大河ドラマで平泳ぎ 光る君へ

九情承太郎

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終わる世界と 生まれる乱世

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(2024年12月15日 第48回「物語の先に」視聴後)

 笑顔の倫子VS引き攣った笑顔の紫式部
 穏便に、済みました。
「母が道長の兄に殺された」
「共通の知人が殺されたので、一緒に埋めました」
 とかいう予想外の激重エピソードを聞かされて、倫子のペースを乱した紫式部の作戦勝ちです。
 隠し子の事も話さずに済んだので、勝ち逃げ成功。

『更級日記』の作者にして、重症の源氏物語オタク・菅原孝標女(すがわらたかすえのむすめ)を、紫式部に絡ませるサプライズご褒美。
 正体を知らないまま、源氏物語の感想・考察を交えて読み聞かせるとか、全方位へのご褒美シーン。
 つーか、菅原孝標女は資料が少ない一発屋なので、大河ドラマに出るだけでも、超レア奇跡。

 道長の最後。
 凄惨な最後なので、絶対に映像化は無理だから、思い切ってナレ死かと思ったら、紫式部にシェヘラザード展開をやらせるウルトラ脚色。
 綺麗に終わらせました。
 史実を再現したら全編放送出来なくなるので、綺麗に脚色して正解。
 そして脚色不要の史実「道長と同日に、何の兆しもなく死去する行成」
 実資すら「一言も発せずに急死」と記す程の唐突さが、道長の死に際との相乗効果で泣かせる。


 最後のシーン。
 東方の乱へと赴く武者たちを見送り
「道長様、嵐が来るわ」
 終わる世界と
 生まれる乱世の匂いを嗅いでなお
 その方向に
 笑顔で旅を続ける紫式部

 シビれる締め方
 最高の一年でした


 今回は、これまでにいたしとうございます。
 アテブレーべ、オブリガード


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