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第三部 大迷子編
二十二話 爆風のシマパンダー(9)
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ま性《まぬけな性分》の戦士シマパンダー
VS
牛鬼女帝《ステーキ・エンプレス》バビ・ビロン(姉)
只今、死闘、開幕前。
強敵との決着を惜しむように、バビ・ビロンは正対したままシマパンダーに話しかける。
その周囲で他の戦隊戦士が奇襲をかけるべく策動しようと忍び寄っても、構わずに話しかける。
「現世の複雑怪奇は、ノベルワナビーの想像力を軽く凌駕する。私の世界に二次元からの半端者が出力されたら、ここまで受容されたかどうか」
「シマパンで戦う戦士が、お給料を貰える世界でありますから」
「そのシマパンを私に譲り、ただのパンツ娘に戻るといい。平和に生きて、繁殖に励め。節税にいいぞ」
「ノーパンダーに成るつもりは、無いであります」
「…シマパン以外のパンツは、持って無いと?」
「無いであります」
「マジで真性のバカだな、貴様」
シマパンダーの詰めようとする間合いを、バビ・ビロンは棍棒で烈風を巻き上げて潰す。
道路の塗装が剥がれて、シマパンダーの背後へ、自宅と隣家へも降りかかる。
市街地で戦うには、迷惑過ぎるパワーの敵だった。
数寄都下樹美は、愛息・悠の体に覆い被さり、家が崩れた場合に備える。
ティルは、その感動的な姿を肴に、酒杯を進める。
「で、種蒔きマンは、本当に育児休暇を取る訳? このタイミングで」
「敵の襲来に合わせていたら、育児休暇は取れません。って、種蒔きマンとか言うな」
ゴールドスクリーマー・金沢利家は、ティルの酒杯に清酒を注ぎながら、一応は抗議する。
ティル・初代レッドスクリーマーは、酒杯を気持ち好く進めるために、後輩たちへアドバイスを溢す。
「牛鬼女帝《ステーキ・エンプレス》バビ・ビロンの特性は、『倍返し』
半径三十メートル以内の敵対者総数の、倍のパワーが発動する能力だ。全てを力押しで返り討ちに出来る能力だから、正攻法では攻略不可能。
シマパンダー以外は、戦闘区域外へ出ろ。
シマパンの力で戦うという、バカ丸出しのイロモノ戦士であるシマパンダーならば、牛鬼女帝《ステーキ・エンプレス》バビ・ビロンの正味の戦力だけを相手にすればいいだけだから、勝算が最も高い。
まあ、その正味の戦力だけでも、戦果が変わらないであろう程に、厄介な荒武者だが」
ティルはハイペースで酒杯を空けながら、アドバイスを結ぶ。
「つまり、ビロン姉妹を効率よく倒すには、バカが一人で挑むしかない、でありますね?」
自虐しながら、シマパンダーはバビ・ビロンの猛攻勢を掻い潜り、右脇下に一撃を決める。
普通ならその一撃で相手が横一文字に大切断されて決着だが、バビ・ビロンの胸部装甲にヒビを入れただけだった。
だけとはいえ、ビロン姉妹にとっては痛打であった。
「ぐああああああっっ!?」
バビ・ビロンは、豊満な胸部を包んでいた胸部装甲の中破に、棍棒を持っていない左手で乳頭の露出を抑える。
戦闘時の緊急避難的な、自分の手による胸部装甲の補強である。
人、それを手ブラと言う。
「こ、この私に、脱衣勝負を仕掛けようと言うのか、シマパンダー!!?
そこまでして、イロモノ路線を貫こうというのか。恐ろしい奴め」
間合いを取りながら、シマパンダーは縞模様の?マークを頭上に浮かべる。
「いえ、真剣に心臓を狙ったであります。自分は民間戦隊に勤めて此の方、殺傷目的以外で大太刀を見舞った事など無いであります」
シマパンダー二号が、内線で確認する。
シマパンダー二号「君、ひょっとして、キュートで愛らしくて全人類が大好き十三夜更紗様を、本気で斬るつもりだったの?」
シマパンダー一号「あんなマスゴミに、様付けは辞めるであります。死後は地獄で舌を抜かれて(作者が読者に嫌われたくないので省略)確実のビッチ100%の奴であります。斬れば逆に天国行きであります」
シマパンダー二号・十三夜更紗は、こっそりハイエースに戻って変身を解くと、勝負の決着がどうなろうと『寝起きドッキリ』を敢行しようと決心した。
「まあ、これはこれで、丁度良いハンデかな、弟よ。…兄さんだっけ?」
バビ・ビロンは、左胸部を手ブラで隠したまま、改めてシマパンダーに相対する。
「兄さんの左胸部装甲の代わりに、僕が左側で戦うよ。…弟だっけ?」
兄弟…姉妹愛に満ちたビバ・ビロンの戦列復帰に、バビ・ビロンはシマパンダーを気遣う余裕が生まれる。
「で、シマパンダーよ。その格好のまま戦闘続行で、構わないのか?」
「? 何か問題でも?」
バビ・ビロンとは逆に、シマパンダーは下半身が中破している。戦闘服は腰回りから足首近くまで消し飛んでおり、青白ストライプのシマパンが丸見えである。
人、それをシマパン一丁と呼ぶ。
今までで一番、シマパンダーのイメージ名称に恥じない姿に成ったかもしれない。
「繰り返すが、我々の目的は、あくまで君の所持する全シマパンを強奪する事だ。自宅前での『ご開帳』などという、要らぬ恥をかかせる事態にまで、追い詰めるつもりはない」
「ええ、理解しているであります」
「でも今、下半身がシマパン一丁だとは理解している?」
「理解しているでありますよ」
「危ないでしょ、下半身がシマパン一丁って。危ないよね? 戦闘服がない状態って。戦隊戦士の死亡フラグだよね?」
「いえ、上半身は無事であります」
「だっかっらっ、下半身が危ないって、理解しろよ、危険性をよおおおお!!!!」
半無防備なシマパンダーのボケ反応に、バビ・ビロンがブチ切れる。
妹ビバ・ビロンの両足首を掴むと、棍棒の代わりにシマパンダーに振り下ろす。
戦闘服を軽々引き裂く刃を全身から出せるビバ・ビロンを、掠めただけで戦闘服を破損させる剛力のバビ・ビロンが武器として用いる。
ダーク・アラシすら戦いを避ける、最強最悪姉妹の全力攻撃である。
その究極の破壊力を発揮する兄弟…姉妹剣撃を、シマパンダーは…
VS
牛鬼女帝《ステーキ・エンプレス》バビ・ビロン(姉)
只今、死闘、開幕前。
強敵との決着を惜しむように、バビ・ビロンは正対したままシマパンダーに話しかける。
その周囲で他の戦隊戦士が奇襲をかけるべく策動しようと忍び寄っても、構わずに話しかける。
「現世の複雑怪奇は、ノベルワナビーの想像力を軽く凌駕する。私の世界に二次元からの半端者が出力されたら、ここまで受容されたかどうか」
「シマパンで戦う戦士が、お給料を貰える世界でありますから」
「そのシマパンを私に譲り、ただのパンツ娘に戻るといい。平和に生きて、繁殖に励め。節税にいいぞ」
「ノーパンダーに成るつもりは、無いであります」
「…シマパン以外のパンツは、持って無いと?」
「無いであります」
「マジで真性のバカだな、貴様」
シマパンダーの詰めようとする間合いを、バビ・ビロンは棍棒で烈風を巻き上げて潰す。
道路の塗装が剥がれて、シマパンダーの背後へ、自宅と隣家へも降りかかる。
市街地で戦うには、迷惑過ぎるパワーの敵だった。
数寄都下樹美は、愛息・悠の体に覆い被さり、家が崩れた場合に備える。
ティルは、その感動的な姿を肴に、酒杯を進める。
「で、種蒔きマンは、本当に育児休暇を取る訳? このタイミングで」
「敵の襲来に合わせていたら、育児休暇は取れません。って、種蒔きマンとか言うな」
ゴールドスクリーマー・金沢利家は、ティルの酒杯に清酒を注ぎながら、一応は抗議する。
ティル・初代レッドスクリーマーは、酒杯を気持ち好く進めるために、後輩たちへアドバイスを溢す。
「牛鬼女帝《ステーキ・エンプレス》バビ・ビロンの特性は、『倍返し』
半径三十メートル以内の敵対者総数の、倍のパワーが発動する能力だ。全てを力押しで返り討ちに出来る能力だから、正攻法では攻略不可能。
シマパンダー以外は、戦闘区域外へ出ろ。
シマパンの力で戦うという、バカ丸出しのイロモノ戦士であるシマパンダーならば、牛鬼女帝《ステーキ・エンプレス》バビ・ビロンの正味の戦力だけを相手にすればいいだけだから、勝算が最も高い。
まあ、その正味の戦力だけでも、戦果が変わらないであろう程に、厄介な荒武者だが」
ティルはハイペースで酒杯を空けながら、アドバイスを結ぶ。
「つまり、ビロン姉妹を効率よく倒すには、バカが一人で挑むしかない、でありますね?」
自虐しながら、シマパンダーはバビ・ビロンの猛攻勢を掻い潜り、右脇下に一撃を決める。
普通ならその一撃で相手が横一文字に大切断されて決着だが、バビ・ビロンの胸部装甲にヒビを入れただけだった。
だけとはいえ、ビロン姉妹にとっては痛打であった。
「ぐああああああっっ!?」
バビ・ビロンは、豊満な胸部を包んでいた胸部装甲の中破に、棍棒を持っていない左手で乳頭の露出を抑える。
戦闘時の緊急避難的な、自分の手による胸部装甲の補強である。
人、それを手ブラと言う。
「こ、この私に、脱衣勝負を仕掛けようと言うのか、シマパンダー!!?
そこまでして、イロモノ路線を貫こうというのか。恐ろしい奴め」
間合いを取りながら、シマパンダーは縞模様の?マークを頭上に浮かべる。
「いえ、真剣に心臓を狙ったであります。自分は民間戦隊に勤めて此の方、殺傷目的以外で大太刀を見舞った事など無いであります」
シマパンダー二号が、内線で確認する。
シマパンダー二号「君、ひょっとして、キュートで愛らしくて全人類が大好き十三夜更紗様を、本気で斬るつもりだったの?」
シマパンダー一号「あんなマスゴミに、様付けは辞めるであります。死後は地獄で舌を抜かれて(作者が読者に嫌われたくないので省略)確実のビッチ100%の奴であります。斬れば逆に天国行きであります」
シマパンダー二号・十三夜更紗は、こっそりハイエースに戻って変身を解くと、勝負の決着がどうなろうと『寝起きドッキリ』を敢行しようと決心した。
「まあ、これはこれで、丁度良いハンデかな、弟よ。…兄さんだっけ?」
バビ・ビロンは、左胸部を手ブラで隠したまま、改めてシマパンダーに相対する。
「兄さんの左胸部装甲の代わりに、僕が左側で戦うよ。…弟だっけ?」
兄弟…姉妹愛に満ちたビバ・ビロンの戦列復帰に、バビ・ビロンはシマパンダーを気遣う余裕が生まれる。
「で、シマパンダーよ。その格好のまま戦闘続行で、構わないのか?」
「? 何か問題でも?」
バビ・ビロンとは逆に、シマパンダーは下半身が中破している。戦闘服は腰回りから足首近くまで消し飛んでおり、青白ストライプのシマパンが丸見えである。
人、それをシマパン一丁と呼ぶ。
今までで一番、シマパンダーのイメージ名称に恥じない姿に成ったかもしれない。
「繰り返すが、我々の目的は、あくまで君の所持する全シマパンを強奪する事だ。自宅前での『ご開帳』などという、要らぬ恥をかかせる事態にまで、追い詰めるつもりはない」
「ええ、理解しているであります」
「でも今、下半身がシマパン一丁だとは理解している?」
「理解しているでありますよ」
「危ないでしょ、下半身がシマパン一丁って。危ないよね? 戦闘服がない状態って。戦隊戦士の死亡フラグだよね?」
「いえ、上半身は無事であります」
「だっかっらっ、下半身が危ないって、理解しろよ、危険性をよおおおお!!!!」
半無防備なシマパンダーのボケ反応に、バビ・ビロンがブチ切れる。
妹ビバ・ビロンの両足首を掴むと、棍棒の代わりにシマパンダーに振り下ろす。
戦闘服を軽々引き裂く刃を全身から出せるビバ・ビロンを、掠めただけで戦闘服を破損させる剛力のバビ・ビロンが武器として用いる。
ダーク・アラシすら戦いを避ける、最強最悪姉妹の全力攻撃である。
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