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ミリアル王国帰還編
8. もふ愛半端ない
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お屋敷に帰ってきて、エマさんに甘えまくった。
オレ子どもだから、許されるよね。人間なら生まれてまだ2年くらいのよちよち赤ちゃんだもん。
エマさーん、撫でて撫でて。ばぶう。
「まあ、キリ様、甘えん坊になってどうされました?王宮で何かありましたか?」
「メスに子どもだと相手にされなくて拗ねている」
「あらあら。背伸びしたいお年頃ですものね」
キリ様は立派な紳士ですよ、と言いながら甘やかしてくれたエマさん、神。
オレ一生この家で養ってもらいたいので、よろしくお願いします!
さて、謁見も終わって、とりあえずやらなければならないことは終わった。
となると次は、冒険者としての活動だ。
ロビンバルはこの国での活動実績がない。キュリアンたち3人はガリア王国から出たことがないし、ご主人とキースはそれぞれソロでの活動がほとんどだ。何よりオレが治癒魔法を使えるようになってからこの国でほとんど活動していない。
ということで、まずはロビンバルというパーティーの実績を積まなければならない。
「耳の早い貴族からロビンバルに対して、指名依頼がたくさん来ています」
「これまで通り貴族の指名依頼は、ヒラリク侯爵家の名前を出して全て断ってください」
「分かりました。それで、依頼ですが、どういうものをご希望ですか?」
「俺達はミリアルに来るのも初めてなんだが、どんな依頼があるんだ?俺たち2人は剣で、実力はキースと同じくらいだ。リュードは防御魔法で、ジルは風魔法を使って突進する」
キュリアンのパーティー紹介を聞いて、複数パーティー推奨の依頼でなければ、好きな依頼を選べばいいと言われた。どんな依頼もこなせそうだとギルドマスターに判断されたらしい。
ただ、王都の周辺にはあまり強い魔物が出ないので、難しい依頼はない。とりあえず王都周辺の日帰り、あるいは1泊の依頼で慣れてから、遠出することになった。
辺境で結構稼いだし、今はお屋敷に泊まっていて宿泊費も食費もかからないので、ガツガツする必要がないのだ。
ミリアルの地理や魔物の特徴を覚えることに重きを置いて、国内のあちこちへ出かける依頼を受けていたある日、依頼達成の手続きをしていたら、ギルドマスターから話があると呼び出された。
「ガリアから来たパーティーが、ワイバーンを狩るためにパーティーを募集しているのですが、ご存じのパーティーですか?」
聞いてみると、ガリアとは反対側の国境近くの森の中でワイバーンの目撃情報があって、合同で討伐しようと募集がかけられているらしい。ただ、その声をかけているのが隣国のパーティーとあって、参加者が集まらない。
それ、デレマッチョだよね。ジルのためにワイバーン探すって言ってたけど、見つけるとはすごい執念だな。いや、もふ愛か。
「そのパーティーがアーチェなら、知り合いだ。ガリアの伯爵の護衛でこの国に来た、信頼できる奴らだ。俺たちも参加するよう調整しよう」
「キリさん目当てで参加するパーティーが出るかもしれませんので、直前まで伏せておきます」
とりあえず長期の依頼になりそうなので、まずはお屋敷に帰って相談しないと。
伯爵がガリアに帰るのには同行しない予定だけど、連絡しないと伯爵が困っちゃうしね。ほうれんそうは重要だよ。
と思いながらお屋敷に帰ると、伯爵がいた。
リュードに話があるらしいんだけど何だろう。まあ、リュードって時点でジルのことだろうけど。
「ジルくんと交尾をしたメスに妊娠の兆候が見られたらしくてね。私は春までこちらに滞在することになった」
「えっ……」
まじかー、ジル、パパになるのかー。
悔しくなんかないよ。キリくんはまだ子どもだもん。モテ期はこれから来るんだもん。来るったら来るもん!
一応、子どもができた場合は、半分はオレたち、といっても冒険者で育てられないので実際はお父さんと伯爵、が貰う権利がある、と事前に取り決めてあった。
何頭生まれるかによるけど、伯爵はガリアに連れて帰る気満々だ。もふらーだもんね。
ちなみに当のジルは、ふーんって感じで興味がないみたいだ。オオカミって家族を大事にするんじゃなかったっけ。ジルにとって家族はリュードなのかな。
オレたちも、ワイバーンとデレマッチョの件を報告して、しばらく戻れないかもしれないことを報告した。
伯爵の思わぬ報告に、しばらく王都にいるか、あるいはリュードとジルだけ別行動するかとも話し合ったけど、ジルがワイバーンの討伐に乗り気なので行くことにした。骨が気に入ってたもんな。
さて、ワイバーンの討伐に出発です。
なんとこのワイバーンの討伐、侯爵家からの依頼になった。
ジルが骨を気に入っていて、そのジルのためにデレマッチョが討伐しようとしているという経緯を聞いたお父さんが、ワイバーン討伐の依頼を出してくれたのだ。参加費用が出る代わりに、素材は全て侯爵家が買い取って、その料金を参加者で山分けだ。素材の配分や、オレと繋がりが作りたいために参加するパーティーがいて揉めないように、というお父さんの配慮だ。
しかもお母さんが、オレのバッグを作り直すから、皮は綺麗なままで取ってくるようにと注文をつけてくれた。
お父さん、お母さん、大好き!
ギルド前に集まって、みんなで馬車を借りて出発だ。
参加パーティーは6つ、デレマッチョのところとオレたちロビンバルに加えて、キースが声をかけたミリアルの実力十分なパーティーだ。
ご主人を泣かせたキースは、ここで活躍してお父さんたちにいい所見せないとね。
お父さんが参加費用を出してくれたから、そのお金で馬車を借りて移動の時間を短縮するのだ。帰ってくるまでに必要な宿泊費と食事代も出るくらい出してくれたので、キースの知り合いのパーティーが貴族すげえってなっている。
「貴族の依頼って毎回こんなに割がいいのか?」
「今回は特別だから勘違いするなよ。侯爵様はキリの後見だからな」
「やっぱり貴族の依頼はヤバいっていうのは本当なのか」
貴族は依頼を出す冒険者を抱えていることが多く、誰でもいいからと出された依頼は、達成の条件が厳しかったり、いちゃもんをつけられたうえに依頼料を貰えなかったり、トラブルが多いらしい。しかもそういう依頼はだいたい依頼料が高い。
お父さんも何か欲しい時などに依頼を出すパーティーが複数あるらしい。
途中の街では宿に泊まってゆっくり休む代わりに、食事以外は休憩をあまりとらずにワイバーンが出る森まで急いだ。お馬さんの疲れはオレが癒したから、絶好調で飛ばしてくれたよ。
近くの村に馬車と馬を預かってもらって、いざ、森の中へ出発だ。
「お前らいいテント使ってんな」
「キリのために、侯爵様が用意してくれた最新のやつだ。温度調整の魔道具がついてるぞ」
「ちょっと中見せてくれ」
お父さんが用意してくれたテントにみんな興味津々だ。
中は快適な温度と湿度になっている。今は冬だからみんな防寒着を着ているけど、それでもいざという時に動けないと危ないので、もこもこに着ぶくれたりできない。なので、この快適テントはかなり便利なのだ。
オレが今日着ているハーネスも、発熱する機能がついていたりする。いや、オレ今冬毛だから凍えて動けなくなったりはしないよ。でもね、お母さんが心配して作ってくれたから、着てあげないとね。オレが寒がりなわけじゃないよ。
ジルにもぬくぬくハーネスはあるけど、暑いと言って普通のに変えてもらっていた。オオカミの被毛ってそんなに防寒なのか。
「いいもの食べてるし贅沢だな。俺達もそんな使役獣欲しい」
「いいものしか食べないし、金がかかるぞ」
ご主人が侯爵家の出身だということは隠してはいないけど公表もしていないので、みんな知らない。だから、オレという貴重な治癒魔法の使える使役獣のためにいろいろしてくれていることになっている。それは嘘じゃないしね。
いいものしか食べないっていうのも事実だ。オレはグルメなんだ。ちゃんと稼いでるし。
オレとジルのごはんは、お屋敷のシェフが作ってくれた、侯爵家特製干し肉だ。オレ用にドライフルーツとナッツも用意されていて、合わせて専用のマジックバッグに入れられている。ジルのごはんも入っているのに、何かあったら怖いからとリュードはご主人に任せてマジックバッグに触らない。
「ワイバーンを狩ったら、またそのイタチの装備でも作るのか?そのイタチが入ってるバッグ、ワイバーンの皮だろう?」
「もともとは、ウィラーがジルに骨をやりたいからだな」
「骨?」
「穢れたワイバーンに遭遇して、ジルくんがワイバーンの骨を気に入ったんだ。だから今度は穢れていないワイバーンの骨をジルくんにプレゼントしたいんだ」
デレマッチョのデレっぷりに、ミリアルの冒険者がドン引きしてる。
わかるよ。飼い犬に骨ガムを買ってくる感覚で、ワイバーンを狩るって言われてもな。しかもその厳つい顔をデレデレにして。
おまわりさーん、こいつです!
オレ子どもだから、許されるよね。人間なら生まれてまだ2年くらいのよちよち赤ちゃんだもん。
エマさーん、撫でて撫でて。ばぶう。
「まあ、キリ様、甘えん坊になってどうされました?王宮で何かありましたか?」
「メスに子どもだと相手にされなくて拗ねている」
「あらあら。背伸びしたいお年頃ですものね」
キリ様は立派な紳士ですよ、と言いながら甘やかしてくれたエマさん、神。
オレ一生この家で養ってもらいたいので、よろしくお願いします!
さて、謁見も終わって、とりあえずやらなければならないことは終わった。
となると次は、冒険者としての活動だ。
ロビンバルはこの国での活動実績がない。キュリアンたち3人はガリア王国から出たことがないし、ご主人とキースはそれぞれソロでの活動がほとんどだ。何よりオレが治癒魔法を使えるようになってからこの国でほとんど活動していない。
ということで、まずはロビンバルというパーティーの実績を積まなければならない。
「耳の早い貴族からロビンバルに対して、指名依頼がたくさん来ています」
「これまで通り貴族の指名依頼は、ヒラリク侯爵家の名前を出して全て断ってください」
「分かりました。それで、依頼ですが、どういうものをご希望ですか?」
「俺達はミリアルに来るのも初めてなんだが、どんな依頼があるんだ?俺たち2人は剣で、実力はキースと同じくらいだ。リュードは防御魔法で、ジルは風魔法を使って突進する」
キュリアンのパーティー紹介を聞いて、複数パーティー推奨の依頼でなければ、好きな依頼を選べばいいと言われた。どんな依頼もこなせそうだとギルドマスターに判断されたらしい。
ただ、王都の周辺にはあまり強い魔物が出ないので、難しい依頼はない。とりあえず王都周辺の日帰り、あるいは1泊の依頼で慣れてから、遠出することになった。
辺境で結構稼いだし、今はお屋敷に泊まっていて宿泊費も食費もかからないので、ガツガツする必要がないのだ。
ミリアルの地理や魔物の特徴を覚えることに重きを置いて、国内のあちこちへ出かける依頼を受けていたある日、依頼達成の手続きをしていたら、ギルドマスターから話があると呼び出された。
「ガリアから来たパーティーが、ワイバーンを狩るためにパーティーを募集しているのですが、ご存じのパーティーですか?」
聞いてみると、ガリアとは反対側の国境近くの森の中でワイバーンの目撃情報があって、合同で討伐しようと募集がかけられているらしい。ただ、その声をかけているのが隣国のパーティーとあって、参加者が集まらない。
それ、デレマッチョだよね。ジルのためにワイバーン探すって言ってたけど、見つけるとはすごい執念だな。いや、もふ愛か。
「そのパーティーがアーチェなら、知り合いだ。ガリアの伯爵の護衛でこの国に来た、信頼できる奴らだ。俺たちも参加するよう調整しよう」
「キリさん目当てで参加するパーティーが出るかもしれませんので、直前まで伏せておきます」
とりあえず長期の依頼になりそうなので、まずはお屋敷に帰って相談しないと。
伯爵がガリアに帰るのには同行しない予定だけど、連絡しないと伯爵が困っちゃうしね。ほうれんそうは重要だよ。
と思いながらお屋敷に帰ると、伯爵がいた。
リュードに話があるらしいんだけど何だろう。まあ、リュードって時点でジルのことだろうけど。
「ジルくんと交尾をしたメスに妊娠の兆候が見られたらしくてね。私は春までこちらに滞在することになった」
「えっ……」
まじかー、ジル、パパになるのかー。
悔しくなんかないよ。キリくんはまだ子どもだもん。モテ期はこれから来るんだもん。来るったら来るもん!
一応、子どもができた場合は、半分はオレたち、といっても冒険者で育てられないので実際はお父さんと伯爵、が貰う権利がある、と事前に取り決めてあった。
何頭生まれるかによるけど、伯爵はガリアに連れて帰る気満々だ。もふらーだもんね。
ちなみに当のジルは、ふーんって感じで興味がないみたいだ。オオカミって家族を大事にするんじゃなかったっけ。ジルにとって家族はリュードなのかな。
オレたちも、ワイバーンとデレマッチョの件を報告して、しばらく戻れないかもしれないことを報告した。
伯爵の思わぬ報告に、しばらく王都にいるか、あるいはリュードとジルだけ別行動するかとも話し合ったけど、ジルがワイバーンの討伐に乗り気なので行くことにした。骨が気に入ってたもんな。
さて、ワイバーンの討伐に出発です。
なんとこのワイバーンの討伐、侯爵家からの依頼になった。
ジルが骨を気に入っていて、そのジルのためにデレマッチョが討伐しようとしているという経緯を聞いたお父さんが、ワイバーン討伐の依頼を出してくれたのだ。参加費用が出る代わりに、素材は全て侯爵家が買い取って、その料金を参加者で山分けだ。素材の配分や、オレと繋がりが作りたいために参加するパーティーがいて揉めないように、というお父さんの配慮だ。
しかもお母さんが、オレのバッグを作り直すから、皮は綺麗なままで取ってくるようにと注文をつけてくれた。
お父さん、お母さん、大好き!
ギルド前に集まって、みんなで馬車を借りて出発だ。
参加パーティーは6つ、デレマッチョのところとオレたちロビンバルに加えて、キースが声をかけたミリアルの実力十分なパーティーだ。
ご主人を泣かせたキースは、ここで活躍してお父さんたちにいい所見せないとね。
お父さんが参加費用を出してくれたから、そのお金で馬車を借りて移動の時間を短縮するのだ。帰ってくるまでに必要な宿泊費と食事代も出るくらい出してくれたので、キースの知り合いのパーティーが貴族すげえってなっている。
「貴族の依頼って毎回こんなに割がいいのか?」
「今回は特別だから勘違いするなよ。侯爵様はキリの後見だからな」
「やっぱり貴族の依頼はヤバいっていうのは本当なのか」
貴族は依頼を出す冒険者を抱えていることが多く、誰でもいいからと出された依頼は、達成の条件が厳しかったり、いちゃもんをつけられたうえに依頼料を貰えなかったり、トラブルが多いらしい。しかもそういう依頼はだいたい依頼料が高い。
お父さんも何か欲しい時などに依頼を出すパーティーが複数あるらしい。
途中の街では宿に泊まってゆっくり休む代わりに、食事以外は休憩をあまりとらずにワイバーンが出る森まで急いだ。お馬さんの疲れはオレが癒したから、絶好調で飛ばしてくれたよ。
近くの村に馬車と馬を預かってもらって、いざ、森の中へ出発だ。
「お前らいいテント使ってんな」
「キリのために、侯爵様が用意してくれた最新のやつだ。温度調整の魔道具がついてるぞ」
「ちょっと中見せてくれ」
お父さんが用意してくれたテントにみんな興味津々だ。
中は快適な温度と湿度になっている。今は冬だからみんな防寒着を着ているけど、それでもいざという時に動けないと危ないので、もこもこに着ぶくれたりできない。なので、この快適テントはかなり便利なのだ。
オレが今日着ているハーネスも、発熱する機能がついていたりする。いや、オレ今冬毛だから凍えて動けなくなったりはしないよ。でもね、お母さんが心配して作ってくれたから、着てあげないとね。オレが寒がりなわけじゃないよ。
ジルにもぬくぬくハーネスはあるけど、暑いと言って普通のに変えてもらっていた。オオカミの被毛ってそんなに防寒なのか。
「いいもの食べてるし贅沢だな。俺達もそんな使役獣欲しい」
「いいものしか食べないし、金がかかるぞ」
ご主人が侯爵家の出身だということは隠してはいないけど公表もしていないので、みんな知らない。だから、オレという貴重な治癒魔法の使える使役獣のためにいろいろしてくれていることになっている。それは嘘じゃないしね。
いいものしか食べないっていうのも事実だ。オレはグルメなんだ。ちゃんと稼いでるし。
オレとジルのごはんは、お屋敷のシェフが作ってくれた、侯爵家特製干し肉だ。オレ用にドライフルーツとナッツも用意されていて、合わせて専用のマジックバッグに入れられている。ジルのごはんも入っているのに、何かあったら怖いからとリュードはご主人に任せてマジックバッグに触らない。
「ワイバーンを狩ったら、またそのイタチの装備でも作るのか?そのイタチが入ってるバッグ、ワイバーンの皮だろう?」
「もともとは、ウィラーがジルに骨をやりたいからだな」
「骨?」
「穢れたワイバーンに遭遇して、ジルくんがワイバーンの骨を気に入ったんだ。だから今度は穢れていないワイバーンの骨をジルくんにプレゼントしたいんだ」
デレマッチョのデレっぷりに、ミリアルの冒険者がドン引きしてる。
わかるよ。飼い犬に骨ガムを買ってくる感覚で、ワイバーンを狩るって言われてもな。しかもその厳つい顔をデレデレにして。
おまわりさーん、こいつです!
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