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地下迷宮。
それは、サブテラカントリーにあるダンジョンのことである。だがこのダンジョンは、通常のダンジョンとは異なり、地下1階層から地下100階層まで続いていると言われている。その形や仕組みは、まるで塔の迷宮を逆さにしたかのようである。
未だ誰一人として100階層どころか50階層にすら到達した者はいない。
そのダンジョンで、未到達階層を目指し戦い続ける者たちがいる。彼らを『冒険者』と呼ぶ。
そして、ルイ・フォルティスもその冒険者の1人であった。
ルイ・フォルティスは、まだ5階層までしか行けたことはない。だが、彼は決して諦めず地下迷宮に挑み続けるのであった。
ある日、彼はいつも通りダンジョンからの帰りに、魔物を倒した時に手に入れた魔鉱やドロップアイテムをカウンタレスで現金と交換した。冒険者は、手に入れた魔鉱やドロップアイテムをカウンタレスと呼ばれる建物内で現金と交換することが出来る。そして、彼は帰路についた。
自分の家に着いた時、彼は目を疑った。
家の前に1人の女性が立っていたのだ。
銀髪の綺麗な長い髪に、背中に生えた白い翼、そして頭の上に浮かぶ光り輝く輪。
ルイが、その姿にあっけに取られていると、その女性が口を開いた。
「私は、天使ミシェル。あなたには、私と共にサブテラカントリーを救って欲しい。」
ルイは、驚いた様子で
「サブテラカントリーを救う?」
すると天使ミシェルは、
「そう。今は平和なこのカントリーもいずれ近いうちに堕天使ミハエルによって、大規模な戦争が始まる。」
「せ、戦争?! その堕天使ミハエルってのは、何者なんだ?」
「堕天使ミハエル、彼は、私たち天使の住む天界を仲間を殺した反逆罪で追放され、堕天使に成り下がった元天使なの。そして、その彼が今、このカントリーを滅ぼそうとしていると天界に話が回ってきたの。」
「それで僕にそいつを倒してサブテラカントリーを救えってことか。でも、自分では言いたくないんだけど、僕は全然強くないんだ。地下迷宮だって、5階層までしか到達したことがないんだ。」
すると、天使ミシェルは
「だから、言ったでしょ? 私と共に救おうって。気づいてないと思うけど、あなたには、他の人間の持っていない魔力を持っているわ。そして、その魔力は天使と契約することによって解放される。だから、ルイ君、私と契約してこのカントリーを救ってくれませんか?」
ルイは少し驚いた表情をしていたが、すぐに
「僕たちにできるのなら、お願いします!」
と笑顔になった。
そして、天使ミシェルとルイは契約の儀式を始めた。
「ルイ、私の首元にある紋章に指で触れてください。」
「う、うん。こう?」
ルイが天使ミシェルの首元の紋章に指を置いた途端、2人の周りを囲むように魔法陣が現れた。すると、魔法陣から、光のオーブのようなものが出てきてルイの中に入っていった。
儀式が終わると天使ミシェルは微笑みながら
「これで、契約完了です。そして、契約したことにより私はこれから、あなたとずっと一緒にいることになりますので、これからよろしくお願いしますね!」
ルイは、少しあっけに取られ、数秒後ルイは大声で叫んだ。
「え、えええええええええ! そんなことってある?!?!」
それは、サブテラカントリーにあるダンジョンのことである。だがこのダンジョンは、通常のダンジョンとは異なり、地下1階層から地下100階層まで続いていると言われている。その形や仕組みは、まるで塔の迷宮を逆さにしたかのようである。
未だ誰一人として100階層どころか50階層にすら到達した者はいない。
そのダンジョンで、未到達階層を目指し戦い続ける者たちがいる。彼らを『冒険者』と呼ぶ。
そして、ルイ・フォルティスもその冒険者の1人であった。
ルイ・フォルティスは、まだ5階層までしか行けたことはない。だが、彼は決して諦めず地下迷宮に挑み続けるのであった。
ある日、彼はいつも通りダンジョンからの帰りに、魔物を倒した時に手に入れた魔鉱やドロップアイテムをカウンタレスで現金と交換した。冒険者は、手に入れた魔鉱やドロップアイテムをカウンタレスと呼ばれる建物内で現金と交換することが出来る。そして、彼は帰路についた。
自分の家に着いた時、彼は目を疑った。
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ルイが、その姿にあっけに取られていると、その女性が口を開いた。
「私は、天使ミシェル。あなたには、私と共にサブテラカントリーを救って欲しい。」
ルイは、驚いた様子で
「サブテラカントリーを救う?」
すると天使ミシェルは、
「そう。今は平和なこのカントリーもいずれ近いうちに堕天使ミハエルによって、大規模な戦争が始まる。」
「せ、戦争?! その堕天使ミハエルってのは、何者なんだ?」
「堕天使ミハエル、彼は、私たち天使の住む天界を仲間を殺した反逆罪で追放され、堕天使に成り下がった元天使なの。そして、その彼が今、このカントリーを滅ぼそうとしていると天界に話が回ってきたの。」
「それで僕にそいつを倒してサブテラカントリーを救えってことか。でも、自分では言いたくないんだけど、僕は全然強くないんだ。地下迷宮だって、5階層までしか到達したことがないんだ。」
すると、天使ミシェルは
「だから、言ったでしょ? 私と共に救おうって。気づいてないと思うけど、あなたには、他の人間の持っていない魔力を持っているわ。そして、その魔力は天使と契約することによって解放される。だから、ルイ君、私と契約してこのカントリーを救ってくれませんか?」
ルイは少し驚いた表情をしていたが、すぐに
「僕たちにできるのなら、お願いします!」
と笑顔になった。
そして、天使ミシェルとルイは契約の儀式を始めた。
「ルイ、私の首元にある紋章に指で触れてください。」
「う、うん。こう?」
ルイが天使ミシェルの首元の紋章に指を置いた途端、2人の周りを囲むように魔法陣が現れた。すると、魔法陣から、光のオーブのようなものが出てきてルイの中に入っていった。
儀式が終わると天使ミシェルは微笑みながら
「これで、契約完了です。そして、契約したことにより私はこれから、あなたとずっと一緒にいることになりますので、これからよろしくお願いしますね!」
ルイは、少しあっけに取られ、数秒後ルイは大声で叫んだ。
「え、えええええええええ! そんなことってある?!?!」
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