身投げ女は異世界で今度はダガーを投げる。
大和から来た王子の目に留まり、伽としてこの地の豪族の娘イワワカは召し出される。
身籠った彼女の産んだ子は女の子であった。
時を同じくして帝になった王子は、彼女を大和に呼び寄せるが、女の子は要らぬ為国元へ残すように通達して来た。
やがて大和へとイワワカを乗せた船団は、カラト水道の手前で嵐にみまわれる。
這々の体で水道の良港に着き、風待ちをすると翌日には晴れたので、船団は出港するもオオハタの瀬戸で再び嵐にみまわれた。
昨日の嵐で既に海神に人身御供を投げ入れた一行は、あろうことかイワワカを人身御供として海に落としたのだ。
大和へ着いた彼等は帝にはイワワカが嵐を鎮める為に、渦潮に身を投げたと説明した。
帝は大変悲しんだが、これによりイワワカは聖女の様に崇められた。
瀕死の彼女を助けたその手は神の手であった。
しかし彼女は助からず、憐れんだ神は彼女を異世界の神へと託した。
異世界の神ウニャンコポは彼女の魂を、スラムで死産寸前の子に移す。
そして彼女に加護を与え復活させた。
末端の神であるヌンビルはある日、創造神ウニャンコポからスラムで産み捨てられた孤児を託される。
ヌンビルは地上に降りその子を拾い上げると、その町から城壁の外の森へと転移した。
数年間ヌンビルに育てられたイワワカは、既に十二歳となりこの世界の冒険者ギルドに登録出来る様に成っている。
そしてヌンビルに会いに来た他の末端の神々にも愛されていた。
だけど十二に成れば独り立ちしないといけないと、昔からお父(ヌンビル)に言われてきた。
『ウニャンコボ様も酷いのう。この子をもう一人で行かせと言うのか』
『元々あの方とはそういう約束じゃ』
『妾も他の神も心配じゃ』
『仕方ないのじゃ。その約束で育てたからのう』
『わしゃ納得でけんで』
『このヌンビルも手放したくない無い。しかし約束は約束でな。仕方ないから俺の加護を与えようと思う』
『なら、妾もじゃ』
『わしもじゃ』
そうして末端の神達ではあるが6つの神の加護が新たにイワワカに与えられた。
創造の加護(金と運と創造魔法)
愛と慈しみの加護(癒えの魔法)
火の加護(火魔法 小)
水の加護(水魔法 小)
風の加護(風魔法 小)
地の加護(大地の魔法 小)
空の加護(空間の魔法 小)
貨幣は原則として創造してはならない。
命も原則として創造してはならない。
また創造魔法は乱用してはならない。(これは創造神が決める)
ヌンビルからはこれに反するものは、基本創れない事をきつく教えられている。
そうして六神に見送られ、新たなイワワカは生まれた町へと向かった。
身籠った彼女の産んだ子は女の子であった。
時を同じくして帝になった王子は、彼女を大和に呼び寄せるが、女の子は要らぬ為国元へ残すように通達して来た。
やがて大和へとイワワカを乗せた船団は、カラト水道の手前で嵐にみまわれる。
這々の体で水道の良港に着き、風待ちをすると翌日には晴れたので、船団は出港するもオオハタの瀬戸で再び嵐にみまわれた。
昨日の嵐で既に海神に人身御供を投げ入れた一行は、あろうことかイワワカを人身御供として海に落としたのだ。
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帝は大変悲しんだが、これによりイワワカは聖女の様に崇められた。
瀕死の彼女を助けたその手は神の手であった。
しかし彼女は助からず、憐れんだ神は彼女を異世界の神へと託した。
異世界の神ウニャンコポは彼女の魂を、スラムで死産寸前の子に移す。
そして彼女に加護を与え復活させた。
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ヌンビルは地上に降りその子を拾い上げると、その町から城壁の外の森へと転移した。
数年間ヌンビルに育てられたイワワカは、既に十二歳となりこの世界の冒険者ギルドに登録出来る様に成っている。
そしてヌンビルに会いに来た他の末端の神々にも愛されていた。
だけど十二に成れば独り立ちしないといけないと、昔からお父(ヌンビル)に言われてきた。
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『元々あの方とはそういう約束じゃ』
『妾も他の神も心配じゃ』
『仕方ないのじゃ。その約束で育てたからのう』
『わしゃ納得でけんで』
『このヌンビルも手放したくない無い。しかし約束は約束でな。仕方ないから俺の加護を与えようと思う』
『なら、妾もじゃ』
『わしもじゃ』
そうして末端の神達ではあるが6つの神の加護が新たにイワワカに与えられた。
創造の加護(金と運と創造魔法)
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水の加護(水魔法 小)
風の加護(風魔法 小)
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貨幣は原則として創造してはならない。
命も原則として創造してはならない。
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ヌンビルからはこれに反するものは、基本創れない事をきつく教えられている。
そうして六神に見送られ、新たなイワワカは生まれた町へと向かった。
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