15 / 39
ガリア王国魔の森編
6. ファンクラブふたたび
しおりを挟む
ジルの飼い主さんのパーティーであるロビンバルと合同で、魔の森の討伐中だ。
前回のオレの秘密がバレそうになった反省から、単独で森に行こうとしていたんだけど、ギルドから止められてしまった。
ギルドがこの街最強と言われるアルディラよりもオレたちを優先したことで、オレの治癒能力が知られるようになったので、もし単独で森の中に入った場合、オレを奪おうとするパーティーに襲撃される恐れがあるそうだ。もっと広まって認知されてしまえば、ご主人じゃない人がオレを連れていたら奪ったのだと明らかにわかるので周りが助けてくれるだろうが、今はまだそこまで知られていないので周りの協力も得られない。
これは、オレのファンクラブをもう一度作り直すしかないね。
で、森の中に来てるんだけど、ジルがオレを離さない。
昼休憩中にジルがダッシュでどこかに行ったと思ったら、ウサギを咥えて帰って来て、オレの目の前に置いた。いやーーーーー!ご主人助けてーーーー!!
白い毛皮で、オレよりも丸々しているけど大きさもそう変わらない、白目剥いて首があらぬ方向に曲がってるウサギ。その様子に悲鳴をあげてしまったけど、オレ悪くないよね?このウサギ、オレの未来の姿じゃないよね?!
ご主人の首に巻き付いて震えるオレの姿に、喜んでもらえると思っていたジルがシュンとしちゃった。オレへの貢物って分かるんだけど、ちょっと無理。そのウサギを早くバッグに入れてください。ガクブル。
「ジル、キリくんは治癒を使うから、ビックリしちゃったみたいだね。このウサギは俺がもらってもいい?」
「キュウーン」
「せっかく狩ってきてくれたのに悪いな」
ジルが飼い主さんに悲しそうに甘えてる。ごめん、ほんとごめん。ご主人が代わりに謝ってくれるけど、ほんとごめん。
ジルの好意に対して、酷い態度をとった自覚はあるので、ウサギが視界から消えてすぐ、ジルに謝ろうとジルに近づいたら、捕まった。べろんべろん舐められるけど、やっぱりいやーー。その牙でウサギをぽきっとやっちゃったと思うとやっぱり怖いよ。ご主人助けて!
「キリ、ジルはキリを傷つけたりしないから」
知ってるけど、分かってるけど、怖いんだってば。
大丈夫、オレは治癒魔法が使えるんだから、大丈夫。ジルはペットだ、大丈夫。必死に自己暗示をかけて、ジルのべろんべろんをやり過ごす。
あ、まって、首のとこ咥えられたら身体に力が入らないからやめてっ。
「ジルはキリをこどもだと思ってるのかな」
「まんま子犬の世話を焼くお父さん犬だな」
ジルはオレを咥えて飼い主さんの足元まで移動して寝ころんで、また念入りにオレの毛繕いを始めた。
みんな微笑ましいなあって見てないで助けてよ。しくしく。
そんな感じで森を出るまで、戦闘中以外はずっと、オレはジルに世話をされていた。
オレってデレマッチョといい、ジルといい、なんか厳ついヤツに気に入られる運命にあるらしい。この可愛いボディがヤツらを惹きつけてしまうんだろうか。可愛いって時には困ったことになるんだな。
それから何度も一緒に森へ行ったが、肝心の討伐はというと順調だ。ロビンバルは名前を知られている有力パーティーで、今はオレの治癒魔法がある。
ご主人とキースも、今まで魔の森のような強い魔物がうようよいるところで戦った経験がないだけで、二つ名がつくくらいの実力はあるのだ。けれどやはり経験不足は否めず、それがあの熊にキースが捕まるという事態に繋がった訳で、ふたりとも戦闘も訓練も積極的に行っている。
「フレッドは剣も使えるんだな。その剣筋、騎士に習ったのか?」
「ああ」
野良の剣士であるキースに言わせると、ご主人の剣筋はきれいなんだそうだ。実践で身についたものではなく、正統派の師について習ったというのが分かるらしいが、ロビンバルの剣士にも言い当てられている。人と戦うのはまだいいが、魔物に対するとなると少し厳しいらしい。
ご主人は魔力が切れた時のために剣でも戦えるようにと、最近は前衛の訓練もしている。オレがいる限り、魔力切れになることはないだろうけど、この前みたいに限界を超えることはあるかもしれない。ロビンバルに断って、戦力に余裕がある時は、前衛で戦って経験を積んでいる。
ご主人が頑張ってるんだからと、俺もジルを師匠として訓練だ。
人間が4人?
あたり。じゃあ木の上にいる鳥は?
えーっと、そこの木に2羽。
おしい。向こうの木にもいるよ。
戦えないオレに出来るのは、音を聞き分けることくらいだ。オオカミには負けるけど、それでも人間の耳よりはいいので、ご主人たちが気付く前に敵の接近に気付ける。森の中は木があって、音が複雑に反射するので分かりづらいが、ジルに正解を聞きながら訓練している。
正解するとジルに偉いってべろんべろんされるし、外すともうちょっと頑張ってってやっぱりべろんべろんされるけど、だいぶ慣れてきて、不意打ちで牙を見たりしなければ怖いと思わなくなってきた。
ジルは、戦闘の時はカッコいい。普段のバ可愛い感じはどこに行ったんだというくらいカッコいい。風魔法が使えるので、自分の周りの風をまとって、すごいスピードで魔物に突っ込んでいく。
自分自身の加速にも風魔法を使っているし、自分の周りの風で魔物を切り裂いているようだが、どうやっているのか本人はよく分かっていないそうだ。大好きなご主人さまに褒めてほしくて頑張ったら出来たらしい。
それをオレからご主人経由で伝えたら、ジルの飼い主さんが感激してジルを褒めまくり、喜んだジルはお腹を見せてわしゃわしゃ撫でられていた。まんまハスキーだけど、オオカミって人に懐かないんじゃなかったっけ。
「もうこのまま5人でパーティー組もうぜ」
「お前はキリくんに通訳してほしいだけだろうが」
「ガリアにずっといるとは決めていないんだ。キリを連れて帰らないと、俺の家族に怒られる」
「ミリアルだっけ。ジルがキリくんのこと離さなさそうだよなあ」
確かにね。ミリアルまでついてきそうだ。
ロビンバルは、ジルの飼い主である魔法使いと、剣士2人の3人パーティーだ。ご主人とキースが入ると5人で、剣士3人と魔法使い2人でバランスもちょうどいい。性格も相性も悪くなく、他のパーティーの勧誘を断れるが、オレの治癒魔法の秘密もあるし、ご主人が元貴族って言うのもあるし、簡単には決められない。
でも、この魔の森にいる限りは一緒に活動することになった。
オレのファンクラブは、会員番号1番のデレマッチョと、2番のジルのほかにも、少しずつ増えている。
ロビンバルがこの街のパーティーの力関係や裏事情にも詳しいので、彼らのアドバイスを聞きながら通りがかりに治癒をして恩を売っている最中だ。オレって魔力が豊富にあるから、残量とか気にせずに治癒出来るからね。
クローバーは、知り合いのパーティーにオレのことを凄腕の治癒術師として紹介してくれているようで、ときどきクローバーに聞いたんだけど治癒してくれ、と言ってくるパーティーもいる。
でも中には新参者のオレたちに、まずは治癒をしてその能力を見せてみろと、と上から目線で行ってくるヤツもいる。そういうヤツは、キリをいじめるなーと言いながら、ジルが張り切って撃退している。厳つい顔でガウガウ言っていると迫力があるので、大抵のヤツらは怯む。過保護な保護者が増えたね。
そして最近オレは、街の中ではご主人の肩ではなく、ジルの背に乗ってる。なぜなら、そのほうが周りのウケがいいからだ。
もふもふ on もふもふ。
かなり好評で、厳つい顔のジルに遠巻きにしていた隠れもふらーの冒険者たちも、ジルに近づいてくるようになった。ブランドイメージ大切。
デレマッチョはオレに甘いもの、ジルに干し肉を用意しているくらいだ。最初はデレマッチョのあまりの変わりように3度見くらいしていた冒険者たちも、最近は会うとオレたちの目撃情報を教えてやっているらしい。デレマッチョはもう自分で使役獣探したらいいんじゃないかな。
そんな風に過ごしていたある日、ジルの飼い主であるリュードがこぼした。
「そろそろ貴族の季節だな。めんどくせえ」
「今回はキリくんがいるから、余計めんどくさいだろ」
「貴族の季節?」
「ああ、ミリアルから来て初めてか」
ガリアでは、貴族の子どもの通う学園が休みになる夏、社会経験として学園の最終学年の子どもたちが魔の森に来るらしい。文武両道を証明するための風習だが、世間知らずのお坊ちゃんたちなので、トラブルが多発する。
冒険者を護衛につけて森の浅いところで討伐に参加するらしいが、まともに戦える学生は、騎士を目指しているものなどほんの一握りだ。無理な注文をしてきたり、中には使役獣を寄越せと言うヤツが毎年1人はいるらしい。
「この時期、姫は絶対この街に寄り付かない。お前らも移動するか?」
「従う必要はないんだろう?」
「ああ。お坊ちゃんたちの言うことは全部無視して構わん。ここでのことに親は出てこない。つきまとわれてうっとおしいだけだ」
「俺たちにも貴族の後見はいるから、大丈夫だろ」
ご主人のお母さんの親戚にお願いしているから、親が出て来ても大丈夫。
その判断を早々に後悔することになるとは、見通しが甘かったみたいだ。
前回のオレの秘密がバレそうになった反省から、単独で森に行こうとしていたんだけど、ギルドから止められてしまった。
ギルドがこの街最強と言われるアルディラよりもオレたちを優先したことで、オレの治癒能力が知られるようになったので、もし単独で森の中に入った場合、オレを奪おうとするパーティーに襲撃される恐れがあるそうだ。もっと広まって認知されてしまえば、ご主人じゃない人がオレを連れていたら奪ったのだと明らかにわかるので周りが助けてくれるだろうが、今はまだそこまで知られていないので周りの協力も得られない。
これは、オレのファンクラブをもう一度作り直すしかないね。
で、森の中に来てるんだけど、ジルがオレを離さない。
昼休憩中にジルがダッシュでどこかに行ったと思ったら、ウサギを咥えて帰って来て、オレの目の前に置いた。いやーーーーー!ご主人助けてーーーー!!
白い毛皮で、オレよりも丸々しているけど大きさもそう変わらない、白目剥いて首があらぬ方向に曲がってるウサギ。その様子に悲鳴をあげてしまったけど、オレ悪くないよね?このウサギ、オレの未来の姿じゃないよね?!
ご主人の首に巻き付いて震えるオレの姿に、喜んでもらえると思っていたジルがシュンとしちゃった。オレへの貢物って分かるんだけど、ちょっと無理。そのウサギを早くバッグに入れてください。ガクブル。
「ジル、キリくんは治癒を使うから、ビックリしちゃったみたいだね。このウサギは俺がもらってもいい?」
「キュウーン」
「せっかく狩ってきてくれたのに悪いな」
ジルが飼い主さんに悲しそうに甘えてる。ごめん、ほんとごめん。ご主人が代わりに謝ってくれるけど、ほんとごめん。
ジルの好意に対して、酷い態度をとった自覚はあるので、ウサギが視界から消えてすぐ、ジルに謝ろうとジルに近づいたら、捕まった。べろんべろん舐められるけど、やっぱりいやーー。その牙でウサギをぽきっとやっちゃったと思うとやっぱり怖いよ。ご主人助けて!
「キリ、ジルはキリを傷つけたりしないから」
知ってるけど、分かってるけど、怖いんだってば。
大丈夫、オレは治癒魔法が使えるんだから、大丈夫。ジルはペットだ、大丈夫。必死に自己暗示をかけて、ジルのべろんべろんをやり過ごす。
あ、まって、首のとこ咥えられたら身体に力が入らないからやめてっ。
「ジルはキリをこどもだと思ってるのかな」
「まんま子犬の世話を焼くお父さん犬だな」
ジルはオレを咥えて飼い主さんの足元まで移動して寝ころんで、また念入りにオレの毛繕いを始めた。
みんな微笑ましいなあって見てないで助けてよ。しくしく。
そんな感じで森を出るまで、戦闘中以外はずっと、オレはジルに世話をされていた。
オレってデレマッチョといい、ジルといい、なんか厳ついヤツに気に入られる運命にあるらしい。この可愛いボディがヤツらを惹きつけてしまうんだろうか。可愛いって時には困ったことになるんだな。
それから何度も一緒に森へ行ったが、肝心の討伐はというと順調だ。ロビンバルは名前を知られている有力パーティーで、今はオレの治癒魔法がある。
ご主人とキースも、今まで魔の森のような強い魔物がうようよいるところで戦った経験がないだけで、二つ名がつくくらいの実力はあるのだ。けれどやはり経験不足は否めず、それがあの熊にキースが捕まるという事態に繋がった訳で、ふたりとも戦闘も訓練も積極的に行っている。
「フレッドは剣も使えるんだな。その剣筋、騎士に習ったのか?」
「ああ」
野良の剣士であるキースに言わせると、ご主人の剣筋はきれいなんだそうだ。実践で身についたものではなく、正統派の師について習ったというのが分かるらしいが、ロビンバルの剣士にも言い当てられている。人と戦うのはまだいいが、魔物に対するとなると少し厳しいらしい。
ご主人は魔力が切れた時のために剣でも戦えるようにと、最近は前衛の訓練もしている。オレがいる限り、魔力切れになることはないだろうけど、この前みたいに限界を超えることはあるかもしれない。ロビンバルに断って、戦力に余裕がある時は、前衛で戦って経験を積んでいる。
ご主人が頑張ってるんだからと、俺もジルを師匠として訓練だ。
人間が4人?
あたり。じゃあ木の上にいる鳥は?
えーっと、そこの木に2羽。
おしい。向こうの木にもいるよ。
戦えないオレに出来るのは、音を聞き分けることくらいだ。オオカミには負けるけど、それでも人間の耳よりはいいので、ご主人たちが気付く前に敵の接近に気付ける。森の中は木があって、音が複雑に反射するので分かりづらいが、ジルに正解を聞きながら訓練している。
正解するとジルに偉いってべろんべろんされるし、外すともうちょっと頑張ってってやっぱりべろんべろんされるけど、だいぶ慣れてきて、不意打ちで牙を見たりしなければ怖いと思わなくなってきた。
ジルは、戦闘の時はカッコいい。普段のバ可愛い感じはどこに行ったんだというくらいカッコいい。風魔法が使えるので、自分の周りの風をまとって、すごいスピードで魔物に突っ込んでいく。
自分自身の加速にも風魔法を使っているし、自分の周りの風で魔物を切り裂いているようだが、どうやっているのか本人はよく分かっていないそうだ。大好きなご主人さまに褒めてほしくて頑張ったら出来たらしい。
それをオレからご主人経由で伝えたら、ジルの飼い主さんが感激してジルを褒めまくり、喜んだジルはお腹を見せてわしゃわしゃ撫でられていた。まんまハスキーだけど、オオカミって人に懐かないんじゃなかったっけ。
「もうこのまま5人でパーティー組もうぜ」
「お前はキリくんに通訳してほしいだけだろうが」
「ガリアにずっといるとは決めていないんだ。キリを連れて帰らないと、俺の家族に怒られる」
「ミリアルだっけ。ジルがキリくんのこと離さなさそうだよなあ」
確かにね。ミリアルまでついてきそうだ。
ロビンバルは、ジルの飼い主である魔法使いと、剣士2人の3人パーティーだ。ご主人とキースが入ると5人で、剣士3人と魔法使い2人でバランスもちょうどいい。性格も相性も悪くなく、他のパーティーの勧誘を断れるが、オレの治癒魔法の秘密もあるし、ご主人が元貴族って言うのもあるし、簡単には決められない。
でも、この魔の森にいる限りは一緒に活動することになった。
オレのファンクラブは、会員番号1番のデレマッチョと、2番のジルのほかにも、少しずつ増えている。
ロビンバルがこの街のパーティーの力関係や裏事情にも詳しいので、彼らのアドバイスを聞きながら通りがかりに治癒をして恩を売っている最中だ。オレって魔力が豊富にあるから、残量とか気にせずに治癒出来るからね。
クローバーは、知り合いのパーティーにオレのことを凄腕の治癒術師として紹介してくれているようで、ときどきクローバーに聞いたんだけど治癒してくれ、と言ってくるパーティーもいる。
でも中には新参者のオレたちに、まずは治癒をしてその能力を見せてみろと、と上から目線で行ってくるヤツもいる。そういうヤツは、キリをいじめるなーと言いながら、ジルが張り切って撃退している。厳つい顔でガウガウ言っていると迫力があるので、大抵のヤツらは怯む。過保護な保護者が増えたね。
そして最近オレは、街の中ではご主人の肩ではなく、ジルの背に乗ってる。なぜなら、そのほうが周りのウケがいいからだ。
もふもふ on もふもふ。
かなり好評で、厳つい顔のジルに遠巻きにしていた隠れもふらーの冒険者たちも、ジルに近づいてくるようになった。ブランドイメージ大切。
デレマッチョはオレに甘いもの、ジルに干し肉を用意しているくらいだ。最初はデレマッチョのあまりの変わりように3度見くらいしていた冒険者たちも、最近は会うとオレたちの目撃情報を教えてやっているらしい。デレマッチョはもう自分で使役獣探したらいいんじゃないかな。
そんな風に過ごしていたある日、ジルの飼い主であるリュードがこぼした。
「そろそろ貴族の季節だな。めんどくせえ」
「今回はキリくんがいるから、余計めんどくさいだろ」
「貴族の季節?」
「ああ、ミリアルから来て初めてか」
ガリアでは、貴族の子どもの通う学園が休みになる夏、社会経験として学園の最終学年の子どもたちが魔の森に来るらしい。文武両道を証明するための風習だが、世間知らずのお坊ちゃんたちなので、トラブルが多発する。
冒険者を護衛につけて森の浅いところで討伐に参加するらしいが、まともに戦える学生は、騎士を目指しているものなどほんの一握りだ。無理な注文をしてきたり、中には使役獣を寄越せと言うヤツが毎年1人はいるらしい。
「この時期、姫は絶対この街に寄り付かない。お前らも移動するか?」
「従う必要はないんだろう?」
「ああ。お坊ちゃんたちの言うことは全部無視して構わん。ここでのことに親は出てこない。つきまとわれてうっとおしいだけだ」
「俺たちにも貴族の後見はいるから、大丈夫だろ」
ご主人のお母さんの親戚にお願いしているから、親が出て来ても大丈夫。
その判断を早々に後悔することになるとは、見通しが甘かったみたいだ。
80
お気に入りに追加
996
あなたにおすすめの小説
【完結】間違えたなら謝ってよね! ~悔しいので羨ましがられるほど幸せになります~
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
「こんな役立たずは要らん! 捨ててこい!!」
何が起きたのか分からず、茫然とする。要らない? 捨てる? きょとんとしたまま捨てられた私は、なぜか幼くなっていた。ハイキングに行って少し道に迷っただけなのに?
後に聖女召喚で間違われたと知るが、だったら責任取って育てるなり、元に戻すなりしてよ! 謝罪のひとつもないのは、納得できない!!
負けん気の強いサラは、見返すために幸せになることを誓う。途端に幸せが舞い込み続けて? いつも笑顔のサラの周りには、聖獣達が集った。
やっぱり聖女だから戻ってくれ? 絶対にお断りします(*´艸`*)
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/22……完結
2022/03/26……アルファポリス、HOT女性向け 11位
2022/03/19……小説家になろう、異世界転生/転移(ファンタジー)日間 26位
2022/03/18……エブリスタ、トレンド(ファンタジー)1位
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる