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マーメイド
並木道と彼
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死んでしまえ。死んでしまえ。
「……る、瑠華と仲良いだなんて知らなかったな」
仲が良いというか、明らかに恋人だ。
わたしの妹と、わたしが好きな人は、わたしに隠れて恋人だったんだ。
マナーモードにしたスマホのように小刻みに振動する手で、生徒手帳を侑李くんに差し出す。
侑李くんは、さっきまでの表情とは売って変わり、口にきゅっと力を入れて微笑む。でも、目はさっきのよに見開かれているままで笑えていなかった。
いつも完璧な侑李くんに隙がある。それほどに彼にとって秘密にしたかったってことだ。
どうせなら、たいしたことじゃないよと完璧に笑ってほしかった。
「拾ってくれて、ありがとう」と生徒手帳を受け取る侑李くんに、「どういたしまして」と笑顔で言おう。
いつものように天使のように微笑む瑠華を思い浮かべて、これをコピーしようと口角に力を入れる。
あれ? おかしい。
頬が鉛のように重い。
普段なら力を入れると重力に逆らって頬が上がるのに、顔の一部とは思えないほど重い頬はびくともしない。
侑李くんに好かれたい一心でつくった仮面が、たった今、硝子が地面に落ちたときのような音を立てて、割れてしまった。
それはもう可愛くて、分厚い仮面だった。
分厚いくせに、初恋は叶わないと知るだけであっけなく割れた。
頼りない仮面なのに、わたしはこれがないと笑えない。
視界が膜を張ったように、ぼやける。地面が白くくすんでいる。
どんな顔して侑李くんのことを見ればいいのかわからない。
「――ごめんなさい」
コンテストが始まる40分前、午前9時20分。
わたしは会場を飛び出した。侑李くんが「待って!」と、珍しく叫ぶ声が聞こえた。わたしは初めて侑李くんのことを無視した。
あんなにも入るとき緊張した入り口から、なんのためらいもなく外に出た。
多くの人が会場へと入っていくのに、人気の無い場所を求めてわたしだけそれに逆らっている。
人が踏んでいるとは思えないほど、綺麗なレンガが敷き詰められた地面を走る。大通りではない人通りが少ない方へと進んでいくと、だんだん地面も汚れてきた。
やがて話し声も足音も聞こえないくなり、辺りを見渡すと折れそうなほど細い一本の木が生えていた。
その下にはカピカピに乾いた鳥の糞がついているベンチがあった。
足が疲れていたので、わたしは仕方なく、その汚いベンチのなるべく綺麗なところに腰掛けた。
どうやらここは古びた広場で、近くには何もない。
目を細めて遠くを見ると、公衆トイレのようなものが見えるくらいだ。
思い返せば、最初から侑李くんは透明人間のように存在感のないわたしの名前を知っていた。
わたしが手入れしていた花壇が好きだから名前を知っていただなんて、よく考えたらおかしい。
瑠華の恋人だったから、わたしの名前を知っていただけだったんだ。そういえば、わたしの家も知ってたな。
デートのときわたしが妹の服を着て褒めてくれたのも、わたしが妹の真似をして笑ったとき褒めてくれたのも、わたしを可愛くさせようとしていたのも、全て瑠華と重ねていただけだったんだ。
――引っ込みかけていた涙がまた込み上げてきた。
セーターの裾で涙を拭いたとき、誰かが砂を踏む音がした。
「おい、めちゃくちゃ探したぞ」
足音の主は、マラソン直後のように酸素を求める梓さんだった。
無言で三秒ほど見つめ合っていたが、逃げてきてしまたわたしは何と言葉を返せばいいのか分からず、視線をまた地面に逸らした。
「お前が好きな男は、お前以外の女が好きだった。
しかも、それがお前の妹だった。そりゃ複雑だよな」
写真を見て視覚で傷ついたのに、真実を改めて言われたら聴覚でも傷ていてしまう。
もう既に満身創痍だというのに、梓さんは容赦なく、わたしの心を土足で踏みにじっていく。
「それでも、逃げ出すのは無責任だ」
「そんなこと知ってます。
でも、わたしもう笑えないんです。
侑李くんに妹と重ねられていると知って、笑えなくなってしまったんです」
こんな状態のわたしが出場したって、優勝できないから意味がない。
宝石のようにキラキラした笑顔を振りまく女の子がたくさんいる中で、わたしだけ失恋した恨みを晴らすかのように客席と審査員を睨みつけることになる。
「お前だって、妹と自分を重ねてただろ?」
心臓を銃で撃たれたかのような衝撃だった。
そんなことないと否定したかったのに、脳裏に妹の笑った顔が浮かんでそうできなかった。わたしはいつも妹の笑顔をコピーして、貼り付けしていたのだから。
ーーああ、妹の真似をして、妹になりきることを望んだのに、侑李くんに妹と重ねられてると知った途端、傷つくだなんてとんだ矛盾だ。
「スタジオでコンテストの写真を撮るとき見せたお前の笑顔、どっかで見たことあるなーと思ったら、まさか侑李の元カノだったとは」
「よくわたしが誰かの真似をしたって、わかりましたね」
「わかるさ。
ずっと見てきたお前の笑顔がいつもと違ったんだから」
知らなかった。
偽物の笑顔をしたことに気付くくらい梓さんが、わたしのことをしっかりと見てくれていたなんて。
「無理矢理、笑わなくていいんじゃねえか?
もともとお前の良さは、あの媚びた笑顔にはない。
侑李のことも、審査員のことも睨みつけてこいよ。
今のお前を表現してみろ」
「でも、笑わないモデルってどうなのでしょうか……」
「昔話のマーメイドだって失恋してんだぜ?
だから、幸せそうにニコニコしてなくなって平気だ。笑うことが美しさの全てじゃない。
侑李を見返すまたとないチャンスだぜ? ステージに立って、妹と重ねた侑李を見返してこい」
侑李くんを見返すために、自分を披露する。なんだが肩が軽くなった。
可愛い私で舞台に立たなきゃいけないのなら、今の状態じゃ到底無理そうだけど、ありのままの笑えない私で許されるのなら、きっとステージに立てる。
「わたし、この初恋をステージで表現してきます」
わたしがこう言うことを知っていたかのように梓さんは少しも驚かなかった。代わりに少しだけ口で弧を描いた。
「……る、瑠華と仲良いだなんて知らなかったな」
仲が良いというか、明らかに恋人だ。
わたしの妹と、わたしが好きな人は、わたしに隠れて恋人だったんだ。
マナーモードにしたスマホのように小刻みに振動する手で、生徒手帳を侑李くんに差し出す。
侑李くんは、さっきまでの表情とは売って変わり、口にきゅっと力を入れて微笑む。でも、目はさっきのよに見開かれているままで笑えていなかった。
いつも完璧な侑李くんに隙がある。それほどに彼にとって秘密にしたかったってことだ。
どうせなら、たいしたことじゃないよと完璧に笑ってほしかった。
「拾ってくれて、ありがとう」と生徒手帳を受け取る侑李くんに、「どういたしまして」と笑顔で言おう。
いつものように天使のように微笑む瑠華を思い浮かべて、これをコピーしようと口角に力を入れる。
あれ? おかしい。
頬が鉛のように重い。
普段なら力を入れると重力に逆らって頬が上がるのに、顔の一部とは思えないほど重い頬はびくともしない。
侑李くんに好かれたい一心でつくった仮面が、たった今、硝子が地面に落ちたときのような音を立てて、割れてしまった。
それはもう可愛くて、分厚い仮面だった。
分厚いくせに、初恋は叶わないと知るだけであっけなく割れた。
頼りない仮面なのに、わたしはこれがないと笑えない。
視界が膜を張ったように、ぼやける。地面が白くくすんでいる。
どんな顔して侑李くんのことを見ればいいのかわからない。
「――ごめんなさい」
コンテストが始まる40分前、午前9時20分。
わたしは会場を飛び出した。侑李くんが「待って!」と、珍しく叫ぶ声が聞こえた。わたしは初めて侑李くんのことを無視した。
あんなにも入るとき緊張した入り口から、なんのためらいもなく外に出た。
多くの人が会場へと入っていくのに、人気の無い場所を求めてわたしだけそれに逆らっている。
人が踏んでいるとは思えないほど、綺麗なレンガが敷き詰められた地面を走る。大通りではない人通りが少ない方へと進んでいくと、だんだん地面も汚れてきた。
やがて話し声も足音も聞こえないくなり、辺りを見渡すと折れそうなほど細い一本の木が生えていた。
その下にはカピカピに乾いた鳥の糞がついているベンチがあった。
足が疲れていたので、わたしは仕方なく、その汚いベンチのなるべく綺麗なところに腰掛けた。
どうやらここは古びた広場で、近くには何もない。
目を細めて遠くを見ると、公衆トイレのようなものが見えるくらいだ。
思い返せば、最初から侑李くんは透明人間のように存在感のないわたしの名前を知っていた。
わたしが手入れしていた花壇が好きだから名前を知っていただなんて、よく考えたらおかしい。
瑠華の恋人だったから、わたしの名前を知っていただけだったんだ。そういえば、わたしの家も知ってたな。
デートのときわたしが妹の服を着て褒めてくれたのも、わたしが妹の真似をして笑ったとき褒めてくれたのも、わたしを可愛くさせようとしていたのも、全て瑠華と重ねていただけだったんだ。
――引っ込みかけていた涙がまた込み上げてきた。
セーターの裾で涙を拭いたとき、誰かが砂を踏む音がした。
「おい、めちゃくちゃ探したぞ」
足音の主は、マラソン直後のように酸素を求める梓さんだった。
無言で三秒ほど見つめ合っていたが、逃げてきてしまたわたしは何と言葉を返せばいいのか分からず、視線をまた地面に逸らした。
「お前が好きな男は、お前以外の女が好きだった。
しかも、それがお前の妹だった。そりゃ複雑だよな」
写真を見て視覚で傷ついたのに、真実を改めて言われたら聴覚でも傷ていてしまう。
もう既に満身創痍だというのに、梓さんは容赦なく、わたしの心を土足で踏みにじっていく。
「それでも、逃げ出すのは無責任だ」
「そんなこと知ってます。
でも、わたしもう笑えないんです。
侑李くんに妹と重ねられていると知って、笑えなくなってしまったんです」
こんな状態のわたしが出場したって、優勝できないから意味がない。
宝石のようにキラキラした笑顔を振りまく女の子がたくさんいる中で、わたしだけ失恋した恨みを晴らすかのように客席と審査員を睨みつけることになる。
「お前だって、妹と自分を重ねてただろ?」
心臓を銃で撃たれたかのような衝撃だった。
そんなことないと否定したかったのに、脳裏に妹の笑った顔が浮かんでそうできなかった。わたしはいつも妹の笑顔をコピーして、貼り付けしていたのだから。
ーーああ、妹の真似をして、妹になりきることを望んだのに、侑李くんに妹と重ねられてると知った途端、傷つくだなんてとんだ矛盾だ。
「スタジオでコンテストの写真を撮るとき見せたお前の笑顔、どっかで見たことあるなーと思ったら、まさか侑李の元カノだったとは」
「よくわたしが誰かの真似をしたって、わかりましたね」
「わかるさ。
ずっと見てきたお前の笑顔がいつもと違ったんだから」
知らなかった。
偽物の笑顔をしたことに気付くくらい梓さんが、わたしのことをしっかりと見てくれていたなんて。
「無理矢理、笑わなくていいんじゃねえか?
もともとお前の良さは、あの媚びた笑顔にはない。
侑李のことも、審査員のことも睨みつけてこいよ。
今のお前を表現してみろ」
「でも、笑わないモデルってどうなのでしょうか……」
「昔話のマーメイドだって失恋してんだぜ?
だから、幸せそうにニコニコしてなくなって平気だ。笑うことが美しさの全てじゃない。
侑李を見返すまたとないチャンスだぜ? ステージに立って、妹と重ねた侑李を見返してこい」
侑李くんを見返すために、自分を披露する。なんだが肩が軽くなった。
可愛い私で舞台に立たなきゃいけないのなら、今の状態じゃ到底無理そうだけど、ありのままの笑えない私で許されるのなら、きっとステージに立てる。
「わたし、この初恋をステージで表現してきます」
わたしがこう言うことを知っていたかのように梓さんは少しも驚かなかった。代わりに少しだけ口で弧を描いた。
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