あなたはキスだけしてくれない

sae

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lesson4

2☆☆

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 そして、約束の木曜はもう二回飛んでいて太刀川と会えない日々が続いていた。先週は出張、今日は取引先との急なアポで夜まで接待らしい。明日は祝日でお休みと瑠衣自身も気が抜けていた。待ったところで太刀川はここへは来ない、そう分かっていても瑠衣は倉庫のソファに腰かけてぼんやりと思っていた。

(会えない……のか)

 会えないことに瑠衣はガッカリしていた、その気持ちもちゃんと自分で自覚している。木曜を心待ちにするようになった、それはもうそういうことだ。

(白鹿さんを好きとか言ってて尻軽い女だって絶対思われるだろうな……自分で思うもん)

 結局また想いは伝えられそうにない。瑠衣はそう思った。

 太刀川を好きだと思ってもとてもその気持ちを本人に言う勇気は持てなかった。そもそも太刀川は瑠衣が白鹿を好きだと知った上でこの関係を求めてきている。言うならば白鹿とのために、瑠衣の体の悩みに付き合ってきてくれたのだ。

(きっともう……この関係さえ終わる)

 瑠衣にはわかっていた、自分たちのこの秘密のやりとりの終わりが見えていることを。
 先々週の木曜日、あの日瑠衣の身体は太刀川の手によって暴かれたからだ。



 ソファの背にもたれて瑠衣は目を閉じている。恐怖心ではなく羞恥心でだ。

 ピチャ……チュパ……と、普段耳にすることのないような卑猥な音がただ恥ずかしくて意識しないように脳内であれこれ考えてみるが耳を刺激してくる音にすぐに思考は負けていた。座る瑠衣の足を広げてその中に太刀川が立膝状態で瑠衣の身体を抱きしめている。右腕はしっかり腰に回してホールドしつつ、左手は胸を包んだり揉んだりして刺激を与えてくる。空いたもうひとつの胸は口で愛撫されて瑠衣はもう羞恥心で逃げたくなってきた。

「っ……ンッ」

 太刀川の大きな手が胸全体を包み込み、指の隙間にぷくりと立ち上がった突起が触れて挟まれる。人差し指と中指の間で摘まれて捏ねられてたまに引っ張られたりしてその度声が漏れた。人差し指が感じ始めた突起部分を撫でて強く押し付けてくる、その間も他の指は柔らかい胸を揉み込み瑠衣は自分の胸が取り外されてしまうような錯覚を起こした。
 そして止まらないもう片方の胸への愛撫。太刀川の熱い舌はずっと膨れ上がった乳首を舐め続けている。舌の先で転がされて押し付けられるように舐められ包むように口の中に含まれて吸い上げられたら瑠衣の息がどんどん乱れる。この愛撫はいつまで続くのだろう、もうずっと舐められ続けていると茹だり始めた脳内でそんなことを瑠衣は考えていた。恥ずかしさはこえてきた、それよりも終わりが知りたい、これ以上されていると自分がどうなるのか想像がつかなかったからだ。

「はぁ……ぁ……ん」
「気持ちいい?」
 乳首を赤い舌で転ばせながら見上げてくる顔が色っぽすぎて瑠衣は直視できない。思わず自分の顔を隠すつもりで手で口元を覆った。

「っ……」
「胸なんか感じないとか言ってたよな?どう?」
 聞いてくるのは本当に意地が悪いと瑠衣は思う。ビクビク身体を跳ねさせて声を我慢できずに漏らしていたらそれが答えになっているはずなのに。


「言ってよ……気持ちいいって」
 熱い吐息が胸を撫でていった。


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