絶海学園

浜 タカシ

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第二章 文月の奪還作戦

第三十九話 離陸

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~2100年 7月14日 6:00 NPOC司令部非常事態対策本部~
作戦が始まり先導隊であるA隊B隊が航空自衛隊NPOCIA基地を離陸していった。10分後には主作戦部隊のC隊D隊がこの学園を離陸していくはずだ。

「山本非常事態対策本部長、作戦開始を確認しました。NPOCAIへのご移動をお願いします」
「わかりました」

いよいよ優芽を助け出すことができる。次こそは、今回こそは絶対に何が何でも優芽を出す。過去の失敗を二度と繰り返すことがないように…
俺は非常事態対策本部を後にしいつ来ても迷路のような廊下を歩いていた。

「貴文君」

後ろから声を掛けられ振り返るとそこにいたのは優芽の親父さんだった。

「親父さん…」
「貴文君…。君には大変な思いばかりさせてしまったね。本当に申し訳ない」

優芽の親父さんはここまで言うと深々と頭を下げた

「い…いや、頭をあげてください。確かに大変なことばかりです。でもそれは親父さんのせいではありません。この苦労は僕が望んだことです。だから…だから親父さんが責任を感じることはないんです」
「貴文君…強くなったな…娘の事をよろしく頼む」
「分かりました。必ず助け出します」
「さぁ行きたまえ!山本非常事態対策本部長!」
「はい!」

俺は走り出した

~6:10 NPOC SS層 航空自衛隊NPOCIA基地~
「山本非常事態対策本部長はどうした」
「お…岡田隊長!それが姿が見えないんですよ」
「ちっ、あの小僧早速遅刻か…作戦に支障が出る。離陸するぞ」
「し…しかし…」
「お…お待たせしました!」
「山本非常事態対策本部長!お疲れ様です。こちらにどうぞ」
「おい小僧、何遅刻してるんだ」
「岡田…すまない。なぜか自動ドアが開かなくて手動で必死に開けてたら遅れてしまった」
「なんだ、またサイバー攻撃か?」
「いや俺も一応確認したがサイバー攻撃ではなさそうだな」
「もうわけわかんねぇ、というか早く乗れ。作戦に支障が出る」
「おう」
「さぁさぁこちらです」

俺は隊員に案内されヘリに乗り込んだ

ーーーーーー

「こちらD隊。離陸準備完了」
「こちらC隊。離陸準備完了」
「こちら非常事態対策本部です。C隊、D隊エンジンスタート」

ローターが回りだした。いよいよ離陸らしい
「C隊D隊NPOCIAからの離陸を許可します。風は南東から1.3ノット。C隊はヘリポートα、D隊はヘリポートβからそれぞれ離陸してください」

「C隊了解」
「D隊了解」

こうしてNPOCを離陸し、舞台は革命国へと変わるのだった
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