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本編
親子の?キスでした。
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エーヴェンとフォレストが部屋から出ていくと、カルロスにベッドまで連れて行かれた。
「まだご飯まで時間あるし、体調のこともあるからもう少し寝とくか?」
「でも、僕たくさん寝たからもう眠れないかも…」
「まあ、横になるだけでもな?」
そう言ってカルロスは同じベッドに入ってくる。
「パ、パパ?」
「ん?寂しいだろうと思ってな。一緒に寝てやるよ。」
「えっ?僕1人で寝れるよ!」
「まぁ、まぁ、遠慮しなくてもいいから。俺の息子だろ?」
「ま、まぁそうだけど……。」
そのままカルロスに抱えられるようにして眠る。カルロスの腕枕だ。そして、背中を撫でられる。あったかくて、優しく親が子にするような撫で方だった。
ぽかぽかする……。全然眠くなかった、のに……。寝ちゃいそう……。
僕はあっという間に眠ってしまった。
「……ア、シーア、起きれるか?」
「ん、んん?」
「ご飯だから一緒に食堂へ行こうか。」
カルロスに起こされ目を開けると、優しそうに微笑んでいる瞳と目が合う。
「おはよう。立てるか?」
「うん……。今、行くね。」
カルロスに支えられ起きる。ベッドから降りるが、ずっと寝ていたのでふらついてしまう。カーペットに足を取られ、転びそうになってしまった。
……危ない!転んじゃう!
ポスッとカルロスに抱きとめられる。そのまま抱き上げると片手に座らせるようにして歩き出した。
「じ、自分で歩けるよ?」
「だめだ。さっきもふらついただろ?ほら抱き抱えてやるから。」
そう言ってカルロスはちゅっと唇の端にキスをした。僕は真っ赤になってしまう。
……い、今のってちょっと口に当たったよね?!僕3歳くらいまでならしてたかもしれないけど……
「パパ!僕もう8歳だから!!!!」
「知っているが?」
「そ、それなのに口にキスは恥ずかしいでしょ!」
「そうか?まぁ、可愛いシーアが悪い。」
「か、可愛いってみんな言うけど、僕なんて化け物……」
「化け物?こんなにちっちゃくて、可愛らしいシーアが化け物なわけないだろ?どっちかと言うと天使だな。」
「て、天使?!」
「あぁ、可愛いぞ、シーア。」
そういうとまたカルロスはちゅっと唇にキスを落とす。少し落ち着いた顔の赤みもまたぶり返してしまって今度はなかなか治らなかった。
そのまま食堂へ行く。既にテーブルにはエーヴェンとフォレストがいた。
「シーア!顔が赤いけど大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫……だよ。」
「本当か?熱があるんならちゃんと言えよ?」
「う、うん。ありがとう。」
「シーアは大丈夫だ。顔が赤いのは俺のせいだからな。」
「ちょっ!パパ!」
「「……はぁ?!」」
「ま、まさか父上……」
「ん?いやぁ、可愛かったな。」
「嘘だろ……」
「パパ!恥ずかしいよ……」
「大丈夫だ。こっちにおいで?」
カルロスはまたシーアを抱き上げる。軽いバードキスをシーアにした。
「あぁッ!!!!」
「おいッ!!!!」
みんなの前でされたのが恥ずかしくて更に顔が赤くなってしまう。結局エーヴェンにもフォレストにも囲われてキスをすることになった。
……僕のことパパとか、お兄ちゃんたちは何歳だと思ってるんだろう。恥ずかしい……。
「まだご飯まで時間あるし、体調のこともあるからもう少し寝とくか?」
「でも、僕たくさん寝たからもう眠れないかも…」
「まあ、横になるだけでもな?」
そう言ってカルロスは同じベッドに入ってくる。
「パ、パパ?」
「ん?寂しいだろうと思ってな。一緒に寝てやるよ。」
「えっ?僕1人で寝れるよ!」
「まぁ、まぁ、遠慮しなくてもいいから。俺の息子だろ?」
「ま、まぁそうだけど……。」
そのままカルロスに抱えられるようにして眠る。カルロスの腕枕だ。そして、背中を撫でられる。あったかくて、優しく親が子にするような撫で方だった。
ぽかぽかする……。全然眠くなかった、のに……。寝ちゃいそう……。
僕はあっという間に眠ってしまった。
「……ア、シーア、起きれるか?」
「ん、んん?」
「ご飯だから一緒に食堂へ行こうか。」
カルロスに起こされ目を開けると、優しそうに微笑んでいる瞳と目が合う。
「おはよう。立てるか?」
「うん……。今、行くね。」
カルロスに支えられ起きる。ベッドから降りるが、ずっと寝ていたのでふらついてしまう。カーペットに足を取られ、転びそうになってしまった。
……危ない!転んじゃう!
ポスッとカルロスに抱きとめられる。そのまま抱き上げると片手に座らせるようにして歩き出した。
「じ、自分で歩けるよ?」
「だめだ。さっきもふらついただろ?ほら抱き抱えてやるから。」
そう言ってカルロスはちゅっと唇の端にキスをした。僕は真っ赤になってしまう。
……い、今のってちょっと口に当たったよね?!僕3歳くらいまでならしてたかもしれないけど……
「パパ!僕もう8歳だから!!!!」
「知っているが?」
「そ、それなのに口にキスは恥ずかしいでしょ!」
「そうか?まぁ、可愛いシーアが悪い。」
「か、可愛いってみんな言うけど、僕なんて化け物……」
「化け物?こんなにちっちゃくて、可愛らしいシーアが化け物なわけないだろ?どっちかと言うと天使だな。」
「て、天使?!」
「あぁ、可愛いぞ、シーア。」
そういうとまたカルロスはちゅっと唇にキスを落とす。少し落ち着いた顔の赤みもまたぶり返してしまって今度はなかなか治らなかった。
そのまま食堂へ行く。既にテーブルにはエーヴェンとフォレストがいた。
「シーア!顔が赤いけど大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫……だよ。」
「本当か?熱があるんならちゃんと言えよ?」
「う、うん。ありがとう。」
「シーアは大丈夫だ。顔が赤いのは俺のせいだからな。」
「ちょっ!パパ!」
「「……はぁ?!」」
「ま、まさか父上……」
「ん?いやぁ、可愛かったな。」
「嘘だろ……」
「パパ!恥ずかしいよ……」
「大丈夫だ。こっちにおいで?」
カルロスはまたシーアを抱き上げる。軽いバードキスをシーアにした。
「あぁッ!!!!」
「おいッ!!!!」
みんなの前でされたのが恥ずかしくて更に顔が赤くなってしまう。結局エーヴェンにもフォレストにも囲われてキスをすることになった。
……僕のことパパとか、お兄ちゃんたちは何歳だと思ってるんだろう。恥ずかしい……。
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