雨降って
くれないと。さすがに参る…。』
確かに、今年の梅雨入りは遅い。
もう既に、真夏に近い陽気が続いていて連日の暑さに
心なしか体もしんどかったりする。
「週末か、週明けには。」
『またアホみたいな雨の降り方すんだろーな。』
ボトムのポケットからハンカチを取り出して、汗を拭う姿。
グラスを片手に麦茶を呷る清々しさ。
育ちの良さと、威勢の良さの気持ちのいい混合。
いや、彼はこの前までは僕のハンカチを借りに来るタイプでもあり。
「ゲリラ豪雨ですか、まったく風情の無い…ね、」
『雨の表現は数多あれど、だな。全部を台無しにされてちゃ、何も残らん。』
「汗、良かったらお風呂場使ってください。」
『今日、泊ってく。なんか、往復するのも疲れた。』
「じゃぁ、僕に労を労わせてくださいね。」
お付き合いがある、お坊くん(蛍)とはお付き合いも長くさせていただいて
それほど頻繁に会えるわけでは無いけれど。
梅の季節は特別だと思う。
『大和さ、』
「はい…」
『今の時期以外にも、俺と逢いたいって思うのか?』
「あ、え…それは思いますよ。僕は案外煩悩にまみれていますから。」
笑顔で言う事では無いと自覚して、玄関の小上がりに落ち着く。
『お前は生真面目だし、生業の事もあるしフラフラと俺が逢いに来ても
良いものかと、少し考えてた。』
「お気遣いはとても有難いです。…でも、あんまり放っておかれると少し寂しいばかりでなく、
僕が今までどんな風に貴方を想っていたのかさえも、薄れていきそうです。」
『どっかのタヌキやキツネみたいに、衝動的には俺とお前じゃ…なり切れないよな。』
一緒に居たいですよ。でも、心が咎めてしまう。
人目を忍んで、と言う事がもちろん無かった訳ではない。
「彼等は、ほぼ動物的本能で生きていますからね。マネするのもどうかと思います。」
『言うなぁ…ま、でも…色も香も強すぎるわな。』
「蛍と僕があんなイチャイチャしてたら、他の県のみんなはどう思うでしょうね?」
そろそろ蝉が鳴きだすんじゃないかと思う暑さ。
麻の素材だとは言え、作務衣のいで立ちはさすがに堪える。
蛍は、Tシャツにデニムの軽装。
家の中は本堂よりかは暑くて、窓を開けて風通しだけは良くしてある。
『暑いのによく、くっつくよな…』
「…暑いから、くっついたらイヤでしょう?」
一度腰を落とすと、また立ち上がるまでとても億劫。
『大和となら、気にならない。』
「とりあえず、家に入って休みましょう。庭の枇杷が採れたので一緒に食べましょうか。」
南中を過ぎた太陽は、薄雲に覆われ始めていた。
うまくいけば、にわか雨が降るかもしれない。
蛍の眼差しはいつだって、真夏の様にあつくて
心にいくつもの波紋を広げさせる。
籐の編み皿に載せられた枇杷を手にし、丁寧に包丁で切れ目を入れ
皮を剥いて種をのぞく。
台所に立つ僕と、今で座って子供みたいに扇風機の前で
羽根を追っている蛍。
今夏もきっと去年と同じ様な夏がやって来るんだろうと思う。
何も特別ではない、むしろ毎日が特別で
穏やかに互いが暮らせるようになったのは、間違いなく
過去からの蛍の恩恵。
『エアコン無いって、無茶するよな~』
「御堂はすごく涼しいんですよ。」
『でも、暮らしてるのはコッチだろ?』
「…さすがに、客間と寝室にはありますよ。」
『居間に無いってのが問題だっての。』
「だって、御坊くん…貴方は暑さに弱いでしょう?」
『どういう事だよ。』
「ここにエアコンをつけると、寝室まで行かなくなるでしょう?」
意味が、ちゃんと伝わってると良いけど。
多分、分かっていない。
ガラス皿にカットした枇杷を盛り付けて、フォークも一緒に居間のテーブルに運ぶ。
『相変わらず、綺麗に実ったんだなぁ。葉っぱもお茶になるんだろ?』
「そうですよ、飲みますか?」
『いや、さすがに暑いからいい。…なぁ、どういう意味だよ大和~』
「蛍は、まだ健全かもしれませんよ?」
『はぁ~?なんで、はぐらかすなよ。』
「僕、お風呂場に行きますね。ついでに汗も流してきます。」
蛍はぽかんとして、右手にフォークを携えながら
『急だな、分かった。じゃ、先に食べてるけど…』
「遠慮なくどうぞ。冷蔵庫にもまだ蛍が好きそうなものがあるので、勝手に食べてていいですよ。」
一度、寝室で蛍の着替えを洗っておいてよかった。
浴衣も、甚兵衛も作務衣も一通りそろえてある。
なんだか妙に、生々しい。
生活の残り香とも言うべきなのか。
去年の夏の忘れ物を見つけた気分。
大切に、箪笥にしまっておいて。
きちんと虫干しも済ませて、いつまた袖を通しても良いように
蛍と逢えない期間にも、恋慕していた。
持って来てくれたので、本当に今年も充実したひと月だった。
はじめは、2人で少量の梅シロップを作ったのがキッカケ。
齢3桁を生きていると、昔は梅干しなどはそれぞれの家々でも
当たり前の様に作られていたけれど。
味噌や、漬物もだんだんと自家製する人が減りつつある中
『無きゃ、自分で作るんだよ。』
と、気軽に言ってくれた御坊くん。
彼の実家には立派な梅林があるので、先日お邪魔させてもらって。
豊かに実る梅の実を2人で、首が痛くなりそうな程に
見上げていたもので。
戦時中にも大事に育てられてきた経緯を知ると、感慨深く思える。
「蛍、お疲れ様です。やっと漬け終わりましたね。あとは土用の時期まで
待ちましょう。」
玄関先で、珍しくぽやっとしている蛍に朝の内に沸かしておいた
冷えた麦茶を振舞う。
『お~…暑いから頭ボーッとする。コレでまだ梅雨入り前だぜ?サッサと雨降って
くれないと。さすがに参る…。』
確かに、今年の梅雨入りは遅い。
もう既に、真夏に近い陽気が続いていて連日の暑さに
心なしか体もしんどかったりする。
「週末か、週明けには。」
『またアホみたいな雨の降り方すんだろーな。』
ボトムのポケットからハンカチを取り出して、汗を拭う姿。
グラスを片手に麦茶を呷る清々しさ。
育ちの良さと、威勢の良さの気持ちのいい混合。
いや、彼はこの前までは僕のハンカチを借りに来るタイプでもあり。
「ゲリラ豪雨ですか、まったく風情の無い…ね、」
『雨の表現は数多あれど、だな。全部を台無しにされてちゃ、何も残らん。』
「汗、良かったらお風呂場使ってください。」
『今日、泊ってく。なんか、往復するのも疲れた。』
「じゃぁ、僕に労を労わせてくださいね。」
お付き合いがある、お坊くん(蛍)とはお付き合いも長くさせていただいて
それほど頻繁に会えるわけでは無いけれど。
梅の季節は特別だと思う。
『大和さ、』
「はい…」
『今の時期以外にも、俺と逢いたいって思うのか?』
「あ、え…それは思いますよ。僕は案外煩悩にまみれていますから。」
笑顔で言う事では無いと自覚して、玄関の小上がりに落ち着く。
『お前は生真面目だし、生業の事もあるしフラフラと俺が逢いに来ても
良いものかと、少し考えてた。』
「お気遣いはとても有難いです。…でも、あんまり放っておかれると少し寂しいばかりでなく、
僕が今までどんな風に貴方を想っていたのかさえも、薄れていきそうです。」
『どっかのタヌキやキツネみたいに、衝動的には俺とお前じゃ…なり切れないよな。』
一緒に居たいですよ。でも、心が咎めてしまう。
人目を忍んで、と言う事がもちろん無かった訳ではない。
「彼等は、ほぼ動物的本能で生きていますからね。マネするのもどうかと思います。」
『言うなぁ…ま、でも…色も香も強すぎるわな。』
「蛍と僕があんなイチャイチャしてたら、他の県のみんなはどう思うでしょうね?」
そろそろ蝉が鳴きだすんじゃないかと思う暑さ。
麻の素材だとは言え、作務衣のいで立ちはさすがに堪える。
蛍は、Tシャツにデニムの軽装。
家の中は本堂よりかは暑くて、窓を開けて風通しだけは良くしてある。
『暑いのによく、くっつくよな…』
「…暑いから、くっついたらイヤでしょう?」
一度腰を落とすと、また立ち上がるまでとても億劫。
『大和となら、気にならない。』
「とりあえず、家に入って休みましょう。庭の枇杷が採れたので一緒に食べましょうか。」
南中を過ぎた太陽は、薄雲に覆われ始めていた。
うまくいけば、にわか雨が降るかもしれない。
蛍の眼差しはいつだって、真夏の様にあつくて
心にいくつもの波紋を広げさせる。
籐の編み皿に載せられた枇杷を手にし、丁寧に包丁で切れ目を入れ
皮を剥いて種をのぞく。
台所に立つ僕と、今で座って子供みたいに扇風機の前で
羽根を追っている蛍。
今夏もきっと去年と同じ様な夏がやって来るんだろうと思う。
何も特別ではない、むしろ毎日が特別で
穏やかに互いが暮らせるようになったのは、間違いなく
過去からの蛍の恩恵。
『エアコン無いって、無茶するよな~』
「御堂はすごく涼しいんですよ。」
『でも、暮らしてるのはコッチだろ?』
「…さすがに、客間と寝室にはありますよ。」
『居間に無いってのが問題だっての。』
「だって、御坊くん…貴方は暑さに弱いでしょう?」
『どういう事だよ。』
「ここにエアコンをつけると、寝室まで行かなくなるでしょう?」
意味が、ちゃんと伝わってると良いけど。
多分、分かっていない。
ガラス皿にカットした枇杷を盛り付けて、フォークも一緒に居間のテーブルに運ぶ。
『相変わらず、綺麗に実ったんだなぁ。葉っぱもお茶になるんだろ?』
「そうですよ、飲みますか?」
『いや、さすがに暑いからいい。…なぁ、どういう意味だよ大和~』
「蛍は、まだ健全かもしれませんよ?」
『はぁ~?なんで、はぐらかすなよ。』
「僕、お風呂場に行きますね。ついでに汗も流してきます。」
蛍はぽかんとして、右手にフォークを携えながら
『急だな、分かった。じゃ、先に食べてるけど…』
「遠慮なくどうぞ。冷蔵庫にもまだ蛍が好きそうなものがあるので、勝手に食べてていいですよ。」
一度、寝室で蛍の着替えを洗っておいてよかった。
浴衣も、甚兵衛も作務衣も一通りそろえてある。
なんだか妙に、生々しい。
生活の残り香とも言うべきなのか。
去年の夏の忘れ物を見つけた気分。
大切に、箪笥にしまっておいて。
きちんと虫干しも済ませて、いつまた袖を通しても良いように
蛍と逢えない期間にも、恋慕していた。
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