29 / 35
第29話 敵地潜入
しおりを挟む
星空がとても美しい。観てるだけで、吸いこまれそうな気がするくらい。美山はそんな夜空の下、ダイビングスーツに身を包むと、海に潜って島に向かった。
海夢と釘谷も同じ姿で一緒に泳いだ。 浜辺にたどりついた3名は暗視スコープを顔に装着した。周囲は漆黒の暗闇で、島にある建物に、わずかの明かりが見える程度だ。
聞こえるのは、浜辺に寄せる波の音だけである。どこかからひょっこり幽霊やゾンビが出てきても、おかしくないようなシチュエーションだ。
潮の臭いが鼻をくすぐる。こんな状況じゃなかったら、むしろロマンティックな夜に思えたかもしれない。
美山は一緒に持ってきた強化プラスチック製のバッグからマシンガンを取りだした。濡れないよう中にしまっておいたのだ。
足ビレを外し、軍用に作られた靴に履きかえる。いつでも撃てるよう機関銃を構えた。そして足音を立てぬよう、建物に近づいてゆく。
彼らがどのくらい用心してるかわからないが、ここが周囲から隔絶した孤島なので、かなり油断してるのではあるまいか。
希望的観測かもしれないが、美山はそれに賭けていた。
予想に反し厳重な警戒をしてるなら、さっと逃げるだけの話だ。
充分な準備をしてから出直すという選択肢もあるが、その間に盗まれたものを島外に運ばれる可能性があるので、のんびり構えてられない。
いきあたりばったりだが、他に方法が見つからなかった。そもそもこの島のどこに現ナマや王冠があるのかもわからないがしかたない。
「やっぱ、おれの出番だな」
宣言したのは釘谷だ。
「このまま島をうろうろしてても、どこに現ナマや王冠があるのか見当もつかん。一発花火をぶちあげて敵さんをおびきだすしかねえ」
釘谷の指示で3人は手わけして、島内の南側の地面や岩に爆弾をしかけた。そしてかれらは爆弾からじゅうぶん離れた島の東側に避難する。
ちなみに建物は、島の北側にあった。3人が潜む位置からは、右側に建造物が、左側に爆弾をしかけた場所が見渡せる。
3人は全員耳栓をして、暗視ゴーグルを一旦外し、代わりに軍事用に開発された特殊なサングラスをかけて、物陰に隠れた。
「全員爆弾の方をまともに見るなよ。耳栓もちゃんとしただろうな。耳栓の上から手で耳を抑えておけ」
釘谷は確認して、他の2名が返事をしてから遠隔操作のスイッチをオンにする。耳栓をして、さらに手で塞いでも、耳を聾する轟音が響き渡った。
地面を振動が走りぬけ、地震でも起きたようである。
しばらくして爆破した左の方を見ると漆黒の闇にオレンジ色の炎が燃えあがっていた。
一方右に見える北側の建物は、照明の消えていた窓という窓に、次々と明かりが点る。
やがてさわがしいサイレン音が右の方から聞こえてくる。建物の出入り口から次々に男達が現れた。
窓から漏れる明かりに照らしだされた彼らは皆屈強な体つきの者ばかりで、手にマシンガンを構えている。
消火器や消火栓のホースを抱えている者もいた。美山達は両腕に構えた機関銃の狙いを敵の集団に向かって定め、トリガーを引く。
騒音と、激しい振動と共に銃弾が放たれた。その弾丸が当たった男達は次々に地面へ倒れはじめた。
やがてこちらの動きに気づいた一部の敵が、自分達の機関銃を構えて反撃してきた。こうるさい銃声と共に、無数の弾丸が飛んでくる。
4人の侵入者は岩陰に隠れて、鉛のスコールをやりすごした。
ここの海岸には、身を隠すのに手ごろな岩があっちへ1つ、こっちへ1つとたくさん散らばっているのがありがたい。
釘谷が何か言ったようだが、騒々しくて聞きとれなかった。やがて島内のいくつかのサーチライトが点灯する。
美山はすぐさま機関銃でライトを狙い、1つずつ破壊していった。ガラスの砕ける音が、夜のしじまに鳴り響く。
その間にも、他の2人と敵との間で激しい撃ちあいが続いており、敵は次々と倒れていった。最初から岩陰に潜んだこちらが有利なのだ。
向こうは暗視スコープを使ってないらしく、ちゃんと狙って撃ってるようではない。突然の襲撃に、かなり混乱しているようだ。
やがて敵の姿が見えなくなり、向こうから撃ってくる音が静まった。しばらくその場を静寂が支配する。
他にも敵が潜んでいるのか、それともすでに出つくしたのか、判断がつかぬ。美山は這いつくばりながら、右のほうにある建物に向かって前進した。
前方から聞くも無残なうめき声が聞こえてくる。そちらに向かって這ってゆくと敵の1人があおむけに倒れており、苦痛に顔を歪ませていた。
美山は倒れている男のこめかみに、マシンガンの銃口を突きつける。
「おれの声が聞こえるか」
倒れた男は苦しそうにうなずいた。
「王冠と現金の居所を言え」
「そんなの知らねえ」
美山は血まみれになった男の腹にエルボーを食らわせた。次の瞬間、やられた方は聞く者を凍りつかせるような悲鳴をあげた。
「痛い目にあいたくなければ、素直に吐くんだ」
「ち、地下の金庫だ。王冠も現金も地下の金庫に納めてある」
男は息も絶え絶えに答えた。さすがにこんな屈強そうな男でも、肉体の苦痛には勝てないようだ。
「暗証番号は知らないのか」
「おれは下っ端だ……そんなのわからねえ」
男は話すのもつらそうだ。
「貴様は誰に雇われてる」
「雇い主が誰なのかは知らねえ。兄貴分の井口さんの命令で、ここへ来ただけだ。兄貴の指示で、この島にある王冠と現金を守るように言われたのよ……。もしかするとミスティー・ナイツが襲ってくるかもしれないってな。その時は、相手をぶっ殺してでも撃退しろとのお達しだった……王冠と現金がどういう謂れのある物なのかも聴いてねえ。兄貴は、余計な詮索を嫌うから」
男はかなり苦しそうだ。息があがって、声も次第にかすれていった。ちょうどそこへ建物の出入口から、機関銃を持った男達が駆け足で登場する。
奴らが撃ってくる前に、美山は咄嗟に、近くの岩陰に身を潜めた。
敵の撃った機関銃の弾丸は、さっきまで美山が尋問していた男にも命中する。どうやら今の銃撃で、井口とかいう男の弟分は完全に死んだようである。
呼吸の音が聞こえなくなった。美山は岩陰から機関銃を建物の入口の方へ乱射した。
敵の1人に当たったらしく、聞くのが耐えがたい叫び声をあげながら、男の1人が地面に倒れる。
腹ばいになりながら、徐々に出入り口の近くへ行くと、向こうから銃弾の雨が飛んでくる。
美山は背嚢から手榴弾を1つ取りだすと、ピンを抜いて金属製のパイナップルを、草野球で鍛えた右腕で敵の集団に向かって投げた。
顔を伏せると、爆発音と阿鼻叫喚の、聞くも恐ろしい悲鳴が聞こえてくる。
このおぞましい絶叫を、美山は一生忘れられない気がしていた。そもそも自分の生涯は今夜で終わるかもしれないが。
次の瞬間には、自分が似たような叫び声をあげているかもしれぬと思うと胸中が、暗いグレーに染められた。
誰かが指示を出したわけでもないのだが、3人の騎士(ナイツ)は体を起こすと建物に向かって走りながら左右に別れて、入り口の両脇から中を窺う。
こっちを狙う銃口がないのを見定めて、そろりそろりと中に入った。
もちろんマシンガンは構え、いつでも撃てる状態だ。前方の床に、血まみれになった数名の人体が横たわっている。他でもない。
美山達が撃って、こうなったのである。硝煙と血の臭いが鼻をつく。
全員が即死したのではないらしく、うめき声が聞こえてくる。さすがに気持ち悪くなったらしく、横で海夢が吐いていた。
苦痛に悶える男達のうち何人かは、こんなヤクザな商売を選んだ自分を呪ってるに違いない。
美山はそんな、虫の息の死にぞこない共にマシンガンでとどめをさした。万が一まだ抗戦できる余裕があって、背後から撃たれぬための用心だ。
霧の騎士達は、そんな屍の山を足で踏みこえながら、さらに建物の中をめざす。
通路が血で、ぬるりとした。地下に向かう階段を見つけ、そこから下に駆けおりる。金庫がどこかはわからぬが、おそらく1番守りを固めているのがそこだろう。
「こちら、美山。今、建物の中に侵入した」
ミスティー・ナイツのリーダーは自分の頭につけた、インカムのマイクに向かってしゃべる。
「すっげーじゃん」
ヘッドホンから聞こえてくる衣舞姫の声が興奮していた。
「こっちは、建物の図面を何とか入手できたわ」
海夢と釘谷も同じ姿で一緒に泳いだ。 浜辺にたどりついた3名は暗視スコープを顔に装着した。周囲は漆黒の暗闇で、島にある建物に、わずかの明かりが見える程度だ。
聞こえるのは、浜辺に寄せる波の音だけである。どこかからひょっこり幽霊やゾンビが出てきても、おかしくないようなシチュエーションだ。
潮の臭いが鼻をくすぐる。こんな状況じゃなかったら、むしろロマンティックな夜に思えたかもしれない。
美山は一緒に持ってきた強化プラスチック製のバッグからマシンガンを取りだした。濡れないよう中にしまっておいたのだ。
足ビレを外し、軍用に作られた靴に履きかえる。いつでも撃てるよう機関銃を構えた。そして足音を立てぬよう、建物に近づいてゆく。
彼らがどのくらい用心してるかわからないが、ここが周囲から隔絶した孤島なので、かなり油断してるのではあるまいか。
希望的観測かもしれないが、美山はそれに賭けていた。
予想に反し厳重な警戒をしてるなら、さっと逃げるだけの話だ。
充分な準備をしてから出直すという選択肢もあるが、その間に盗まれたものを島外に運ばれる可能性があるので、のんびり構えてられない。
いきあたりばったりだが、他に方法が見つからなかった。そもそもこの島のどこに現ナマや王冠があるのかもわからないがしかたない。
「やっぱ、おれの出番だな」
宣言したのは釘谷だ。
「このまま島をうろうろしてても、どこに現ナマや王冠があるのか見当もつかん。一発花火をぶちあげて敵さんをおびきだすしかねえ」
釘谷の指示で3人は手わけして、島内の南側の地面や岩に爆弾をしかけた。そしてかれらは爆弾からじゅうぶん離れた島の東側に避難する。
ちなみに建物は、島の北側にあった。3人が潜む位置からは、右側に建造物が、左側に爆弾をしかけた場所が見渡せる。
3人は全員耳栓をして、暗視ゴーグルを一旦外し、代わりに軍事用に開発された特殊なサングラスをかけて、物陰に隠れた。
「全員爆弾の方をまともに見るなよ。耳栓もちゃんとしただろうな。耳栓の上から手で耳を抑えておけ」
釘谷は確認して、他の2名が返事をしてから遠隔操作のスイッチをオンにする。耳栓をして、さらに手で塞いでも、耳を聾する轟音が響き渡った。
地面を振動が走りぬけ、地震でも起きたようである。
しばらくして爆破した左の方を見ると漆黒の闇にオレンジ色の炎が燃えあがっていた。
一方右に見える北側の建物は、照明の消えていた窓という窓に、次々と明かりが点る。
やがてさわがしいサイレン音が右の方から聞こえてくる。建物の出入り口から次々に男達が現れた。
窓から漏れる明かりに照らしだされた彼らは皆屈強な体つきの者ばかりで、手にマシンガンを構えている。
消火器や消火栓のホースを抱えている者もいた。美山達は両腕に構えた機関銃の狙いを敵の集団に向かって定め、トリガーを引く。
騒音と、激しい振動と共に銃弾が放たれた。その弾丸が当たった男達は次々に地面へ倒れはじめた。
やがてこちらの動きに気づいた一部の敵が、自分達の機関銃を構えて反撃してきた。こうるさい銃声と共に、無数の弾丸が飛んでくる。
4人の侵入者は岩陰に隠れて、鉛のスコールをやりすごした。
ここの海岸には、身を隠すのに手ごろな岩があっちへ1つ、こっちへ1つとたくさん散らばっているのがありがたい。
釘谷が何か言ったようだが、騒々しくて聞きとれなかった。やがて島内のいくつかのサーチライトが点灯する。
美山はすぐさま機関銃でライトを狙い、1つずつ破壊していった。ガラスの砕ける音が、夜のしじまに鳴り響く。
その間にも、他の2人と敵との間で激しい撃ちあいが続いており、敵は次々と倒れていった。最初から岩陰に潜んだこちらが有利なのだ。
向こうは暗視スコープを使ってないらしく、ちゃんと狙って撃ってるようではない。突然の襲撃に、かなり混乱しているようだ。
やがて敵の姿が見えなくなり、向こうから撃ってくる音が静まった。しばらくその場を静寂が支配する。
他にも敵が潜んでいるのか、それともすでに出つくしたのか、判断がつかぬ。美山は這いつくばりながら、右のほうにある建物に向かって前進した。
前方から聞くも無残なうめき声が聞こえてくる。そちらに向かって這ってゆくと敵の1人があおむけに倒れており、苦痛に顔を歪ませていた。
美山は倒れている男のこめかみに、マシンガンの銃口を突きつける。
「おれの声が聞こえるか」
倒れた男は苦しそうにうなずいた。
「王冠と現金の居所を言え」
「そんなの知らねえ」
美山は血まみれになった男の腹にエルボーを食らわせた。次の瞬間、やられた方は聞く者を凍りつかせるような悲鳴をあげた。
「痛い目にあいたくなければ、素直に吐くんだ」
「ち、地下の金庫だ。王冠も現金も地下の金庫に納めてある」
男は息も絶え絶えに答えた。さすがにこんな屈強そうな男でも、肉体の苦痛には勝てないようだ。
「暗証番号は知らないのか」
「おれは下っ端だ……そんなのわからねえ」
男は話すのもつらそうだ。
「貴様は誰に雇われてる」
「雇い主が誰なのかは知らねえ。兄貴分の井口さんの命令で、ここへ来ただけだ。兄貴の指示で、この島にある王冠と現金を守るように言われたのよ……。もしかするとミスティー・ナイツが襲ってくるかもしれないってな。その時は、相手をぶっ殺してでも撃退しろとのお達しだった……王冠と現金がどういう謂れのある物なのかも聴いてねえ。兄貴は、余計な詮索を嫌うから」
男はかなり苦しそうだ。息があがって、声も次第にかすれていった。ちょうどそこへ建物の出入口から、機関銃を持った男達が駆け足で登場する。
奴らが撃ってくる前に、美山は咄嗟に、近くの岩陰に身を潜めた。
敵の撃った機関銃の弾丸は、さっきまで美山が尋問していた男にも命中する。どうやら今の銃撃で、井口とかいう男の弟分は完全に死んだようである。
呼吸の音が聞こえなくなった。美山は岩陰から機関銃を建物の入口の方へ乱射した。
敵の1人に当たったらしく、聞くのが耐えがたい叫び声をあげながら、男の1人が地面に倒れる。
腹ばいになりながら、徐々に出入り口の近くへ行くと、向こうから銃弾の雨が飛んでくる。
美山は背嚢から手榴弾を1つ取りだすと、ピンを抜いて金属製のパイナップルを、草野球で鍛えた右腕で敵の集団に向かって投げた。
顔を伏せると、爆発音と阿鼻叫喚の、聞くも恐ろしい悲鳴が聞こえてくる。
このおぞましい絶叫を、美山は一生忘れられない気がしていた。そもそも自分の生涯は今夜で終わるかもしれないが。
次の瞬間には、自分が似たような叫び声をあげているかもしれぬと思うと胸中が、暗いグレーに染められた。
誰かが指示を出したわけでもないのだが、3人の騎士(ナイツ)は体を起こすと建物に向かって走りながら左右に別れて、入り口の両脇から中を窺う。
こっちを狙う銃口がないのを見定めて、そろりそろりと中に入った。
もちろんマシンガンは構え、いつでも撃てる状態だ。前方の床に、血まみれになった数名の人体が横たわっている。他でもない。
美山達が撃って、こうなったのである。硝煙と血の臭いが鼻をつく。
全員が即死したのではないらしく、うめき声が聞こえてくる。さすがに気持ち悪くなったらしく、横で海夢が吐いていた。
苦痛に悶える男達のうち何人かは、こんなヤクザな商売を選んだ自分を呪ってるに違いない。
美山はそんな、虫の息の死にぞこない共にマシンガンでとどめをさした。万が一まだ抗戦できる余裕があって、背後から撃たれぬための用心だ。
霧の騎士達は、そんな屍の山を足で踏みこえながら、さらに建物の中をめざす。
通路が血で、ぬるりとした。地下に向かう階段を見つけ、そこから下に駆けおりる。金庫がどこかはわからぬが、おそらく1番守りを固めているのがそこだろう。
「こちら、美山。今、建物の中に侵入した」
ミスティー・ナイツのリーダーは自分の頭につけた、インカムのマイクに向かってしゃべる。
「すっげーじゃん」
ヘッドホンから聞こえてくる衣舞姫の声が興奮していた。
「こっちは、建物の図面を何とか入手できたわ」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
鎌倉最後の日
もず りょう
歴史・時代
かつて源頼朝や北条政子・義時らが多くの血を流して築き上げた武家政権・鎌倉幕府。承久の乱や元寇など幾多の困難を乗り越えてきた幕府も、悪名高き執権北条高時の治政下で頽廃を極めていた。京では後醍醐天皇による倒幕計画が持ち上がり、世に動乱の兆しが見え始める中にあって、北条一門の武将金澤貞将は危機感を募らせていく。ふとしたきっかけで交流を深めることとなった御家人新田義貞らは、貞将にならば鎌倉の未来を託すことができると彼に「決断」を迫るが――。鎌倉幕府の最後を華々しく彩った若き名将の清冽な生きざまを活写する歴史小説、ここに開幕!
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
ひきこもり瑞祥妃は黒龍帝の寵愛を受ける
緋村燐
キャラ文芸
天に御座す黄龍帝が創りし中つ国には、白、黒、赤、青の四龍が治める国がある。
中でも特に広く豊かな大地を持つ龍湖国は、白黒対の龍が治める国だ。
龍帝と婚姻し地上に恵みをもたらす瑞祥の娘として生まれた李紅玉は、その力を抑えるためまじないを掛けた状態で入宮する。
だが事情を知らぬ白龍帝は呪われていると言い紅玉を下級妃とした。
それから二年が経ちまじないが消えたが、すっかり白龍帝の皇后になる気を無くしてしまった紅玉は他の方法で使命を果たそうと行動を起こす。
そう、この国には白龍帝の対となる黒龍帝もいるのだ。
黒龍帝の皇后となるため、位を上げるよう奮闘する中で紅玉は自身にまじないを掛けた道士の名を聞く。
道士と龍帝、瑞祥の娘の因果が絡み合う!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる