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エピソード・太刀川編
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良い彼女、とは一体どんな彼女なんだろう。言った手前瑠衣は自身に問いかけている。それでも太刀川が言ってくるのだ。良い彼女でいたいなら自分の傍にいろと。
「柾の、そば?」
「そー」
そういいつつ手の動きは止まらない。トップスの下に手を這わせていとも簡単にブラのホックを取ってくる。首筋に吸い付きながら足の間に身体を割って入ってくると瑠衣の身体はきゅんっと震えた。
「んっ」
「俺のそばにいればいいんだよ」
「あん、だめそれぇ」
「だめじゃない……触ってって立ってる」
胸の頂を指先で捏ねられて瑠衣は熱い吐息とともにこぼすが太刀川が聞き入れてくれるわけがない。
「あ、んっ、きもちいぃの、だめっ」
「なんでだめ?」
「だっ……」
言い淀む瑠衣を見下ろしながら太刀川は食むようにキスを繰り返して問いかけてくる――意地悪く。
「最近はこれだけでイっちゃうから?」
「んんーっ!」
すっかり太刀川の手に慣れた瑠衣の身体はどこもかしこも敏感になり、今では胸を弄られるとすぐに達してしまうのだ。
「あん!や、ぁっ、だめぇあっ!」
「イけよ、可愛いんだから」
耳を甘噛みしながらそんなセリフを囁いてくるから言われるがままだ。
「んあっ!」
素直にイった瑠衣に太刀川は満足げに微笑んで足を持ち上げてくる。スカートがめくれて瑠衣の白い太ももが露わになるとその柔らかい部分に吸い付いて赤い刻印を落とした。
「んっ」
まるでどこにも行かせないように鎖づけるように。
「離れようとすんなよ。朝も夜も会いたいって、そうやって甘えてくるお前が好きなんだよ」
「……そんなこと言うの重くない?毎日だよ?」
太刀川の体が覆いかぶさってくる。濡れて敏感になった部分に沿わされる熱が瑠衣を刺激した。
「あっ……」
「はぁ……きつい、瑠衣の中……あつ」
「んんっ」
きゅっと締められると太刀川も眉間に皺をよせた。狭い中は離さないと締め付けてくる。それは太刀川こそ望む気持ちなのに、瑠衣が身体で求めてくるから。
「あんま締めんな、イく……」
「ぁ、ぅんっ、気持ち良いって……はぁ、なって?」
「気持ち良すぎんだよ……」
良すぎてたまらない。ずっと、抱き始めてからずっとだ。太刀川こそ瑠衣の身体に溺れている。
「俺が――瑠衣と離れたくない」
この中に包まれて、ずっとこうしていたいくらい。その言葉に瑠衣がまた包むように締め付ける。足を絡めてぎゅっと首に腕を巻き付けて瑠衣が抱きついてきて溢す。
「柾と一緒に暮らしたい。ずっと毎日一緒に過ごしたい。仕事忙しいのわかってるけど、だから一番傍にいたい。柾の帰り、待ってたい」
「……」
「毎日好きって言う」
「あー……一回イかせて?」
これ以上瑠衣が何か言えば簡単に果てそうだった。それを察知した太刀川がいきなり腰を押し付けた。
お仕置きと言う割にひたすら甘いだけの時間だった。そんな太刀川の腕の中で瑠衣が見あげてきて言う。
「毎日好きって言いそう、私。重いって思われても言うよ?好き、柾、好き――」
「……お前さ、ズルいよな?俺、結構めちゃくちゃに抱こうと思ってたんだけどさ」
「……めちゃくちゃにも……抱かれてみたい」
「うわー、そういうこと言う?お前ほんといい度胸してんな」
そう言いながら優しく微笑んで甘いキスを重ねてくる太刀川に、瑠衣は自然と手を背中に、首筋に回す。
「毎日、瑠衣のところに帰ってくるよ」
ただいまが言える場所、おかえりと待つ場所。
そんな当たり前の日常を、かけがえのない日常にするために、瑠衣と紡ぐ時間を一層大切にしたいと太刀川は感じていた。
「柾の、そば?」
「そー」
そういいつつ手の動きは止まらない。トップスの下に手を這わせていとも簡単にブラのホックを取ってくる。首筋に吸い付きながら足の間に身体を割って入ってくると瑠衣の身体はきゅんっと震えた。
「んっ」
「俺のそばにいればいいんだよ」
「あん、だめそれぇ」
「だめじゃない……触ってって立ってる」
胸の頂を指先で捏ねられて瑠衣は熱い吐息とともにこぼすが太刀川が聞き入れてくれるわけがない。
「あ、んっ、きもちいぃの、だめっ」
「なんでだめ?」
「だっ……」
言い淀む瑠衣を見下ろしながら太刀川は食むようにキスを繰り返して問いかけてくる――意地悪く。
「最近はこれだけでイっちゃうから?」
「んんーっ!」
すっかり太刀川の手に慣れた瑠衣の身体はどこもかしこも敏感になり、今では胸を弄られるとすぐに達してしまうのだ。
「あん!や、ぁっ、だめぇあっ!」
「イけよ、可愛いんだから」
耳を甘噛みしながらそんなセリフを囁いてくるから言われるがままだ。
「んあっ!」
素直にイった瑠衣に太刀川は満足げに微笑んで足を持ち上げてくる。スカートがめくれて瑠衣の白い太ももが露わになるとその柔らかい部分に吸い付いて赤い刻印を落とした。
「んっ」
まるでどこにも行かせないように鎖づけるように。
「離れようとすんなよ。朝も夜も会いたいって、そうやって甘えてくるお前が好きなんだよ」
「……そんなこと言うの重くない?毎日だよ?」
太刀川の体が覆いかぶさってくる。濡れて敏感になった部分に沿わされる熱が瑠衣を刺激した。
「あっ……」
「はぁ……きつい、瑠衣の中……あつ」
「んんっ」
きゅっと締められると太刀川も眉間に皺をよせた。狭い中は離さないと締め付けてくる。それは太刀川こそ望む気持ちなのに、瑠衣が身体で求めてくるから。
「あんま締めんな、イく……」
「ぁ、ぅんっ、気持ち良いって……はぁ、なって?」
「気持ち良すぎんだよ……」
良すぎてたまらない。ずっと、抱き始めてからずっとだ。太刀川こそ瑠衣の身体に溺れている。
「俺が――瑠衣と離れたくない」
この中に包まれて、ずっとこうしていたいくらい。その言葉に瑠衣がまた包むように締め付ける。足を絡めてぎゅっと首に腕を巻き付けて瑠衣が抱きついてきて溢す。
「柾と一緒に暮らしたい。ずっと毎日一緒に過ごしたい。仕事忙しいのわかってるけど、だから一番傍にいたい。柾の帰り、待ってたい」
「……」
「毎日好きって言う」
「あー……一回イかせて?」
これ以上瑠衣が何か言えば簡単に果てそうだった。それを察知した太刀川がいきなり腰を押し付けた。
お仕置きと言う割にひたすら甘いだけの時間だった。そんな太刀川の腕の中で瑠衣が見あげてきて言う。
「毎日好きって言いそう、私。重いって思われても言うよ?好き、柾、好き――」
「……お前さ、ズルいよな?俺、結構めちゃくちゃに抱こうと思ってたんだけどさ」
「……めちゃくちゃにも……抱かれてみたい」
「うわー、そういうこと言う?お前ほんといい度胸してんな」
そう言いながら優しく微笑んで甘いキスを重ねてくる太刀川に、瑠衣は自然と手を背中に、首筋に回す。
「毎日、瑠衣のところに帰ってくるよ」
ただいまが言える場所、おかえりと待つ場所。
そんな当たり前の日常を、かけがえのない日常にするために、瑠衣と紡ぐ時間を一層大切にしたいと太刀川は感じていた。
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