42 / 50
第二章 許嫁……!?
正体 その3
しおりを挟む
「うし、じゃあやるか」
「おう……覚悟しろよ」
俺達は所定の位置と言う名の俺達専用スペースに移動した。
「さぁて」
「くっそ、思ったよりもガチで来るつもりじゃねぇか」
柔道とはいえ油断はできない。俺は他のやつとは違って他にも色々やってるからその分アドバンテージはある。
しかし一極化とバランスよくじゃ一極化の方が強いに決まってる。ので結構危なかったりもする。
互いに向き合い、礼をする。
俺が負けるようにしているとはいえ、今の倉島はいつも以上のパワーを出してくるだろう。怪我しないように気をつけねぇと……
「伯彦さーん!頑張ってくださーい!」
「だとよ?伯彦『さん』?」
……終わった。目が殺意を漂わせている。
つーかさっきから後ろから何も音聞こえねぇと思って後ろ見たら、他の奴ら稽古してないで瑠々美さんに見えるように端に避けてるじゃねぇか。
「今ここは俺らだけの試合会場だぜ?」
「父さん何やってんだよ」
いつも父さんが座って稽古を観ている場所を見ると、あくどい顔をして見ていた。なんでそんな統率力というか空気を読む能力あんだよ。
「……恥ずかしー」
「なんだ?羞恥心なんて今更だろ?」
「お前とは背負ってるものが違うんだぞ」
言い合いながら、ジリジリと間合いと隙を計りつつ動く。
負けなきゃいけないのに、負けられねぇ……
「……」
「……」
俺達はそれから無言で視線だけで相手の出方を伺っていた。
一瞬でも目を離したら、やられる。
そんな緊張感がこの静かな道場にあった。
「…………」
「…………」
隙を伺うが、なかなか倉島は隙を見せない。
つまりは、あれだ。
俺は追い詰められると焦る傾向にある。だからそれを待って仕掛けるつもりだ。
……いや、それが狙いならあえて引っかかりに行くか。
「くっ……」
「どうした?来いよ」
「んなのは分かってんだよ」
俺と倉島はアイコンタクトで合図した。
ちょうど俺の目は依留葉からは見えない。ので、他の奴には俺が勝負を焦って仕掛けたように見えるだろうな。
それが俺の作戦なんだが……な!
「くそっ……」
「来てみろよ!」
「……じゃあお望み通り!」
俺と倉島は同時に掴む。が、俺はあえて掴んだあとも倉島に向かっていった。
「かかったな!そらよ……っと!」
――――ダァーーーーン!
「ぐあっ!」
想定通り、俺は一本背負投をされる。受け身は取ったから大してダメージは無い。
「よし、これで俺の勝ちだな?」
「……まだだ」
「ん?」
倉島は確実に腕が上がってる。面白そうなのでもう少し延長線をやって技の熟練度でも見るか。
「俺はまだ諦めてないぜ、今度は別の技で仕掛けてこい」
「……負けたのにしぶといやつめ」
当然ながら、次もしっかりと俺は負ける。その予定だったのだが……
「ま、待ってください!」
「ん?」
「瑠々美さん?」
俺が立ち上がったら、依留葉の横で瑠々美さんが大声を上げた。そして俺達の方へやってくる。
「伯彦さん、あまり無理はなさらないでください」
「いや、別に俺達は……なあ?」
「あ、ああ。そうだな」
俺と倉島は近づいてヒソヒソと喋り始める。
「……おい、どうなってんだ」
「知らねーよこっちの方が知りてぇよ」
「せっかくお前に八百長でも珍しく勝って気分上がってあったまってきたのによ」
「そんなこと俺に言われても……」
倉島に追求されるが、俺にはどうしようもない。
「瑠々美さん?これは稽古だから何回もやるやつでしてね?別に無理しているとかそういうことじゃなくて、ですね」
「そんなこと分かってます。けど……」
「けど?」
何でか知らないが瑠々美さんが涙目になっている。
「目の前で好きな人が組み伏せられるのを見たら、嫌じゃないですか」
「……」
「……だとさ、伯彦?」
後ろで微笑んでいるであろう倉島。絶対そっち向いたらからかわれるから向いてやんねぇ。
「はぁ……依留葉さーん!瑠々美さん撤収ー!」
俺は入口に待機している依留葉に声をかける。案の定すぐさま来た。
「ふん、我がお嬢様の婚約者の実家が道場と聞いて来てみれば……この程度ですか?」
「今日はたまたま調子が悪かっ「おい」」
俺が言い終わる前に倉島が横からずいっと乗り出してくる。
「あんた、部外者のくせに伯彦の何を知ってるってんだ?」
「失礼、少々私はお嬢様に忠心深いものでね」
「だからといって伯彦を侮辱していい理由にはならねぇよな?」
「おい、倉島」
「依留葉も、止めてくださいって」
よくない空気になってきたのでそれぞれ止めるが、どちらも譲らないようだ。
「なら、あなたが勝負しますか?私も柔道は心得ておりますので」
「望むとこだ、だがあんたはその執事服で勝負するってのか」
「大人ですから、ハンデですよ」
そう言っている間にも依留葉は靴下を脱いで畳の上に上がっていた。
「ちょちょちょ、倉島!?」
「伯彦は黙ってろ」
「えぇ……?」
なんでお前がキレてんの?だいぶ想定外なこと起きてるんだが?
「もう、依留葉ったら……」
横で瑠々美さんも呆れている。
「とりあえず端に避けましょう」
「はい」
俺達はすごすごと端の方に避けて、二人の対局を見始める。
「審判は伯彦やってくれ」
「二度手間だ……」
端に行ったのにまた戻される。
「へーへー、それじゃ……はじめ」
やる気のない俺の開始の合図でエキシビションマッチが始まる。だが、互いにジリジリと動きながら見合っているだけだ。
倉島がさっきやった戦法を、依留葉もやってるってわけか?
「……」
後ろでは瑠々美さんが心配そうな顔をして二人を見ていた。依留葉の、ではなくおそらく倉島の心配だろう。
「仕掛けてこいよ」
「それではこちらが勝ってしまいますから」
「じゃあ遠慮なくッ!」
見え見えの挑発に乗り、近づいて掴みかかろうとする倉島。しかし狙いは正確だった。
「……ふむ」
だが依留葉はそれを見切り、避けてしまう。
「……そっちもなかなかやるじゃねえか」
「お嬢様のボディーガードも兼任してます故に」
今度は正々堂々ということか、二人は正直に組み合った。
しばらくそのままの状態で動いて相手の隙を伺う二人。
道場の中も張り詰めた空気になっていた。
「くっ……」
だが、明らかに倉島の顔には冷や汗が滲んでいた。やはり依留葉は強いのか……?
「さて、そろそろ終わりますか?」
「そうしたいとこだが……ならあんたが隙を見せてくれよ」
「そうですね」
瞬間、依留葉は屈んで片手で倉島の片踵を取り、そのまま押し倒す。俗に言う、踵返しって技だ。
「なっ」
呆気にとられた倉島は、地に伏したままだった。
「満足しましたか?」
そんな倉島に手を差し伸べる依留葉。
「……あんた、強いな。ぜひとも教えて貰いたいもんだぜ」
手を取り、立ち上がりながら倉島が言う。
「ではお嬢様、帰りましょうか」
「え?でもまだ見学しててもいいじゃない」
「そろそろ帰宅時間時間では?」
懐からスマホを出して瑠々美が驚いた。
「……まぁ、そんなに。ごめんなさい伯彦さん!また今度!」
二人は慌てて去っていった。そんなに長くやってたかな、俺達?
「で?お前の目的は果たせたのか?」
「ん?ああ」
「ならいい。ちょっと憂さ晴らしに付き合えよ」
「は?」
問答無用と言わんばかりに掴みかかられたので、勢いのまま引込返しで投げてやった。
「ってな感じで」
「なるほどね」
又聞きだけでも、あの人の強さを感じられた。それ以前に野薊さんはらしいなと思ったけど。
「わざとかどうか知りませんけど、あいつの戦い方はなんとなく想定できましたから多少は敵うかと」
「頼りにしているよ」
僕達の会議はそれで終わる。
今夜、決着をつける……伯彦には辛いだろうけど、僕は祈るしかない。
「おう……覚悟しろよ」
俺達は所定の位置と言う名の俺達専用スペースに移動した。
「さぁて」
「くっそ、思ったよりもガチで来るつもりじゃねぇか」
柔道とはいえ油断はできない。俺は他のやつとは違って他にも色々やってるからその分アドバンテージはある。
しかし一極化とバランスよくじゃ一極化の方が強いに決まってる。ので結構危なかったりもする。
互いに向き合い、礼をする。
俺が負けるようにしているとはいえ、今の倉島はいつも以上のパワーを出してくるだろう。怪我しないように気をつけねぇと……
「伯彦さーん!頑張ってくださーい!」
「だとよ?伯彦『さん』?」
……終わった。目が殺意を漂わせている。
つーかさっきから後ろから何も音聞こえねぇと思って後ろ見たら、他の奴ら稽古してないで瑠々美さんに見えるように端に避けてるじゃねぇか。
「今ここは俺らだけの試合会場だぜ?」
「父さん何やってんだよ」
いつも父さんが座って稽古を観ている場所を見ると、あくどい顔をして見ていた。なんでそんな統率力というか空気を読む能力あんだよ。
「……恥ずかしー」
「なんだ?羞恥心なんて今更だろ?」
「お前とは背負ってるものが違うんだぞ」
言い合いながら、ジリジリと間合いと隙を計りつつ動く。
負けなきゃいけないのに、負けられねぇ……
「……」
「……」
俺達はそれから無言で視線だけで相手の出方を伺っていた。
一瞬でも目を離したら、やられる。
そんな緊張感がこの静かな道場にあった。
「…………」
「…………」
隙を伺うが、なかなか倉島は隙を見せない。
つまりは、あれだ。
俺は追い詰められると焦る傾向にある。だからそれを待って仕掛けるつもりだ。
……いや、それが狙いならあえて引っかかりに行くか。
「くっ……」
「どうした?来いよ」
「んなのは分かってんだよ」
俺と倉島はアイコンタクトで合図した。
ちょうど俺の目は依留葉からは見えない。ので、他の奴には俺が勝負を焦って仕掛けたように見えるだろうな。
それが俺の作戦なんだが……な!
「くそっ……」
「来てみろよ!」
「……じゃあお望み通り!」
俺と倉島は同時に掴む。が、俺はあえて掴んだあとも倉島に向かっていった。
「かかったな!そらよ……っと!」
――――ダァーーーーン!
「ぐあっ!」
想定通り、俺は一本背負投をされる。受け身は取ったから大してダメージは無い。
「よし、これで俺の勝ちだな?」
「……まだだ」
「ん?」
倉島は確実に腕が上がってる。面白そうなのでもう少し延長線をやって技の熟練度でも見るか。
「俺はまだ諦めてないぜ、今度は別の技で仕掛けてこい」
「……負けたのにしぶといやつめ」
当然ながら、次もしっかりと俺は負ける。その予定だったのだが……
「ま、待ってください!」
「ん?」
「瑠々美さん?」
俺が立ち上がったら、依留葉の横で瑠々美さんが大声を上げた。そして俺達の方へやってくる。
「伯彦さん、あまり無理はなさらないでください」
「いや、別に俺達は……なあ?」
「あ、ああ。そうだな」
俺と倉島は近づいてヒソヒソと喋り始める。
「……おい、どうなってんだ」
「知らねーよこっちの方が知りてぇよ」
「せっかくお前に八百長でも珍しく勝って気分上がってあったまってきたのによ」
「そんなこと俺に言われても……」
倉島に追求されるが、俺にはどうしようもない。
「瑠々美さん?これは稽古だから何回もやるやつでしてね?別に無理しているとかそういうことじゃなくて、ですね」
「そんなこと分かってます。けど……」
「けど?」
何でか知らないが瑠々美さんが涙目になっている。
「目の前で好きな人が組み伏せられるのを見たら、嫌じゃないですか」
「……」
「……だとさ、伯彦?」
後ろで微笑んでいるであろう倉島。絶対そっち向いたらからかわれるから向いてやんねぇ。
「はぁ……依留葉さーん!瑠々美さん撤収ー!」
俺は入口に待機している依留葉に声をかける。案の定すぐさま来た。
「ふん、我がお嬢様の婚約者の実家が道場と聞いて来てみれば……この程度ですか?」
「今日はたまたま調子が悪かっ「おい」」
俺が言い終わる前に倉島が横からずいっと乗り出してくる。
「あんた、部外者のくせに伯彦の何を知ってるってんだ?」
「失礼、少々私はお嬢様に忠心深いものでね」
「だからといって伯彦を侮辱していい理由にはならねぇよな?」
「おい、倉島」
「依留葉も、止めてくださいって」
よくない空気になってきたのでそれぞれ止めるが、どちらも譲らないようだ。
「なら、あなたが勝負しますか?私も柔道は心得ておりますので」
「望むとこだ、だがあんたはその執事服で勝負するってのか」
「大人ですから、ハンデですよ」
そう言っている間にも依留葉は靴下を脱いで畳の上に上がっていた。
「ちょちょちょ、倉島!?」
「伯彦は黙ってろ」
「えぇ……?」
なんでお前がキレてんの?だいぶ想定外なこと起きてるんだが?
「もう、依留葉ったら……」
横で瑠々美さんも呆れている。
「とりあえず端に避けましょう」
「はい」
俺達はすごすごと端の方に避けて、二人の対局を見始める。
「審判は伯彦やってくれ」
「二度手間だ……」
端に行ったのにまた戻される。
「へーへー、それじゃ……はじめ」
やる気のない俺の開始の合図でエキシビションマッチが始まる。だが、互いにジリジリと動きながら見合っているだけだ。
倉島がさっきやった戦法を、依留葉もやってるってわけか?
「……」
後ろでは瑠々美さんが心配そうな顔をして二人を見ていた。依留葉の、ではなくおそらく倉島の心配だろう。
「仕掛けてこいよ」
「それではこちらが勝ってしまいますから」
「じゃあ遠慮なくッ!」
見え見えの挑発に乗り、近づいて掴みかかろうとする倉島。しかし狙いは正確だった。
「……ふむ」
だが依留葉はそれを見切り、避けてしまう。
「……そっちもなかなかやるじゃねえか」
「お嬢様のボディーガードも兼任してます故に」
今度は正々堂々ということか、二人は正直に組み合った。
しばらくそのままの状態で動いて相手の隙を伺う二人。
道場の中も張り詰めた空気になっていた。
「くっ……」
だが、明らかに倉島の顔には冷や汗が滲んでいた。やはり依留葉は強いのか……?
「さて、そろそろ終わりますか?」
「そうしたいとこだが……ならあんたが隙を見せてくれよ」
「そうですね」
瞬間、依留葉は屈んで片手で倉島の片踵を取り、そのまま押し倒す。俗に言う、踵返しって技だ。
「なっ」
呆気にとられた倉島は、地に伏したままだった。
「満足しましたか?」
そんな倉島に手を差し伸べる依留葉。
「……あんた、強いな。ぜひとも教えて貰いたいもんだぜ」
手を取り、立ち上がりながら倉島が言う。
「ではお嬢様、帰りましょうか」
「え?でもまだ見学しててもいいじゃない」
「そろそろ帰宅時間時間では?」
懐からスマホを出して瑠々美が驚いた。
「……まぁ、そんなに。ごめんなさい伯彦さん!また今度!」
二人は慌てて去っていった。そんなに長くやってたかな、俺達?
「で?お前の目的は果たせたのか?」
「ん?ああ」
「ならいい。ちょっと憂さ晴らしに付き合えよ」
「は?」
問答無用と言わんばかりに掴みかかられたので、勢いのまま引込返しで投げてやった。
「ってな感じで」
「なるほどね」
又聞きだけでも、あの人の強さを感じられた。それ以前に野薊さんはらしいなと思ったけど。
「わざとかどうか知りませんけど、あいつの戦い方はなんとなく想定できましたから多少は敵うかと」
「頼りにしているよ」
僕達の会議はそれで終わる。
今夜、決着をつける……伯彦には辛いだろうけど、僕は祈るしかない。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり
イミヅカ
ファンタジー
ここは、剣と魔法の異世界グリム。
……その大陸の真ん中らへんにある、荒野広がるだけの平和なスラガン地方。
近辺の大都市に新しい冒険者ギルド本部が出来たことで、辺境の町バッファロー冒険者ギルド支部は無名のままどんどん寂れていった。
そんな所に見習い冒険者のナガレという青年が足を踏み入れる。
無名なナガレと崖っぷちのギルド。おまけに巨悪の陰謀がスラガン地方を襲う。ナガレと仲間たちを待ち受けている物とは……?
チートスキルも最強ヒロインも女神の加護も何もナシ⁉︎ ハーレムなんて夢のまた夢、無双もできない弱小冒険者たちの成長ストーリー!
努力と友情で、逆境跳ね除け成り上がれ!
(この小説では数字が漢字表記になっています。縦読みで読んでいただけると幸いです!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる