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やっぱドラマとかって大袈裟だよね
しおりを挟むいや、でも
あの有名なセリフがあるくらいだし、
教室に行ったら私の机がないとか、
死ね!って書かれてたりとかするかも…
「…おはよー。」
「…。」
あー、なんか女の子達からの視線が痛い
とりあえず、自分の席は…
おお!昨日とおんなじまんまだ!
よかったぁー、
さすがに机なかったり、死ね!って書かれてたら先生にバレちゃうしね!
私は、安心するとともに
少しガッカリした
(まぁ、現実なんてこんなもんだよね笑)
昨日のことを除けば
私へのいじめ(?)
は、私を無視するぐらいで
思っていたよりも
私への嫌がらせが軽くて少し気が楽になり
私は、そんな呑気なことを
考えられるくらいには平気だった。
朝のホームルームが始まる前には
千夏が私の様子を見に来てくれた。
「おはよ、陽菜!
大丈夫??なんかされてない?」
千夏は周りに牽制するように
わざと大声で私に言った。
「おはよ!大丈夫だよー笑
それよりも、今日、英語良たんごテストあるんだよねー笑」
千夏の心遣いがしみると共に
巻き込みたくないなと思った私は
なんだかんだと理由をつけて
千夏をなるべくはやく教室から出した。
すると、入れ替わりで
今度は輝介くんが教室に入ってきた
「はるなー!
今日もお昼一緒に食べよ??」
「うーんと、私今日はちょっと忙しいかな…ごめんね!」
私が、輝介くんのあの行動で苦しんでいるのに…
そう思うけど、
なんとなく強気で責められない私は
輝介くんに笑って答えながらも
廊下の方に背中を押していった
「えーじゃあ明日は??」
ようやく教室の後ろのドアまで
輝介くんを連れてきたが
どうやらちゃんと返事を聞くまで
隣のクラスに帰ってはくれないみたいだ
「…わかった。明日ならいいよ。」
私が根負けして、
約束を取り付けると輝介くんは
あろうことか私に抱きついてきた
「ほんと!?やったー!!
陽菜大好きだよー!」
ぎゅっと抱きつかれて、
顔は見えないけど声音からするに
輝介くんはすごく無邪気な顔で笑っているんだろうなと思った。
きっと、後ろにいるクラスメイト達からは睨まれてるんだろうな…
なんて思っていても、
私は輝介くんを無理に引きはがせなかった。
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