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天使と共に地下迷宮へ!
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天使ミシェルと契約した翌日、ルイはミシェルと一緒に鍛冶屋に武器を買いに来ていた。
ミシェルによると、魔道具を使えば、魔力のコントロールがしやすくなるのだとか。ルイは家を出た時から感じていた疑問をミシェルに尋ねてみた。
「ミシェル、思ったんだけど、ミシェルって天使の輪とか羽があるのにみんなの注目の的にならないな。」
すると、ミシェルは
「そりゃあ、私の事が見える人間はルイだけですから。」
ルイはかなり驚いた様子だったが、すぐに納得したようで
「天使ならそういう事も有り得るか……」
そして、数分後……
「ねぇ! ルイ! これなんてどう?」
ミシェルはとても楽しそうにある品をるいの所へ持ってきた。
「これは?」
そこには、まるで宝石のような輝きを放つ1本の少し短めの剣があった。
「これはね、天使と契約した者にのみ扱うことの出来る剣なの。他の人間はろくに使うことも出来ないから、この剣の価値をみんな知らないの。だから、こんな安値がついてるの。」
ルイは、その剣についている値札を見て腰が抜けるかと思うほど驚いた。
「剣がたったの1500ビル?!」
ちなみにこの世界の通過は『ビル』である。
すこし、怪しいかと思ったが、天使がそんな嘘をつくはずもないと思い、ルイはその剣を購入し、店を出た。
そして、ルイが次はどこに行こうかと考えていると
「じゃあ、行こっか、地下迷宮!」
ミシェルは、目をキラキラ輝かせている。
ルイは、こんなにも目をキラキラさせた天使に言われるがまま地下迷宮へと向かった。
そして、10数分後……
「よし、着いたか。で、何階層まで行くつもり? 前も言ったと思うけど、僕は5階層までしか行ったことがないよ。」
「そんなの関係ないよ! 私たち2人で戦うんだから。今日は、10階層まで行くよ!」
「じゅ、10階層?! 僕の話を聞いてなかったのかい? 僕は最高でも5階層までしかたどり着いた事がないんだ!」
「だから、私も言ったでしょ。私たち2人で戦うから問題ないの!」
そう言われたルイはこれ以上何も言うことが出来ず、渋々地下迷宮の中に入っていった。
そしてまず1階層。
最初に現れたのは、ゴブリンだった。そして、ルイは先程買った剣を取り出し、ゴブリンへと一直線に向かって行った。
ルイは剣を振りかざした。
そして、そのわずか1秒にも満たない時間でルイの振りかざした剣は目の前にいたはずのゴブリンを豆腐でも切るかのように真っ二つに切り裂いていた。
「やったね! どうだった? 新しい剣の切れ味は」
ミシェルがニコニコしながら問うとルイは
「これを、僕がやったの?」
ルイは辺りを見回し、やっと自分でやったのだと気がついたかのように喜んだ。
「やったぁぁあああ! これなら、5階層も到達できる! いや、10階層にだって簡単にたどり着ける気がするよ!」
そして、そのまま2階層から9階層まで難なく突破した。
「ミシェルの言う通りだったよ! 本当に10階層に到達できたよ!」
「だから、言ったじゃない! 今、ルイには私の力も宿ってるんだから、こんなの当たり前だよ!」
だが、ルイは嬉しさのあまり完全に忘れてしまっていたのだ。各10階層ごとに現れる階層主の存在を。
そして、ルイとミシェルの目の前にヤツが現れたのだ。
ミシェルによると、魔道具を使えば、魔力のコントロールがしやすくなるのだとか。ルイは家を出た時から感じていた疑問をミシェルに尋ねてみた。
「ミシェル、思ったんだけど、ミシェルって天使の輪とか羽があるのにみんなの注目の的にならないな。」
すると、ミシェルは
「そりゃあ、私の事が見える人間はルイだけですから。」
ルイはかなり驚いた様子だったが、すぐに納得したようで
「天使ならそういう事も有り得るか……」
そして、数分後……
「ねぇ! ルイ! これなんてどう?」
ミシェルはとても楽しそうにある品をるいの所へ持ってきた。
「これは?」
そこには、まるで宝石のような輝きを放つ1本の少し短めの剣があった。
「これはね、天使と契約した者にのみ扱うことの出来る剣なの。他の人間はろくに使うことも出来ないから、この剣の価値をみんな知らないの。だから、こんな安値がついてるの。」
ルイは、その剣についている値札を見て腰が抜けるかと思うほど驚いた。
「剣がたったの1500ビル?!」
ちなみにこの世界の通過は『ビル』である。
すこし、怪しいかと思ったが、天使がそんな嘘をつくはずもないと思い、ルイはその剣を購入し、店を出た。
そして、ルイが次はどこに行こうかと考えていると
「じゃあ、行こっか、地下迷宮!」
ミシェルは、目をキラキラ輝かせている。
ルイは、こんなにも目をキラキラさせた天使に言われるがまま地下迷宮へと向かった。
そして、10数分後……
「よし、着いたか。で、何階層まで行くつもり? 前も言ったと思うけど、僕は5階層までしか行ったことがないよ。」
「そんなの関係ないよ! 私たち2人で戦うんだから。今日は、10階層まで行くよ!」
「じゅ、10階層?! 僕の話を聞いてなかったのかい? 僕は最高でも5階層までしかたどり着いた事がないんだ!」
「だから、私も言ったでしょ。私たち2人で戦うから問題ないの!」
そう言われたルイはこれ以上何も言うことが出来ず、渋々地下迷宮の中に入っていった。
そしてまず1階層。
最初に現れたのは、ゴブリンだった。そして、ルイは先程買った剣を取り出し、ゴブリンへと一直線に向かって行った。
ルイは剣を振りかざした。
そして、そのわずか1秒にも満たない時間でルイの振りかざした剣は目の前にいたはずのゴブリンを豆腐でも切るかのように真っ二つに切り裂いていた。
「やったね! どうだった? 新しい剣の切れ味は」
ミシェルがニコニコしながら問うとルイは
「これを、僕がやったの?」
ルイは辺りを見回し、やっと自分でやったのだと気がついたかのように喜んだ。
「やったぁぁあああ! これなら、5階層も到達できる! いや、10階層にだって簡単にたどり着ける気がするよ!」
そして、そのまま2階層から9階層まで難なく突破した。
「ミシェルの言う通りだったよ! 本当に10階層に到達できたよ!」
「だから、言ったじゃない! 今、ルイには私の力も宿ってるんだから、こんなの当たり前だよ!」
だが、ルイは嬉しさのあまり完全に忘れてしまっていたのだ。各10階層ごとに現れる階層主の存在を。
そして、ルイとミシェルの目の前にヤツが現れたのだ。
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