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第2章 ギルド
誤解
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「……ん……んん?」
ゆらゆらとなにかに揺られているのを感じ雅人が目を覚ます。
「ケ、イン?」
「あぁ。目が覚めたか?」
「ごめん、俺寝てたか?」
「10分くらいだ。」
「そう?ありがとう。もう下ろしてくれて構わない。」
「……残念だが、仕方ないな。今下ろす。」
……残念?まぁ、下ろしてくれるならいいか。この歳にもなってお姫様抱っことかただの羞恥プレイだしな。レオンとニックの視線が痛い。
「そうだ、マサト。体は大丈夫か?」
「体?なん、で……。」
ボンッと音が鳴るように雅人の顔が赤く染まる。
……そ、そういえば俺スライムの媚薬かぶったんだった!記憶は曖昧だけど、助けてもらったんだっけ……。
「えっと、大丈夫だ。……ありがとう。助けてくれて。」
「いや、俺達もがっつきすぎたところがあったしな。」
「ごめんね?初めてなのに無理に触っちゃって。」
「初めてじゃ……」
そこで雅人がハッとした顔になる。
「……初めてじゃないの?」
「マサトくらいの年齢なら初めてだと思ったんだが。」
ニックとケインが酷く驚いている。
うわぁ。危ねぇ。何反応してるんだ俺!うぅ。前世で童貞とか思われるのが嫌でついつい反論してた時の癖が……!……まぁでもあながち間違ってもないか。デイヴィス達に触られたしな……。
数日前のことを思い出してほんのりと頬を染める。
「……ッ!誰にやられたの?」
「へ?誰って?」
「誰にマサトのここ、触らせたの?」
「……。」
するりとニックが雅人の股間を撫でる。
ぴくりと体を震わした雅人は口を噤んだ。
え、だ、誰ってデイヴィスたちっていえばいいのか?それってかなり恥ずかしいぞ?そ、そんな自分の性事情を人に話すなんて…………ん?待てよ?俺、話す必要なくね?俺こんな辱め受けないといけないようなことしてないよな?
「い、言いたくない……。」
雅人は下に俯き、ごにょごにょと喋る。
すると、レオンがハッと何かに気づいたようだった。そのままニックとケインを連れ雅人から距離をとる。そして何やらヒソヒソと話している。
うーん、なんか既視感。そういえば騎士団にいた時もデイヴィスとフィルが内緒話してたな。俺が急にいなくなってどうしてるかな。まだ1日も経ってないけど目が覚めてから優しくしてくれた人たちだからちょっと寂しい。
話が終わったのか3人がまた雅人に近づいてくる。
「なぁ、マサトは騎士団に保護されたんだよな?」
「うん?そうだが。」
「……なにか酷いことはされなかったか?」
「酷いこと?さ、れてない……。」
……うーん、酷いことか。団員たちが仲良くなったらやたら子供扱いしてきたこととか?あーあれは恥ずかしかった……。高校生の俺には屈辱で……。まぁでも酷いことではないしな!ちょっと考えちゃったな!
「本当に?無理やりされたんじゃない?……大丈夫だよ?ここには騎士団はいないから。」
ニックは何が言いたいんだ?ハッ!もしかして俺が無理やり戦わされてたと思ったのか?!剣も騎士団に教えて貰ったと言ったしな……。
「あぁ、酷いことなんてされていないぞ。それに、俺もちょっと怖かったけど、最初だけだったし。無理やりじゃないぞ?」
「そんな……。」
3人とも痛々しいものを見る目で雅人を見つめる。そしてまたこそこそと内緒話を始めた。
ったく、またかよ。除け者にされるの結構寂しいんだからな?
3人がまた雅人の方へ戻ってくる。
「マサト、俺たちと一緒にギルドに来ないか?」
「えっ、ギルド?!」
「あぁ、ギルドに行けばとりあえず身分証が作れるし、俺達もいるしな。それに、それならーーー。」
「?それなら、なんだ?」
「……いや、それなら騎士団を探しやすいかもなと思っただけだ。」
「そうか……!それならギルドに行きたい。」
ギルドってあのギルドだよな?!俺憧れてたんだよなー。冒険者になるの。確かにレオンたちも冒険者だもんな。いやぁ、楽しみだ。
雅人は目を輝かせて3人を見つめていた。
ゆらゆらとなにかに揺られているのを感じ雅人が目を覚ます。
「ケ、イン?」
「あぁ。目が覚めたか?」
「ごめん、俺寝てたか?」
「10分くらいだ。」
「そう?ありがとう。もう下ろしてくれて構わない。」
「……残念だが、仕方ないな。今下ろす。」
……残念?まぁ、下ろしてくれるならいいか。この歳にもなってお姫様抱っことかただの羞恥プレイだしな。レオンとニックの視線が痛い。
「そうだ、マサト。体は大丈夫か?」
「体?なん、で……。」
ボンッと音が鳴るように雅人の顔が赤く染まる。
……そ、そういえば俺スライムの媚薬かぶったんだった!記憶は曖昧だけど、助けてもらったんだっけ……。
「えっと、大丈夫だ。……ありがとう。助けてくれて。」
「いや、俺達もがっつきすぎたところがあったしな。」
「ごめんね?初めてなのに無理に触っちゃって。」
「初めてじゃ……」
そこで雅人がハッとした顔になる。
「……初めてじゃないの?」
「マサトくらいの年齢なら初めてだと思ったんだが。」
ニックとケインが酷く驚いている。
うわぁ。危ねぇ。何反応してるんだ俺!うぅ。前世で童貞とか思われるのが嫌でついつい反論してた時の癖が……!……まぁでもあながち間違ってもないか。デイヴィス達に触られたしな……。
数日前のことを思い出してほんのりと頬を染める。
「……ッ!誰にやられたの?」
「へ?誰って?」
「誰にマサトのここ、触らせたの?」
「……。」
するりとニックが雅人の股間を撫でる。
ぴくりと体を震わした雅人は口を噤んだ。
え、だ、誰ってデイヴィスたちっていえばいいのか?それってかなり恥ずかしいぞ?そ、そんな自分の性事情を人に話すなんて…………ん?待てよ?俺、話す必要なくね?俺こんな辱め受けないといけないようなことしてないよな?
「い、言いたくない……。」
雅人は下に俯き、ごにょごにょと喋る。
すると、レオンがハッと何かに気づいたようだった。そのままニックとケインを連れ雅人から距離をとる。そして何やらヒソヒソと話している。
うーん、なんか既視感。そういえば騎士団にいた時もデイヴィスとフィルが内緒話してたな。俺が急にいなくなってどうしてるかな。まだ1日も経ってないけど目が覚めてから優しくしてくれた人たちだからちょっと寂しい。
話が終わったのか3人がまた雅人に近づいてくる。
「なぁ、マサトは騎士団に保護されたんだよな?」
「うん?そうだが。」
「……なにか酷いことはされなかったか?」
「酷いこと?さ、れてない……。」
……うーん、酷いことか。団員たちが仲良くなったらやたら子供扱いしてきたこととか?あーあれは恥ずかしかった……。高校生の俺には屈辱で……。まぁでも酷いことではないしな!ちょっと考えちゃったな!
「本当に?無理やりされたんじゃない?……大丈夫だよ?ここには騎士団はいないから。」
ニックは何が言いたいんだ?ハッ!もしかして俺が無理やり戦わされてたと思ったのか?!剣も騎士団に教えて貰ったと言ったしな……。
「あぁ、酷いことなんてされていないぞ。それに、俺もちょっと怖かったけど、最初だけだったし。無理やりじゃないぞ?」
「そんな……。」
3人とも痛々しいものを見る目で雅人を見つめる。そしてまたこそこそと内緒話を始めた。
ったく、またかよ。除け者にされるの結構寂しいんだからな?
3人がまた雅人の方へ戻ってくる。
「マサト、俺たちと一緒にギルドに来ないか?」
「えっ、ギルド?!」
「あぁ、ギルドに行けばとりあえず身分証が作れるし、俺達もいるしな。それに、それならーーー。」
「?それなら、なんだ?」
「……いや、それなら騎士団を探しやすいかもなと思っただけだ。」
「そうか……!それならギルドに行きたい。」
ギルドってあのギルドだよな?!俺憧れてたんだよなー。冒険者になるの。確かにレオンたちも冒険者だもんな。いやぁ、楽しみだ。
雅人は目を輝かせて3人を見つめていた。
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