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第1章 ジャパン・レーシング・エトランゼコネクション
其の5 普通にヴィクトリア組だよね~
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今回はヴィクトリアマイル組が多い。
流石にG1組は格が違う。
ここを使って札幌記念(G2)てのもいるだろうが、それでも相手になる訳で。
ならしでも強いのがコイツラだ。
そんな事を思いながら夜警を終えた俺は寝る。
ウレタンの付いたレジャーシートだから、少し下を均せばそんなに痛くない。
明日はいよいよシルトーンの町だ。
翌朝シルトーンへ向け俺等は出発した。
ここまで全く順調で魔物さえ襲って来なかった。
出来たら魔物も盗賊も出て欲しくは無いけどね。
俺達は夕方シルトーンに入る事が出来た。
馬車は商会に留置、明日荷下ろしするらしい。
俺達護衛も今回は商会の建物に泊まる。
馭者や馬子達は忙しい。
馬車から外し厩舎へ、そして飲水に飼い葉果ては水洗いにブラッシング。
そして馬蹄の土取等をしてから夕食だ。
俺達よりしんどそうだな。
俺達護衛は直ぐに身体を井戸で拭き、夕食をする。
肉と野菜の炒め物にパンとスープ、そしてエールが一杯付いた。
エールは常温で味と香りを楽しむ。
俺は後でこっそり缶ビールを頂くけどな、うひっひひ。
そう思ってた。
ハイ、朝まで寝てましたよ。
思いの外護衛は疲れるのだなとしみじみ知った。
くっそ朝から缶ビール行くかと思ってたら、荷物の積み下ろしを手伝ってくれないかと頼まれた。
銀貨一枚(五千円くらい)出ると聞いて、手揉みで承諾。
慣れないことをしたので疲れた。
俺達より商会の人のほうが強くねえか?。
荷物の積み下ろしとは、そう思わせる作業だった。
でも真っ当に働くのは気持ちが良い。
「すいませんね、ちょっと人手が足りなくて、申し訳ありません」
「いえいえソ···」
「ソファーナです」
「ああ、ソファーナさん、護衛の緊張で身体が硬くなってましたから丁度良かったです。手間賃も貰えましたし」
「そう言って頂くと助かりますわ。
後は昨晩お伝えしました通り、明後日の朝にヨードに向かって戻りますから、よろしくお願いしますね」
「ハイ、勿論です」
「では今からと明日一日ごゆっくりしてください」
「はいゆっくりさせて頂きます」
そうして俺は今からゆっくりシルトーンの町を散策する事にした。
明日は土曜日なので競馬場施設で、色々な物を買い揃えたい。
もしもの為にPETの水が何ケースかいるし、(飼い葉は街道脇の草で良いが、馬は割と水には敏感なのだ)カップ麺とかも買っとくかな。
もちろん馬券もね。
今回はお駄賃の銀貨一枚が使える。
ウヒヒヒ。
競馬場の食堂やコンビニそして自販機等である程度は備蓄している。
しかし何が起こるか分からない世界なので、干し肉や乾パンに黒パン革袋(水筒)を買っておく。
あと新鮮な野菜に塩と胡椒、それに投擲ダガーを2本買った。
ダガーもダイカスト(鋳造の型)製。
そして商会の部屋に戻ると(個室なので助かる)予想をする。
《クイーンステークス予想》
▲スタニングローズ
○ドゥアイズ
◎ウンブライル
△ウインピクシス
✕イフェオン
✕アルジーヌ
✕コンクシェル
✕モリアーナ
14頭中8頭に印を付けてしまった。
今回は例年と違いレベルが高い。
ウインピクシスは去年の2着馬だが人気にはならない筈。
それは去年より強い馬が多いから。
複勝率なら断然アルジーヌだけど、使ってきたレースが違うから本命に出来ない。(3勝馬のレースとG1を一緒は無理)
ただしバンブーメモリーの安田記念みたいな事も有る。(当時のバンブーは準オープン馬の身でG1を勝ったので、杉本清アナが、『これは驚きました』と実況したのを覚えている)
昔は、未勝利・500万下・900万下・1600万下→オープンである。
条件クラスの馬がG1を勝つのは並大抵の事ではない。
アルジーヌがこのG3を勝てるかと言うと、大変疑問だ。
ダート競走になると、それは更に顕著に表れる。
競走馬にはピークと言うものがある。
これは人間にも同じで、水泳の岩崎さんがその後全くオリンピックに出て来なかったのは、14歳の時の体躯が水泳に適していたからだと思える。
競馬界なら早熟と言われる。
成長すると骨格が変わり逆にスピードが落ちたりする為だ。
後は、レース数の限界。
個体によって違うが、30戦以上になると限界に近づく。
マラソンの高橋尚子さんが良い例だろう。
あの時の金メダルがピークだったので、それ以上のレース数は限界に近付いたと思える。
原則的に人も馬も最後には自分の体を、自ら守ろうとする働きが有る。
女性が長生きなのも、一姫二太郎なのもこれに起因する。
もう一つの見処は、アルジーヌとイフェオンのどちらに西村騎手が乗るかだ。
イフェオンは西村騎手のお手馬。
多分こちらだと思うが···。
そう予想して、俺は少し笑ってしまった。
また旨味の無いレースをやるのか。
そう、オッズ割れの点数が多く見返りが少ない。
そんなレースななりそうなのだ。
仕方無い、ウンブライル頭で流そう。
お金の無い俺は、それ一択しか無いのだよ諸君。
これなら銀貨1枚でお釣りが来るし。
(因みに30点である)
ウンブライル2枠2番、「これは、勝った!!」。
流石にG1組は格が違う。
ここを使って札幌記念(G2)てのもいるだろうが、それでも相手になる訳で。
ならしでも強いのがコイツラだ。
そんな事を思いながら夜警を終えた俺は寝る。
ウレタンの付いたレジャーシートだから、少し下を均せばそんなに痛くない。
明日はいよいよシルトーンの町だ。
翌朝シルトーンへ向け俺等は出発した。
ここまで全く順調で魔物さえ襲って来なかった。
出来たら魔物も盗賊も出て欲しくは無いけどね。
俺達は夕方シルトーンに入る事が出来た。
馬車は商会に留置、明日荷下ろしするらしい。
俺達護衛も今回は商会の建物に泊まる。
馭者や馬子達は忙しい。
馬車から外し厩舎へ、そして飲水に飼い葉果ては水洗いにブラッシング。
そして馬蹄の土取等をしてから夕食だ。
俺達よりしんどそうだな。
俺達護衛は直ぐに身体を井戸で拭き、夕食をする。
肉と野菜の炒め物にパンとスープ、そしてエールが一杯付いた。
エールは常温で味と香りを楽しむ。
俺は後でこっそり缶ビールを頂くけどな、うひっひひ。
そう思ってた。
ハイ、朝まで寝てましたよ。
思いの外護衛は疲れるのだなとしみじみ知った。
くっそ朝から缶ビール行くかと思ってたら、荷物の積み下ろしを手伝ってくれないかと頼まれた。
銀貨一枚(五千円くらい)出ると聞いて、手揉みで承諾。
慣れないことをしたので疲れた。
俺達より商会の人のほうが強くねえか?。
荷物の積み下ろしとは、そう思わせる作業だった。
でも真っ当に働くのは気持ちが良い。
「すいませんね、ちょっと人手が足りなくて、申し訳ありません」
「いえいえソ···」
「ソファーナです」
「ああ、ソファーナさん、護衛の緊張で身体が硬くなってましたから丁度良かったです。手間賃も貰えましたし」
「そう言って頂くと助かりますわ。
後は昨晩お伝えしました通り、明後日の朝にヨードに向かって戻りますから、よろしくお願いしますね」
「ハイ、勿論です」
「では今からと明日一日ごゆっくりしてください」
「はいゆっくりさせて頂きます」
そうして俺は今からゆっくりシルトーンの町を散策する事にした。
明日は土曜日なので競馬場施設で、色々な物を買い揃えたい。
もしもの為にPETの水が何ケースかいるし、(飼い葉は街道脇の草で良いが、馬は割と水には敏感なのだ)カップ麺とかも買っとくかな。
もちろん馬券もね。
今回はお駄賃の銀貨一枚が使える。
ウヒヒヒ。
競馬場の食堂やコンビニそして自販機等である程度は備蓄している。
しかし何が起こるか分からない世界なので、干し肉や乾パンに黒パン革袋(水筒)を買っておく。
あと新鮮な野菜に塩と胡椒、それに投擲ダガーを2本買った。
ダガーもダイカスト(鋳造の型)製。
そして商会の部屋に戻ると(個室なので助かる)予想をする。
《クイーンステークス予想》
▲スタニングローズ
○ドゥアイズ
◎ウンブライル
△ウインピクシス
✕イフェオン
✕アルジーヌ
✕コンクシェル
✕モリアーナ
14頭中8頭に印を付けてしまった。
今回は例年と違いレベルが高い。
ウインピクシスは去年の2着馬だが人気にはならない筈。
それは去年より強い馬が多いから。
複勝率なら断然アルジーヌだけど、使ってきたレースが違うから本命に出来ない。(3勝馬のレースとG1を一緒は無理)
ただしバンブーメモリーの安田記念みたいな事も有る。(当時のバンブーは準オープン馬の身でG1を勝ったので、杉本清アナが、『これは驚きました』と実況したのを覚えている)
昔は、未勝利・500万下・900万下・1600万下→オープンである。
条件クラスの馬がG1を勝つのは並大抵の事ではない。
アルジーヌがこのG3を勝てるかと言うと、大変疑問だ。
ダート競走になると、それは更に顕著に表れる。
競走馬にはピークと言うものがある。
これは人間にも同じで、水泳の岩崎さんがその後全くオリンピックに出て来なかったのは、14歳の時の体躯が水泳に適していたからだと思える。
競馬界なら早熟と言われる。
成長すると骨格が変わり逆にスピードが落ちたりする為だ。
後は、レース数の限界。
個体によって違うが、30戦以上になると限界に近づく。
マラソンの高橋尚子さんが良い例だろう。
あの時の金メダルがピークだったので、それ以上のレース数は限界に近付いたと思える。
原則的に人も馬も最後には自分の体を、自ら守ろうとする働きが有る。
女性が長生きなのも、一姫二太郎なのもこれに起因する。
もう一つの見処は、アルジーヌとイフェオンのどちらに西村騎手が乗るかだ。
イフェオンは西村騎手のお手馬。
多分こちらだと思うが···。
そう予想して、俺は少し笑ってしまった。
また旨味の無いレースをやるのか。
そう、オッズ割れの点数が多く見返りが少ない。
そんなレースななりそうなのだ。
仕方無い、ウンブライル頭で流そう。
お金の無い俺は、それ一択しか無いのだよ諸君。
これなら銀貨1枚でお釣りが来るし。
(因みに30点である)
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