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続 4章 この世界の一人として
14-6. 身の丈
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毎日孤児院へ通い、教会の敷地内をブランに乗って散歩して、空いた時間で付与をするという時間割にもだいぶ慣れた。
ブランに乗る訓練は、乗馬の得意なツェルト助祭様の指導の下、少しずつ進めている。最初は走るブランに少しの時間乗っただけで筋肉痛になっていたけれど、最近はだいぶ慣れてきた。走る時間を延ばしていけば、いずれは乗りこなせるようになるだろう。
アルとリネは、ドガイから帰ってしばらくダンジョンに行かず僕のそばにいてくれた代わりに、今回は少し長めの遠征中だ。いくつかのダンジョンを回ってから帰ってくることになっている。
そんなある日、孤児院の補習の授業が終わって、遊ぶ子どもたちを視界に入れながら歩いていると、少し離れたところにいる小学生くらいの男の子と目が合った。僕を強い目でにらんでいる。初めての事態に戸惑い、僕の足が止まったのを見ると、近づいてきた。
「あんたが来てくれていたら! Sランクのくせに!」
「やめなさい! ニコ、あふれが起きたのは、誰のせいでもありません」
「ユウさん、行きましょう」
子どもたちの遊びを見守っていた世話係の助祭様が走り寄ってきて言って聞かせているけれど、男の子は涙をためて、僕をにらみ続けている。
どうしていいか分からずに立ちつくしていた僕は、ツェルト助祭様によってその場から連れ出された。
馬車に乗ってから、あの子は最近のあふれで両親を亡くしてこの孤児院に連れてこられた子なのだと教えられた。住み慣れた地の孤児院が、収容できる人数を超えてしまって入れず、親戚を頼って王都に来たものの、結局孤児院に入ることになった。そのあふれの起きた街は王都から遠かったので、僕は呼ばれなかった。
「後で補習の生徒たちに伝えてもらえますか? 僕のことはいいから、あの子の味方でいてあげてほしいと」
「ユウさん……」
騒動を見ていた補習の生徒たちは、僕のことも男の子のことも心配してオロオロしていたから、もしかしたらあの子に道理を説明しようとするかもしれない。でもあの子だって本当は分かっているはずだ。それでも、誰かを恨まずにはいられない。誰かに責任を押し付けずにはいられない。一緒に生活していく仲間は、その苦しい気持ちを受け止めてあげてほしい。僕がそうしてブランとアルに心を守ってもらったように。
中央教会に戻ると、すでに連絡があったのか、チルダム司教様が待っていてくれた。僕がショックを受けていないか、すごく慎重に観察されている気がする。
「ユウさん、孤児院でのこと聞きました。大丈夫ですか?」
「司教様、僕はカイドでひどい目に合いました」
「存じております」
「僕をあの街に連れていった商人を恨みました。あの商人さんは、ただ僕を助けてくれただけなのに。だから、あの子の気持ちが分かるんです」
連れていってくれたのがあの街でなければ。スキルについて教えてくれていれば。そう、何度も思った。ブランがもっと早く僕のことを見つけてくれていれば。そう言って、ブランを責めたことだってある。
現実が受け止められなくて潰されそうだったとき、そうやって何かに責任を転嫁していなければ、心が壊れそうだった。僕が向き合えるようになったのは、ホトのあふれの後だ。それまでにブランとアルに甘やかされる五年の月日が必要だった。
あの子に何よりも必要なのは、時間だ。まだ悲劇からそれほど時間がたっていない今、全てを飲み込んで聞き分けよくしているように、とは言えない。壊滅的な被害を受けた故郷と、平穏に暮らしている王都。その違いに、あの年齢で知る必要もなかった理不尽を感じているはずだ。
「あの子が僕を憎むことで立ち直れるのなら、それで構いません」
「ユウさん、確かにそうすれば今の彼の心は救われるかもしれません。ですが、それでいいのでしょうか? 間違った憎しみは、いずれ彼自身を傷つけるのではありませんか?」
僕は、助けてくれた商人を恨み、そんな自分の身勝手さを嫌悪した。こんな醜い人間だから、生まれ育った世界からはじき出されて、誰にも助けてもらえないのだと、絶望した。
乗り越えたいま振り返れば、いろいろあったから逆恨みのような感情を一時的に持ってしまうことも仕方がないけど、だけどそれは筋違いだよね、と割り切れる。けれど、そう思えるようになるまでに、苦しんだ。
まだ子どもだからこそ、間違いは正したほうがよいのだと言われ、そうかもしれないと思い直した。どうするのが正解なのかは分からない僕が口を出すべきことではないのだ。心のケアは、孤児院担当の司祭様たちのほうが詳しく、そしてあの子の将来までを考えている。
「それに、ユウさんが抱えることではないのですよ。あの街のあふれの制圧に参加しなかったアレックス様が悪いと思いますか?」
「アルは関係ないですよね。どこかのダンジョンにいたはずだし」
「ええ、関係ありません。そしてユウさん、貴方にも関係がないのです」
チルダム司教様が優しく、けれど、聞き分けのない子どもに言い聞かせるように、僕の目を見て言った。
「どれほど有益なスキルを持とうとも、貴方にできることは限られています。私たちが空を飛べないように、あふれを抑えることもできない。人の生き死にを変えることもできない。身の丈を超えるものを望んでは、苦しくなるだけですよ」
僕は人間なのだから、できることには限りがあるのだと、それを超えて何かをしようとしてはならないし、そのためにブランの力を当てにしてはならないと、言われているのだ。きっと司教様には、僕がブランに頼めばどうにかなったかもしれないと思っていることすら、見透かされているのだろう。
かつて、初めてのあふれの対応に行ったときに、ブランに言われた。分を超えてはならないと。
「前にもブランに、人の手に抱えられるものは限られているって怒られたね」
『全く世話が焼ける』
尻尾でぺちっと足を叩かれた。
過去の自分を見るようで、思わず手を差し伸べようとしてしまったけど、冷静に考えるとあの子が僕の助けを望んでいるとは思えない。僕にできるのは、あの子が心穏やかに生活していけるように祈ることだけだ。周りのサポートがあるんだから、時間がかかっても立ち直れると信じよう。
そして僕は、僕にできることを見誤らないようにしなければ。今僕がこの国の役に立てていると思えていることは全て、周りのサポートがなければできないことなのだ。僕だけの力でできることは、限られている。
ブランに乗る訓練は、乗馬の得意なツェルト助祭様の指導の下、少しずつ進めている。最初は走るブランに少しの時間乗っただけで筋肉痛になっていたけれど、最近はだいぶ慣れてきた。走る時間を延ばしていけば、いずれは乗りこなせるようになるだろう。
アルとリネは、ドガイから帰ってしばらくダンジョンに行かず僕のそばにいてくれた代わりに、今回は少し長めの遠征中だ。いくつかのダンジョンを回ってから帰ってくることになっている。
そんなある日、孤児院の補習の授業が終わって、遊ぶ子どもたちを視界に入れながら歩いていると、少し離れたところにいる小学生くらいの男の子と目が合った。僕を強い目でにらんでいる。初めての事態に戸惑い、僕の足が止まったのを見ると、近づいてきた。
「あんたが来てくれていたら! Sランクのくせに!」
「やめなさい! ニコ、あふれが起きたのは、誰のせいでもありません」
「ユウさん、行きましょう」
子どもたちの遊びを見守っていた世話係の助祭様が走り寄ってきて言って聞かせているけれど、男の子は涙をためて、僕をにらみ続けている。
どうしていいか分からずに立ちつくしていた僕は、ツェルト助祭様によってその場から連れ出された。
馬車に乗ってから、あの子は最近のあふれで両親を亡くしてこの孤児院に連れてこられた子なのだと教えられた。住み慣れた地の孤児院が、収容できる人数を超えてしまって入れず、親戚を頼って王都に来たものの、結局孤児院に入ることになった。そのあふれの起きた街は王都から遠かったので、僕は呼ばれなかった。
「後で補習の生徒たちに伝えてもらえますか? 僕のことはいいから、あの子の味方でいてあげてほしいと」
「ユウさん……」
騒動を見ていた補習の生徒たちは、僕のことも男の子のことも心配してオロオロしていたから、もしかしたらあの子に道理を説明しようとするかもしれない。でもあの子だって本当は分かっているはずだ。それでも、誰かを恨まずにはいられない。誰かに責任を押し付けずにはいられない。一緒に生活していく仲間は、その苦しい気持ちを受け止めてあげてほしい。僕がそうしてブランとアルに心を守ってもらったように。
中央教会に戻ると、すでに連絡があったのか、チルダム司教様が待っていてくれた。僕がショックを受けていないか、すごく慎重に観察されている気がする。
「ユウさん、孤児院でのこと聞きました。大丈夫ですか?」
「司教様、僕はカイドでひどい目に合いました」
「存じております」
「僕をあの街に連れていった商人を恨みました。あの商人さんは、ただ僕を助けてくれただけなのに。だから、あの子の気持ちが分かるんです」
連れていってくれたのがあの街でなければ。スキルについて教えてくれていれば。そう、何度も思った。ブランがもっと早く僕のことを見つけてくれていれば。そう言って、ブランを責めたことだってある。
現実が受け止められなくて潰されそうだったとき、そうやって何かに責任を転嫁していなければ、心が壊れそうだった。僕が向き合えるようになったのは、ホトのあふれの後だ。それまでにブランとアルに甘やかされる五年の月日が必要だった。
あの子に何よりも必要なのは、時間だ。まだ悲劇からそれほど時間がたっていない今、全てを飲み込んで聞き分けよくしているように、とは言えない。壊滅的な被害を受けた故郷と、平穏に暮らしている王都。その違いに、あの年齢で知る必要もなかった理不尽を感じているはずだ。
「あの子が僕を憎むことで立ち直れるのなら、それで構いません」
「ユウさん、確かにそうすれば今の彼の心は救われるかもしれません。ですが、それでいいのでしょうか? 間違った憎しみは、いずれ彼自身を傷つけるのではありませんか?」
僕は、助けてくれた商人を恨み、そんな自分の身勝手さを嫌悪した。こんな醜い人間だから、生まれ育った世界からはじき出されて、誰にも助けてもらえないのだと、絶望した。
乗り越えたいま振り返れば、いろいろあったから逆恨みのような感情を一時的に持ってしまうことも仕方がないけど、だけどそれは筋違いだよね、と割り切れる。けれど、そう思えるようになるまでに、苦しんだ。
まだ子どもだからこそ、間違いは正したほうがよいのだと言われ、そうかもしれないと思い直した。どうするのが正解なのかは分からない僕が口を出すべきことではないのだ。心のケアは、孤児院担当の司祭様たちのほうが詳しく、そしてあの子の将来までを考えている。
「それに、ユウさんが抱えることではないのですよ。あの街のあふれの制圧に参加しなかったアレックス様が悪いと思いますか?」
「アルは関係ないですよね。どこかのダンジョンにいたはずだし」
「ええ、関係ありません。そしてユウさん、貴方にも関係がないのです」
チルダム司教様が優しく、けれど、聞き分けのない子どもに言い聞かせるように、僕の目を見て言った。
「どれほど有益なスキルを持とうとも、貴方にできることは限られています。私たちが空を飛べないように、あふれを抑えることもできない。人の生き死にを変えることもできない。身の丈を超えるものを望んでは、苦しくなるだけですよ」
僕は人間なのだから、できることには限りがあるのだと、それを超えて何かをしようとしてはならないし、そのためにブランの力を当てにしてはならないと、言われているのだ。きっと司教様には、僕がブランに頼めばどうにかなったかもしれないと思っていることすら、見透かされているのだろう。
かつて、初めてのあふれの対応に行ったときに、ブランに言われた。分を超えてはならないと。
「前にもブランに、人の手に抱えられるものは限られているって怒られたね」
『全く世話が焼ける』
尻尾でぺちっと足を叩かれた。
過去の自分を見るようで、思わず手を差し伸べようとしてしまったけど、冷静に考えるとあの子が僕の助けを望んでいるとは思えない。僕にできるのは、あの子が心穏やかに生活していけるように祈ることだけだ。周りのサポートがあるんだから、時間がかかっても立ち直れると信じよう。
そして僕は、僕にできることを見誤らないようにしなければ。今僕がこの国の役に立てていると思えていることは全て、周りのサポートがなければできないことなのだ。僕だけの力でできることは、限られている。
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