33 / 55
リチタマ騒動記1 2章 アキュハヴァーラのイージス忍者
三十一話 アキュハヴァーラのイージス忍者(10)
しおりを挟む
【スリーポイント銀行 アキュハヴァーラ支店 屋上 ヘリ発着場・半壊状態】
レリー・ランドルは、大きな日傘を拡げて掲げて陽光を避け、ラスター号から震えながら降りて来た。
ひび割れに足を取られて転げないように、非常にビクビクと歩いて来る。
足首は少し日光を防ぎ損ねて、肉が焦げて不穏な煙を上げている。
直ぐに自分の能力で修復するので、焦げた程度で済ませているが、陽光の下では明らかに仕事をし辛い体質なのは明らかだ。
「急かさないでぇねぇ~。わたしもぉ死ぃにぃそうだから~」
顔面から脂汗を垂れ流しながら、レリー・ランドルは、よちよち早歩きでユーシアの枕元へ。
「治療に専念したいのでぇ、日傘をお願いします」
リップは、事情を察して慎重に日傘を受け取り、掲げる。
「まったくもう、死にかけるなら、日没後にしなさいよ、非常識ですよ、本当に」
レリーは魔杖トワイライトに埋まったユーシアの全身を軽く触診すると、真顔で宣告する。
「傷は完全に治せるけど、身体の八割の組織を作り直すような作業だから、怪我をする前と同じ身体とは思わないで。全ての戦技・忍術は、専門のトレーナーが同席する場所で習得し直して。でないと、身体が自壊する危険が伴います。
一年間は、リハビリに徹してね」
「…すぐに、追撃しなくちゃ、リハビリもできない」
ユーシアは、レリーに、お願いする。
「クロウを、持って来て。アレと合体すれば、すぐに戦えるはずだ」
「もう来た」
人間形態の聖剣クロウが、ユーシアの足元に、立つ。
「先ずはレリーに直してもらえ。魔杖と同化した状態では、流石に我でも健全な合体は保証できぬ」
「うん、じゃあ、レリー、お願い」
レリーは、ペットボトルでトマトジュースのような液体を飲み干してから、外傷治癒能力をユーシアに施す。
ユーシアの頭部、胸部、腹部から、魔杖トワイライトが徐々に剥離していく。
次いで手足に外傷治癒能力を及ぼしてから、レリーは二本目のペットボトルでトマトジュースのような液体を補充する。
二度目は全身に外傷治癒能力を施すと、魔杖トワイライトが五割は剥離した。
「あと二回は、重ねて外傷治癒能力を使いたいから…」
レリーは、空になったペットボトルを、フラウに渡す。
「血液、足りないから、飲ませて。目安は輸血二回分」
「承知しました」
フラウは即答し、大鋏で掌を切り、ペットボトルに血液を充填する。
「フラウ、一回分は、あたしも注ぎます」
リップが、血液の提供を志願する。
「いえ、二回分くらい、大丈夫です。リップお嬢様の血は必要ありません」
「二回分で足りるないかもしれないし、リップのも飲もうかな」
レリーが、菫色の瞳を黄金色に変えながら、ロイヤル・ブラッドに涎を垂らす。
フラウが鉄仮面の下に怒気を溜めながら、血液が輸血一回分充填されたペットボトルを渡す。
「怒らないでよ。ハーフ吸血鬼が、過酷な環境で重労働をする以上、ボーナスは出て当然でしょ?」
レリーは、フラウの提供した血液を、ゴクゴクと飲み干す。
「美味しいわあ、健康で強靭で、硬質なのに円やかさが両立している。意地でもバランスの良い食事をしてきた人の血ね」
三度目の外傷治癒能力をフルパワーでユーシアに施し、魔杖トワイライトが八割は剥離する。
「さあ、あと一杯」
レリーが、空のペットボトルを、フラウに渡す。
リップが左手を上げて、フラウに流血を促す。
フラウは一礼すると、リップの掌を少しだけ切って、血を溜める。
数滴、リップの血が流れてペットボトルに溜まっただけで、レリーは喉を鳴らす。
「もう十分よ」
「は?」
レリーは、鼻腔を膨らませて、犬歯が生えないように舌で八重歯を砕きながら、催促する。
「芳香を少し嗅いだだけで、その血のパワーが分かる。それだけで十分。ていうかあ、これ以上、その血の匂いを嗅いだら、人間辞めちゃうかも」
「その途端に、頭部を破壊しますからね?」
フラウはリップの傷を塞ぐと、血が少しだけ入ったペットボトルをレリーに手渡す。
レリーはペットボトルを爪で真っ二つに切断すると、リップの提供した血を一滴も残さないように、舐めて貪る。
賞味した途端、レリーが、感動で固まる。
口腔に入ったリップの血がもたらす多幸感に、レリーが涙する。
「これに比べたら、今まで飲んだ、どの人間の血も、ブゥタァの~エェサァだああああああああああ~~~~~」
嫌な感動の仕方だったので、リップは日傘を退けようかと思う。
「もう、なんだろう、この感動…リップ様、忠誠を誓っても、いいですか?」
正に目の色を変えて、レリーがリップに額突うとする。忠誠の見返りが露骨なので、リップは全然嬉しくない。
「ユーシアの治療が先でしょ」
「あ、忘れていました~」
リップは日傘を退かしたろうと決意するが、レリーは外傷治癒能力をオーバーパワーで、ユーシアに施す。
吸血鬼の回復能力を他者に転嫁した外傷治癒能力が、リップの血で大幅にブーストされて、ユーシアを覆う。
魔杖トワイライトが完全に剥離し、勢い余って屋上から外へ吹き飛ばされた。
「扱いがひどいですよ~~~??」
フワッと浮いて、魔杖トワイライトは舞い戻る。
ユーシアが、立ち上がって三回転して、自分の身体が本当に大丈なのかどうか、確認しまくっているのを目撃し、魔杖トワイライトは主人にこっそりと吉報を報告する。
完治したユーシアが、自分の完治具合が信じられずに、ラジオ体操をして調子を確かめる。
「リハビリ、要らないレベルじゃないのか、これは?」
先程まで、魔杖で生命維持をしていた重傷者なので、確認を取らないと怖くて仕方がない。
(安心できない)
先刻まで、忍者の仕事を諦めようかと思う程のボロ雑巾状態だったのに、完治した成り行きが、怖い。
(全っ然っ安心できない!)
ユーシアの勘が、この急激な完治を、もっと酷い目に遭う前兆と受け取る。
(こんな美味い話が、あるはずがない!!)
「もう元気満点だね、ユーシア」
リップから日傘を受け取り、レリーはドヤ顔でユーシアに返礼を催促する。
「今からでも構わないから、リップと子供を量産して、最高級の血液所持者を養殖してね。もう、人生の楽しみが、爆増しちゃったよう」
フラウの鉄仮面の下から、奥歯を噛み砕かんばかりの歯軋りが。
レリーは現場の空気を察し、大急ぎでラスター号に戻る。座席に座ると、頭からすっぽりとシーツを被り、日光もユーシア達の視線も遮断する。
防御態勢を整えたうえで、レリーはユーシアに恩を着せる。
「このお礼は、二百倍にして返してね、ユーシア。なんなら、二億倍でもいい」
「勿論だ。ありがとう、レリー」
「はっはっは。君がリップ様と平和に末永く生きていてくれれば、わたしはそれだけで満腹…満足だよ」
「後で、俺の血も舐めさせてあげるよ」
「毒入りだろ?」
「レリーが死なない程度の毒だよ」
「くうっ」
レリーの瞳の色が、黄金から菫色に戻る。
ハーフ吸血鬼ではなく、人間として話を振る。
「ユーシア。お礼の内容は、後で真剣に話し合おうね。これ、大切な事だから。すんごく、大切な事だから」
「たぶん一生感謝するから、話し合う必要もないよ」
ユーシアは、正直な感謝の笑顔で、レリーに向き合う。
「口頭でセンチメンタルに済ませようとしても、ダメだからね?」
レリーは、絶対に顔を見られないように、更にシーツを重ねる。
「若いなあ」
ラスター号の操縦席で、カルタ・ベルナがレリーの為に機体を、日光を遮断できるステルス・モードにする。効果維持の費用が高いので普段は使わないが、カルタなりのサービスだ。
本当に完治したようなので、ユーシアはリップを抱き締めようかと近寄ろうとして、聖剣クロウの視線に気付く。
「急ぐのであろう、ユーシア。まだ戦闘中だ」
「ああ。確かに」
リップを一度でも抱き締めたら、離すまでの時間が未知数だ。
ユーシアは優先順位を違えずに、聖剣クロウに向き合う。
「よっしゃ。合体しよう。説明書は?」
「動くな。信じろ。そして、死ぬな」
物騒な事を言い終えてから、聖剣クロウは本来の姿に戻る。
ユーシアの手に、丈夫で美しい鞘が、預けられる。
『激痛に見舞われるが、この鞘を離すなよ』
ユーシアの周囲に、八本の折れた聖剣の刀身が、取り巻く。
『いざ、一つになろうぞ、美少年忍者』
「ああ、これらが武鎧のパーツに変形して、俺の身体に張り付く訳か。カッコイイ変身シーンだ」
『違う。死ぬなよ』
リップの目前で、ユーシアの全身に、八本の折れた聖剣が、突き刺さる。
ユーシアの頭、心臓、右肺、左肺、右腕、左腕、右足、左足に、深々と八本の折れた聖剣が埋まっていく。
ユーシアの顔が、車に撥ねられた猫のような断末魔の形相で、崩れていく。
フラウが失神しかけたので、顔面蒼白なリップが支える。
「あたしより先に、失神しないでよ」
レリー・ランドルは、大きな日傘を拡げて掲げて陽光を避け、ラスター号から震えながら降りて来た。
ひび割れに足を取られて転げないように、非常にビクビクと歩いて来る。
足首は少し日光を防ぎ損ねて、肉が焦げて不穏な煙を上げている。
直ぐに自分の能力で修復するので、焦げた程度で済ませているが、陽光の下では明らかに仕事をし辛い体質なのは明らかだ。
「急かさないでぇねぇ~。わたしもぉ死ぃにぃそうだから~」
顔面から脂汗を垂れ流しながら、レリー・ランドルは、よちよち早歩きでユーシアの枕元へ。
「治療に専念したいのでぇ、日傘をお願いします」
リップは、事情を察して慎重に日傘を受け取り、掲げる。
「まったくもう、死にかけるなら、日没後にしなさいよ、非常識ですよ、本当に」
レリーは魔杖トワイライトに埋まったユーシアの全身を軽く触診すると、真顔で宣告する。
「傷は完全に治せるけど、身体の八割の組織を作り直すような作業だから、怪我をする前と同じ身体とは思わないで。全ての戦技・忍術は、専門のトレーナーが同席する場所で習得し直して。でないと、身体が自壊する危険が伴います。
一年間は、リハビリに徹してね」
「…すぐに、追撃しなくちゃ、リハビリもできない」
ユーシアは、レリーに、お願いする。
「クロウを、持って来て。アレと合体すれば、すぐに戦えるはずだ」
「もう来た」
人間形態の聖剣クロウが、ユーシアの足元に、立つ。
「先ずはレリーに直してもらえ。魔杖と同化した状態では、流石に我でも健全な合体は保証できぬ」
「うん、じゃあ、レリー、お願い」
レリーは、ペットボトルでトマトジュースのような液体を飲み干してから、外傷治癒能力をユーシアに施す。
ユーシアの頭部、胸部、腹部から、魔杖トワイライトが徐々に剥離していく。
次いで手足に外傷治癒能力を及ぼしてから、レリーは二本目のペットボトルでトマトジュースのような液体を補充する。
二度目は全身に外傷治癒能力を施すと、魔杖トワイライトが五割は剥離した。
「あと二回は、重ねて外傷治癒能力を使いたいから…」
レリーは、空になったペットボトルを、フラウに渡す。
「血液、足りないから、飲ませて。目安は輸血二回分」
「承知しました」
フラウは即答し、大鋏で掌を切り、ペットボトルに血液を充填する。
「フラウ、一回分は、あたしも注ぎます」
リップが、血液の提供を志願する。
「いえ、二回分くらい、大丈夫です。リップお嬢様の血は必要ありません」
「二回分で足りるないかもしれないし、リップのも飲もうかな」
レリーが、菫色の瞳を黄金色に変えながら、ロイヤル・ブラッドに涎を垂らす。
フラウが鉄仮面の下に怒気を溜めながら、血液が輸血一回分充填されたペットボトルを渡す。
「怒らないでよ。ハーフ吸血鬼が、過酷な環境で重労働をする以上、ボーナスは出て当然でしょ?」
レリーは、フラウの提供した血液を、ゴクゴクと飲み干す。
「美味しいわあ、健康で強靭で、硬質なのに円やかさが両立している。意地でもバランスの良い食事をしてきた人の血ね」
三度目の外傷治癒能力をフルパワーでユーシアに施し、魔杖トワイライトが八割は剥離する。
「さあ、あと一杯」
レリーが、空のペットボトルを、フラウに渡す。
リップが左手を上げて、フラウに流血を促す。
フラウは一礼すると、リップの掌を少しだけ切って、血を溜める。
数滴、リップの血が流れてペットボトルに溜まっただけで、レリーは喉を鳴らす。
「もう十分よ」
「は?」
レリーは、鼻腔を膨らませて、犬歯が生えないように舌で八重歯を砕きながら、催促する。
「芳香を少し嗅いだだけで、その血のパワーが分かる。それだけで十分。ていうかあ、これ以上、その血の匂いを嗅いだら、人間辞めちゃうかも」
「その途端に、頭部を破壊しますからね?」
フラウはリップの傷を塞ぐと、血が少しだけ入ったペットボトルをレリーに手渡す。
レリーはペットボトルを爪で真っ二つに切断すると、リップの提供した血を一滴も残さないように、舐めて貪る。
賞味した途端、レリーが、感動で固まる。
口腔に入ったリップの血がもたらす多幸感に、レリーが涙する。
「これに比べたら、今まで飲んだ、どの人間の血も、ブゥタァの~エェサァだああああああああああ~~~~~」
嫌な感動の仕方だったので、リップは日傘を退けようかと思う。
「もう、なんだろう、この感動…リップ様、忠誠を誓っても、いいですか?」
正に目の色を変えて、レリーがリップに額突うとする。忠誠の見返りが露骨なので、リップは全然嬉しくない。
「ユーシアの治療が先でしょ」
「あ、忘れていました~」
リップは日傘を退かしたろうと決意するが、レリーは外傷治癒能力をオーバーパワーで、ユーシアに施す。
吸血鬼の回復能力を他者に転嫁した外傷治癒能力が、リップの血で大幅にブーストされて、ユーシアを覆う。
魔杖トワイライトが完全に剥離し、勢い余って屋上から外へ吹き飛ばされた。
「扱いがひどいですよ~~~??」
フワッと浮いて、魔杖トワイライトは舞い戻る。
ユーシアが、立ち上がって三回転して、自分の身体が本当に大丈なのかどうか、確認しまくっているのを目撃し、魔杖トワイライトは主人にこっそりと吉報を報告する。
完治したユーシアが、自分の完治具合が信じられずに、ラジオ体操をして調子を確かめる。
「リハビリ、要らないレベルじゃないのか、これは?」
先程まで、魔杖で生命維持をしていた重傷者なので、確認を取らないと怖くて仕方がない。
(安心できない)
先刻まで、忍者の仕事を諦めようかと思う程のボロ雑巾状態だったのに、完治した成り行きが、怖い。
(全っ然っ安心できない!)
ユーシアの勘が、この急激な完治を、もっと酷い目に遭う前兆と受け取る。
(こんな美味い話が、あるはずがない!!)
「もう元気満点だね、ユーシア」
リップから日傘を受け取り、レリーはドヤ顔でユーシアに返礼を催促する。
「今からでも構わないから、リップと子供を量産して、最高級の血液所持者を養殖してね。もう、人生の楽しみが、爆増しちゃったよう」
フラウの鉄仮面の下から、奥歯を噛み砕かんばかりの歯軋りが。
レリーは現場の空気を察し、大急ぎでラスター号に戻る。座席に座ると、頭からすっぽりとシーツを被り、日光もユーシア達の視線も遮断する。
防御態勢を整えたうえで、レリーはユーシアに恩を着せる。
「このお礼は、二百倍にして返してね、ユーシア。なんなら、二億倍でもいい」
「勿論だ。ありがとう、レリー」
「はっはっは。君がリップ様と平和に末永く生きていてくれれば、わたしはそれだけで満腹…満足だよ」
「後で、俺の血も舐めさせてあげるよ」
「毒入りだろ?」
「レリーが死なない程度の毒だよ」
「くうっ」
レリーの瞳の色が、黄金から菫色に戻る。
ハーフ吸血鬼ではなく、人間として話を振る。
「ユーシア。お礼の内容は、後で真剣に話し合おうね。これ、大切な事だから。すんごく、大切な事だから」
「たぶん一生感謝するから、話し合う必要もないよ」
ユーシアは、正直な感謝の笑顔で、レリーに向き合う。
「口頭でセンチメンタルに済ませようとしても、ダメだからね?」
レリーは、絶対に顔を見られないように、更にシーツを重ねる。
「若いなあ」
ラスター号の操縦席で、カルタ・ベルナがレリーの為に機体を、日光を遮断できるステルス・モードにする。効果維持の費用が高いので普段は使わないが、カルタなりのサービスだ。
本当に完治したようなので、ユーシアはリップを抱き締めようかと近寄ろうとして、聖剣クロウの視線に気付く。
「急ぐのであろう、ユーシア。まだ戦闘中だ」
「ああ。確かに」
リップを一度でも抱き締めたら、離すまでの時間が未知数だ。
ユーシアは優先順位を違えずに、聖剣クロウに向き合う。
「よっしゃ。合体しよう。説明書は?」
「動くな。信じろ。そして、死ぬな」
物騒な事を言い終えてから、聖剣クロウは本来の姿に戻る。
ユーシアの手に、丈夫で美しい鞘が、預けられる。
『激痛に見舞われるが、この鞘を離すなよ』
ユーシアの周囲に、八本の折れた聖剣の刀身が、取り巻く。
『いざ、一つになろうぞ、美少年忍者』
「ああ、これらが武鎧のパーツに変形して、俺の身体に張り付く訳か。カッコイイ変身シーンだ」
『違う。死ぬなよ』
リップの目前で、ユーシアの全身に、八本の折れた聖剣が、突き刺さる。
ユーシアの頭、心臓、右肺、左肺、右腕、左腕、右足、左足に、深々と八本の折れた聖剣が埋まっていく。
ユーシアの顔が、車に撥ねられた猫のような断末魔の形相で、崩れていく。
フラウが失神しかけたので、顔面蒼白なリップが支える。
「あたしより先に、失神しないでよ」
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。


少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる