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世界を越えてもその手は 続3章 ドロップ品のオークション 3
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◆少し前のドガイ王都タゴヤのギルド(8. タゴヤのギルドマスター)
「ギルドマスター、モクリークに神獣様がご降臨されました! 氷花のアレックスさんと契約されたそうです」
「神獣様だと!? あいつ、アイテムボックス持ちに続いて、すごいの引いたな」
「災害級のウルフもいますし、アイテムボックス持ちの周りには集まりますねえ。アイテムボックスは神の寵愛なんでしょうか」
「あのテイマー、そんな感じには見えなかったけどなあ」
「神獣様は人の言葉を話されるそうですよ。アレックスさんといっしょにドガイにいらっしゃることがあれば、ぜひお声を聞いてみたいものです」
「は? 人の言葉?」
「ええ。普通に話ができるそうですよ。さすが神獣様ですね」
(ちょっと待て。人の言葉って、あのウルフ、教会でしゃべってたよな? 子犬になって。え? どういうこと?? まさか!!)
◆ドガイの中央教会(12. お姫様の目的)
「ブラン様、このようなことをお願いできる立場にないことは重々承知しておりますが、ですが、どうかこの地でのソント王国の王族への神罰は、なにとぞご容赦くださいませ」
「今この国には多くの国の王族が集まっています。混乱が起きた際に、我々ではユウさんをお守りできません」
『お前たちに守られずともユウには指一本触れさせぬ』
「もちろん承知しております。ただいまソントの大司教が厳重に抗議しておりますので」
「ユウさんのご厚意でのオークションも、開催が危うくなってしまいます。どうか、モクリークにお戻りになるまでは、どうか」
((もしも各国の王族が中央教会に乗り込んできたら、数で負けてしまいます))
『ユウに直接手を出されたわけではないので、モクリークに戻るまでは待ってやろう。どうせ、今はユウのそばを離れられんしな』
「「ありがとうございます!」」
((いずれソントに神罰が下るでしょうが、そこまでは責任もてません!))
◆ドガイの中央教会(12. お姫様の目的)
「リネと薬箱ダンジョンに行ってきますので、ユウのことをお願いします」
「あのように表情をなくしたユウさんを見るのは初めてです。今はユウさんのそばにいたほうがいいのでは?」
「ユウに薬箱ダンジョンの薬草を取ってくるように頼まれたので、とりあえず行ってきます」
「ですが……」
「ブランが止めないのだから、私はユウのそばにいないほうがいいのでしょう」
「カリラス、ユウに拒絶された」
「え? あのユウくんが?」
「ユウが俺を見てくれない。目の前にいるのに、俺のことを見てくれないんだ」
「お前、大丈夫か?」
「分からない。でもユウが、薬草を取ってきてくれというから、行ってくる。ユウのこと、頼む」
「……アレックス、怪我せずに帰ってこいよ」
「リネがいるから心配ない」
(そういうことを言ってるんじゃないんだよ。自暴自棄になっていないといいんだけど……)
◆ドガイの王宮の一室(12. お姫様の目的)
「お父様、申し訳ございません。契約者様にはお会いできたのですが、お怒りを買ってしまいました」
「何をしたんだ」
「ただ、妃の候補としてほしいと申し上げただけですのに、突然お怒りになって」
「母親の身分が低く使い道のないお前に役目を与えてやったというのに、こんなことも十分にできないのか」
「申し訳ございません……」
「陛下、失礼いたします。こちらに王女殿下はおいででしょうか? 大司教様が至急王女殿下にお会いになりたいと」
「ここにいるが、どうした」
「王女殿下、貴女は何ということをなさったのですか。モクリークとドガイの大司教より厳重な抗議を受けました。今すぐソントへお戻りください」
「大司教様、お待ちください。王女殿下が何をなさったというのでしょうか」
「立ち入り禁止だった孤児院に強引に押し入り、神獣の契約者様とその伴侶の方の間を裂くようなことをおっしゃったそうです。神罰を下されてもおかしくないことですよ」(マーナガルム様の愛し子様を傷付けるなど、なんて恐ろしいことを)
「大司教、待て。あの契約者は、ソントの奴隷商が売っていたのだから、元はといえばソントのものだろう。だから王女を妃にくれてやろうと」
「陛下、契約者様に対して不敬です。どうぞ今の発言はお取消しください」
「だいたい、アイテムボックス持ちをあのとき出国させなければ、アイテムボックスも契約者も神獣も、ソントのものだったはずだ。なのに面会にも応じず、まったく」
「陛下! 神獣様をもののようにおっしゃるなど、聞き捨てなりませんよ!」
「大司教様、申し訳ございません。陛下、どうかお取消しください!」(この王、もうやだ……)
◆ドガイの中央教会(13. 流行り病)
「まさか、ブラン様がアレックス様の気持ちを保証されるとは思いませんでした」
『神獣は約束を違えない』
「アレックス様のことを信用していらっしゃるのですね」
『アルがユウを裏切るならば、裏切る前にこの世から消してやるわ。それならば、約束を違えたことにはならん』
(……アレックス様、決してユウさんを裏切らないでくださいね!)
◆薬箱ダンジョン~ドガイの中央教会(13. 流行り病)
『アル、ユウが熱を出したから帰ってこいって』
「帰ろう。急いでくれ」
『はあ、仕方ないな。ユウはほんとに弱っちいねえ』
「司教様、ユウは?」
「孤児院で流行り病がうつったようです。ユウさんは子どものころに流行り病にかかっていないのでしょうか?」
「……」
『ヴィゾーヴニル、治せ』
『横暴だー』
『そのために連れてきたんだ。やれ』
「リネ、頼む。辛そうだから、早くユウを治してくれ」
『はいはい。治したよ』
「もう呼吸が落ち着いてきました。さすが神獣様です」
『えっへん』
「よかった……。リネ、ありがとう」
「アレックス様、流行り病の子どもには、治癒魔法を使わないことになっています。使って治すとまたかかるからです」
「分かりました。今後流行り病の子どもにユウを近づけないようにします」
『あ、大丈夫だよ。かからないようにしておいたから』
「リネ、ユウのために、本当にありがとう」
『毎度呼び出されたらたまらないもん』
「……」
「ヴィゾーヴニル様、そのようなことができるのですね。素晴らしいです」
『でしょでしょー。褒めてくれたから、グァリネって呼んでいいよ』
◆ドガイの中央教会(13. 流行り病)
「モクリークの大司教様、マーナガルム様とヴィゾーヴニル様が日頃どのようにお過ごしなのか、ぜひお教えくださいませ」
「我々もお聞きしたいです」
「マーナガルム様については、ドガイの大司教様のほうがお詳しいでしょうから、ヴィゾーヴニル様については私から。ヴィゾーヴニル様は、アレックス様が『グァリネ』と通り名をつけられまして、私も呼ぶことを許されております。グァリネ様は」
『呼んだ?』
(((神獣様!)))
「これは、グァリネ様、いかがなさいましたか?」
『ユウが完全に治るまでダンジョン行っちゃダメだって』
「そうでしたか。ユウさんが回復されて安心いたしました。さすがグァリネ様ですね」
『でしょー。オレ、治癒の神獣だからね!』
「グァリネ様、ご紹介いたしますね。こちらから、ソント、ノーホーク、ヒオク、リュウロムの大司教です」
「「「「お目にかかれて大変光栄にございます」」」」
『宝石か美味しいものある?』
「ございますよ。少々お待ちくださいませ」
(献上品をこちらへ。急いでください!)
「薬箱ダンジョンはいかがでしたか?」
『モンスターが弱くてつまらなかった。エリクサーも出来損ないだったし。でも最下層まで飛ばしたから、今度は隅々まで見てみたいんだけど、マーナガルムが許してくれないんだ』
「グァリネ様にとってはあのランクのエリクサーは出来損ないなのですね。マーナガルム様はユウさんのことがご心配なのでしょう」
『オレが治したからもう大丈夫だっていうのに』
「グァリネ様、今までで一番お気に召したダンジョンはどちらですか?」
『うーん、どこかなあ。あ、果物が出るところは美味しかったよ。クッキーが出るダンジョンとかないのかな?』
「存じ上げませんが、見つかったらお知らせしますね。グァリネ様、ヒオクからはいつも美味しい果物が届いておりますよ」
「神獣様のお口に合えば幸いです」
『ヒオク? ああ、あのユウの好きな果物』
「はい。グァリネ様は混ぜ込んだケーキがお気に入りですね」
『プルプルのケーキ、ちょっとすっぱくて、たまに食べると美味しいよね!』
「あ、ありがとうございます!」(神獣様のための果樹園を作らなくては!)
(献上品、全て届きました!)
「各国からグァリネ様への献上品がそろいました。どうぞお納めください」
『全部もらっていいの?』
「もちろんです」
『いいものあるかな~』
(((予想外だ。まるで祖父と孫の会話を見ているようだ……)))
◆薬箱ダンジョン(14. 秘密の共有)
※if アルがリネに相談したら
「リネ、ユウに拒絶された」
『ふーん。ねえ、甘いのちょうだい』
「ユウは自分がこの世界の人間でないことを気にしているんだ」
『プリンがいいな』
「リネ、どうすればいいと思う?」
『早くプリン出して』
「分かった。二個食べていい。だから相談に乗ってくれ」
『ユウもプリン好きだから、プリンあげれば?』
「……それでも俺のことを見てくれなかったら、どうすればいいんだ」
『アルにはユウの悩みを受け止める器がないってことでしょ。でも、ユウは細かいこと気にしすぎだよね』
(この世界の人間かどうかは、細かいことなのか?)
「ギルドマスター、モクリークに神獣様がご降臨されました! 氷花のアレックスさんと契約されたそうです」
「神獣様だと!? あいつ、アイテムボックス持ちに続いて、すごいの引いたな」
「災害級のウルフもいますし、アイテムボックス持ちの周りには集まりますねえ。アイテムボックスは神の寵愛なんでしょうか」
「あのテイマー、そんな感じには見えなかったけどなあ」
「神獣様は人の言葉を話されるそうですよ。アレックスさんといっしょにドガイにいらっしゃることがあれば、ぜひお声を聞いてみたいものです」
「は? 人の言葉?」
「ええ。普通に話ができるそうですよ。さすが神獣様ですね」
(ちょっと待て。人の言葉って、あのウルフ、教会でしゃべってたよな? 子犬になって。え? どういうこと?? まさか!!)
◆ドガイの中央教会(12. お姫様の目的)
「ブラン様、このようなことをお願いできる立場にないことは重々承知しておりますが、ですが、どうかこの地でのソント王国の王族への神罰は、なにとぞご容赦くださいませ」
「今この国には多くの国の王族が集まっています。混乱が起きた際に、我々ではユウさんをお守りできません」
『お前たちに守られずともユウには指一本触れさせぬ』
「もちろん承知しております。ただいまソントの大司教が厳重に抗議しておりますので」
「ユウさんのご厚意でのオークションも、開催が危うくなってしまいます。どうか、モクリークにお戻りになるまでは、どうか」
((もしも各国の王族が中央教会に乗り込んできたら、数で負けてしまいます))
『ユウに直接手を出されたわけではないので、モクリークに戻るまでは待ってやろう。どうせ、今はユウのそばを離れられんしな』
「「ありがとうございます!」」
((いずれソントに神罰が下るでしょうが、そこまでは責任もてません!))
◆ドガイの中央教会(12. お姫様の目的)
「リネと薬箱ダンジョンに行ってきますので、ユウのことをお願いします」
「あのように表情をなくしたユウさんを見るのは初めてです。今はユウさんのそばにいたほうがいいのでは?」
「ユウに薬箱ダンジョンの薬草を取ってくるように頼まれたので、とりあえず行ってきます」
「ですが……」
「ブランが止めないのだから、私はユウのそばにいないほうがいいのでしょう」
「カリラス、ユウに拒絶された」
「え? あのユウくんが?」
「ユウが俺を見てくれない。目の前にいるのに、俺のことを見てくれないんだ」
「お前、大丈夫か?」
「分からない。でもユウが、薬草を取ってきてくれというから、行ってくる。ユウのこと、頼む」
「……アレックス、怪我せずに帰ってこいよ」
「リネがいるから心配ない」
(そういうことを言ってるんじゃないんだよ。自暴自棄になっていないといいんだけど……)
◆ドガイの王宮の一室(12. お姫様の目的)
「お父様、申し訳ございません。契約者様にはお会いできたのですが、お怒りを買ってしまいました」
「何をしたんだ」
「ただ、妃の候補としてほしいと申し上げただけですのに、突然お怒りになって」
「母親の身分が低く使い道のないお前に役目を与えてやったというのに、こんなことも十分にできないのか」
「申し訳ございません……」
「陛下、失礼いたします。こちらに王女殿下はおいででしょうか? 大司教様が至急王女殿下にお会いになりたいと」
「ここにいるが、どうした」
「王女殿下、貴女は何ということをなさったのですか。モクリークとドガイの大司教より厳重な抗議を受けました。今すぐソントへお戻りください」
「大司教様、お待ちください。王女殿下が何をなさったというのでしょうか」
「立ち入り禁止だった孤児院に強引に押し入り、神獣の契約者様とその伴侶の方の間を裂くようなことをおっしゃったそうです。神罰を下されてもおかしくないことですよ」(マーナガルム様の愛し子様を傷付けるなど、なんて恐ろしいことを)
「大司教、待て。あの契約者は、ソントの奴隷商が売っていたのだから、元はといえばソントのものだろう。だから王女を妃にくれてやろうと」
「陛下、契約者様に対して不敬です。どうぞ今の発言はお取消しください」
「だいたい、アイテムボックス持ちをあのとき出国させなければ、アイテムボックスも契約者も神獣も、ソントのものだったはずだ。なのに面会にも応じず、まったく」
「陛下! 神獣様をもののようにおっしゃるなど、聞き捨てなりませんよ!」
「大司教様、申し訳ございません。陛下、どうかお取消しください!」(この王、もうやだ……)
◆ドガイの中央教会(13. 流行り病)
「まさか、ブラン様がアレックス様の気持ちを保証されるとは思いませんでした」
『神獣は約束を違えない』
「アレックス様のことを信用していらっしゃるのですね」
『アルがユウを裏切るならば、裏切る前にこの世から消してやるわ。それならば、約束を違えたことにはならん』
(……アレックス様、決してユウさんを裏切らないでくださいね!)
◆薬箱ダンジョン~ドガイの中央教会(13. 流行り病)
『アル、ユウが熱を出したから帰ってこいって』
「帰ろう。急いでくれ」
『はあ、仕方ないな。ユウはほんとに弱っちいねえ』
「司教様、ユウは?」
「孤児院で流行り病がうつったようです。ユウさんは子どものころに流行り病にかかっていないのでしょうか?」
「……」
『ヴィゾーヴニル、治せ』
『横暴だー』
『そのために連れてきたんだ。やれ』
「リネ、頼む。辛そうだから、早くユウを治してくれ」
『はいはい。治したよ』
「もう呼吸が落ち着いてきました。さすが神獣様です」
『えっへん』
「よかった……。リネ、ありがとう」
「アレックス様、流行り病の子どもには、治癒魔法を使わないことになっています。使って治すとまたかかるからです」
「分かりました。今後流行り病の子どもにユウを近づけないようにします」
『あ、大丈夫だよ。かからないようにしておいたから』
「リネ、ユウのために、本当にありがとう」
『毎度呼び出されたらたまらないもん』
「……」
「ヴィゾーヴニル様、そのようなことができるのですね。素晴らしいです」
『でしょでしょー。褒めてくれたから、グァリネって呼んでいいよ』
◆ドガイの中央教会(13. 流行り病)
「モクリークの大司教様、マーナガルム様とヴィゾーヴニル様が日頃どのようにお過ごしなのか、ぜひお教えくださいませ」
「我々もお聞きしたいです」
「マーナガルム様については、ドガイの大司教様のほうがお詳しいでしょうから、ヴィゾーヴニル様については私から。ヴィゾーヴニル様は、アレックス様が『グァリネ』と通り名をつけられまして、私も呼ぶことを許されております。グァリネ様は」
『呼んだ?』
(((神獣様!)))
「これは、グァリネ様、いかがなさいましたか?」
『ユウが完全に治るまでダンジョン行っちゃダメだって』
「そうでしたか。ユウさんが回復されて安心いたしました。さすがグァリネ様ですね」
『でしょー。オレ、治癒の神獣だからね!』
「グァリネ様、ご紹介いたしますね。こちらから、ソント、ノーホーク、ヒオク、リュウロムの大司教です」
「「「「お目にかかれて大変光栄にございます」」」」
『宝石か美味しいものある?』
「ございますよ。少々お待ちくださいませ」
(献上品をこちらへ。急いでください!)
「薬箱ダンジョンはいかがでしたか?」
『モンスターが弱くてつまらなかった。エリクサーも出来損ないだったし。でも最下層まで飛ばしたから、今度は隅々まで見てみたいんだけど、マーナガルムが許してくれないんだ』
「グァリネ様にとってはあのランクのエリクサーは出来損ないなのですね。マーナガルム様はユウさんのことがご心配なのでしょう」
『オレが治したからもう大丈夫だっていうのに』
「グァリネ様、今までで一番お気に召したダンジョンはどちらですか?」
『うーん、どこかなあ。あ、果物が出るところは美味しかったよ。クッキーが出るダンジョンとかないのかな?』
「存じ上げませんが、見つかったらお知らせしますね。グァリネ様、ヒオクからはいつも美味しい果物が届いておりますよ」
「神獣様のお口に合えば幸いです」
『ヒオク? ああ、あのユウの好きな果物』
「はい。グァリネ様は混ぜ込んだケーキがお気に入りですね」
『プルプルのケーキ、ちょっとすっぱくて、たまに食べると美味しいよね!』
「あ、ありがとうございます!」(神獣様のための果樹園を作らなくては!)
(献上品、全て届きました!)
「各国からグァリネ様への献上品がそろいました。どうぞお納めください」
『全部もらっていいの?』
「もちろんです」
『いいものあるかな~』
(((予想外だ。まるで祖父と孫の会話を見ているようだ……)))
◆薬箱ダンジョン(14. 秘密の共有)
※if アルがリネに相談したら
「リネ、ユウに拒絶された」
『ふーん。ねえ、甘いのちょうだい』
「ユウは自分がこの世界の人間でないことを気にしているんだ」
『プリンがいいな』
「リネ、どうすればいいと思う?」
『早くプリン出して』
「分かった。二個食べていい。だから相談に乗ってくれ」
『ユウもプリン好きだから、プリンあげれば?』
「……それでも俺のことを見てくれなかったら、どうすればいいんだ」
『アルにはユウの悩みを受け止める器がないってことでしょ。でも、ユウは細かいこと気にしすぎだよね』
(この世界の人間かどうかは、細かいことなのか?)
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