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1. オコジョに生まれ変わったよ
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なんかいい匂いがする。すごく眠いけど、お腹空いた。
口元に柔らかいいい匂いのする何かがあたったので口に含んだら、甘い飲み物が入ってきたので、必死で吸った。もっと飲みたいけど、誰かに押されてしまってその飲み物の元から離れてしまった。
まどろみを繰り返す中で、たまに甘い飲み物を口にできたけど、飲んでいると押されて離されるか、眠気に耐えられずに寝てしまうか、どちらかで満足がいくまで飲めたことは一度もない。今度こそと思っているうちに、意識がしっかりしてきた。
どうやらオレはオコジョに生まれ変わったらしい。
甘い飲み物はおかあさんのおっぱいで、オレを押しのけたのは兄弟だった。茶色の毛で、お腹だけ白い。でもオレは尻尾以外が白い。
ちなみにオコジョとイタチとフェレットの違いが分からないので、オコジョだと思っているのは名前が可愛いからだ。
ジタバタ、というより、チタパタしている兄弟はとても可愛い。オレもきっと可愛いんだな!
可愛いは正義。今度の人生じゃない、オコジョ生は楽勝だぜ!そう思っていた時期がオレにもありました。
しばらくしたら、おかあさんがおっぱいをくれなくなった。俺が飲もうとすると、首をくわえておっぱいから離されてしまう。何度挑戦しても、離されてしまう。兄弟たちは飲んでいるのに。なんで。
と思ったら、オレ以外にもおっぱい貰えない子が出てきた。おかあさんが育てる子を厳選しているらしい。
そういえば、野生の動物って、生まれても全部の子が育たないから、一度にたくさん生まれるんだよな。一番体の小さいオレは、一番に見捨てられたらしい。
このままここにいても飢えて死ぬ。どんなにすがってもおかあさんはおっぱいをくれない。だったら、外に出てみたい。
オレは心の中でおかあさんと兄弟に別れを告げて、外に這い出た。
オレのいた巣は、岩の隙間に掘った穴の中にあったようだ。周りはところどころに植物が生えているが、岩山らしい。
花の蜜の甘い香りがする。お腹が空いたので、その花に向かってとてとてと進んでいたら、いきなり身体が宙に浮いた。
え、オレ、空を飛んでるんですけど!
上を見たら、カラフルなトリに捕まって、空を飛んでいるらしい。ああ、死んだなこれ。オレ餌として捕まったんだわ。
これから食べられると思うと、初飛行も楽しむ気になれないし、トリがけっこうなスピードで飛んでいるから、顔に風が当たって息がしづらい。
じわじわ食べられるのは嫌だと、トリの足から逃れられないかもがくが、爪にがっしりと掴まれているので逃げられない。
諦めかけたその時だった。
バシン!
何かが飛んできて、トリにあたった。その衝撃でトリの体勢が大きく揺らぐが、それでも捕まえている爪は緩まない。
パシュン!
また何かが飛んできた音がした後、トリが大きく体勢を崩して、そのまま地面に落下していく。やめて、オレも死んじゃうから、離してー。
そのままトリは墜落して地面に激突したが、トリが背中から落ちたので、オレに影響はなかった。でもすごい音して落ちたから、このトリはもう生きてないだろう。ラッキー。
そう思ってトリの足から這い出そうとしたが、爪が喰い込んでいるのか、抜け出せない。せっかく命拾いしたのに、ここで終わるの?
「この辺りに落ちたはずだが」
「ああ、いたな。立派なファイアーバードだ。高く売れるな」
人間だ。お兄さんたち、助けて!
「何かの鳴き声がしたぞ」
「ああ、これだ。捕まってるな」
「キキッ!」
「赤ちゃんだな」
「売れるか?」
こんな可愛いオレを売るとか言わないでよ!
トリの足から助け出してくれた金髪のお兄さんの手に必死で擦り寄った。売れるかって言った黒髪のヤツ、その髪の色は親近感がわくが、発言は許せん。
「これなんだ?ネコか?」
「なんだろうな。小さすぎて分からないが、わずかに魔力を感じる」
「幻獣か?」
「育ってみないと分からないな」
売らないで。ちゃんとペットとして癒してあげるから、オレのこと養って。
とりあえず街に帰ろうと、黒髪のヤツがトリ改めファイアバードを掴んで、肩掛けバッグの開いている口に押し付けたら、ファイアバードが消えた
え、どこ行ったの?まさかそのバッグに入ったの?質量保存の法則どこ行った!なんてファンタジー。
そしてふたりは岩山をスタスタ歩いて下り始めた。オレは金髪のお兄さんの手の中にいたが、すぐに眠気が襲ってきて、そのまま寝てしまった。
「この子の使役獣登録をしてほしい」
「これは、ネコですか?」
「分からない。わずかに魔力を感じるんだが、今日捕まえたファイアーバードが掴んでいたんだ。どこかの巣から攫われて来たんだろうけど、放っておくと生きていけないだろうし」
「魔物ではありませんねえ。あ、起きましたね」
え、何、ここどこ?お兄さん?!あ、いた。
売らないで。お願いだから。いい子にするから。
「フレッドさんにずいぶん懐いていますね。名前は何にしますか?」
「……キリで」
「はい。キリで、とりあえずネコで登録しました。種族が分かったら修正してください」
「ありがとう」
名前がつきました。キリです。可愛いオレにピッタリ!
お兄さんは飼い主だから、オレのご主人。
オレ、犬が飼いたかったけど、ペット禁止のアパートに住んでたし、仕事忙しくて時間がなかったから飼えなかったんだよね。だからよく犬とか猫の動画を見て癒されてたんだけど、ご主人のことはオレが癒すよ。
「登録できたのか」
「ああ。買い取りはどうだった?」
「高値がついたぞ。半分ずつギルドカードに入金してもらった」
「すまない」
「いいさ、この後どうする?」
「家に帰る。この子を連れて仕事には行けないしな」
「そうか、じゃあしばらく別行動だな。帰ってきたらまた声をかける」
「ああ、よろしく」
ご主人は冒険者として活動しているようだ。ここギルドだね。ファンタジーの定番!
黒髪はキースという名前で、ご主人とよく一緒に活動しているらしい。
それからご主人はオレに、市場でヤギのミルクを買ってくれた。おかあさんのおっぱいとは違ったけど、でもお腹が空いていたオレはごくごく飲んで、寝た。
で、起きたら、移動の馬車の中だった。
ご主人はオレを柔らかい布を敷いたバッグに入れて運んでくれているようだ。居心地がいい。そのバッグから顔を出すと、向かいの子どもと目が合った
「かあさん、ネコがいるよ!」
「あら、可愛いわねえ。赤ちゃん?」
「ええ、ちょっと事情があって引き取りました」
子どもが見たい触りたいと言い出したので、急いでバッグの中に戻った。あの子はちょっと乱暴そうだから怖い。オレの今のボディーは繊細なのだ。
ご主人に引っぱり出されないからいいのだろう、暗いところにいたらまた寝てしまった。
次に目が覚めたら、広い部屋の中にいた。籠の中にクッションと一緒に寝かされている。
オレよく寝るねえ。赤ちゃんだからそんなものなのかな?比較対象がいないから分からん。そういえば、兄弟は元気かな。
「キリ様、お目覚めですか?」
リアルメイドさん来たー!
黒のドレスに白のエプロン、頭にも白い飾りがついているメイドさんが、哺乳瓶でミルクを飲ませてくれるので、違う世界の扉を開きそうだ。まあ違う世界に来ちゃったんですけど。
ここは、ご主人の実家らしい。なんとご主人、貴族だった。貴族がなんで冒険者やってるんだろうと思ったら、なんかトラブルがあって貴族を辞めたそうだ。貴族って辞めれるの?でも実家に帰ってきてるし、どういうことだろう?
まあ、養ってくれるならなんでもいいよ!
オレが大きくなるまでは、冒険者の活動に一緒に連れていけないので、この家で育てられることになった。あのリアルメイドさん、エマさんがオレの担当だ。
毎日ミルクを貰って、リボンをつけられて、ご主人のお母さんやエマさん以外のメイドさんにも可愛い可愛いと褒められて、すくすくと成長している。
エマさんの片手に乗ってしまうくらいに小さかった身体も、両手に乗せるくらいには大きくなったころ、ご主人が帰って来た。
久しぶりのご主人、やっぱり最初に助けてくれたのがご主人だからか、会えると嬉しい。撫でてくれる手にすりすりと身体全体を押し付ける。もっと撫でて。
しばらく家にいてくれるといいけど、またお仕事行っちゃうのかな。それまでたくさん甘えよう。
ご主人が家にいる間は、ご主人について回った。といってもオレの足ではご主人の歩く速さについていけないので、ご主人の身体にとにかくぴったりくっついていた。
「貴方を親と思っているのかしらね」とお母さんが言っているけど、違うよ、ご主人はオレの飼い主だ。だから、拾ったからには最後まで面倒を見ないといけないのだ。
ご主人が家にいるときは、オレが絶対ご主人から離れないのが分かったのか、ご主人がオレを服の胸ポケットに入れてくれるようになった。一度肩に乗っていてずり落ちそうになった時に入ったら居心地が良くて気に入って、それ以来ご主人も胸ポケットのついた服を着てくれる。
口元に柔らかいいい匂いのする何かがあたったので口に含んだら、甘い飲み物が入ってきたので、必死で吸った。もっと飲みたいけど、誰かに押されてしまってその飲み物の元から離れてしまった。
まどろみを繰り返す中で、たまに甘い飲み物を口にできたけど、飲んでいると押されて離されるか、眠気に耐えられずに寝てしまうか、どちらかで満足がいくまで飲めたことは一度もない。今度こそと思っているうちに、意識がしっかりしてきた。
どうやらオレはオコジョに生まれ変わったらしい。
甘い飲み物はおかあさんのおっぱいで、オレを押しのけたのは兄弟だった。茶色の毛で、お腹だけ白い。でもオレは尻尾以外が白い。
ちなみにオコジョとイタチとフェレットの違いが分からないので、オコジョだと思っているのは名前が可愛いからだ。
ジタバタ、というより、チタパタしている兄弟はとても可愛い。オレもきっと可愛いんだな!
可愛いは正義。今度の人生じゃない、オコジョ生は楽勝だぜ!そう思っていた時期がオレにもありました。
しばらくしたら、おかあさんがおっぱいをくれなくなった。俺が飲もうとすると、首をくわえておっぱいから離されてしまう。何度挑戦しても、離されてしまう。兄弟たちは飲んでいるのに。なんで。
と思ったら、オレ以外にもおっぱい貰えない子が出てきた。おかあさんが育てる子を厳選しているらしい。
そういえば、野生の動物って、生まれても全部の子が育たないから、一度にたくさん生まれるんだよな。一番体の小さいオレは、一番に見捨てられたらしい。
このままここにいても飢えて死ぬ。どんなにすがってもおかあさんはおっぱいをくれない。だったら、外に出てみたい。
オレは心の中でおかあさんと兄弟に別れを告げて、外に這い出た。
オレのいた巣は、岩の隙間に掘った穴の中にあったようだ。周りはところどころに植物が生えているが、岩山らしい。
花の蜜の甘い香りがする。お腹が空いたので、その花に向かってとてとてと進んでいたら、いきなり身体が宙に浮いた。
え、オレ、空を飛んでるんですけど!
上を見たら、カラフルなトリに捕まって、空を飛んでいるらしい。ああ、死んだなこれ。オレ餌として捕まったんだわ。
これから食べられると思うと、初飛行も楽しむ気になれないし、トリがけっこうなスピードで飛んでいるから、顔に風が当たって息がしづらい。
じわじわ食べられるのは嫌だと、トリの足から逃れられないかもがくが、爪にがっしりと掴まれているので逃げられない。
諦めかけたその時だった。
バシン!
何かが飛んできて、トリにあたった。その衝撃でトリの体勢が大きく揺らぐが、それでも捕まえている爪は緩まない。
パシュン!
また何かが飛んできた音がした後、トリが大きく体勢を崩して、そのまま地面に落下していく。やめて、オレも死んじゃうから、離してー。
そのままトリは墜落して地面に激突したが、トリが背中から落ちたので、オレに影響はなかった。でもすごい音して落ちたから、このトリはもう生きてないだろう。ラッキー。
そう思ってトリの足から這い出そうとしたが、爪が喰い込んでいるのか、抜け出せない。せっかく命拾いしたのに、ここで終わるの?
「この辺りに落ちたはずだが」
「ああ、いたな。立派なファイアーバードだ。高く売れるな」
人間だ。お兄さんたち、助けて!
「何かの鳴き声がしたぞ」
「ああ、これだ。捕まってるな」
「キキッ!」
「赤ちゃんだな」
「売れるか?」
こんな可愛いオレを売るとか言わないでよ!
トリの足から助け出してくれた金髪のお兄さんの手に必死で擦り寄った。売れるかって言った黒髪のヤツ、その髪の色は親近感がわくが、発言は許せん。
「これなんだ?ネコか?」
「なんだろうな。小さすぎて分からないが、わずかに魔力を感じる」
「幻獣か?」
「育ってみないと分からないな」
売らないで。ちゃんとペットとして癒してあげるから、オレのこと養って。
とりあえず街に帰ろうと、黒髪のヤツがトリ改めファイアバードを掴んで、肩掛けバッグの開いている口に押し付けたら、ファイアバードが消えた
え、どこ行ったの?まさかそのバッグに入ったの?質量保存の法則どこ行った!なんてファンタジー。
そしてふたりは岩山をスタスタ歩いて下り始めた。オレは金髪のお兄さんの手の中にいたが、すぐに眠気が襲ってきて、そのまま寝てしまった。
「この子の使役獣登録をしてほしい」
「これは、ネコですか?」
「分からない。わずかに魔力を感じるんだが、今日捕まえたファイアーバードが掴んでいたんだ。どこかの巣から攫われて来たんだろうけど、放っておくと生きていけないだろうし」
「魔物ではありませんねえ。あ、起きましたね」
え、何、ここどこ?お兄さん?!あ、いた。
売らないで。お願いだから。いい子にするから。
「フレッドさんにずいぶん懐いていますね。名前は何にしますか?」
「……キリで」
「はい。キリで、とりあえずネコで登録しました。種族が分かったら修正してください」
「ありがとう」
名前がつきました。キリです。可愛いオレにピッタリ!
お兄さんは飼い主だから、オレのご主人。
オレ、犬が飼いたかったけど、ペット禁止のアパートに住んでたし、仕事忙しくて時間がなかったから飼えなかったんだよね。だからよく犬とか猫の動画を見て癒されてたんだけど、ご主人のことはオレが癒すよ。
「登録できたのか」
「ああ。買い取りはどうだった?」
「高値がついたぞ。半分ずつギルドカードに入金してもらった」
「すまない」
「いいさ、この後どうする?」
「家に帰る。この子を連れて仕事には行けないしな」
「そうか、じゃあしばらく別行動だな。帰ってきたらまた声をかける」
「ああ、よろしく」
ご主人は冒険者として活動しているようだ。ここギルドだね。ファンタジーの定番!
黒髪はキースという名前で、ご主人とよく一緒に活動しているらしい。
それからご主人はオレに、市場でヤギのミルクを買ってくれた。おかあさんのおっぱいとは違ったけど、でもお腹が空いていたオレはごくごく飲んで、寝た。
で、起きたら、移動の馬車の中だった。
ご主人はオレを柔らかい布を敷いたバッグに入れて運んでくれているようだ。居心地がいい。そのバッグから顔を出すと、向かいの子どもと目が合った
「かあさん、ネコがいるよ!」
「あら、可愛いわねえ。赤ちゃん?」
「ええ、ちょっと事情があって引き取りました」
子どもが見たい触りたいと言い出したので、急いでバッグの中に戻った。あの子はちょっと乱暴そうだから怖い。オレの今のボディーは繊細なのだ。
ご主人に引っぱり出されないからいいのだろう、暗いところにいたらまた寝てしまった。
次に目が覚めたら、広い部屋の中にいた。籠の中にクッションと一緒に寝かされている。
オレよく寝るねえ。赤ちゃんだからそんなものなのかな?比較対象がいないから分からん。そういえば、兄弟は元気かな。
「キリ様、お目覚めですか?」
リアルメイドさん来たー!
黒のドレスに白のエプロン、頭にも白い飾りがついているメイドさんが、哺乳瓶でミルクを飲ませてくれるので、違う世界の扉を開きそうだ。まあ違う世界に来ちゃったんですけど。
ここは、ご主人の実家らしい。なんとご主人、貴族だった。貴族がなんで冒険者やってるんだろうと思ったら、なんかトラブルがあって貴族を辞めたそうだ。貴族って辞めれるの?でも実家に帰ってきてるし、どういうことだろう?
まあ、養ってくれるならなんでもいいよ!
オレが大きくなるまでは、冒険者の活動に一緒に連れていけないので、この家で育てられることになった。あのリアルメイドさん、エマさんがオレの担当だ。
毎日ミルクを貰って、リボンをつけられて、ご主人のお母さんやエマさん以外のメイドさんにも可愛い可愛いと褒められて、すくすくと成長している。
エマさんの片手に乗ってしまうくらいに小さかった身体も、両手に乗せるくらいには大きくなったころ、ご主人が帰って来た。
久しぶりのご主人、やっぱり最初に助けてくれたのがご主人だからか、会えると嬉しい。撫でてくれる手にすりすりと身体全体を押し付ける。もっと撫でて。
しばらく家にいてくれるといいけど、またお仕事行っちゃうのかな。それまでたくさん甘えよう。
ご主人が家にいる間は、ご主人について回った。といってもオレの足ではご主人の歩く速さについていけないので、ご主人の身体にとにかくぴったりくっついていた。
「貴方を親と思っているのかしらね」とお母さんが言っているけど、違うよ、ご主人はオレの飼い主だ。だから、拾ったからには最後まで面倒を見ないといけないのだ。
ご主人が家にいるときは、オレが絶対ご主人から離れないのが分かったのか、ご主人がオレを服の胸ポケットに入れてくれるようになった。一度肩に乗っていてずり落ちそうになった時に入ったら居心地が良くて気に入って、それ以来ご主人も胸ポケットのついた服を着てくれる。
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