◯モノクローム●

黒鼠シラ

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ドール篇

第322話 人形城の血戦31

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ついにラプのメンバーたちと5人衆は全ての微ドールを狩り尽くすことに成功した。

城内の静寂が訪れると、微ドールたちはその姿を消し、ようやく平穏が訪れた。その場の仲間たちは、まるで信じられないように互いの顔を見合わせ、安堵と喜びの表情を浮かべていた。戦いの後の疲労感が身体に重くのしかかる中、それでも心には成功の喜びが広がっていた。

「勝ったんだ、、、俺たちは」と、宗一郎が思わず声に出すと、周りの仲間たちも次々と彼の言葉に続いた。「やったー!!」と歓声が上がり、ラプメンバーたちは抱き合ったり、手を叩いたりして喜び合った。

「柊と蔵前を回収して本部に帰還だ!長い戦いはついに終わった。お疲れ様!」直樹が声を張り上げると、仲間たちはますます興奮し、飛行船へと向かって足を急がせた。

飛行船の中は、喜びの声に満ちていた。明は、周囲の賑やかさを心地よく感じながら、安心感に包まれ、いつの間にか夢の世界へと滑り込んでいった。

機械の音が聞こえる中、仲間たちが戦った証を振り返っていると、ふと外を見ると、広がる星空が目に映った。その美しい輝きは、彼らが勝ち取った自由の象徴のように見えた。巨悪ドールとの戦いは確かに幕を閉じたのだ。仲間たちの絆が深まったこの瞬間を、彼らは永遠に胸に刻むことだろう。

帰還の途上、仲間たちは新たな使命感に燃え、これからの未来に希望を抱くのだった。どんな困難が待ち受けていようとも、彼らはもう一人ではない。共に戦う仲間がいる。これは旅の始まりに過ぎなかった。新たな冒険が、彼らを待っているのだった。




ドール篇-完-
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