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9章 魔石と魔剣
9-2. チーズ直輸入決定?
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中層2階層目に到着した。ずっと移動してきたし、途中のセーフティーエリアは今回の参加者もいてあまりくつろげなかったので、今日は僕たち以外に誰もいないセーフティーエリアでのんびりすることにする。
「そのトイレ、懐かしいな」
「あの小さいカーペットでも、ここはダンジョンじゃないのかって思ったけど、なんていうか、すごいね」
「セーフティーエリアが空いているときは、このガーデンパーティー形式だな。ついでに言うと、こいつらのテントすごいからな」
ガーデンパーティー形式にして、真ん中にお水の樽を出して、ブランに一部を凍らせてもらう。それから机も出して、食べ物をいろいろと出していく。
ルフェオさんが、僕たちの天幕テントの大きさと、その中に大きなベッドがあることを説明しているけど、さすがにあれは出さないよ。あれ出しちゃったら、せっかく空いているセーフティーエリアなのに、僕たち以外のパーティーのスペースが狭くなっちゃう。
「お、これユラカヒのじゃないか」
「王都の屋台で売ってたのでたくさん買いました。ユラカヒでは食べられなかったから」
「旨そうだ」
ユラカヒのお魚を出して並べていたら、さすがジモティー、見ただけで自分のところの名物だと気づいた。そして、いつもは無口な熊の獣人のガリドラさんが珍しくしゃべったと思ったら、お魚にロックオンしている。もしかして熊の獣人も鮭が好きなんだろうか。
「ガリドラは魚が好物なんだ。来年ユラカヒに行ってみるか」
「行こう」
「食べ方もいろいろあるから、ユラカヒに来れば楽しめるぞ」
ユラカヒの街は復興中だ。街への被害は上級ダンジョンのあふれにしては小さかったとは言え、建物の被害も人的被害も出ている。
ミランさんたち高ランクの冒険者はあの後、僕たちの救援にも来た国のダンジョン特別部隊と一緒にタペラを攻略した。全階層隅から隅まで、階層を越えた本来その階にいないはずのモンスターが残っていないか入念に確認してまわった。それに2か月以上かかったので、今はその後の休暇らしい。
休暇でダンジョンに潜るって休暇になっていない気がするけど、休暇なのでカークトゥルスの攻略はせずに、目的のマジックバッグを手に入れたので引き上げるそうだ。
2パーティーなら最下層のボス攻略も無理ではなさそうだけど、まだ余裕のある下層1つ目のフロアボスに何度か挑戦して、自分たちのパーティー用、エリクサーの代金を払うための買い取り用、そしてユラカヒのギルド用を入手した。あふれの後なのに地元の高ランクが他の街に行くのを止められなかったのは、ユラカヒのギルド用に1つ容量の大きいものを持って帰ってくると約束したかららしい。
本当は雪が降る前に帰る予定だったけど、現在進行形で周辺の領からの援助を受けているユラカヒのパーティーとして、教会が孤児のために使うという魔石収集に協力することにしたんだそうだ。
あふれの話を聞かせてくれ、という獣道の言葉に、頭脳派のミランさんが代表して答えていく。
あふれが起きたと分かったのはなぜか、何が起きたのか、何があればよかったと思ったか、などなど。今後のための情報収集だね。獣道だってあふれの最中に居合わせることにならないとは限らない。
「階段とセーフティーエリアが近いところで戦っていたと聞いたが、むしろ離れているところの方が安全なんじゃないか?」
「それは最初考えたんだけど、階段が遠いとあふれが止まったのかどうかとか、状況が分からないだろう。それにどれくらい見逃してもらえるのかも分からないし、モンスターがどの方向から来るか分からないのも辛いし」
「まあ正直言えば、生き残るのは無理だろうから、街への被害を抑えるために少しでも削ろうと思ったってのもある。氷花が来なければ生き残れなかっただったろうさ」
実際にあの場で戦っていたアルやミランさんたちによると、冒険者に構わずに地上に向かったモンスターは半分もいなかったらしい。どちらかというとモンスターが集っていて近寄れないからと地上に向かっていったけれど、基本的にはすべてのモンスターが向かってきたそうだ。いつもなら見逃してくれる距離でも見逃されなかったらしいので、とにかく近くにいる生命体を襲うんだろう。
でも僕たちは下層で結構見逃されていたと思ったのでブランに聞いたら、ブランが周りに結界を張ってくれていたから近づかないと存在に気付かれなかったんじゃないかってことだった。本当にブランがいなかったら生き残れなかったんだな。
「たとえば、セーフティーエリアの入り口を土の魔法で埋めるとかはできないのか?」
「それ、氷花の従魔が氷でやってくれたけど、すぐにダンジョンに吸収されたよ。複数人の土魔法使いがいて、順番に塞いで魔力が尽きなければ、なんとかなるかもしれない」
「今のところ一番可能性が高そうなのはそれだな」
ユラカヒの2パーティーはあの死線を潜り抜けて、強くなったらしいが、まさに死線だったからこその上達なのかもしれない。
彼らはあの後もギルドからダンジョン内での聞き取り調査を何度か受けているらしい。上級ダンジョンのあふれからの生還はおそらく初めてだから、ギルドも情報を得て今後に生かしたいのだろう。僕たちは王都でアルが質問に答えたらしいけど、僕は立ち会わなかった。あの頃はマジックバッグの裏切りから立ち直れてなかったからね。
その日はタペラのあふれの話でずっと盛り上がって、僕が船をこぎ始めたところで、明日のために寝ようとお開きになった。
さて、魔石収集依頼、通称魔石祭りだけど、これから10日間この階層でただひたすら魔石を集める。
4パーティーともSランクなので、ここのモンスターは単独パーティーで余裕な強さだ。パーティー毎に別れてそれぞれモンスターを魔石に変えて集めているが、モンスターを探しているうちに出会ってしまったり、すでに他のパーティーが戦ったところに行ってしまってモンスターがいなかったりと、効率が悪い。ゲームみたいにマップ機能でみんながどこにいるか見られればいいのになあ。
1日魔石集めをやってみて、効率の悪さにみんなで改善方法を話し合っている。けれどきっちりエリアを分けて、エリアの隅っこのほうはいかないようにする、くらいしか案が出ない。
「あふれのときのように寄ってきてくれればいいのにな。あの時はふざけんなって思ったが」
『(集めてきてやろう)』
「ブランが集めてきてくれるって」
どうやるのか詳しく聞いたら、モンスターをちょっと挑発してから逃げると、モンスターが追いかけてくるらしい。囮みたいなもの?
「トレインってやつか。普通やったら怒られるからな」
「従魔に危険はないのか?って、聞く方が野暮だったわ」
あのあふれで先頭に立っては戦っていないけど、多分ユラカヒのパーティーにもブランの強さがばれているのだろう。明日はブランがモンスターを集めてくることになった。
けれど、その前にご飯だ。
「あの後、ドガイにチーズを買いに行ってきたんですけど、ぜひ食べてみてください。おいしいですよ」
「ユウは相変わらず食べ物に妥協しないな」
これは僕じゃなくてブランの希望だ。でもまあ僕も楽しんでるから否定できない。
自分たちの食料は持ってきているからと言われるけど、保存食の人の前で普通の物を食べられるほど僕は図太くないのだ。食事代は教会に寄付するってことで食べてくれることになった。
獣道は最初から、カークトゥルス内での全ての食料は僕が用意する代わりに、魔石を全部僕が貰うってことになっている。この魔石祭りの分はギルドに渡すけど。
今日の夕食は、肉厚のパテとチーズと新鮮なお野菜を挟んだチーズバーガー。カザナラのお屋敷の料理人が作ってくれたからもちろん美味しくて、アルは各種作ってもらったチーズ料理の中でこれが一番のお気に入り。ちなみに僕はチーズケーキが一番で、ブランはチーズフォンデュのソースをカリッと焼いたお肉にかけたものだ。
チーズフォンデュはさすがにやめておいた。ダンジョン内で何やってるんだって言われそうだし、それにブランがそれは俺のだって拗ねそうだし。
「これ旨いな」
「このチーズ、モクリークで売ってるか?取り寄せできるか?」
「俺の友人が教会の魔石関連でドガイとモクリークを往復することになってるから頼んでみる」
これはもしかして、カリラスさんはチーズのお店が経営できるんじゃないだろうか。
今までモクリークではドガイのチーズはあまり輸入されてこなかった。それは産地であるタサマラとモクリークの間には山があり、チーズはそれなりに重くかさばるがそこまで高価ではないので、遠回りしていては採算が合わないかららしい。でもマジックバッグがある今、輸入も夢じゃない。チーズは熟成したほうがおいしいはずだから、マジックバッグに時間停止や時間遅延もいらないし。
ブランが期待を込めた目でアルを見てるから、これはやるしかないやつだ。というか、ブランのために教会が輸入しそうな気もする。
カリラスさん、仕事が増えそうですが、頑張ってください。
「そのトイレ、懐かしいな」
「あの小さいカーペットでも、ここはダンジョンじゃないのかって思ったけど、なんていうか、すごいね」
「セーフティーエリアが空いているときは、このガーデンパーティー形式だな。ついでに言うと、こいつらのテントすごいからな」
ガーデンパーティー形式にして、真ん中にお水の樽を出して、ブランに一部を凍らせてもらう。それから机も出して、食べ物をいろいろと出していく。
ルフェオさんが、僕たちの天幕テントの大きさと、その中に大きなベッドがあることを説明しているけど、さすがにあれは出さないよ。あれ出しちゃったら、せっかく空いているセーフティーエリアなのに、僕たち以外のパーティーのスペースが狭くなっちゃう。
「お、これユラカヒのじゃないか」
「王都の屋台で売ってたのでたくさん買いました。ユラカヒでは食べられなかったから」
「旨そうだ」
ユラカヒのお魚を出して並べていたら、さすがジモティー、見ただけで自分のところの名物だと気づいた。そして、いつもは無口な熊の獣人のガリドラさんが珍しくしゃべったと思ったら、お魚にロックオンしている。もしかして熊の獣人も鮭が好きなんだろうか。
「ガリドラは魚が好物なんだ。来年ユラカヒに行ってみるか」
「行こう」
「食べ方もいろいろあるから、ユラカヒに来れば楽しめるぞ」
ユラカヒの街は復興中だ。街への被害は上級ダンジョンのあふれにしては小さかったとは言え、建物の被害も人的被害も出ている。
ミランさんたち高ランクの冒険者はあの後、僕たちの救援にも来た国のダンジョン特別部隊と一緒にタペラを攻略した。全階層隅から隅まで、階層を越えた本来その階にいないはずのモンスターが残っていないか入念に確認してまわった。それに2か月以上かかったので、今はその後の休暇らしい。
休暇でダンジョンに潜るって休暇になっていない気がするけど、休暇なのでカークトゥルスの攻略はせずに、目的のマジックバッグを手に入れたので引き上げるそうだ。
2パーティーなら最下層のボス攻略も無理ではなさそうだけど、まだ余裕のある下層1つ目のフロアボスに何度か挑戦して、自分たちのパーティー用、エリクサーの代金を払うための買い取り用、そしてユラカヒのギルド用を入手した。あふれの後なのに地元の高ランクが他の街に行くのを止められなかったのは、ユラカヒのギルド用に1つ容量の大きいものを持って帰ってくると約束したかららしい。
本当は雪が降る前に帰る予定だったけど、現在進行形で周辺の領からの援助を受けているユラカヒのパーティーとして、教会が孤児のために使うという魔石収集に協力することにしたんだそうだ。
あふれの話を聞かせてくれ、という獣道の言葉に、頭脳派のミランさんが代表して答えていく。
あふれが起きたと分かったのはなぜか、何が起きたのか、何があればよかったと思ったか、などなど。今後のための情報収集だね。獣道だってあふれの最中に居合わせることにならないとは限らない。
「階段とセーフティーエリアが近いところで戦っていたと聞いたが、むしろ離れているところの方が安全なんじゃないか?」
「それは最初考えたんだけど、階段が遠いとあふれが止まったのかどうかとか、状況が分からないだろう。それにどれくらい見逃してもらえるのかも分からないし、モンスターがどの方向から来るか分からないのも辛いし」
「まあ正直言えば、生き残るのは無理だろうから、街への被害を抑えるために少しでも削ろうと思ったってのもある。氷花が来なければ生き残れなかっただったろうさ」
実際にあの場で戦っていたアルやミランさんたちによると、冒険者に構わずに地上に向かったモンスターは半分もいなかったらしい。どちらかというとモンスターが集っていて近寄れないからと地上に向かっていったけれど、基本的にはすべてのモンスターが向かってきたそうだ。いつもなら見逃してくれる距離でも見逃されなかったらしいので、とにかく近くにいる生命体を襲うんだろう。
でも僕たちは下層で結構見逃されていたと思ったのでブランに聞いたら、ブランが周りに結界を張ってくれていたから近づかないと存在に気付かれなかったんじゃないかってことだった。本当にブランがいなかったら生き残れなかったんだな。
「たとえば、セーフティーエリアの入り口を土の魔法で埋めるとかはできないのか?」
「それ、氷花の従魔が氷でやってくれたけど、すぐにダンジョンに吸収されたよ。複数人の土魔法使いがいて、順番に塞いで魔力が尽きなければ、なんとかなるかもしれない」
「今のところ一番可能性が高そうなのはそれだな」
ユラカヒの2パーティーはあの死線を潜り抜けて、強くなったらしいが、まさに死線だったからこその上達なのかもしれない。
彼らはあの後もギルドからダンジョン内での聞き取り調査を何度か受けているらしい。上級ダンジョンのあふれからの生還はおそらく初めてだから、ギルドも情報を得て今後に生かしたいのだろう。僕たちは王都でアルが質問に答えたらしいけど、僕は立ち会わなかった。あの頃はマジックバッグの裏切りから立ち直れてなかったからね。
その日はタペラのあふれの話でずっと盛り上がって、僕が船をこぎ始めたところで、明日のために寝ようとお開きになった。
さて、魔石収集依頼、通称魔石祭りだけど、これから10日間この階層でただひたすら魔石を集める。
4パーティーともSランクなので、ここのモンスターは単独パーティーで余裕な強さだ。パーティー毎に別れてそれぞれモンスターを魔石に変えて集めているが、モンスターを探しているうちに出会ってしまったり、すでに他のパーティーが戦ったところに行ってしまってモンスターがいなかったりと、効率が悪い。ゲームみたいにマップ機能でみんながどこにいるか見られればいいのになあ。
1日魔石集めをやってみて、効率の悪さにみんなで改善方法を話し合っている。けれどきっちりエリアを分けて、エリアの隅っこのほうはいかないようにする、くらいしか案が出ない。
「あふれのときのように寄ってきてくれればいいのにな。あの時はふざけんなって思ったが」
『(集めてきてやろう)』
「ブランが集めてきてくれるって」
どうやるのか詳しく聞いたら、モンスターをちょっと挑発してから逃げると、モンスターが追いかけてくるらしい。囮みたいなもの?
「トレインってやつか。普通やったら怒られるからな」
「従魔に危険はないのか?って、聞く方が野暮だったわ」
あのあふれで先頭に立っては戦っていないけど、多分ユラカヒのパーティーにもブランの強さがばれているのだろう。明日はブランがモンスターを集めてくることになった。
けれど、その前にご飯だ。
「あの後、ドガイにチーズを買いに行ってきたんですけど、ぜひ食べてみてください。おいしいですよ」
「ユウは相変わらず食べ物に妥協しないな」
これは僕じゃなくてブランの希望だ。でもまあ僕も楽しんでるから否定できない。
自分たちの食料は持ってきているからと言われるけど、保存食の人の前で普通の物を食べられるほど僕は図太くないのだ。食事代は教会に寄付するってことで食べてくれることになった。
獣道は最初から、カークトゥルス内での全ての食料は僕が用意する代わりに、魔石を全部僕が貰うってことになっている。この魔石祭りの分はギルドに渡すけど。
今日の夕食は、肉厚のパテとチーズと新鮮なお野菜を挟んだチーズバーガー。カザナラのお屋敷の料理人が作ってくれたからもちろん美味しくて、アルは各種作ってもらったチーズ料理の中でこれが一番のお気に入り。ちなみに僕はチーズケーキが一番で、ブランはチーズフォンデュのソースをカリッと焼いたお肉にかけたものだ。
チーズフォンデュはさすがにやめておいた。ダンジョン内で何やってるんだって言われそうだし、それにブランがそれは俺のだって拗ねそうだし。
「これ旨いな」
「このチーズ、モクリークで売ってるか?取り寄せできるか?」
「俺の友人が教会の魔石関連でドガイとモクリークを往復することになってるから頼んでみる」
これはもしかして、カリラスさんはチーズのお店が経営できるんじゃないだろうか。
今までモクリークではドガイのチーズはあまり輸入されてこなかった。それは産地であるタサマラとモクリークの間には山があり、チーズはそれなりに重くかさばるがそこまで高価ではないので、遠回りしていては採算が合わないかららしい。でもマジックバッグがある今、輸入も夢じゃない。チーズは熟成したほうがおいしいはずだから、マジックバッグに時間停止や時間遅延もいらないし。
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