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リチタマ騒動記1 1章 チュートリアルでストライク
四話 ギレアンヌ・アッシマーという魔法使いによろしく
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【バッファロービル八階 護衛詰所】
温泉のゲームセンターのような装いの詰め部屋の中央に根付く、防犯システムと連動しているノートパソコン台の前に座って寛いでいる濃紺のロングコートを着た女魔法使いが、自身の暇潰し(ツイッター閲覧)を止めて、ユーシアとレリーに注目する。
レリーやフラウがツイッターでユーシアの情報を拡散したせいか、顔を見せただけでニヤニヤと笑われた。
「よう。お前か、リップの恋人は。てっきりイマジナリーラヴァーだと思っていたのに。実在したとはな。ヒューヒュー」
冷やかしには寛容なので、ユーシアは女魔法使いに苦笑だけを返す。
「ユーシア・アイオライト。忍者です」
「ギレアンヌ・アッシマー。暇な時だけ詰めている魔法使いだ。ここに居る時だけは、頼って構わない」
クールアシメの髪型の下に、気短そうな目付きをした魔法使いは、初夏だというのに濃紺のロングコートを着たまま挨拶する。
「重装備ですね」
「当然。殺されたくない」
両手の魔道グローブと、両足の高価そうな魔導戦ブーツを見せるだけでなく、ロングコートの襟の奥に隠されたネックレスも見せる。
「忍者からの首斬り攻撃を防ぐ為のネックレスですね」
「ふっ。流石、現役の忍者。見覚えがあるな?」
「ええ、斬れないので、仕方なく頭蓋骨に直接…」
「待て、もういい! それ以上は、想像できるから、聞かせなくていい!」
「だって、頭も守らないと」
「これがある」
ギレアンヌは、かけている眼鏡を指差す。
「おお、こレは見落としていました。相当に高性能ですね」
ギレアンヌ・アッシマー(十四歳、黄土色のクールアシメ&黄金の瞳、土建系魔法使い)は、眼鏡を少しズラして、周囲に張り巡らせた不可視のバリアをチラ見せする。
「ゼロ距離で頭に牙突を喰らっても、致命傷は負わない自信がある」
「斎藤一を敵に回した時点で、アウトでしょ」
「採点が厳しいな」
ギレアンヌは、ユーシアとの会話を楽しむ。
レリーはニコニコとその様子を見ながら、内心でギレアンヌと話が合うユーシアに苛々する。
(くっそ~、気難しいギレアンヌには嫌われて邪険にされて、私に涙目で保護を訴える展開になると思ったのに~)
虫のいい夢想をしながら、レリーは会話のキリのいいところで、八階の解説に入る。
「ユーシア。八階のチュートリアル、始めるよ」
「はい、お願いします」
ギレアンヌが、ユーシアから少し離れて、レリーの仕事が終わるのを醒めた目で苛々と待つ。
「この部屋では自由に寛いでいいけれど、防犯システムとリンクした中央のノーパソにだけは気を付けて。バッファロービルの防犯防災警報は、ここが中央センターです」
「? 防災センターに該当する部屋は、地上階(一階)に設置するのが基本では?」
「え? そうなの?」
「自覚ないですか。ほら、警察や消防隊が到着してスムーズに活動を行うには、地上階に警報情報の集積装置が無いと、不便でしょ?」
「一階も八階も、似たようなものでしょ? 健康なら、一分で往復できるし」
レリーのいい加減さに、ユーシアより先にギレアンヌがキレた。
「そういう時は、情報を同期させたノートパソコンを一階のメイド喫茶で提供するから、防災に問題はありません、と説明するハズだろ、バカがっー」
言いながら、レリーの足を軽く踏む。
「火事になったら私だけ逃げ出して戻らない気だったから、うろ覚えだったわ。てへ」
照れ笑顔で誤魔化そうとするレリーに、ギレアンヌが追撃する。
「ほらな? 新人の研修をやらせると、そいつが本当に仕事を理解しているどうか、丸分かりなんだよ」
「査定されているのは、私の方?!」
「逃亡犯は、一生査定されんだよ。真面目に働け。お前にゃ無理だろうけど」
「パワハラ発言をされたから、人権団体に通報して圧力かけてもらいますね」
「やってみい」
「社会的に抹殺してくれるわ、この胃炎誘発魔法使いめ! あーはっはっはっは」
国際的逃亡犯が駆け込める人権団体など存在しない現実を無視して、レリーは高笑いを続ける。
「な? これがレリーの本性」
「うん、察してはいたよ」
ドSの本性を剥き出しにしがちなギレアンヌに対しても、ユーシアの態度は変わらない。前職で、もっと酷いドSを見ているからだろう。
そういう所に、ギレアンヌは居心地の良さを感じた。
「あ、ちょい待て。仕事」
ギレアンヌは、魔導眼鏡を通じて周囲の不審者を検知する。
ユーシア向けに、手近のモニターに視覚情報を同調させて映す。
バッファロービル一階横の従業員入り口に、打撃強化グローブを嵌めたままの男が待ち受けている。
目が尋常でなくギラついており、嫌らしい精気を放出している。
その不審者の目を一目見て、ユーシアは断言する。
「襲う気ですね。初犯じゃない」
「ようし、潰す」
ギレアンヌが、魔導グローブをはめた指をワキワキと動かす。
バッファロービルの表面が、アメンボが通った水面のように、さざなむ。
【バッファロービル一階横 従業員入り口】
人気のメイド喫茶店員の出待ちをしている不審な男を、ビルの壁から伸びた複数の石の手が、拘束しようとする。
男はボクシングを行い石の手を迎撃するが、四本破壊する間に十二本の手に四肢を掴まれて自由を失う。
土建系魔法使いにとっては、ビルそのものが武器であり迷宮であり城になる。
ギレアンヌ・アッシマーがバッファロービルに居る間に、襲撃が成功した事は無い。
ギレアンヌは石の手で男のカバンからビニールテープ、バタフライナイフ、アルコール度数の強い酒、手錠を確認し、警察に通報して後を任せる。
男は必死に手足の拘束を破壊しようと足掻き、周囲に助けも求めるが、どう見てもビルの防衛機能が働いて不審者を捕まえているだけなので、誰も助けには寄らない。
二分も経たずに警察が駆けつけ、不審者の身元を確認。前科持ちの性犯罪者だと判明するとスタンガンを撃ち込み、石の手から身柄を預かって連行した。
【バッファロービル八階 護衛詰所】
その様子を防犯システムで見物しながら、ユーシアは確認を取る。
「今のはビルの通常の機能? それとも、ギレアンヌさんだけの技?」
「おれだけのスキルだから、通常は直接出向いて尋問して逮捕して通報するように。あと、さん付けはいらない」
「全部警察に任せて、報告は即時? まとめて?」
「この程度なら、日報メールで箇条書き。手に余るようなら同僚に相談。非常時の連絡先は、フラウに。フラウが居なければ、ユリアナ様に。二人とも不在か連絡が取れなければ、個人の采配に任せる」
「相手の背景を調べた書類とか、性状の考察書とか、器物破損の言い訳書類とか、必要無い?」
「必要になったら、ユリアナ様が適当に処理するから、書かなくていい」
書類仕事の少なさに、ユーシアの目が輝く。
「適当で、いい、と?」
「アバウトかつ有能な上司に仕えるメリットは、最高だろ?」
「最高だよ!」
美少年忍者と眼鏡っ娘魔法使いが、バロム・クロスする。
この仕事場の緩さに気付いて歓喜する者同士のシンパシーが、二人に深めの絆を発生させた。
ギレアンヌとユーシアが、携帯電話を取り出してツイッターの相互フォロワーになる。
ギレアンヌとユーシアが即行で結託しているので、レリーが顔面蒼白に。
「…ユーシア。そもそも忍者って、ツイッターをしてもいいの?」
「SNSで迂闊な発言をするような人は、そもそも採用されないですよ、前職は」
「そうなんだあ」
「そうです」
レリーが、自分の中古携帯電話をかざし、自分のツイッターアカウントを晒す。
「私とも、相互フォロワーに…」
「チュートリアル仕事が、終わったら考えておくね」
「うーあー、仕方ないなあ」
「仕事でしょ。早くしよう」
「何です、屋上の仕返しですか? なんて自分勝手な!」
「十八時にリップとデートだから。間に合わせないと」
「自分勝手の極地!!」
レリーが、天を仰いで嘆き、無視される。
「早く」
容赦なく、ユーシアはチュートリアル仕事を急かす。
温泉のゲームセンターのような装いの詰め部屋の中央に根付く、防犯システムと連動しているノートパソコン台の前に座って寛いでいる濃紺のロングコートを着た女魔法使いが、自身の暇潰し(ツイッター閲覧)を止めて、ユーシアとレリーに注目する。
レリーやフラウがツイッターでユーシアの情報を拡散したせいか、顔を見せただけでニヤニヤと笑われた。
「よう。お前か、リップの恋人は。てっきりイマジナリーラヴァーだと思っていたのに。実在したとはな。ヒューヒュー」
冷やかしには寛容なので、ユーシアは女魔法使いに苦笑だけを返す。
「ユーシア・アイオライト。忍者です」
「ギレアンヌ・アッシマー。暇な時だけ詰めている魔法使いだ。ここに居る時だけは、頼って構わない」
クールアシメの髪型の下に、気短そうな目付きをした魔法使いは、初夏だというのに濃紺のロングコートを着たまま挨拶する。
「重装備ですね」
「当然。殺されたくない」
両手の魔道グローブと、両足の高価そうな魔導戦ブーツを見せるだけでなく、ロングコートの襟の奥に隠されたネックレスも見せる。
「忍者からの首斬り攻撃を防ぐ為のネックレスですね」
「ふっ。流石、現役の忍者。見覚えがあるな?」
「ええ、斬れないので、仕方なく頭蓋骨に直接…」
「待て、もういい! それ以上は、想像できるから、聞かせなくていい!」
「だって、頭も守らないと」
「これがある」
ギレアンヌは、かけている眼鏡を指差す。
「おお、こレは見落としていました。相当に高性能ですね」
ギレアンヌ・アッシマー(十四歳、黄土色のクールアシメ&黄金の瞳、土建系魔法使い)は、眼鏡を少しズラして、周囲に張り巡らせた不可視のバリアをチラ見せする。
「ゼロ距離で頭に牙突を喰らっても、致命傷は負わない自信がある」
「斎藤一を敵に回した時点で、アウトでしょ」
「採点が厳しいな」
ギレアンヌは、ユーシアとの会話を楽しむ。
レリーはニコニコとその様子を見ながら、内心でギレアンヌと話が合うユーシアに苛々する。
(くっそ~、気難しいギレアンヌには嫌われて邪険にされて、私に涙目で保護を訴える展開になると思ったのに~)
虫のいい夢想をしながら、レリーは会話のキリのいいところで、八階の解説に入る。
「ユーシア。八階のチュートリアル、始めるよ」
「はい、お願いします」
ギレアンヌが、ユーシアから少し離れて、レリーの仕事が終わるのを醒めた目で苛々と待つ。
「この部屋では自由に寛いでいいけれど、防犯システムとリンクした中央のノーパソにだけは気を付けて。バッファロービルの防犯防災警報は、ここが中央センターです」
「? 防災センターに該当する部屋は、地上階(一階)に設置するのが基本では?」
「え? そうなの?」
「自覚ないですか。ほら、警察や消防隊が到着してスムーズに活動を行うには、地上階に警報情報の集積装置が無いと、不便でしょ?」
「一階も八階も、似たようなものでしょ? 健康なら、一分で往復できるし」
レリーのいい加減さに、ユーシアより先にギレアンヌがキレた。
「そういう時は、情報を同期させたノートパソコンを一階のメイド喫茶で提供するから、防災に問題はありません、と説明するハズだろ、バカがっー」
言いながら、レリーの足を軽く踏む。
「火事になったら私だけ逃げ出して戻らない気だったから、うろ覚えだったわ。てへ」
照れ笑顔で誤魔化そうとするレリーに、ギレアンヌが追撃する。
「ほらな? 新人の研修をやらせると、そいつが本当に仕事を理解しているどうか、丸分かりなんだよ」
「査定されているのは、私の方?!」
「逃亡犯は、一生査定されんだよ。真面目に働け。お前にゃ無理だろうけど」
「パワハラ発言をされたから、人権団体に通報して圧力かけてもらいますね」
「やってみい」
「社会的に抹殺してくれるわ、この胃炎誘発魔法使いめ! あーはっはっはっは」
国際的逃亡犯が駆け込める人権団体など存在しない現実を無視して、レリーは高笑いを続ける。
「な? これがレリーの本性」
「うん、察してはいたよ」
ドSの本性を剥き出しにしがちなギレアンヌに対しても、ユーシアの態度は変わらない。前職で、もっと酷いドSを見ているからだろう。
そういう所に、ギレアンヌは居心地の良さを感じた。
「あ、ちょい待て。仕事」
ギレアンヌは、魔導眼鏡を通じて周囲の不審者を検知する。
ユーシア向けに、手近のモニターに視覚情報を同調させて映す。
バッファロービル一階横の従業員入り口に、打撃強化グローブを嵌めたままの男が待ち受けている。
目が尋常でなくギラついており、嫌らしい精気を放出している。
その不審者の目を一目見て、ユーシアは断言する。
「襲う気ですね。初犯じゃない」
「ようし、潰す」
ギレアンヌが、魔導グローブをはめた指をワキワキと動かす。
バッファロービルの表面が、アメンボが通った水面のように、さざなむ。
【バッファロービル一階横 従業員入り口】
人気のメイド喫茶店員の出待ちをしている不審な男を、ビルの壁から伸びた複数の石の手が、拘束しようとする。
男はボクシングを行い石の手を迎撃するが、四本破壊する間に十二本の手に四肢を掴まれて自由を失う。
土建系魔法使いにとっては、ビルそのものが武器であり迷宮であり城になる。
ギレアンヌ・アッシマーがバッファロービルに居る間に、襲撃が成功した事は無い。
ギレアンヌは石の手で男のカバンからビニールテープ、バタフライナイフ、アルコール度数の強い酒、手錠を確認し、警察に通報して後を任せる。
男は必死に手足の拘束を破壊しようと足掻き、周囲に助けも求めるが、どう見てもビルの防衛機能が働いて不審者を捕まえているだけなので、誰も助けには寄らない。
二分も経たずに警察が駆けつけ、不審者の身元を確認。前科持ちの性犯罪者だと判明するとスタンガンを撃ち込み、石の手から身柄を預かって連行した。
【バッファロービル八階 護衛詰所】
その様子を防犯システムで見物しながら、ユーシアは確認を取る。
「今のはビルの通常の機能? それとも、ギレアンヌさんだけの技?」
「おれだけのスキルだから、通常は直接出向いて尋問して逮捕して通報するように。あと、さん付けはいらない」
「全部警察に任せて、報告は即時? まとめて?」
「この程度なら、日報メールで箇条書き。手に余るようなら同僚に相談。非常時の連絡先は、フラウに。フラウが居なければ、ユリアナ様に。二人とも不在か連絡が取れなければ、個人の采配に任せる」
「相手の背景を調べた書類とか、性状の考察書とか、器物破損の言い訳書類とか、必要無い?」
「必要になったら、ユリアナ様が適当に処理するから、書かなくていい」
書類仕事の少なさに、ユーシアの目が輝く。
「適当で、いい、と?」
「アバウトかつ有能な上司に仕えるメリットは、最高だろ?」
「最高だよ!」
美少年忍者と眼鏡っ娘魔法使いが、バロム・クロスする。
この仕事場の緩さに気付いて歓喜する者同士のシンパシーが、二人に深めの絆を発生させた。
ギレアンヌとユーシアが、携帯電話を取り出してツイッターの相互フォロワーになる。
ギレアンヌとユーシアが即行で結託しているので、レリーが顔面蒼白に。
「…ユーシア。そもそも忍者って、ツイッターをしてもいいの?」
「SNSで迂闊な発言をするような人は、そもそも採用されないですよ、前職は」
「そうなんだあ」
「そうです」
レリーが、自分の中古携帯電話をかざし、自分のツイッターアカウントを晒す。
「私とも、相互フォロワーに…」
「チュートリアル仕事が、終わったら考えておくね」
「うーあー、仕方ないなあ」
「仕事でしょ。早くしよう」
「何です、屋上の仕返しですか? なんて自分勝手な!」
「十八時にリップとデートだから。間に合わせないと」
「自分勝手の極地!!」
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「早く」
容赦なく、ユーシアはチュートリアル仕事を急かす。
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