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夜の散歩(前置き)

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 銃の在り方を三人に伝えると誰も笑わなかった。それどころか納得されてしまった。だが千里さんが無理難題を吹っ掛けてきた。
 「ちゃんと自分の考え持ってるのね。ちなみにレチタティーボがは何故存在するのだと思う?」
 「千里さん、僕に無理難題吹っ掛けて楽しいですか?」
 「楽しいと言うより貴方の意見が聞きたいわ。」
 ちょうどその時玄関が開く音が聞こえた。親が帰ってきたのだろう。 
 「おっと、続きは後でいいですか?」 
 「だな。」 
 と、理由のわかってる祐桜が返事をする。
 「どうせ泊まるんでしょ?許可とってくるんで少し待っててください。」
 何か言いたげな顔をしていた千里さんと皇先輩を無視し下に行く。
 「お帰りなさい。唐突でごめんけど友達と先輩来てるんだ。夜も遅いし泊めていい?」
 「あぁただいま。唐突過ぎるな。祐桜君来てるのか?なら良いぞ。」
 「祐桜と生徒会長と学園一美人って言われてる先輩。」
 「そーね。紗椰佳先輩すごく美人だよねぇ。久しぶりに湖渡が鼻の下伸ばしてるの見ちゃった。」
 「深愛ちゃん泊まるの?」
 「いや帰るよ。だって湖渡が今日は私には関係の無い事だからってさっきから部屋に籠りっぱなしだったしさぁー。私をのけ者って今度覚えてなさいよ?」
 「フフフ、湖渡深愛に優しくしてあげなさいよ未来のお嫁さん候補何でしょ?」
 「いっ、いつの話しをしてるんだよ、ったく。もぉー。」
 「恥ずかくなるからやめてよー。しかも昔の話しですー。」
 ちょうど何故か階段を降りてきた千里さん、皇先輩、祐桜に今の話を聞かれ恥ずかしくなった。
 「へぇー。湖渡樹君って深愛が初恋の相手なんだー。しかも深愛も湖渡樹君が初恋の相手。いいねーいいねー、そこに撃って出る、生徒会長と学校でもそれなりの権力者にしてそこそこの美人な先輩。って自分で美人って言うのは恥ずかしいわね。」
 「橘さん。湖渡は渡しませんから。初恋が何ですか。初恋とは華々しく甘酸っぱく散るものです。」
 「皇先輩も千里さんも大人下ねーな。あ、俺はキノちゃん狙いだからお好きにどうぞ。」
 と、言われてしまった。
 「今夜ここに泊まる人達でいいのかなぁ?湖渡。」
 「「「はーいそーです。」」」
 「皇先輩も千里さんも泊まるんですね。」
 「ダメかしら?」
 「いや、ダメでは無いですけど。」
 「湖渡樹君努力するから、私。」
 「何の努力ですか!」
 「湖渡、それを紗椰佳に言わせるのは可哀想よ。」
 「えっ、そんな際どい事?」
 「湖渡樹、耳貸せ。」
 耳を祐桜に近づけると引っ張られ、
 「男女が夜、ベッドでする事は一つだろ?しかも、年頃の男女ときた。」
 「まさかっ!」
 「そういうことだな。まぁ皇先輩可愛いし、美人だし筆下ろしして貰えるならこれほどの人物はいねぇーよな。うちの学校で言わんといたるから楽しめや。」
 そう言って祐桜は0.03mと書かれた10枚綴りのアレだった。てな訳で祐桜を蹴り飛ばした、まではよかったが祐桜の手から10枚綴りのアレが離れ、皇先輩や千里さん、そして深愛に見られたのだ。すると千里さんが、
 「祐ちゃん、これ、何?詳しく聞かせて欲しいなニコッ。」
 と明らかに怒った形相で問いただしていた。
 「いや、それは湖渡樹にあげようと思いつつ...........。」
 「思いつつ?あ、もし私とやりたいならち私は使わせてあげないから。祐ちゃんとの赤ちゃんは可愛いと思うし。」
 「千里ちゃん、するならなるべく静かにしてよね。文句は言わないから。」   
 「はーい。」
 すっかり僕の家族にとけこんでんなー、まぁいいけど。
 「とりあえず、私寝るわーあとよろしく湖渡樹。お休み皆。」
 「ならよろしくな。電気切ってガス切って火ちゃんと消えたか確認して寝るんだぞ。お休みー。」
 と言って両親は寝室へと行った。
 僕達も寝ることにした。が、僕の部屋は意外と広いはずだったがさすがに5人も寝れなかった。てな訳で、こんな感じで寝てます。僕のベッドで、僕、皇先輩。カーペット(に別々の布団を引いて)祐桜、千里さん。深愛は僕の家の自分の部屋で寝てる。だが問題発生、実は一睡もで来てないのです。理由、大好きな皇先輩が僕を後ろから抱き締めて放さないから。そして顔を耳許によせ息が耳と首筋にかかるようにしてきているからだった。個人的に壁を向いて寝る方が好きなため皇先輩に背を向けていたらいつの間にかこの体勢になっていた。はぁー朝までこの体勢か、確かに胸が大きいから背中に当たって気持ちいいがこれで寝れるかと聞かれたら答えは否(いな)だ。しかも皇 紗椰佳という女性から発する香りは僕を興奮させ理性と本能の間で僕は揺れてなおかつ押し潰されそうだ。いや、本当に抜きたい。皇先輩の中に己を入れたい。駄目じゃん。皇先輩は可愛い(というより美しい)けど皇先輩の事を考えたらやっぱり駄目。ふっふふふ、君が寝たら僕が体を支配してやる。寝るわけにはいかん(眠くてたまらないけど。)と第一次脳内戦争勃発していると戦争の原因である皇先輩が、
 「湖渡君寝れないの?」
 「まぁはい。寝れないですね。」
 「私に欲情して理性が揺れてると。」
 「ギクッ、そ、そんな訳ないじゃ無いですか。タブン。」
 「私って魅力無いのかしら。」
 「いいえそんなことは無いです!」
 「嬉しいわ。そんな湖渡君と夜の散歩に出掛けたいのだけどきてくれるかな?」
 「もちろんです。」
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