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lesson7
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気持ちいいかと問われて素直に頷く瑠衣だ。言うて初めての行為、瑠衣は多少の経験はあるものの今至っている行為に関しては初めてで。
処女なのだ、それを瑠衣自身がまるで忘れている。
「あ、き、きもちい……」
「気持ちいーよな?瑠衣の中、すげー気持ちいいよ。奥吸い付いてくるみたい……はぁ、イきそ……」
押し入るときは乱暴なくらい強引だったが、挿入してからの太刀川の動きは緩くて至極優しい。たまに奥をトンッと突いて喘ぐ瑠衣を嬉しそうに見つめている。
「あ、ぁ……」
「痛い?痛くないだろ?」
その問いにコクコクと頷くだけの瑠衣を満足そうに見つめながら太刀川は腰をゆっくり動かし始めた。それにまた瑠衣は素直に反応して喘ぎ声をこぼしながら太刀川の腕や背中にしがみ付いてくる。
「ん、ゃぁあ……あ、だめ……こわぃ……」
「なんも怖くないだろ、そのまま感じてればいいんだよ、わかるだろ、お前の体の中に今俺がいるって」
「ふ……ぁ、ああっ――んん」
ビクビク身体を震えさせてしがみ付いてくる瑠衣はただ可愛すぎた。太刀川はその姿に煽られて何度も瑠衣を求めて離さなかった。
「もう瑠衣は俺のモンだよ……誰にもやらない」
「んっ……」
「白鹿なんかもう見るな」
見るわけがない、見る余裕などきっとない。それくらい瑠衣の心は太刀川に囚われている。
「あん、だめっ――」
「これから瑠衣が感じること全部……俺が教えてやる。瑠衣が感じる気持ちは全部、俺のこと……」
耳を痺れさせるような甘い囁きに鼓膜が振動して脳へと届く。
何も考えられない、それくらい快感の波が襲っていた。それでも確実に感じる気持ちがある。
太刀川が好きだ、誰よりも。この人のそばにいれるならこれからどんなことでも受け止めて過ごしていく、そう思いながら熱に包まれて太刀川を感じつつも瑠衣が本気で意識を飛ばしてそのあとどうなったのか記憶にない。目覚めたときはもう外は暗く、深夜を回っていた。そして自分を抱きしめてすうすうと可愛い寝息を立てている太刀川がいた。自分の部屋のベッドに太刀川が眠っている。夢のような光景だが、部屋の中に乱雑に散らばった服、そして身体に残る怠い痛みと疲れが夢ではないと瑠衣に教えてくれる。
瑠衣は幸せをかみしめた、目の前の太刀川の寝顔を見ながら胸がいっぱいになってただ幸せだと思う。好きな人に気持ちを伝えてそれを受け止めてもらえた。肌を重ねて求められた気持ちに素直に応えられた、こんな幸せがこの世にあったのか、そう思う。
「好きです……」
伝えたい気持ちはこれから何度でも伝えよう。瑠衣は眠る太刀川に寄り添ってもう一度瞳を閉じた。
処女なのだ、それを瑠衣自身がまるで忘れている。
「あ、き、きもちい……」
「気持ちいーよな?瑠衣の中、すげー気持ちいいよ。奥吸い付いてくるみたい……はぁ、イきそ……」
押し入るときは乱暴なくらい強引だったが、挿入してからの太刀川の動きは緩くて至極優しい。たまに奥をトンッと突いて喘ぐ瑠衣を嬉しそうに見つめている。
「あ、ぁ……」
「痛い?痛くないだろ?」
その問いにコクコクと頷くだけの瑠衣を満足そうに見つめながら太刀川は腰をゆっくり動かし始めた。それにまた瑠衣は素直に反応して喘ぎ声をこぼしながら太刀川の腕や背中にしがみ付いてくる。
「ん、ゃぁあ……あ、だめ……こわぃ……」
「なんも怖くないだろ、そのまま感じてればいいんだよ、わかるだろ、お前の体の中に今俺がいるって」
「ふ……ぁ、ああっ――んん」
ビクビク身体を震えさせてしがみ付いてくる瑠衣はただ可愛すぎた。太刀川はその姿に煽られて何度も瑠衣を求めて離さなかった。
「もう瑠衣は俺のモンだよ……誰にもやらない」
「んっ……」
「白鹿なんかもう見るな」
見るわけがない、見る余裕などきっとない。それくらい瑠衣の心は太刀川に囚われている。
「あん、だめっ――」
「これから瑠衣が感じること全部……俺が教えてやる。瑠衣が感じる気持ちは全部、俺のこと……」
耳を痺れさせるような甘い囁きに鼓膜が振動して脳へと届く。
何も考えられない、それくらい快感の波が襲っていた。それでも確実に感じる気持ちがある。
太刀川が好きだ、誰よりも。この人のそばにいれるならこれからどんなことでも受け止めて過ごしていく、そう思いながら熱に包まれて太刀川を感じつつも瑠衣が本気で意識を飛ばしてそのあとどうなったのか記憶にない。目覚めたときはもう外は暗く、深夜を回っていた。そして自分を抱きしめてすうすうと可愛い寝息を立てている太刀川がいた。自分の部屋のベッドに太刀川が眠っている。夢のような光景だが、部屋の中に乱雑に散らばった服、そして身体に残る怠い痛みと疲れが夢ではないと瑠衣に教えてくれる。
瑠衣は幸せをかみしめた、目の前の太刀川の寝顔を見ながら胸がいっぱいになってただ幸せだと思う。好きな人に気持ちを伝えてそれを受け止めてもらえた。肌を重ねて求められた気持ちに素直に応えられた、こんな幸せがこの世にあったのか、そう思う。
「好きです……」
伝えたい気持ちはこれから何度でも伝えよう。瑠衣は眠る太刀川に寄り添ってもう一度瞳を閉じた。
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