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閑話
8. お花見 2 (リヒター視点)
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「ここでは、畝ごとに魔素水や肥料、薬剤の量を変えて、育つ薬草の品質を比較しています。量については研究中ですので公開できません」
「リヒター様、なぜこの薬草を選ばれたのですか?」
「いろいろな場所に生えているということは、育つための条件がそこまで厳しくないからだと思い、ありふれた薬草を選んだ中で、成功したのがこの薬草だっただけです」
庭の公開に先立って、薬師たちを薬草畑に案内している。
薬草の栽培では私が最先端を走っている自負があるが、それはただ資金が豊富に使えるからだ。父上もヴェルナーも、この研究には糸目をつけずに予算をくれるのだ。だから貴重な素材を使った薬剤なども気にせずに使うことができる。科研費に通らなくても無尽蔵に予算がもらえるって、研究者にとっては天国だ。
だからこそ、共同研究させてほしいとか、研究者として雇ってほしいという申し出もたくさん受けているが、あくまで私が好きなことを研究するためということで、ヴェルナーが全て断ってくれている。
「リヒター様の発表された方法で栽培してみましたが、育った薬草の品質が劣っていました。考えられる可能性として、薬剤の品質のほかに元々の土壌の違いがあると思うので、ここの土壌を鑑定してみてもよろしいですか?」
「ここの畑は魔素水や薬剤を使用していますので、後程隣の普通の畑にご案内します」
「水の違い、元々ある魔素の違いもあるかもしれません。学園では同じ品質のものが出来ましたが、そちらの領は山のふもとですので条件が異なるのでしょう。同じ薬剤を使って、いろいろな領で同時に作ってみるのも面白いかもしれませんね」
学園の薬学の先生が興味深い提案をされているが、実験してみると面白い結果が得られるかもしれない。
薬学の先生にはここの研究用の畑は公開していて、一部は先生が実験に使用しているので、今日はどちらかというと主催者側として参加だ。国立の学園に所属する先生を共同研究者にすると権利がややこしくなるので、私が助言を求める代わりに畑を無償で先生個人に貸し出しているという建前だが、まあ主催者側でいいだろう。
学園の休暇にはよくこの領に滞在して、畑の薬草で実験をしたり、薬師ギルド長ともよく議論を交わしているが、今日は各地から集まる薬師との意見交換を楽しみに王都から駆けつけた。
私の発表した方法で薬草の栽培を試みた人が他にも何人かいて、その成果などを聞き、新たな課題も見つかった。
ちょっとした勉強会のようで、私にとっても意義のある見学会となった。
地域によって土壌の違いはあるのだから、領内でも栽培により適したところが見つかるかもしれない。薬草が自生しているところに畑を作ってしまえば早いのだが、できれば街の中に作りたい。
誰にも言ったことはないが、孤児院の庭で育てられるようにするのが密かな目標なのだ。安定して栽培できるようになれば、孤児院の収入にできる。道のりは長いが、いつかたどり着きたいゴールだ。
穏やかな春の日差しの下、黄色い花が咲き乱れている領主館の庭には、多くの人が訪れている。今日は公開の最終日だ。
私が勲章を貰った翌年から、庭の花は、私を象徴する花として黄色いダリヤを中心にアレンジされるようになった。今はダリアの花期ではないので、黄色いチューリップなどが咲いている。その花を思い思いに楽しむ人たちで、庭は明るく賑やかだ。
前世では花が好きな母が家の庭にいろんな花を植えていたので、私の中で花は、無意識に家族の温かさに繋がっているのかもしれない。
「家族連れが多いですね」
「領民には好評ですよ。公開に向けて庭師も張り切っていましたし、毎年行ってもよさそうですね」
庭が見渡せる領主館の部屋から庭を眺めているが、今回の公開を取り仕切った担当は、領民からの評判に満足気だ。
庭にいる人たちはみな笑顔だが、花より恋人しか見ていないカップルや、花に手を伸ばしてたしなめられている子どもなど、それぞれのグループの関係性が面白くて見るともなく見ていると、ヴェルナーが部屋に入って来た。
「お仕事は終わったのですか?」
「少し時間が空いたからね。領民たちはリヒターに感謝していると報告が来ているよ」
「私は何もしていませんよ」
「ではリヒター様、領民のためにちょっとご協力願えますか?」
担当者に協力してほしいと言われ、領民のためならと深く考えずに応じたのだが、果たしてこれがためになるのだろうか。
「リヒター様、もう少し仲睦まじい感じでお願いします」
「リヒター、ほら恥ずかしがらないで。あの恋人たちを見習ってごらん」
領民たちに顔を見せて欲しいと言われて、ヴェルナーと揃って庭に出たのだが、何故かヴェルナーとくっつくように言われている。日頃触れ合う機会のない私たちの顔を領民に見せるのには賛成だが、仲睦まじくするのは必要なの?普通でいいんじゃない?
抵抗していたら、ヴェルナーに肩を抱かれた。その瞬間に、庭にいる人たちから歓声が上がる。え、なんで?
「リヒター、みんなに手を振って」
「あ、え、いや、その」
「ほら、笑顔で」
そう言われると、子どものころから染みついた余所行きの笑顔になってしまう。とりあえず、子どもたちに手を振って。
小さな手で振り返してくれたので、思わず笑みがこぼれる。可愛いなあ。
「リヒターも可愛いよ」
「え?」
どうやら言葉もこぼれていたようで、返された言葉にヴェルナーを見上げたら、額にチュッとキスをされた。
それを見た人たちから、さっきよりも大きな歓声が上がる。
「な、な、何するんですかっ」
「領民にサービスだよ。ほら、リヒターからもして」
「え、む、む、むりです!」
耳まで真っ赤になっている私を、ヴェルナーが抱き込んだことで、さらに歓声が上がった。
何の羞恥プレイなの、勘弁してください。みんな花を見に来たのであって私たちを見に来たんじゃないのに、なんで見世物になってるの。
しかもヴェルナーがノリノリなんだけど。人前でこんなに触れたりキスしたり、親密さを感じさせるようなことは、したことがなかったのに。
「代理様、ご子息様と末永くお幸せに!」
「ありがとう」
何故かヴェルナーが口々に祝福されるているけど、なんなの。結婚してからもう何年もたっているのに、今更祝福されている意味がよく分からない。この体勢の意味も分からない。
結局私はそのままヴェルナーに抱えられて庭を後にするまで、恥ずかしさに俯いたままだった。
その翌日から、領主館の庭でデートすると、永遠の愛が約束されると言う噂がまことしやかに囁かれるようになった。その噂、絶対あの担当者が流したでしょう。
すでに来年の公開はあるのかと問い合わせが来ているらしいけど、狙いはきっとそれだ。領主子息の私をダシに使うなんて、おそらくヴェルナーも一枚噛んでいる。問い詰めると、何でもないことのように笑っていなされた。
「領民に私たちの仲が良好だと示す絶好のチャンスだったからね」
「示す必要なんてなかったでしょう」
「リヒターが娼館に家出したことはみんなが知っているから、領民を安心させるのも我々の役目だよ」
その話を持ち出されると、反論できない。
領主代理を務めるヴェルナーは婿という立場だから、私と不仲だと今後の領地経営に影響が出てしまわないか、領民が不安に感じるのは分かる。でも、元はと言えばヴェルナーが家庭教師をしていた子どもの母親が公爵領まで来たのが発端なのに、私のせいになっていて悔しい。
確かに家出したのは悪かったけど、謝ったし、もうしないって約束したのに。
「でも、他にも方法はあったのでは」
「そう。じゃあ来年はリヒターの方法で愛を示してね」
「え?」
「領民たちに私たちの仲が良好だと伝えられれば、キスじゃなくて他の方法でもいいよ。頑張ってね。来年が楽しみだな」
日本人の感覚が抜けないのか、人前でいちゃいちゃするのは恥ずかしいのだ。だから往生際悪くごねていたら、ハードルを上げられてしまった。
ヴェルナーが笑っているけど、私が人前でそんなこと恥ずかしがって出来ないって分かっているのに意地が悪い。
領民のためだからって、安請け合いするんじゃなかった!
ちなみに翌年は、弟のアルベルトを王都から呼んで、ちゃんと「領主一家」の仲の良さをアピールしました。
いつもいつもヴェルナーにやられっぱなしじゃないんだから。
「リヒター様、なぜこの薬草を選ばれたのですか?」
「いろいろな場所に生えているということは、育つための条件がそこまで厳しくないからだと思い、ありふれた薬草を選んだ中で、成功したのがこの薬草だっただけです」
庭の公開に先立って、薬師たちを薬草畑に案内している。
薬草の栽培では私が最先端を走っている自負があるが、それはただ資金が豊富に使えるからだ。父上もヴェルナーも、この研究には糸目をつけずに予算をくれるのだ。だから貴重な素材を使った薬剤なども気にせずに使うことができる。科研費に通らなくても無尽蔵に予算がもらえるって、研究者にとっては天国だ。
だからこそ、共同研究させてほしいとか、研究者として雇ってほしいという申し出もたくさん受けているが、あくまで私が好きなことを研究するためということで、ヴェルナーが全て断ってくれている。
「リヒター様の発表された方法で栽培してみましたが、育った薬草の品質が劣っていました。考えられる可能性として、薬剤の品質のほかに元々の土壌の違いがあると思うので、ここの土壌を鑑定してみてもよろしいですか?」
「ここの畑は魔素水や薬剤を使用していますので、後程隣の普通の畑にご案内します」
「水の違い、元々ある魔素の違いもあるかもしれません。学園では同じ品質のものが出来ましたが、そちらの領は山のふもとですので条件が異なるのでしょう。同じ薬剤を使って、いろいろな領で同時に作ってみるのも面白いかもしれませんね」
学園の薬学の先生が興味深い提案をされているが、実験してみると面白い結果が得られるかもしれない。
薬学の先生にはここの研究用の畑は公開していて、一部は先生が実験に使用しているので、今日はどちらかというと主催者側として参加だ。国立の学園に所属する先生を共同研究者にすると権利がややこしくなるので、私が助言を求める代わりに畑を無償で先生個人に貸し出しているという建前だが、まあ主催者側でいいだろう。
学園の休暇にはよくこの領に滞在して、畑の薬草で実験をしたり、薬師ギルド長ともよく議論を交わしているが、今日は各地から集まる薬師との意見交換を楽しみに王都から駆けつけた。
私の発表した方法で薬草の栽培を試みた人が他にも何人かいて、その成果などを聞き、新たな課題も見つかった。
ちょっとした勉強会のようで、私にとっても意義のある見学会となった。
地域によって土壌の違いはあるのだから、領内でも栽培により適したところが見つかるかもしれない。薬草が自生しているところに畑を作ってしまえば早いのだが、できれば街の中に作りたい。
誰にも言ったことはないが、孤児院の庭で育てられるようにするのが密かな目標なのだ。安定して栽培できるようになれば、孤児院の収入にできる。道のりは長いが、いつかたどり着きたいゴールだ。
穏やかな春の日差しの下、黄色い花が咲き乱れている領主館の庭には、多くの人が訪れている。今日は公開の最終日だ。
私が勲章を貰った翌年から、庭の花は、私を象徴する花として黄色いダリヤを中心にアレンジされるようになった。今はダリアの花期ではないので、黄色いチューリップなどが咲いている。その花を思い思いに楽しむ人たちで、庭は明るく賑やかだ。
前世では花が好きな母が家の庭にいろんな花を植えていたので、私の中で花は、無意識に家族の温かさに繋がっているのかもしれない。
「家族連れが多いですね」
「領民には好評ですよ。公開に向けて庭師も張り切っていましたし、毎年行ってもよさそうですね」
庭が見渡せる領主館の部屋から庭を眺めているが、今回の公開を取り仕切った担当は、領民からの評判に満足気だ。
庭にいる人たちはみな笑顔だが、花より恋人しか見ていないカップルや、花に手を伸ばしてたしなめられている子どもなど、それぞれのグループの関係性が面白くて見るともなく見ていると、ヴェルナーが部屋に入って来た。
「お仕事は終わったのですか?」
「少し時間が空いたからね。領民たちはリヒターに感謝していると報告が来ているよ」
「私は何もしていませんよ」
「ではリヒター様、領民のためにちょっとご協力願えますか?」
担当者に協力してほしいと言われ、領民のためならと深く考えずに応じたのだが、果たしてこれがためになるのだろうか。
「リヒター様、もう少し仲睦まじい感じでお願いします」
「リヒター、ほら恥ずかしがらないで。あの恋人たちを見習ってごらん」
領民たちに顔を見せて欲しいと言われて、ヴェルナーと揃って庭に出たのだが、何故かヴェルナーとくっつくように言われている。日頃触れ合う機会のない私たちの顔を領民に見せるのには賛成だが、仲睦まじくするのは必要なの?普通でいいんじゃない?
抵抗していたら、ヴェルナーに肩を抱かれた。その瞬間に、庭にいる人たちから歓声が上がる。え、なんで?
「リヒター、みんなに手を振って」
「あ、え、いや、その」
「ほら、笑顔で」
そう言われると、子どものころから染みついた余所行きの笑顔になってしまう。とりあえず、子どもたちに手を振って。
小さな手で振り返してくれたので、思わず笑みがこぼれる。可愛いなあ。
「リヒターも可愛いよ」
「え?」
どうやら言葉もこぼれていたようで、返された言葉にヴェルナーを見上げたら、額にチュッとキスをされた。
それを見た人たちから、さっきよりも大きな歓声が上がる。
「な、な、何するんですかっ」
「領民にサービスだよ。ほら、リヒターからもして」
「え、む、む、むりです!」
耳まで真っ赤になっている私を、ヴェルナーが抱き込んだことで、さらに歓声が上がった。
何の羞恥プレイなの、勘弁してください。みんな花を見に来たのであって私たちを見に来たんじゃないのに、なんで見世物になってるの。
しかもヴェルナーがノリノリなんだけど。人前でこんなに触れたりキスしたり、親密さを感じさせるようなことは、したことがなかったのに。
「代理様、ご子息様と末永くお幸せに!」
「ありがとう」
何故かヴェルナーが口々に祝福されるているけど、なんなの。結婚してからもう何年もたっているのに、今更祝福されている意味がよく分からない。この体勢の意味も分からない。
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その翌日から、領主館の庭でデートすると、永遠の愛が約束されると言う噂がまことしやかに囁かれるようになった。その噂、絶対あの担当者が流したでしょう。
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「領民に私たちの仲が良好だと示す絶好のチャンスだったからね」
「示す必要なんてなかったでしょう」
「リヒターが娼館に家出したことはみんなが知っているから、領民を安心させるのも我々の役目だよ」
その話を持ち出されると、反論できない。
領主代理を務めるヴェルナーは婿という立場だから、私と不仲だと今後の領地経営に影響が出てしまわないか、領民が不安に感じるのは分かる。でも、元はと言えばヴェルナーが家庭教師をしていた子どもの母親が公爵領まで来たのが発端なのに、私のせいになっていて悔しい。
確かに家出したのは悪かったけど、謝ったし、もうしないって約束したのに。
「でも、他にも方法はあったのでは」
「そう。じゃあ来年はリヒターの方法で愛を示してね」
「え?」
「領民たちに私たちの仲が良好だと伝えられれば、キスじゃなくて他の方法でもいいよ。頑張ってね。来年が楽しみだな」
日本人の感覚が抜けないのか、人前でいちゃいちゃするのは恥ずかしいのだ。だから往生際悪くごねていたら、ハードルを上げられてしまった。
ヴェルナーが笑っているけど、私が人前でそんなこと恥ずかしがって出来ないって分かっているのに意地が悪い。
領民のためだからって、安請け合いするんじゃなかった!
ちなみに翌年は、弟のアルベルトを王都から呼んで、ちゃんと「領主一家」の仲の良さをアピールしました。
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