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1. 出会い
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俺は狼の獣人だ。幼馴染のコーチェロとスリナザルと組んで、冒険者をしている。Bランクでゾヤラを中心に、春と夏は護衛依頼、秋と冬はダンジョン攻略を主に行っている。
俺たちはどこにでもいる冒険者だが、1つだけ周りと違うことがある。それは、アイテムボックススキル持ちのユウくんと友達だということだ。
ユウくんはソント王国のギルドにアイテムボックススキルをバラされてしまい、冒険者を優遇しているモクリークに逃げてきた。テシコユダハのギルドの初心者講習で俺はユウくんと一緒になって、その後ハザコアで再開したときに同年代と言うこともあって友達になった。超希少スキルを持つユウくんには俺たち以外の友達がいない。ユウくんの友達ということで、恩恵だけでなくやっかみも受けているが、ユウくんが戦闘はダメダメの抜けている気弱なヤツと知って、何だかほっとけなくて友達関係は続いている。
俺たちが受けた恩恵の一つが、フェリア商会の荷物輸送馬車の護衛依頼だ。
大手のフェリア商会は護衛を指名して集めている。ギルドの護衛依頼で集まってくる冒険者は珠玉混合で、場合によっては盗賊と内通していることもある。フェリア商会としてはそういう危険を回避するため、専属の護衛を雇っているが、それ以外にも必要な場合は、事前に選抜している冒険者に指名依頼を出す。
俺たちはユウくんとフェリア商会の商談に、たまたま立ち会う機会があった。その時に隊商の護衛依頼での評判を聞いていたフェリア商会に声をかけられ、お試しの結果お眼鏡にかなったようで、以来ときどき指名依頼を貰っている。ユウくんの友達でなくてもいずれ声をかけられたかもしれないが、ユウくんとの繋がりを強くしたいという思惑が絡んでいたことは理解しているので、うぬぼれないよう自戒している。
今俺たちはウルバに来ている。この街に来るのは初めてだ。
フェリア商会からの護衛依頼は、俺たちが住むゾヤラを中心に、東はキトキガかヒョエツ、西はカザナラかフスキを往復することが多い。荷物がさらに遠方まで行く場合は、そこでその地を中心に活動する冒険者と交代する。
今回、カザナラで交代するはずだった冒険者が直前に怪我をして参加でなくなり、急遽俺たちがウルバまで護衛をすることになった。ウルバはミンギ王国との国境に近い街で、文化もモクリークよりもミンギ寄りらしいので面白そうだし、この後の予定もないから護衛を続けようとパーティーで決めた。
俺たちが受けるはずだったゾヤラに戻る便の護衛は、出発まで少し時間があるが、すでに変わりの当てがあるらしい。
「お前らウルバ初めてなんだってな」
「はい。俺たちソント王国との国境の村ツシタムの出身なんです。フスキよりも西に来たのは初めてです」
「言葉も食べ物もミンギの影響受けてるからだいぶ違うぞ」
「上級ダンジョンもないから、街の防御が薄いしな」
「分かるわ、あれ、最初は驚くよな」
街の防御が薄いってどういうことだろうと思いながら着いたウルバ街を見て、意味が分かった。街を囲む壁が薄い。こんなのあふれがあったら突破されるだろうと思ったが、上級ダンジョンが近くにないとこんなものかもしれない。うちの村もそうだったもんな。
街中の人の服も、心なしかカラフルな気がするし、言葉のイントネーションが違う。俺たちがしゃべると、モクリークから来たんかい、と言われるから、ここはモクリークじゃないみたいで新鮮だ。この依頼、受けてよかったな。
今回の俺たちの宿は、急遽依頼をねじ込んだからとフェリア商会が、商人の泊まる定宿を1部屋押さえてくれた。
通常護衛依頼の時は、冒険者は着いたところで冒険者用の宿を探して泊まる。商会側が宿を用意してくれるのは、祭りなどで宿が満員で取れないことが分かっている時期だけだ。冒険者用の宿は武具の手入れのためのスペースが取られていたり、冒険者同士の情報交換もできるし、なにより安い。商人が泊まる宿は1ランク上になる。
馬車がウルバのフェリア商会の建物に入ったところで依頼終了となるが、商会の従業員が宿に案内してくれるのを待つ間に荷下ろしを手伝った。案内してくれるのはニミュケさんという、カザナラから一緒に移動してきた人だ。
「荷下ろしまで手伝ってもらって悪かったね」
「いえ、俺たちのほうこそ宿を用意してもらってしまって」
「それはこちらの都合で予定を変えさせたからね。ここなんだけど」
ユウくんが泊まる宿ほどじゃないけど、けっこうな高級宿だった。
「俺たちこの格好で入っていいんでしょうか」
「構わないよ。ときどき冒険者を泊めることもあるしね。でも君たち、あんまり緊張してないね。いつもは冒険者を連れてくるとみんな緊張しちゃうんだけど」
「……これより高級なところに泊まる経験があると言いますか、その……」
「ああそうか。食事なんだけど、朝食と夕食は頼んであるから、食堂で食べて。夕食は外で食べるんだったら、朝食の時に伝えてね」
ユウくんのカザナラの別荘の方がこれより高級だよ。俺たちなんだかんだ、あれに慣れてたんだな。
商会の人も、コーチェロが言いよどんだ理由に思い当たったようで、さっと話題を変えた。
外でも食べてみたいが、この街のこともまだ知らないので、今日は食堂で食べようと向かった食堂で、俺は運命に会った。
「君たち、食事のマナーも綺麗だね。どう、ミンギ風の料理は美味しい?」
「ニミュケさん、ちょっと薄味なんでしょうか、出汁が美味しいです」
「ここは昆布が有名なので、それが出汁に活かされてるんだよ。ところで、君たちを紹介してほしいって言う人がいてね。同席しても構わないかい?」
「はい」
紹介してほしいって言ったのは、さっきからニミュケさんの後ろに立っている人だろう。
「こっちはウルバのフェリア商会の従業員のソマロ、見ての通り狼の獣人。この3人がゾヤラを中心に活動しているBランクのシリウスで、剣士のスリナザルくん、リーダーで魔法使いのコーチェロくん、槍使いのキリシュくん」
え、ニミュケさん、俺たちの名前と武器まで覚えてるんだ。商人凄いな。
初めまして、と挨拶して、お互いの自己紹介をしたり、質問に答えたりしてるが、コーチェロとスリナザルがあからさまに全部話を俺に回してくる。
まあそうだよね、この人俺と知り合いになりたくて来たんだろうし。
狼の獣人は数が少ない。動物のオオカミは番と群れを大事にするが、獣人である俺たちにもその傾向がある。狼の獣人が家族思いであること、恋人に一途なことは、良くも悪くも有名だ。束縛が強いので、多情な人と付き合うとトラブルになるからで、狼の獣人は狼の獣人と付き合うことが多い。そのほうがお互いにストレスがない。
俺の両親もどちらも狼の獣人だ。父が旅先で見つけた母を口説き落として村に連れ帰ったらしい。あの村には他に狼の獣人はいないから、俺の兄弟も成人したら村を出ているが、その理由にはパートナー探しも含まれている。
俺は村を出てから2回、冒険者をしている狼の獣人に会ったが、ちょっと立ち話しただけで合わないことが分かって、お互いにいいヤツ見つかるといいな、って感じで別れた。
ソマロさんは、フェリア商会の倉庫で荷下ろししていた俺を見かけて、ニミュケさんに紹介するように迫ったそうだ。あの狼を紹介してくれってすごい剣幕でさ、って笑っているけど、狼の獣人は少ないから切実なんだよ。
「この街にいつまでいる?」
「5日後の輸送便の護衛でこの街を発ちます」
「そうか、休みが取れるかな。とりあえず夕食は私がこの街のいろんなお店に連れて行くから、3人とも空けておいてくれるかな?」
「キリシュと2人でどうぞ。でも無理強いはしないでくださいね」
「え?」
コーチェロにいきなりひとりで行けって言われたけど、聞いてみると、俺がソマロさんのこと苦手じゃなさそうだし、フェリア商会の看板背負ってるんだから変なことはされないだろうってことらしい。
コーチェロもスリナザルも幼馴染だから、俺の家族を知っていて、狼の獣人の執着には理解がある。
スリナザルのご両親がなくなったときに、同じ年のオレじゃなくコーチェロのところに引き取られたのは、俺の家族が狼の獣人だからだ。多分一緒に暮らしていくうちに、狼の獣人のことを理解できなくて、スリナザルが辛くなるからという理由だ。
「次いつ来れるか分からないんだから、行ってこい。俺とスリナザルは適当に遊んでる」
「じゃあ、コーチェロくんとスリナザルくんは、僕が案内するよ。先にどのお店に行くか聞いてそこは外すから。ばったり会ったら気まずいしね」
ニミュケさんが2人を案内してくれるなら、安心だな。
食事が終わっても、しばらく食堂でソマロさんと話をして、なんとなく離れがたく思いながら別れた。
俺たちはどこにでもいる冒険者だが、1つだけ周りと違うことがある。それは、アイテムボックススキル持ちのユウくんと友達だということだ。
ユウくんはソント王国のギルドにアイテムボックススキルをバラされてしまい、冒険者を優遇しているモクリークに逃げてきた。テシコユダハのギルドの初心者講習で俺はユウくんと一緒になって、その後ハザコアで再開したときに同年代と言うこともあって友達になった。超希少スキルを持つユウくんには俺たち以外の友達がいない。ユウくんの友達ということで、恩恵だけでなくやっかみも受けているが、ユウくんが戦闘はダメダメの抜けている気弱なヤツと知って、何だかほっとけなくて友達関係は続いている。
俺たちが受けた恩恵の一つが、フェリア商会の荷物輸送馬車の護衛依頼だ。
大手のフェリア商会は護衛を指名して集めている。ギルドの護衛依頼で集まってくる冒険者は珠玉混合で、場合によっては盗賊と内通していることもある。フェリア商会としてはそういう危険を回避するため、専属の護衛を雇っているが、それ以外にも必要な場合は、事前に選抜している冒険者に指名依頼を出す。
俺たちはユウくんとフェリア商会の商談に、たまたま立ち会う機会があった。その時に隊商の護衛依頼での評判を聞いていたフェリア商会に声をかけられ、お試しの結果お眼鏡にかなったようで、以来ときどき指名依頼を貰っている。ユウくんの友達でなくてもいずれ声をかけられたかもしれないが、ユウくんとの繋がりを強くしたいという思惑が絡んでいたことは理解しているので、うぬぼれないよう自戒している。
今俺たちはウルバに来ている。この街に来るのは初めてだ。
フェリア商会からの護衛依頼は、俺たちが住むゾヤラを中心に、東はキトキガかヒョエツ、西はカザナラかフスキを往復することが多い。荷物がさらに遠方まで行く場合は、そこでその地を中心に活動する冒険者と交代する。
今回、カザナラで交代するはずだった冒険者が直前に怪我をして参加でなくなり、急遽俺たちがウルバまで護衛をすることになった。ウルバはミンギ王国との国境に近い街で、文化もモクリークよりもミンギ寄りらしいので面白そうだし、この後の予定もないから護衛を続けようとパーティーで決めた。
俺たちが受けるはずだったゾヤラに戻る便の護衛は、出発まで少し時間があるが、すでに変わりの当てがあるらしい。
「お前らウルバ初めてなんだってな」
「はい。俺たちソント王国との国境の村ツシタムの出身なんです。フスキよりも西に来たのは初めてです」
「言葉も食べ物もミンギの影響受けてるからだいぶ違うぞ」
「上級ダンジョンもないから、街の防御が薄いしな」
「分かるわ、あれ、最初は驚くよな」
街の防御が薄いってどういうことだろうと思いながら着いたウルバ街を見て、意味が分かった。街を囲む壁が薄い。こんなのあふれがあったら突破されるだろうと思ったが、上級ダンジョンが近くにないとこんなものかもしれない。うちの村もそうだったもんな。
街中の人の服も、心なしかカラフルな気がするし、言葉のイントネーションが違う。俺たちがしゃべると、モクリークから来たんかい、と言われるから、ここはモクリークじゃないみたいで新鮮だ。この依頼、受けてよかったな。
今回の俺たちの宿は、急遽依頼をねじ込んだからとフェリア商会が、商人の泊まる定宿を1部屋押さえてくれた。
通常護衛依頼の時は、冒険者は着いたところで冒険者用の宿を探して泊まる。商会側が宿を用意してくれるのは、祭りなどで宿が満員で取れないことが分かっている時期だけだ。冒険者用の宿は武具の手入れのためのスペースが取られていたり、冒険者同士の情報交換もできるし、なにより安い。商人が泊まる宿は1ランク上になる。
馬車がウルバのフェリア商会の建物に入ったところで依頼終了となるが、商会の従業員が宿に案内してくれるのを待つ間に荷下ろしを手伝った。案内してくれるのはニミュケさんという、カザナラから一緒に移動してきた人だ。
「荷下ろしまで手伝ってもらって悪かったね」
「いえ、俺たちのほうこそ宿を用意してもらってしまって」
「それはこちらの都合で予定を変えさせたからね。ここなんだけど」
ユウくんが泊まる宿ほどじゃないけど、けっこうな高級宿だった。
「俺たちこの格好で入っていいんでしょうか」
「構わないよ。ときどき冒険者を泊めることもあるしね。でも君たち、あんまり緊張してないね。いつもは冒険者を連れてくるとみんな緊張しちゃうんだけど」
「……これより高級なところに泊まる経験があると言いますか、その……」
「ああそうか。食事なんだけど、朝食と夕食は頼んであるから、食堂で食べて。夕食は外で食べるんだったら、朝食の時に伝えてね」
ユウくんのカザナラの別荘の方がこれより高級だよ。俺たちなんだかんだ、あれに慣れてたんだな。
商会の人も、コーチェロが言いよどんだ理由に思い当たったようで、さっと話題を変えた。
外でも食べてみたいが、この街のこともまだ知らないので、今日は食堂で食べようと向かった食堂で、俺は運命に会った。
「君たち、食事のマナーも綺麗だね。どう、ミンギ風の料理は美味しい?」
「ニミュケさん、ちょっと薄味なんでしょうか、出汁が美味しいです」
「ここは昆布が有名なので、それが出汁に活かされてるんだよ。ところで、君たちを紹介してほしいって言う人がいてね。同席しても構わないかい?」
「はい」
紹介してほしいって言ったのは、さっきからニミュケさんの後ろに立っている人だろう。
「こっちはウルバのフェリア商会の従業員のソマロ、見ての通り狼の獣人。この3人がゾヤラを中心に活動しているBランクのシリウスで、剣士のスリナザルくん、リーダーで魔法使いのコーチェロくん、槍使いのキリシュくん」
え、ニミュケさん、俺たちの名前と武器まで覚えてるんだ。商人凄いな。
初めまして、と挨拶して、お互いの自己紹介をしたり、質問に答えたりしてるが、コーチェロとスリナザルがあからさまに全部話を俺に回してくる。
まあそうだよね、この人俺と知り合いになりたくて来たんだろうし。
狼の獣人は数が少ない。動物のオオカミは番と群れを大事にするが、獣人である俺たちにもその傾向がある。狼の獣人が家族思いであること、恋人に一途なことは、良くも悪くも有名だ。束縛が強いので、多情な人と付き合うとトラブルになるからで、狼の獣人は狼の獣人と付き合うことが多い。そのほうがお互いにストレスがない。
俺の両親もどちらも狼の獣人だ。父が旅先で見つけた母を口説き落として村に連れ帰ったらしい。あの村には他に狼の獣人はいないから、俺の兄弟も成人したら村を出ているが、その理由にはパートナー探しも含まれている。
俺は村を出てから2回、冒険者をしている狼の獣人に会ったが、ちょっと立ち話しただけで合わないことが分かって、お互いにいいヤツ見つかるといいな、って感じで別れた。
ソマロさんは、フェリア商会の倉庫で荷下ろししていた俺を見かけて、ニミュケさんに紹介するように迫ったそうだ。あの狼を紹介してくれってすごい剣幕でさ、って笑っているけど、狼の獣人は少ないから切実なんだよ。
「この街にいつまでいる?」
「5日後の輸送便の護衛でこの街を発ちます」
「そうか、休みが取れるかな。とりあえず夕食は私がこの街のいろんなお店に連れて行くから、3人とも空けておいてくれるかな?」
「キリシュと2人でどうぞ。でも無理強いはしないでくださいね」
「え?」
コーチェロにいきなりひとりで行けって言われたけど、聞いてみると、俺がソマロさんのこと苦手じゃなさそうだし、フェリア商会の看板背負ってるんだから変なことはされないだろうってことらしい。
コーチェロもスリナザルも幼馴染だから、俺の家族を知っていて、狼の獣人の執着には理解がある。
スリナザルのご両親がなくなったときに、同じ年のオレじゃなくコーチェロのところに引き取られたのは、俺の家族が狼の獣人だからだ。多分一緒に暮らしていくうちに、狼の獣人のことを理解できなくて、スリナザルが辛くなるからという理由だ。
「次いつ来れるか分からないんだから、行ってこい。俺とスリナザルは適当に遊んでる」
「じゃあ、コーチェロくんとスリナザルくんは、僕が案内するよ。先にどのお店に行くか聞いてそこは外すから。ばったり会ったら気まずいしね」
ニミュケさんが2人を案内してくれるなら、安心だな。
食事が終わっても、しばらく食堂でソマロさんと話をして、なんとなく離れがたく思いながら別れた。
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