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世界を越えてもその手は 続2章 新たな日々 3
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◆ オークション会場(11. 空の旅)
「久しぶりだな。目当ては剣か?」
「ああ。領主様から、隊長クラスの武器の新調の許可が出てな」
「太っ腹だな。うちは一本だけだ」
「最近、神獣様への献上のために、うちの領の宝石ダンジョンが大入りなんだよ。大量のドロップ品のお陰で潤ってる」
「うらやましい。うちは果物ダンジョンだから微妙だよ」
「エリクサーが出たダンジョンがあるだろう?」
「確率が低すぎて、外からの冒険者は何かのついでじゃないと来ないんだよ」
「魔剣は出てないみたいだな」
「出てても買えないだろう」
「でも見てみたいじゃないか」
「たしかに」
◆ 冒険者ギルド長会議(11. 空の旅)
「魔剣はドガイのオークションに出るのかと、問い合わせがあったんだが」
「出ません。寄付品の中にはありませんでした」
「うわさによると、持っているらしいが」
「持っているだろう。ブロキオンを攻略した回数と、今知られている魔剣の数が合わない」
「どうやら一本は神獣様がお気に召されたそうで、部屋に飾ってあるようですよ」
「そういえば、今回出ているものは、宝石も含めて全部神獣様の好みじゃないということか?」
「ええ、全てのドロップ品に目を通していらっしゃいましたので」
「一つすごい宝石がドガイに行くと聞いたが」
「攻略後の鑑定では見逃され、今回の再鑑定で判明した希少な宝石です」
「それこそ神獣様に献上すべきではないのか?」
「『これは好みじゃない』と一瞥されただけでした」
「あの神獣様の好みが謎だな」
「氷花は手放すことに合意しているのか? 言ってみればギルドの鑑定ミスだろう?」
「どっちにしろ買い取ってもらえなかったのだから一緒だそうですよ」
「買い取ってもらえないなら、高くても安くても同じなのか」
◆ カイドの森の中(11. 空の旅)
~ユウとブランが出会ったころ
「自分のこと我って言うの、すごく偉そう」
『我は実際に偉いのだ』
「もふもふのくせにー」
『これ、やめよ。我の毛が逆立つではないか』
「よいではないか、よいではないか」
『なんだそれは』
「テレビで昔の偉い人が言ってた」
『俺はそんなこと言わんぞ』
「あれ? 我はやめたの?」
『毎度毛をぐちゃぐちゃにされては敵わんからな』
◆冒険者ギルド長会議(11. 空の旅)
「神獣様の移動は、もし事前に分かっているなら知らせてもらうことはできないだろうか。難しいのは分かっているが」
「何かあったのか?」
「空を飛ぶ大きな鳥が神獣様なのか魔物なのか判断がつかなくて、問い合わせがあった」
「ああ、それは確かに知りたくなるな」
「王都の住民も、最初は魔物の襲来と身構えていましたからね。一応伝えてはみますが、期待はしないほうがいいでしょう」
~その後~
「リネ、地上から見ると魔物と区別がつかなくて驚くものがいると言われたんだが、何とかならないか?」
『ええー、オレのこと魔物と見間違うなんて、失礼でしょ』
「リネ、キラキラ光ってみたら?」
『それいいね。ユウ、やってみるよ!』
『地上から見えないようにしろ』
「でもそれでいきなり降りてきたら驚くよ?」
「地上から見えないようにして、目的地近くになったら光るのがいいか」
「ギルドマスター! 何か明るく光るものが街へ近づいています!」
「なんだと。全員警戒だ! 冒険者も集めろ!」
「ギルドマスター、ダンジョン前に落ちます!」
「ダンジョンへ急げ!」
「何があった! あれは魔物か? 被害は?!」
「ギルドマスター、神獣様です。もうダンジョンに入られました」
(……神獣様、ややこしいことをなさらないでください!!)
『光るのは禁止だ』
『えー、かっこよかったでしょう? ユウ、どうだった?』
「えっと、僕が言ったのは、流れ星みたいにキラキラ優しい光をまき散らす感じだったんだけど……」
『オレが光るのなら、あれくらいは光らないと』
「リネ、光を抑えてくれ」
『仕方ないなあ。じゃあ代わりに七色に光るね!』
『やめろ』
◆カザナラの別荘(12. 友人との再会)
「アルさん、神獣様と一緒に来るってことだよな。見てみたい」
「神獣様に乗って移動してるらしいよな」
「あ。今降りてきた大きな鳥、神獣様じゃないか?」
「え? 見えなかった」
「ダンジョン以外はアルさんと別行動らしいから、飛ぶところが見えるかも!」
◆カザナラの別荘(12. 友人との再会)
「ユウくん、神獣様と仲いいんだな」
「リネは人懐っこいよ。そうそう、ライダーズ覚えてる?」
「たまに護衛中にあうよ」
「アルがライダーズのことをリネに紹介したら、護衛中にご飯が欲しいって突撃したんだって。みんなところにも行くかも」
「え?」
「リネは甘いものが好きだけど、なんでも食べるから、何かあげてね」
「いや、えっと、そのときアルさんは?」
「僕と一緒に中央教会にいたんじゃないかな。リネは教会にアルを送り届けたら、好きなところに行ってるから」
(((これって、俺たちも神獣様に突撃されるフラグが立った??)))
「ユウくん、神獣様を怒らせないために、これはやっちゃいけないってある?」
「コーチェロ、いいこと聞くな。さすが俺たちの頼れるリーダー!」
「うーん、リネが怒ることってなんだろう。よく話を聞かないってブランに怒られてるけど」
「ユウくん、それは言っちゃいけないことだと思うよ」
((聞かなかったことにしよう……))
◆カザナラの別荘(12. 友人との再会)
「忙しいのに悪いな、ソマロ」
「仕事はやっておくから氷花と友好を深めてこいと送り出されましたよ」
「それは、よかったと言うべきか?」
「最近はあまりキリシュと過ごせていませんでしたので、私はありがたいです」
「この先、ユウがダンジョンに潜るときにキリシュを借りることがあると思う」
「キリシュと氷花の関係に、私が口を出すつもりはありません」
「だが、今まで以上にシリウスには注目が集まるだろう」
「今更ですよ。貴方と神獣様の契約が知れ渡ってすぐに、キリシュたちには貴族と大手商会から引き抜きの話がありました。冒険者のほうは聞いていませんが、おそらくあるでしょう」
「冒険者はギルドが抑えているはずだ。貴族は言っておくが、困ったら第二王子の名前を出せばいい」
「……王族ですか、さすがですね」
「ユウに出ていかれると困るからだろう」
「貴族は前に紹介してもらった宰相様のご親戚のお名前で今のところは断れているようです」
「それはよかった」
◆カザナラの別荘(14. 二人の未来)
「なあ、訓練の間、ユウくんと何を話してたんだ」
「やきもちか?」
「そうじゃない、そんなんじゃ……」
「キリシュ、可愛い」
「可愛いっていうのは、ユウくんみたいなのに使うんだよ」
「可愛いかもしれないが、私には彼を支えられないよ。あれは持てる者の苦悩なのかな」
「ユウくんは昔からそうだよ。自信がなくておどおどしてる。スキルだって、多分本人は欲しくなかったんじゃないかな」
「付き合ってみると、世間で思われているイメージとだいぶ違うね」
「ユウくんってどんな奴だと思われてるんだ?」
「軍の脅しにも屈せず、孤児院の子どもたちのために惜しみなくスキルを使う、心優しき青年」
「間違ってはないよ」
「冒険者たちはどんな人だと思っているんだ?」
「モクリークで一番冒険者に向いていない奴」
「……そうなのか?」
「戦ったらソマロが勝つよ。ユウくん、初心者講習のときから槍は全く上達してないから」
「だが長年冒険者として活動しているだろう?」
「そもそも攻撃するってことが苦手なんだよ」
「たしかに、彼が誰かに殴り掛かるところは想像できないな」
「久しぶりだな。目当ては剣か?」
「ああ。領主様から、隊長クラスの武器の新調の許可が出てな」
「太っ腹だな。うちは一本だけだ」
「最近、神獣様への献上のために、うちの領の宝石ダンジョンが大入りなんだよ。大量のドロップ品のお陰で潤ってる」
「うらやましい。うちは果物ダンジョンだから微妙だよ」
「エリクサーが出たダンジョンがあるだろう?」
「確率が低すぎて、外からの冒険者は何かのついでじゃないと来ないんだよ」
「魔剣は出てないみたいだな」
「出てても買えないだろう」
「でも見てみたいじゃないか」
「たしかに」
◆ 冒険者ギルド長会議(11. 空の旅)
「魔剣はドガイのオークションに出るのかと、問い合わせがあったんだが」
「出ません。寄付品の中にはありませんでした」
「うわさによると、持っているらしいが」
「持っているだろう。ブロキオンを攻略した回数と、今知られている魔剣の数が合わない」
「どうやら一本は神獣様がお気に召されたそうで、部屋に飾ってあるようですよ」
「そういえば、今回出ているものは、宝石も含めて全部神獣様の好みじゃないということか?」
「ええ、全てのドロップ品に目を通していらっしゃいましたので」
「一つすごい宝石がドガイに行くと聞いたが」
「攻略後の鑑定では見逃され、今回の再鑑定で判明した希少な宝石です」
「それこそ神獣様に献上すべきではないのか?」
「『これは好みじゃない』と一瞥されただけでした」
「あの神獣様の好みが謎だな」
「氷花は手放すことに合意しているのか? 言ってみればギルドの鑑定ミスだろう?」
「どっちにしろ買い取ってもらえなかったのだから一緒だそうですよ」
「買い取ってもらえないなら、高くても安くても同じなのか」
◆ カイドの森の中(11. 空の旅)
~ユウとブランが出会ったころ
「自分のこと我って言うの、すごく偉そう」
『我は実際に偉いのだ』
「もふもふのくせにー」
『これ、やめよ。我の毛が逆立つではないか』
「よいではないか、よいではないか」
『なんだそれは』
「テレビで昔の偉い人が言ってた」
『俺はそんなこと言わんぞ』
「あれ? 我はやめたの?」
『毎度毛をぐちゃぐちゃにされては敵わんからな』
◆冒険者ギルド長会議(11. 空の旅)
「神獣様の移動は、もし事前に分かっているなら知らせてもらうことはできないだろうか。難しいのは分かっているが」
「何かあったのか?」
「空を飛ぶ大きな鳥が神獣様なのか魔物なのか判断がつかなくて、問い合わせがあった」
「ああ、それは確かに知りたくなるな」
「王都の住民も、最初は魔物の襲来と身構えていましたからね。一応伝えてはみますが、期待はしないほうがいいでしょう」
~その後~
「リネ、地上から見ると魔物と区別がつかなくて驚くものがいると言われたんだが、何とかならないか?」
『ええー、オレのこと魔物と見間違うなんて、失礼でしょ』
「リネ、キラキラ光ってみたら?」
『それいいね。ユウ、やってみるよ!』
『地上から見えないようにしろ』
「でもそれでいきなり降りてきたら驚くよ?」
「地上から見えないようにして、目的地近くになったら光るのがいいか」
「ギルドマスター! 何か明るく光るものが街へ近づいています!」
「なんだと。全員警戒だ! 冒険者も集めろ!」
「ギルドマスター、ダンジョン前に落ちます!」
「ダンジョンへ急げ!」
「何があった! あれは魔物か? 被害は?!」
「ギルドマスター、神獣様です。もうダンジョンに入られました」
(……神獣様、ややこしいことをなさらないでください!!)
『光るのは禁止だ』
『えー、かっこよかったでしょう? ユウ、どうだった?』
「えっと、僕が言ったのは、流れ星みたいにキラキラ優しい光をまき散らす感じだったんだけど……」
『オレが光るのなら、あれくらいは光らないと』
「リネ、光を抑えてくれ」
『仕方ないなあ。じゃあ代わりに七色に光るね!』
『やめろ』
◆カザナラの別荘(12. 友人との再会)
「アルさん、神獣様と一緒に来るってことだよな。見てみたい」
「神獣様に乗って移動してるらしいよな」
「あ。今降りてきた大きな鳥、神獣様じゃないか?」
「え? 見えなかった」
「ダンジョン以外はアルさんと別行動らしいから、飛ぶところが見えるかも!」
◆カザナラの別荘(12. 友人との再会)
「ユウくん、神獣様と仲いいんだな」
「リネは人懐っこいよ。そうそう、ライダーズ覚えてる?」
「たまに護衛中にあうよ」
「アルがライダーズのことをリネに紹介したら、護衛中にご飯が欲しいって突撃したんだって。みんなところにも行くかも」
「え?」
「リネは甘いものが好きだけど、なんでも食べるから、何かあげてね」
「いや、えっと、そのときアルさんは?」
「僕と一緒に中央教会にいたんじゃないかな。リネは教会にアルを送り届けたら、好きなところに行ってるから」
(((これって、俺たちも神獣様に突撃されるフラグが立った??)))
「ユウくん、神獣様を怒らせないために、これはやっちゃいけないってある?」
「コーチェロ、いいこと聞くな。さすが俺たちの頼れるリーダー!」
「うーん、リネが怒ることってなんだろう。よく話を聞かないってブランに怒られてるけど」
「ユウくん、それは言っちゃいけないことだと思うよ」
((聞かなかったことにしよう……))
◆カザナラの別荘(12. 友人との再会)
「忙しいのに悪いな、ソマロ」
「仕事はやっておくから氷花と友好を深めてこいと送り出されましたよ」
「それは、よかったと言うべきか?」
「最近はあまりキリシュと過ごせていませんでしたので、私はありがたいです」
「この先、ユウがダンジョンに潜るときにキリシュを借りることがあると思う」
「キリシュと氷花の関係に、私が口を出すつもりはありません」
「だが、今まで以上にシリウスには注目が集まるだろう」
「今更ですよ。貴方と神獣様の契約が知れ渡ってすぐに、キリシュたちには貴族と大手商会から引き抜きの話がありました。冒険者のほうは聞いていませんが、おそらくあるでしょう」
「冒険者はギルドが抑えているはずだ。貴族は言っておくが、困ったら第二王子の名前を出せばいい」
「……王族ですか、さすがですね」
「ユウに出ていかれると困るからだろう」
「貴族は前に紹介してもらった宰相様のご親戚のお名前で今のところは断れているようです」
「それはよかった」
◆カザナラの別荘(14. 二人の未来)
「なあ、訓練の間、ユウくんと何を話してたんだ」
「やきもちか?」
「そうじゃない、そんなんじゃ……」
「キリシュ、可愛い」
「可愛いっていうのは、ユウくんみたいなのに使うんだよ」
「可愛いかもしれないが、私には彼を支えられないよ。あれは持てる者の苦悩なのかな」
「ユウくんは昔からそうだよ。自信がなくておどおどしてる。スキルだって、多分本人は欲しくなかったんじゃないかな」
「付き合ってみると、世間で思われているイメージとだいぶ違うね」
「ユウくんってどんな奴だと思われてるんだ?」
「軍の脅しにも屈せず、孤児院の子どもたちのために惜しみなくスキルを使う、心優しき青年」
「間違ってはないよ」
「冒険者たちはどんな人だと思っているんだ?」
「モクリークで一番冒険者に向いていない奴」
「……そうなのか?」
「戦ったらソマロが勝つよ。ユウくん、初心者講習のときから槍は全く上達してないから」
「だが長年冒険者として活動しているだろう?」
「そもそも攻撃するってことが苦手なんだよ」
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