大河ドラマで平泳ぎ どうする家康

九情承太郎

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豊臣方の世論「家康は、切手をべろりと舐めるんだ」

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(2023年11月26日 第45回「二人のプリンス」視聴後)

 秀頼、やりおるわ。
 家康に一杯喰わせて、世論を
「徳川って、陰険で慇懃無礼だよね~」
「家康、チョベリバ~」
「家康は、切手をべろりと舐めるんだ」
 に誘導しおった。
 これまで、受動的な悲劇のプリンス扱いだったのに、秀吉の狡猾さを受け継いだラスボス級のキャラとして描かれていて、新鮮。

 そして秀忠、らしさ全開。
「父上の死後は、凡庸な自分には、誰も付いてきませんよ! 秀頼に靡きますよ!
(意訳・父上が存命なうちに、秀頼ぶっ殺してよ、パパ)」
 自分の凡庸さを逆手に取って、家康を煽るとはね。
 この前向きな陰険さ、まさに秀忠。
 その性質を「俺に似ている」と太鼓判を押してあげる家康も、大概だね(笑)
 豊臣陣営が見損なっているのは、この親子の「前向きな陰険さ」なんだよね。
 戦国時代を生き抜くために、弱小大名が持たねばならなかった性根を、恵まれ過ぎている貴種の母子は、充分に理解しなかった。
 一つの家を取り潰す為に、武家が何処まで念入りに準備して実行するか。
 この理解の差が、せっかく豊臣に集結した武将たちとの間に溝を生み、休戦協定で致命的なミスをするに至る。
 って、ネタバレになるから、ここまで。

 
 今回は、これまでにいたしとうございます。
 アテブレーべ、オブリガード



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