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ガリア王国王宮編
2. オレの魔法が火を噴く場面
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5人と2匹で、魔の森で魔物の討伐と素材採取をメインに活動しているが、今は5人+1匹の連携を高めることに置いている。
え、オレは連携しなくていいのかって?だってオレは一方的に治癒魔法飛ばす以外はやることないから、連携とか関係ないもん。オレのチートな魔力でも回復が追い付かないような状況なんて、きっと非常事態だから訓練でどうにかなるようなことじゃないよ。
「フレッドに習ったら、リュードも水の攻撃魔法使えるようにならないのか?」
「でも、俺そんなに魔力量ないし」
「魔力はキリが回復するから問題ないが、攻撃魔法が苦手なのか?」
「ジルも魔物に突っ込んでいくし、仲間に当たっちゃらどうしようと思うと、ちょっと怖くて」
森での討伐の合間の休憩中、今後パーティーとして誰が何を伸ばしていくかという真面目な話をしている。
ジルの飼い主リュードは、冒険者になってから魔法を身に着け、なんとなく得意な水魔法を実践で伸ばしてきたらしい。冒険者ギルドでは魔法の初心者講習もあるので、魔法使いを目指す冒険者はまずそこで習い、そこからは先輩に聞いたりしながら実戦で身に着けて行くものらしい。本もあるが、識字率のそんなに高くないこの世界、冒険者で読める人は多くないそうだ。
そうそう、オレ、残念ながら字は読めなかったよ。なので、最近はご主人に字を習っているんだけど、それを見てジルも一緒に字を眺めている。すぐに飽きちゃうみたいで、勉強中のオレの毛繕いを始めるけどね。
「だったらそのまま防御を伸ばしたほうがいい。学園でも攻撃魔法の苦手な者は防御を伸ばすようにしていた」
「へえ、魔法って騎士になるために習うんじゃないのか?攻撃できなくていいのか?」
「要人の近くには防御の得意な者が配置される」
適材適所ってやつね。
このメンバーなら、ご主人がいろんな攻撃魔法を撃てるので、リュードは防御を担当したほうがパーティーとしてのバランスもいい。
冒険者は多くても6人くらいでパーティーを組むので、攻撃魔法の使えない魔法使いは肩身の狭い思いをするそうだ。リュードの場合はそれをジルが補っていたので、余計ジルを溺愛しているのかもしれないな。今もジルのお腹をわしゃわしゃ撫でながら話をしている。
ちなみにご主人は攻撃魔法が得意だが、性格が攻撃的だとか、仲間に当たろうが関係ないとかそういうことではなくて、単純に魔法を撃つときに何にも考えてないんだと思うな。
オレやキースがこの魔法を撃ってって言ったら、スパっと撃ってくる。こっちのほうがいいんじゃないかとか、今これを撃ったらどうなるか、みたいなことを考えないで、求められたことに応じるっていうのが最優先になる。学園の指導が騎士団を念頭に置いていたことが大きいんだろうけど、ご主人はもともとぼんやりしてるから、性格的にも誰かに引っ張って行って欲しいタイプだもんな。
「お、イタチがいる。攫われそうになったらしいが大丈夫か?」
「ああ、ギルドにいた冒険者も助けてくれたしな」
冒険者が来ることは足音で分かってたんだけど、本当にただの通り掛かりっぽかったから、ジルもオレも反応しなかった。最初のころは報告してたんだけど、冒険者だったらいらないって言われてからは報告していない。近くなったらご主人たちも足音で気づくしね。
「イタチ、干し肉食べるか?」
「ウォフッ!」
「こらジル、お前じゃないから」
「ウルフも仲間外れにしないから、落ち着け」
オレの誘拐未遂について冒険者が心配してくれるので、尻尾を振って愛想を振りまいていたら、干し肉が出てきて、それにジルが反応した。
デレマッチョが干し肉をくれるようになってから、ジルは自分ももらえるのだと分かって、張り切ってアピールするようになった。今までは顔つきの厳つさから遠巻きにされていたし、誰も餌をやろうなんてしなかったらしい。
でもちゃんとリュードの言いつけを守って、リュードの許可が出るまでは待っている。今にも飛び掛かろうと前足がちょこちょこ動いてるし、ヨダレ垂れてるけどね。
冒険者も苦笑しながら、ご主人たちに断ってから、オレとジルに干し肉を渡してくれるので、ありがたく貰ったよ。がじがじ。
「お前らパーティー組んだって本当か?」
「ああ、ロビンバルに加わった」
「マジだったのか。ウィラーが悔しがるぞ?」
「あいつ定宿を俺たちの泊まる宿に変えたぞ」
ウィラーって言うのはあのデレマッチョね。デレマッチョもみんなに愛されてるね。どっしりとした頼れるマッチョなリーダーと、オレとジルを可愛がってるときのデレっぷりとのギャップがウケているっぽい。
冒険者たちは、オレたちというか、オレがこの辺りにいるのを知らせてもいいか確認してから去って行った。治癒を希望する人たちに知らせてもいいか、森の中で会うとこうやって聞いてくれる。みんな優しい。
これが治癒術師は優遇してもらえるってやつなんだろう。こうやって気を遣って、お菓子くれたり干し肉くれたりした冒険者は、はりきって治癒しようって思っちゃうもんね。
討伐は、ご主人とキースが剣、リュードが防御魔法の経験を積むように、本来なら余裕な相手を選んで戦っている。
ご主人が剣で戦う時は、オレはリュードの肩の上に乗っている。ジルがオレに乗らないの?って見て来るけど、お前は何かあったときにオレを乗せたまま魔物に突っ込んでいく気か?か弱いオレが耐えられると思うか?
ジルがそうだね、ごめんねって謝ってくれるけど、キリは弱いもんねっていう無邪気な一言がグサッと刺さった。
「キリ、どうした?何を拗ねてるんだ?」
「ジルがワフワフ言ったら、キリくんが丸まっちゃったんだけど」
ご主人、ちょっとほっといて。キリくん、背伸びしたいお年頃だから、ガラスのハートが砕けちゃった。
ジルは悪くないよ。弱いのは事実だもん。ただちょっと攻撃魔法で「我の前にひれ伏せー」ってやりたかっただけだもん。ぐすん。
「あれじゃないか?たしかアンデッドには治癒魔法が効くっていうから、そしたらキリは無敵だよな」
「そうなのか?」
「実体を持たないゴーストは、聖水か治癒魔法で倒すらしいぞ。俺は会ったことがないが」
なんだって?!それ、オレ大活躍じゃん。キュリアン、素敵な情報ありがと!
ゴーストどこ?ご主人、探しに行こう!オレの治癒魔法が火を噴くよ!
「キリがゴーストを倒しに行きたいらしいんだが」
「墓場に出るって言うのは聞いたことがあるが」
げっ、墓場って、幽霊とか苦手。ゴーストって幽霊か。やっぱりやーめた。オレは弱くてもいいもん。慈悲深いオコジョだもん。
あ、ブノワがクッキー出してくれた。わーい、ありがとう。
「幽霊が怖くて、おやつで機嫌直すって、子どもかよ」
「まだ成獣したばかりだから」
そういう問題なのか?ってキュリアンが言ってるけど聞こえなーい。
今度の人生、じゃなくて、オコジョ生は自由に生きるって決めたんだ。やりたくないことはやらない。これ大切。
クッキーをくれるブノワの手にスリスリすると撫でてくれる。最初は遠慮して触ってこなかったブノワも、最近はこうやってスリスリすると撫でてくれるようになった。ジルのことも可愛がっているし、もふらーだよね。もっと撫でるがよい。
森の中で訓練を兼ねた討伐をして、それなりに売れそうな素材も集めて街に帰ると、冒険者ギルドにご主人宛の手紙が届いていた。
「先日の貴族の子息の件で、キリを連れて王都に来るように言われてるんだが。いつにする?」
「俺たちも行くのか?」
「ああ、パーティーに入ったことは告げてあるから、来てくれると嬉しい」
「じゃあ行くか」
ジルがどこ行くの?と楽しそうだ。
そう言えばジルってここじゃない森で見つけたらしいから、実は生まれた森や家族が恋しかったりするんだろうか。オレはおかあさんに見捨てられちゃったし、家族の情って育ててくれたご主人とエマさんとご主人の家族に対してなんだよね。エマさん元気かな。
ジル、生まれた森に帰りたかったりする?
リューとキリのそばがいい!
ああうん、ジル可愛いな。よしよし。
王都に行くのも、美味しいものが食べられる場所と聞いて乗り気だ。前に行ったことあるらしいんだけど、覚えてないっぽい。やっぱりオオカミじゃなくて、ハスキーの間違いだろ。
実家の近所で飼われていたハスキー、脱走癖があるのに帰巣本能がなくて、よく迷子になってたんだよな。ジルはあいつよりは賢そうだけど。
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「でも、俺そんなに魔力量ないし」
「魔力はキリが回復するから問題ないが、攻撃魔法が苦手なのか?」
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そうそう、オレ、残念ながら字は読めなかったよ。なので、最近はご主人に字を習っているんだけど、それを見てジルも一緒に字を眺めている。すぐに飽きちゃうみたいで、勉強中のオレの毛繕いを始めるけどね。
「だったらそのまま防御を伸ばしたほうがいい。学園でも攻撃魔法の苦手な者は防御を伸ばすようにしていた」
「へえ、魔法って騎士になるために習うんじゃないのか?攻撃できなくていいのか?」
「要人の近くには防御の得意な者が配置される」
適材適所ってやつね。
このメンバーなら、ご主人がいろんな攻撃魔法を撃てるので、リュードは防御を担当したほうがパーティーとしてのバランスもいい。
冒険者は多くても6人くらいでパーティーを組むので、攻撃魔法の使えない魔法使いは肩身の狭い思いをするそうだ。リュードの場合はそれをジルが補っていたので、余計ジルを溺愛しているのかもしれないな。今もジルのお腹をわしゃわしゃ撫でながら話をしている。
ちなみにご主人は攻撃魔法が得意だが、性格が攻撃的だとか、仲間に当たろうが関係ないとかそういうことではなくて、単純に魔法を撃つときに何にも考えてないんだと思うな。
オレやキースがこの魔法を撃ってって言ったら、スパっと撃ってくる。こっちのほうがいいんじゃないかとか、今これを撃ったらどうなるか、みたいなことを考えないで、求められたことに応じるっていうのが最優先になる。学園の指導が騎士団を念頭に置いていたことが大きいんだろうけど、ご主人はもともとぼんやりしてるから、性格的にも誰かに引っ張って行って欲しいタイプだもんな。
「お、イタチがいる。攫われそうになったらしいが大丈夫か?」
「ああ、ギルドにいた冒険者も助けてくれたしな」
冒険者が来ることは足音で分かってたんだけど、本当にただの通り掛かりっぽかったから、ジルもオレも反応しなかった。最初のころは報告してたんだけど、冒険者だったらいらないって言われてからは報告していない。近くなったらご主人たちも足音で気づくしね。
「イタチ、干し肉食べるか?」
「ウォフッ!」
「こらジル、お前じゃないから」
「ウルフも仲間外れにしないから、落ち着け」
オレの誘拐未遂について冒険者が心配してくれるので、尻尾を振って愛想を振りまいていたら、干し肉が出てきて、それにジルが反応した。
デレマッチョが干し肉をくれるようになってから、ジルは自分ももらえるのだと分かって、張り切ってアピールするようになった。今までは顔つきの厳つさから遠巻きにされていたし、誰も餌をやろうなんてしなかったらしい。
でもちゃんとリュードの言いつけを守って、リュードの許可が出るまでは待っている。今にも飛び掛かろうと前足がちょこちょこ動いてるし、ヨダレ垂れてるけどね。
冒険者も苦笑しながら、ご主人たちに断ってから、オレとジルに干し肉を渡してくれるので、ありがたく貰ったよ。がじがじ。
「お前らパーティー組んだって本当か?」
「ああ、ロビンバルに加わった」
「マジだったのか。ウィラーが悔しがるぞ?」
「あいつ定宿を俺たちの泊まる宿に変えたぞ」
ウィラーって言うのはあのデレマッチョね。デレマッチョもみんなに愛されてるね。どっしりとした頼れるマッチョなリーダーと、オレとジルを可愛がってるときのデレっぷりとのギャップがウケているっぽい。
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これが治癒術師は優遇してもらえるってやつなんだろう。こうやって気を遣って、お菓子くれたり干し肉くれたりした冒険者は、はりきって治癒しようって思っちゃうもんね。
討伐は、ご主人とキースが剣、リュードが防御魔法の経験を積むように、本来なら余裕な相手を選んで戦っている。
ご主人が剣で戦う時は、オレはリュードの肩の上に乗っている。ジルがオレに乗らないの?って見て来るけど、お前は何かあったときにオレを乗せたまま魔物に突っ込んでいく気か?か弱いオレが耐えられると思うか?
ジルがそうだね、ごめんねって謝ってくれるけど、キリは弱いもんねっていう無邪気な一言がグサッと刺さった。
「キリ、どうした?何を拗ねてるんだ?」
「ジルがワフワフ言ったら、キリくんが丸まっちゃったんだけど」
ご主人、ちょっとほっといて。キリくん、背伸びしたいお年頃だから、ガラスのハートが砕けちゃった。
ジルは悪くないよ。弱いのは事実だもん。ただちょっと攻撃魔法で「我の前にひれ伏せー」ってやりたかっただけだもん。ぐすん。
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「そうなのか?」
「実体を持たないゴーストは、聖水か治癒魔法で倒すらしいぞ。俺は会ったことがないが」
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「先日の貴族の子息の件で、キリを連れて王都に来るように言われてるんだが。いつにする?」
「俺たちも行くのか?」
「ああ、パーティーに入ったことは告げてあるから、来てくれると嬉しい」
「じゃあ行くか」
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そう言えばジルってここじゃない森で見つけたらしいから、実は生まれた森や家族が恋しかったりするんだろうか。オレはおかあさんに見捨てられちゃったし、家族の情って育ててくれたご主人とエマさんとご主人の家族に対してなんだよね。エマさん元気かな。
ジル、生まれた森に帰りたかったりする?
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