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続編/燈子過去編
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大事に大事に閉まっていたの。開けない様に、開かないように……大切に、なのに。
この時あぁ、ダメだと思った。
その言葉を言わないで、母との思い出を蘇らせられて胸が詰まった。
悲しみで蓋をしたところを静かに開けないでほしい、私はもう一人で生きていかないといけないんだから――。
そのあとすぐだ、私はまた気づいたらピアスを失くしていた。失くしてばかり、守ってくれると思っているものは私の元を去っていく。
ピアスはどこを探しても見つからなかった。
いつ失くしたかも正直わからない、気づいたら耳から外れていた。一度落としてもう緩んでいたのかもしれない。それでも受け入れるには時間がかかった。
失くしたピアスが見つからないのは、変化の象徴、慣れ親しんだものから離れて見知らぬものに関心を持つのもいい、新しい変化の前兆――、でも自分を変えることなんかできない。
もう、恋はしたくない……傷つきたくないから、失くしたくないから、またあんな太陽みたいな眩しい人を好きになっちゃいけない、そう思った。
「ん、あ――」
額に滲んだ汗をなぞったら熱を含んだ瞳が見つめてくる。彼の背中に腕を回して抱きつくとぎゅっと抱きしめ返してくれる。それだけで涙が出そうなほど幸せになる。
これ以上ないほど肌を繋ぎ合わせて溶けあえるほど熱く抱き合って、それでもまだ足りない程溢れてくる感情はなんて名前をつけたらいいのか。
「はぁ……燈子さんの中、めっちゃ熱い……なんか、いつもより興奮してる?」
「――うん……ん、もっと、駿くんのこと感じたい……駿くんでいっぱいにして――」
「そういう可愛いことを言っちゃダメ、燈子さん立てなくなるよ?」
「……いい」
「――あ、そう。じゃあ燈子さんが今日はいっぱい動こうか」
え――、と思ったのも一瞬。いきなり身体を反転させられて私は彼の上に乗って見下ろしていた。
「自分で動いて、いっぱい感じてよ。燈子さんが満足するまで気持ちよくなっていいよ」
そう言いながら腰を掴んで下から突き上げるから身体がいきなり跳ね上がった。
「んあ!ちょ……まっ、ん、あ!」
「可愛いなぁ、下から見る燈子さん好きなんだよなぁ。自分で気持ちいいところ探して感じてるの見るの好き。それ見てるだけでまた興奮するし」
「……また、そういう……こと、言う、ンぁ……は、あっ」
「肌本当に白いよね、ここの腰のラインとかもさー、すごいエロい」
「あ、やぁ……んん!」
身体のことをいちいち言いながら指先だけで触れるから変に感じてしまう。いつでも思うが彼の指の動きはとても器用で私でも知らない感じる部分を的確に突いてくる。
感じてばかりでうまく動けない私にしびれを切らしたのか、彼は少し上体を起こして下から突き上げながら首筋に手を添えてくちびるに吸い付いてきた。
「んん――」
「ちゃんと動いて。俺も燈子さんのこと感じたいから」
色気を含んだ甘い声、興奮したように熱を孕んだ瞳が試すように見つめてくるからお腹の奥がキュッとなった。
「あー、いきなり締めちゃだめ、俺が動きたくなるからやめて。今は燈子さんが動くの」
「だって、そんな、あ……お腹の中まで苦しいからぁ……」
「じゃあ燈子さんが勝手に動けるように手伝ってあげようか。口開けて?」
身体中が敏感になりかけているのに素直に言うことを聞いたら余計おかしくなるのはわかっているのに言われる通り口を開けてしまうと、そのまま熱い舌が口の中を探り始めて私の舌を絡めとる。後頭部を強く掴まれて絶対に逃がさないようにキスを続ける、それに脳がクラクラとし始めて徐々に思考が狂い始める。上も下も苦しい、息が吸えない、下腹部が圧迫されて息を吐けない――苦しい、でもその苦しさもどうしたって苦痛でなはい。
私はもう、彼に溺れている――。
窒息しそうなほど彼が愛しい、その思いを伝えるようにただキスに応えていた。
この時あぁ、ダメだと思った。
その言葉を言わないで、母との思い出を蘇らせられて胸が詰まった。
悲しみで蓋をしたところを静かに開けないでほしい、私はもう一人で生きていかないといけないんだから――。
そのあとすぐだ、私はまた気づいたらピアスを失くしていた。失くしてばかり、守ってくれると思っているものは私の元を去っていく。
ピアスはどこを探しても見つからなかった。
いつ失くしたかも正直わからない、気づいたら耳から外れていた。一度落としてもう緩んでいたのかもしれない。それでも受け入れるには時間がかかった。
失くしたピアスが見つからないのは、変化の象徴、慣れ親しんだものから離れて見知らぬものに関心を持つのもいい、新しい変化の前兆――、でも自分を変えることなんかできない。
もう、恋はしたくない……傷つきたくないから、失くしたくないから、またあんな太陽みたいな眩しい人を好きになっちゃいけない、そう思った。
「ん、あ――」
額に滲んだ汗をなぞったら熱を含んだ瞳が見つめてくる。彼の背中に腕を回して抱きつくとぎゅっと抱きしめ返してくれる。それだけで涙が出そうなほど幸せになる。
これ以上ないほど肌を繋ぎ合わせて溶けあえるほど熱く抱き合って、それでもまだ足りない程溢れてくる感情はなんて名前をつけたらいいのか。
「はぁ……燈子さんの中、めっちゃ熱い……なんか、いつもより興奮してる?」
「――うん……ん、もっと、駿くんのこと感じたい……駿くんでいっぱいにして――」
「そういう可愛いことを言っちゃダメ、燈子さん立てなくなるよ?」
「……いい」
「――あ、そう。じゃあ燈子さんが今日はいっぱい動こうか」
え――、と思ったのも一瞬。いきなり身体を反転させられて私は彼の上に乗って見下ろしていた。
「自分で動いて、いっぱい感じてよ。燈子さんが満足するまで気持ちよくなっていいよ」
そう言いながら腰を掴んで下から突き上げるから身体がいきなり跳ね上がった。
「んあ!ちょ……まっ、ん、あ!」
「可愛いなぁ、下から見る燈子さん好きなんだよなぁ。自分で気持ちいいところ探して感じてるの見るの好き。それ見てるだけでまた興奮するし」
「……また、そういう……こと、言う、ンぁ……は、あっ」
「肌本当に白いよね、ここの腰のラインとかもさー、すごいエロい」
「あ、やぁ……んん!」
身体のことをいちいち言いながら指先だけで触れるから変に感じてしまう。いつでも思うが彼の指の動きはとても器用で私でも知らない感じる部分を的確に突いてくる。
感じてばかりでうまく動けない私にしびれを切らしたのか、彼は少し上体を起こして下から突き上げながら首筋に手を添えてくちびるに吸い付いてきた。
「んん――」
「ちゃんと動いて。俺も燈子さんのこと感じたいから」
色気を含んだ甘い声、興奮したように熱を孕んだ瞳が試すように見つめてくるからお腹の奥がキュッとなった。
「あー、いきなり締めちゃだめ、俺が動きたくなるからやめて。今は燈子さんが動くの」
「だって、そんな、あ……お腹の中まで苦しいからぁ……」
「じゃあ燈子さんが勝手に動けるように手伝ってあげようか。口開けて?」
身体中が敏感になりかけているのに素直に言うことを聞いたら余計おかしくなるのはわかっているのに言われる通り口を開けてしまうと、そのまま熱い舌が口の中を探り始めて私の舌を絡めとる。後頭部を強く掴まれて絶対に逃がさないようにキスを続ける、それに脳がクラクラとし始めて徐々に思考が狂い始める。上も下も苦しい、息が吸えない、下腹部が圧迫されて息を吐けない――苦しい、でもその苦しさもどうしたって苦痛でなはい。
私はもう、彼に溺れている――。
窒息しそうなほど彼が愛しい、その思いを伝えるようにただキスに応えていた。
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