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我慢は終わり。 食卓

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計画第3段階終了。
ベルトハイド公爵邸。
夜・食卓。


 静かな食事が終わり、皆の手元に真っ赤なワインが行き渡る。

 皆の準備が整ったところで、公爵が口を開く。
「我が麗しき同胞達よ。これまでご苦労様。まずは乾杯するとしよう」


「悲願達成の為に」
 公爵がグラスを持ち上げる

「「「悲願達成の為に」」」

 公爵に続いて、皆がグラスを持ち上げ、音のない乾杯を交わした後に、血の様に真っ赤なワインを一同が呷る。


 そして、グラスを傍に置き、公爵が優しい笑顔で語りかける。

「ここまで皆、よくやってくれた。

 …そして、よくぞ我慢してくれた。
 皆の協力に心より感謝する」


 少し間をおいて、公爵が再度口を開く。


「…あとは、皆で見守ろうじゃないか。

 我々がやってきた事が、どんな結末を迎えるのかを。

 そして時が来たのなら…好きなように、狩り取って良い」



 公爵の言葉に、皆が嬉しそうに微笑んだ。

 それは、美しい家族の美しき光景だった。


 この美しき姿と綺麗な笑顔の裏で、全員が悪事を考えているとは、誰にも想像が出来ないだろう。





 王位奪取計画・第三段階・種蒔き。
 第3段階 種蒔き 終了。
 悪意の種・開花待ち。



▼△▼





 ベルトハイドの蒔いた悪意の種は、事件の関係者達を気付ない内に、じわじわと…けれど確実に、追い詰めた。

 
 獲物達が、自分の首が締まっている事に気が付いて、焦り、苦しみ、踠いても…間に合わない。


 その無駄な足掻きは、ベルトハイドを喜ばせるだけだった。


 1人、また1人と、ベルトハイドは追い詰める。


 ここから先は、ベルトハイドの狩りを、各・獲物視点で、お楽しみあれ…。







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お読み頂き、ありがとうございます(^^)
3人視点・5人狩りになります。

出来るだけ一気に上げていきます。
朝は重いので、夕方か夜にあげていきます。

お付き合い頂けたら嬉しいです。
よろしくお願い致しますm(_ _)m

 
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